top of page

11185-11192: ボストンからの便り 2023年10月29日(日)



その他のカリンバ即興演奏曲はこちらからご視聴いただけます。

8617個のピアノ曲・箏曲の全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。


下記のアートギャラリー(Instagram)より、本日のアート作品(3つ)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。


成人発達理論とインテグラル理論を楽しく学んでいただける「成人発達コラボラジオ」を2023年7月14日より始めました。

タイトル一覧

11185. 【ボストン滞在記】ボストン到着までに行いたいこと

11186. 【ボストン滞在記】出発の朝に目撃したもの

11187. 【ボストン滞在記】始発列車の珍事/内側から漲るエネルギー

11188. 【ボストン滞在記】ボストン旅行に向けた出発の朝の夢

11189. 【ボストン滞在記】明日のラッセル・パウエル博士とポールとのミーティングに向けた準備を終えて

11190. 【ボストン滞在記】ラウンジの思わぬ混雑の中ライティングサンプルの加筆修正を終えて

11191. 【ボストン滞在記】レイキャビク上空から

11192. 【ボストン滞在記】入国審査での珍事


11185. 【ボストン滞在記】ボストン到着までに行いたいこと


時刻は午前4時を迎えた。今日はボストン旅行ということもあって少し早く起床した。就寝時間もいつもより30分以上早めたこともあり、十分な睡眠が取れた。それと深夜に欧州のサマータイムが終了し、1時間時間が巻き戻されたこともあって、1時間分より睡眠を取れいてたこともあったので尚更有り難かった。今日はアムステルダム空港を11時半に飛び立つフライトに乗る。幸いにもボストンまで乗り換えなしの直通であり、フライト時間も7時間なのでそれほど長くない。読書や文章を執筆しているとあっという間にボストンに到着するのではないかと思う。フライトは11時半だが搭乗開始時刻がその1時間前の午前10時半と意外と早いので、念のため早めに空港に行くことにした。フローニンゲン中央駅を午前6時49分に出発する列車に乗って、スキポール空港には午前9時18分に到着する。この時期はもう旅行シーズンは完全に終わっているので空港もそれほど混んでいないであろうから、セキュリティーを速やかに抜けることができるかと思う。セキュリティーを速やかに抜けたらいつものラウンジに行き、お決まりのダブルエスプレッソを飲みながら、読書の続きをするか、HDSの研究者や教授たちのミーティングに向けた準備をしようと思う。本日スキポール空港までの列車の中でやること、ラウンジでやること、フライト中にやることの優先順位をつけると、まずはCenter for the Study of World Religionsの超越的な意識に関するプログラム長を務めるラッセル·パウエル博士とのミーティングが現地時間の明日の朝にあるので、パウエル博士にミーティング中に尋ねたいことをリスト化していこうと思う。またその日の午後には、サイケデリクスの読書会の主催者のポールとも会って話を聞くことになっているので、ポールに対する質問もリスト化しておきたい。ミーティング中にはパソコンを開きながら、そのリストを参考にしながら対話を進めていければと思う。すでにパウエル博士にはHDSで行いたい研究について書いたライティングサンプルを送っている。パウエル博士とポールとのミーティングに向けた準備ができたら、そこからは今述べたライティングサンプルを読み返し、加筆修正をしていこうと思う。それは現状の研究案であり、実際にその通りに研究を進めていくかはわからないが、自分がどのような問題意識を持ち、サイケデリクスに関してどのようなアプローチを採用して研究を進めていこうとしているのかが明確に分かるようにしたいと思う。ここまでのところが明日に向けた最優先課題であり、それらが終われば読書を楽しみたいと思う。ひょっとしたら空港に到着するまでには上記のことは全て終わり、読書を始めているかもしれない。今回は5年前にも訪れたボストンの3軒の書店を巡る予定で、そこで何冊か書籍を購入することが前提なので、薄い2冊の本を持っていくだけにした。アラン·ワッツの書籍とオルダス·ハクスリーの書籍のうち、まずはアラン·ワッツの書籍から読み進めていこうと思う。旅の最中の読書体験は良き思い出になり、書籍の内容も旅の思い出と結びつく形でより記憶に残るであろう。フローニンゲン:2023/10/29(日)04:27


