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11166-11171: フローニンゲンからの便り 2023年10月26日(木)



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タイトル一覧

11166. 今朝方の夢

11167. 就寝前の瞑想と就寝時間の大切さについて

11168. 日本の薬物問題を取り巻く規制の在り方について

11169. 瞑想・祈り・サイケデリクス

11170. 薬物中毒者の治癒と社会復帰に向けたサイケデリクスの活用について

11171. インターバルを活用した集中力強化瞑想の実践


11166. 今朝方の夢


時刻は午前7時を迎えた。今この時間帯は霧がかかっているようだが、辺りが真っ暗なので何も見えない。今日も朝から肌寒いが、この日記を書き終わってアニマルフローの実践をすれば体は随分と温かくなるだろう。アニマルフローで体を温めたら、温かい飲み物を作ってそれを飲みながら朝の活動に従事する。


今朝方はいくつかの断片的な夢を見ていた。覚えているものから順番に綴っていこう。


夢の中で私は、サイケデリクスではないある特定の薬に関する規制の導入に向けて政府の仕事を手伝っていた。一緒に仕事をしていた担当者の役人はとても優秀で話が合ったが、彼の上司が旧態依然とした凝り固まったマインドセットを持っていたのと役所での座席争いに奔走しているようで、正直仕事が進めにくかった。そんな場面の夢を見た後に、父が楽しげに自分の車を改良している場面にいた。駐車場に止めた車を父が手で優しく撫でながら、改良後の姿にとても満足しているようで、父の嬉しそうな表情を見ていると、こちらも嬉しくなってきた。この断片的な場面を受けて今度は、パソコンでタイプするのではなく、何か大切な文章を手書きで書いている場面があった。そこでもペンを用いて文章を書くのではなく、砂の上に最初素手で文章を書いていた。しかしそれが大変だとわかったので、素手ではなく、その辺に落ちていた枝を使って文章の続きを書いた。すると見知らぬ男性か女性が近寄ってきて、自分の文章を一瞥したところで夢の場面が変わった。


その他に覚えているのは、大きな市立図書館の中でかくれんぼをしていた場面である。小中学校時代の友人数人と見知らぬ男女、さらにはアニメの登場人物数人たちと一緒にかくれんぼをし始めた。私が鬼を務め、図書館が閉まる前に全員を見つけることが鬼に課せられていた。いざかくれんぼが始まると、彼らを見つけるのはなかなか大変で、しかしそれが鬼のやりがいを増幅させていた。その楽しさに気づくと、次から次に隠れている人を見つけていくことができた。気がつくといつの間にか図書館が閉館間際になっていて、あと3人見つけていない人がいたので、彼らがどこに隠れているかを最後集中して探そうと思った。しかし最終的に彼らを見つけることができずにタイムアップとなった。館内に閉館のアナウンスが流れ始めると、私は図書館の中で宙を浮いて移動し始め、入り口に戻った。するとそこに、最後まで見つけられなかった親友(HS)が立っていて、ニコニコと笑顔を浮かべていた。彼は最後まで隠れ続けたことを誇りに思っているようだった。


最後にその他の場面としては、中学校時代の部活の顧問の先生と体育館で2人で話をしている場面があった。それは部活に関することだけではなく、生活全般に関することだった。また、私が成人してからどのような勉強や取り組みをしているのかを話し、それを聞いた先生は「立派に育って社会の役に立っていることを本当に誇らしく思う」と笑顔で述べてくれた。フローニンゲン:2023/10/26(木)07:17


11167. 就寝前の瞑想と就寝時間の大切さについて


時刻は午前8時を迎えた。今日は少しゆったりと起床したので、朝の読書はここからスタートとなる。今、読書に向けて小鳥たちが応援の鳴き声を上げてくれた。今日は幸いにも天気が良いようで、今青空を眺めている。太陽が完全に昇るまではもう少し時間がかかるようで、8時半を過ぎた頃には完全に明るくなるだろう。


一昨日と昨日はよrに調べ物をしていたこともあり、午後10時を過ぎて就寝する形となった。就寝前にいつも儀式的に行っている20分ほどの瞑想の時間を取ることもできず、いつもとリズムが異なっていた。このリズムの変化を受けて、翌朝の起床直後の脳の働きを見てみると、やはり随分と差があるように感じた。当然と言えば当然だが、就寝前に20分瞑想をして心を落ち着かせ、脳のリセットをしてから10時前に就寝するのとしないのとでは、睡眠の質にも影響を与え、それが翌朝の起床時の脳の働きに影響を与えることを改めて実感した。幸いにもその調べ物は昨日の夜をもってひと段落したので、今日からは再び就寝準備を始めてからはパソコンを開かず、きちんと瞑想をして心を落ち着かせてから10時前には就寝したいと思う。それが翌日の探究活動に大きな影響を与えることを考えると、今の自分の生活の中心は探究活動にあるのだから、その活動に最大限従事できるように最善の準備を絶えず行いたいと思う。


それでは今からの読書はまず、意識の状態に関する学術書を読み進める。意識状態に関する研究の泰斗であるチャールズ·タートの2冊の書籍を読み進めていく。今回はおそらく3読目になると思うが、サイケデリクスの研究に関心を持ってからは初めての読解となるので、きっと得られることも新しくなっているであろう。そんな期待感を持ちながら読書に入っていく。フローニンゲン:2023/10/26(木)08:16


11168. 日本の薬物問題を取り巻く規制の在り方について


現在日本では、若年層のTHC入りのカンナビスの蔓延が社会問題になっているようだ。それに加えて、依然としてハードドラッグの問題も存在しており、その根本的な解決は一向になされていない。そもそも国側も根本的な解決に向けた手段を何も投じていないように思える。問題に潜む構造に目を向けることなく、全てが対処療法的なアプローチにしか見えず、そこに現代日本の知性の未熟さを見る。少なくとも問題解決に当たるに際しては、後慣習的な知性の段階が必要であり、それがなければ表面的な問題分析と表面的な対処療法を堂々巡りするだけである。


問題の構造分析と構造に働きかけていくアプローチに加えて、同時並行として国民へのドラッグ教育は急務なように思える。単に「ダメ絶対」というだけでは何の意味もなく、何がどういった理由と効果においてダメなのかに関する知識を授けることは最低限必要であるし、ダメなものの列挙で留まると、結局誘惑に負けた人は列挙されたものの中でリスクが低いものから順番に手を出していく可能性がある。そうした意味で、中毒性や心身への危険性が高いハードドラッグに代わるサイケデリクスがあることをきちんと示す事は重要であろうし、それを活用できるように規制を変えていく必要があるだろう。通称「踏み石理論(ゲートウェイ·ドラッグ理論)」と呼ばれるものがあり、これは厳密には理論ではなく仮説