11186. 【ボストン滞在記】出発の朝に目撃したもの


旅立ちの朝のこの特殊な意識状態。確かにそれはサイケデリクスによってもたらされる非日常意識とは随分と異なるが、旅がもたらすこの意識状態も私たちに与えられた贈り物なのだと思う。


時刻は午前6時半を迎えようとしている。今、フローニンゲン中央駅に停車している列車の中にいる。予定よりも少し早く自宅を出発することができ、列車の出発まであと20分ほどある。今日は久しぶりに自宅から中央駅まで歩いた。幸いにも自宅から中央駅まではひたすら真っ直ぐに1本の道を歩いていけばいい。時間としては30分弱の散歩となり、身体を活性化させる意味では素晴らしい時間だった。今日はサマータイムの終了に伴ってか、そして日曜日ということもあってか、フローニンゲン北駅から中央駅までの朝5時台の列車が1本もなかった。5時台ところか6時台の列車も全くなく、中央駅から北駅への列車は少し運行しているようだったが、北駅から中央駅の列車は早くても7時半頃だったので、今日は自宅から中央駅まで歩くことにしたのである。


旅の際にはいつも、中央駅のカフェでコーヒーを購入して列車に乗り込むのだが、日曜日のため、カフェが開くのは早くても午前7時だったので、自宅でコーヒー豆を挽いて、コーヒーを魔法瓶に淹れてきた。この魔法瓶は、昨年オランダを訪れた協働者の方からいただいたもので、普段は水を入れて持ち運ぶことに使っていたが、今日初めてコーヒーを入れてその保温効果の素晴らしさを実感している。


中央駅まで歩いてきて良かったことは2つある。自宅から駅まではわずか数人の人間しか街中で見かけず、とても静かだった。時折小雨が降り、傘を差す時間帯もあったが、それはさほど煩わしくなく、むしろ趣があった。1つ興味深いと思ったのは、真っ暗な中で明るい家があり、家のそばを通りかかると、窓際だけが白く光っていて、窓の向こうにカンナビスが見えた。カンナビスは栽培をする際に光を当てることが重要であり、その家はカンナビスを育てていることがわかったのである。今後真っ暗な朝や夜にオランダの街中を歩く際は、家の窓際が明るい場合には、そこでカンナビスを育てている可能性があると思って観察してみよう。もう1つの喜びは、今日は満月で、見事な満月が見えたことだ。フローニンゲン上空は時折小雨を降らせるような雲があったが、遠くの空は見事に晴れていて、素晴らしい満月が見えたのである。満月の左横には輝く大きな星が見え、満月とその星の輝きに見惚れながら駅まで歩いていた。とりわけ美しかった光景は、満月が運河を照らしている様子であり、その景色を見れただけでも自宅から中央駅までわざわざ歩いてきた甲斐があったと思った。旅の始まりはカンナビスに関する発見と、美しい満月と星を見れたことによって祝福された。フローニンゲン中央駅:2023/10/29(日)06:38


11187. 【ボストン滞在記】始発列車の珍事/内側から漲るエネルギー


列車の出発を7分前に控えて、今ちょっとした珍事があった。この列車は始発ということもあって、一等車両のチケットを持っていない人が一等車両にいたり、そもそもチケットを持っていないでキセル乗車しようとしている人がいたみたいで、駅員が優しく注意していた。駅員が来ると、自分がいる2階の一等車両からは逃げるようにしてアフリカ系オランダ人の若い2人が、「やばい」というような表情を浮かべて2等車両の方に移って行った。彼らはかなり慌てていて、二等車両の方にそそくさと逃げていった。ふと彼らがいた座席を見ると、片方の男性が財布を椅子に置きっぱなしだった。それほど慌てて逃げたのであった。なので財布を拾って彼らの後を追いかけると、彼らは随分と遠くの車両まで逃げていたので、彼らに追いつくのが大変だった。後ろから少し大きめの声を出すと、彼らが立ち止まってこちらを振り返り、なんとか無事に財布を渡すことができた。財布を落とした彼は私にお礼を述べていたが、あのような立派な財布があれば少なくともチケットは購入していたのではないかと思う。いずれにせよ、そんな珍事があった。


あと1分で列車は出発する。今日は珍しく出発前に駅員が車内を歩き回り、チケットの確認を全ての乗客に対して行った。おそらくこの列車が始発だからだろうし、始発ゆえにキセル乗車の人たちが少なからずいるからだろう。今から2時間半ほどの列車の旅を楽しもう。サマータイムが終了したこともあって、午前7時前の空がもうすでにダークブルーに変わり始めている。すっかり小雨も止み、窓からまた満月を眺めることができるかもしれない。それを楽しみにしたい。


自宅から中央駅までの30分弱の散歩に加え、自宅ではいつものように朝の呼吸法とアニマルフローを行なっていた。すっかりそれは早朝の良き習慣となり、この実践のおかげでエネルギーが漲る実感が毎朝もたらされる。とりわけアニマルフローは朝の活動前に自らのエネルギーを目覚めさせる不可欠の実践となった。呼吸にせよ、アニマルフローにせよ、外側からエネルギーを得る感じよりも、自分の内側にあるエネルギーを目覚めさせる感じだと述べた方が正確だろう。アニマルフローを通じて、文字通り動物的な原始的な感性を取り戻し、それを育むことができている。それは知的活動にも大きな良き影響を与えている。知的活動もまたグロスボディを活用するものであるし、グロスボディを根幹にしたサトルボディの活動でもあるのだ。アニマルフローを生活の中に組み込んだことによって、多大な恩恵を毎日感じている。スキポール空港に向かう列車の中:2023/10/29(日)06:56


11188. 【ボストン滞在記】ボストン旅行に向けた出発の朝の夢


フローニンゲン中央駅を出発した列車は順調に進行している。午前7時を迎えて、辺りが明るくなってきて、今、広大に広がる牧場が見える。遠くの空には朝焼けも見え始め、夜明けももうすぐである。


そう言えば旅立ちの日に見た今朝方の夢についてはまだ振り返っていなかったので、出発前にメモしてきた内容をもとに今朝方の夢について振り返りたい。


夢の中で私は、見慣れない学校の図書室にいた。その図書室を管理していたのは中学校時代の部活の顧問の先生だった。先生は図書館の管理を任されているだけではなく、そこで部員に勉強を教えていた。それはいわば補習のようなものなのだが、何も成績の芳しくない生徒に対して補習を行なっていたわけではなく、部員であれば全員必須のものだった。ちょうど私たちは市の大会を目前に控えていて、先生の補習には力が入っていた。というのも、補習で出される課題をクリアした人しか大会に出られないようになっていたからである。元々は部員全員が補習に参加することが義務付けられていたが、その日の補習はスタメンのメンバーとベンチ入りのメンバーだけが受けることになっていた。もう少し厳密に言えば、1学年上の先輩は全員必須で、下の学年からは私だけがその補習に参加していた。補習で出される課題を解いていった順番にスタメンが決まり、ベンチ入りのメンバーが決まることになっていたのである。バスケの実力ではなく、学力でメンバーが決まっていくことが面白かった。補習の課題については学年を関係なく同じものが出題された。しかしそれらの問題は自分の学年では習っていない項目もあり、1学年上の先輩たちが有利であった。しかしいざ蓋を開けてみると、1学年上の先輩たちよりも自分の方が圧倒的に勉強ができ、課題として出題された問題を次々と解いていった。先生は私の答案を採点しながら、笑顔で次々と丸をつけていった。その様子を見て先輩たちは改めて私の学力に驚いていて、尊敬の眼差しを送っていた。私はそれに気づき、そのことが私の学力をさらに押し上げているように思えた。そうした環境からの働きかけを受けて、なお一層私は問題をフルスピードで全問正解していった。それを通じて自分がスタメンとして次の大会に出場できるということはもはや考えておらず、難しい問題を次々とこなしていくことに極大の快感を得ていた。


もう1つ覚えているのは、これまた中学校時代のバスケ部に関するものである。実際に通っていた中学校の体育館で部活をしていた場面があった。私は身長はそれほど高くなかったが、ジャンプ力に優れ、一番背の高いメンバーよりも最高到達地点は高く、その能力を持って様々なポジションでプレーをしていた。練習の最後に紅白戦をすることになり、同じチームに小中高時代の親友(SI)がいた。彼とは息の合ったプレーができていたので、紅白戦でのプレーは伸び伸びとしていた。あるところからは自分のジャンプ力がさらに増し、特大のダンクシュートをかますことができるようになっていた。親友へのパスも冴え渡り、彼もまた伸び伸びとプレーできていて、その様子を見てこちらも嬉しくなった。ダンクシュートのみならず、リバウンドの高さも尋常ではなく、天井に頭をぶつけてしまいそうなほどだった。誰も私を止めることができず、コート上で無双状態となり、それについて他のメンバーがどう思っているかは気にせず、自分が持っている最大限の能力を惜しみなく発揮していた。そのような喜びに包まれた夢をボストン旅行に向けた出発の朝に見ていた。スキポール空港に向かう列車の中:2023/10/29(日)07:16


11189. 【ボストン滞在記】明日のラッセル・パウエル博士とポールとのミーティングに

向けた準備を終えて


時刻は午前8時半を迎えようとしている。今、アムスフォート駅に到着し、スキポール空港まであと1時間弱となった。2時半の列車の旅も快適に過ごすことができていて、気がつけば見事な快晴の空が上空に見える。秋も深まる今日この頃であるが、秋の見事な朝空がこれからのボストン旅行を祝福しているかのようだ。少なくともこの青空が自分を快適に送り出してくれていて、またこの地に安心して戻ってきても良いと伝えてくれているかのようだ。


先ほどまでの1時間半の間で、明日に会う2人の研究者への質問リストを作り終えた。明日の午前10時から研究室でお会いする予定になっているパウエル博士に対しては、博士が「社会変容における超越体験」という研究プロジェクトのリーダーを務めているので、そのプロジェクトの中でサイケデリクスによって引き起こされる超越体験の研究ができないかと尋ねてみたい。もし可能であれば、パウエル博士に研究アドバイザーを務めてもらいたく、その可能性についても尋ねてみる。その他には、ハーバード大学神学大学院の「世界の宗教研究センター」において、どのような研究者がサイケデリクス研究を行なっているのか尋ねてみたい。少なくともこの研究センターのトップを務めるチャールズ·スタング教授は世界の様々なサイケデリクス研究者にインタビューをするプロジェクトを遂行しているのを知っている。その他にどのような研究者がサイケデリクス研究をどのような観点で行なっているのかを尋ねてみたい。明日のミーティングでは自分の研究アイデアについて話をする予定なので、この日記を執筆し終えたらライティングサンプルとして提出予定の研究アイデアを練り、それに加筆修正を加えたPDFをパウエル博士に送りたい。そして明日の午後に会うポールにもそのPDFを送っておこう。


ポールはHDSの修士課程に在籍する3年目の学生だが、「世界の宗教研究センター」では研究アシスタントを務めている。彼の取り組みは非常に面白く、それを中心に対話を進めていこうと思うが、まずはどのように研究アシスタントになったのかを尋ねてみたい。自分も晴れてHDSに入学することができたら研究アシスタントになりたいと思っている。ポールに対して具体的に尋ねたいのは、彼がなぜ数あるサイケデリクスの中からケタミンを選んだのか、そしてそれをどのように病院で提供しているのか、さらには彼が活用している「神秘体験質問表」について色々な角度から尋ねたいと思う。明日は2人とのミーティングを最優先させ、午後3時頃にポールとのミーティングを終えたら神秘思想関係の書籍が充実している本屋に行き、目星のものがあれば購入してホテルに戻ってこようと思う。スキポール空港に向かう列車の中:2023/10/29(日)08:36


11190. 【ボストン滞在記】ラウンジの思わぬ混雑の中ライティングサンプルの加筆修正を終えて


時刻は午前10時を迎えた。スキポール空港に到着してみると、意外と人がいて驚いた。幸いにもセキュリティーは迅速に通り抜けることができたが、今日は日曜日ということもあってか、旅を終えて帰る人が多いようだ。今回は欧州内での旅行でないため、パスポートコントロールが事前に必要であり、そこの列で少し並んだ。セルフでパスポートを読み取り機にかざし、係員にスタンプを押してもらって無事にパスポートコントールを抜けた。そこからラウンジに行ったのだが、またしても欧州域外のAspireラウンジが改修中で不便を被った。この間はトルコ旅行の際にそこに立ち寄ったが、その時にも工事がされていて、別のカフェに案内された。その時にはプライオリティーパスを提示してすぐにラウンジに入れたが、今回はQRコードをカフェの前で読み取り、そこに待っている人の数が表示される仕組みになっていた。今もまだ自分の前に11人ほど並んでいる人がいて、この様子だとカフェに入れても一杯だけダブルエスプレッソをもらうだけになるかもしれない。すでに水は空港内の浄水器を使って水筒に補給したのでこのまま搭乗しても良いのだが、せっかくなので一杯だけコーヒーをもらえれば有り難い。


ここまでのところ無事にライティングサンプルの加筆修正を終えた。HDSの出願用に執筆した研究アイデアも無事により磨かれたものになった。原稿を寝かせてみると、やはり色々と気づくところがあり、それらを中心に加筆修正をしていった。そう言えばすでにパウエル博士には以前のドラフトを送っていて、明日の朝までに目を通してもらう時間はないかもしれないので、基本的にパウエル博士との明日のミーティングでは以前のドラフトをもとに話をしたい。そうであっても尋ねたいことはあまり変わらないので以前のドラフトをベースにして対話をしていこう。ポールに対してはまだ以前のドラフトも送っていないので、夜にボストンの滞在先のホテルで再度原稿を音読し、誤字脱字などがあればそれを修正し、PDF化した最新版のドラフトを送ろうと思う。


結局ラウンジの入場で並ぶ人の数が予想以上に多かったので、もうラウンジに入ることはやめた。浄水器の水で水分補給は十分であり、コーヒーに関しても機内サービスのものを堪能すれば良いと思った。搭乗開始までもうしばらくあるので、この日記を書いたら読書を始めよう。


昨日、自分がシロシビンを愛する理由の1つに自らの名前との繋がりを見出した。昨日読み進めていた学術書の中で、サイケデリクスの神秘体験に焦点を当てた質問表の項目を何気なく眺めていると、シロシビンが他のサイケデリクスに比べて一番「大海意識(oceanic consciousness)」の体験をもたらすという結果が出ていた。自分の名前の「洋平」の「洋」の字は、太平洋や大西洋を含め、地球上の海を指す。このリアリティ全てとの一体化を果たす大海意識は、自らの名前の深層的な意味と自己が完全に一致することを指すと思ったのである。今後シロシビン·セッションを自らに対して行う際に非二元の状態である大海意識の現象が起きたら、大きな感謝と愛の念を持つのではないかと思う。いずれにせよ、シロシビンと自らの名前が深く関わり合っていることを知って大きな喜びの感情が出てきたことをここに書き留めておきたかった。スキポール空港:2023/10/29(日)10:35


11191. 【ボストン滞在記】レイキャビク上空から


スキポール空港を出発した飛行機は順調にボストンに向かっている、1時間ほど前に機内食でベジタリアン用のパスタを食べ、少し仮眠を取って読書をした。持参したアラン·ワッツの書籍の再読が無事に終わり、改めてアラン·ワッツのサイケデリクス思想を追っていくことの大切さを知った。ワッツは修士課程と博士課程でキリスト教神学を修めたが、その後、禅仏教やインド思想の探究をし、東洋と西洋の神秘主義思想に深い造詣がある。ゆえにウィルバーもワッツの仕事に注目したのだろう。今回再読を終えた書籍はワッツ自身のサイケデリクス体験をもとにして書かれており、本文の中にもサイケデリクス についての記述が散りばめられていたが、巻末の論考がより直接的にサイケデリクスについて扱っていて読み応えがあった。ここからはオルダス·ハクスリーの書籍の再読に取り掛かる。


7時間強のフライトは今のところそれほど長く感じずに快適である。残り4時間ほどでボストンに到着するようなので、読書をしたり、日記を執筆したり、音楽を聴きながら瞑想をしているとあっという間に時間が過ぎていくのではないかと思う。ホテルのチェックインが早めにできたら、今日中にボストン大学のマーシャル教会に足を運ぶかもしれない。天気と体力の残量を見て判断しよう。


このリアリティは絶えず千変万化している。そんなリアリティの中で絶えず自己も変化していて、両者が共に足並みを揃えて変化しているゆえに世界も自己も止まって感じられる。より超越的な認識を獲得すると、回っているリアリティはコマの上部であり、自己という存在はコマの軸でその場で静止していると捉えることもできるかもしれない。そんなことを思いながら、自己の中心と世界の中心の一致を感じる時間が先ほどの機内の中であった。それは啓示的にやってきた気づきで、自己と世界が絶えず一致しているというのは、そもそも両者の中心点が一致しているからなのではないかと思ったのだ。自己の中心点を感じること。それは即世界の中心点を感じることなのだ。揺らぎない絶対的な安心感の中で日々を過ごせる秘訣はそこにあるように思う。自己即世界。自己の中心即世界の中心という絶対的な感覚が持てれば、私たちは常にどんな瞬間でも今ここに寛げるだろう。飛行機はアイスランドの首都レイキャビクを過ぎたところだ。今日から始まるボストン滞在中の全ての出会いと一瞬一瞬を大切に過ごしたいと思う。それが世界に対する自分なりの感謝の表現である。ボストンに向かう機内の中:2023/10/29(日)14:55(オランダ時間)


11192. 【ボストン滞在記】入国審査での珍事


時刻はボストン時間の午後8時半を迎えようとしている。振り返ってみると、スキポール空港を出発したフライトは順調にボストン空港に到着し、その時刻が午後2時だったので、それから6時間半経った。5年ぶりのボストンを今満喫している。だがこの6時間半の間にも随分と色々なことがあった。ボストンの空港は5年前と少し雰囲気が違っていたように感じられ、改修したのかもしれないと思った。そのようなことを思いながら入国審査の場所に行くと、そこは5年前と全く同じ光景だった。しかし今回はそこでいつもとは違う事態が発生した。担当した入国審査官のインド系かパキスタン系のアメリカ人がとても無愛想で、ハズレを引いたように思った。「何の目的で来たのか?」というお決まりの質問に対して、「キャンパスビジットに来た」と一言述べると、「??」というような表情を浮かべていた。そもそもこの男性の英語が聞き取りづらく、アメリカ人ではないのかと思ってしまったほどだった。そこからさらに追加で質問され、それについても速やかに回答していったのだが、そこでもまだ彼は不審そうな表情を浮かべていて、手元の受話器を取り、暗号めいた言葉を述べて別の係員を呼んだ。すると、今度は英語が綺麗な生粋のアメリカ人の女性警官がやって来たのだが、明らかに様子がおかしいと思った。入国審査官の男性がその女性にパスポートを渡し、私は別室に連れ去られて行った。その時に、「何かまずいことでも言ったか?」ということを心の中で思ったが、キャンパスビジットをしに来たと述べ、1週間ボストン市内のホテルに滞在すると述べただけなので、何が起こっているのかわからなかった。そこでふと、「まさか自分がサイケデリクス研究をしていることがアメリカの入国審査に影響を与えているのだろうか?」という明らかにあり得なさそうなことだが、しかしひょっとしたらあり得るシナリオが脳裏によぎり、このままオランダに強制送還される万が一の可能性を考えてしまった。女性経験にエスコートされ、カードキーでロックされた部屋の中に通されると、部屋には数人ほどの人がいた。先ほど自分の後ろで流暢な英語を話していた韓国人の若い男性や、ヨーロッパからやって来たと思われる2人の老夫婦などがそこにいた。ネイティブと思われるぐらいの流暢な英語を話していた韓国人の彼が入国審査で言い淀むことなどないだろうし、自分も全く普通の流暢な受け答えをしていたので、どうやら本当に完全にハズレの入国審査官を引いてしまったようだった。過去にもサンフランシスコや以前もボストンの入国審査官の態度が悪く、いつも入国審査の際には幾分かの緊張感が走る。結局、連れられた別室では改めて入国審査を警察が行い、男女2人の警察官に詰問される形で全ての質問に答えて無事に入国審査を通過した。驚いたことに、2人の警察官もキャンパスビジットで来たということの意味がよくわかっていなかったみたいであり、面倒だから今後は観光でやって来たと述べた方がいいように思った。空港からはホテルの最寄り駅まで地下鉄で速やかに移動することができた。しかし、最寄り駅からホテルまでの道の最中に迷ってしまい、別の方向に歩いていたらしく、近くの雑貨屋に入って事情を説明したところ、親切な女性の店員さんが道を説明してくれ、無事にホテルに到着した。ホテルに荷物を置いて、5年ぶりにホールフーズマーケットに行き、オーガニックの果物と夕食を購入し、ホテルの自室でゆっくりそれらを食べて今に至る。本日ボストンに5年ぶりに降り立った第一印象を含め、まだまだ書き留めたいことはたくさんあるが、それは明日の朝に書き留めることにしよう。それでは少し早いが今日はもう就寝し、明日からの本格的な活動に備えたい。ボストン:2023/10/29(日)20:39

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page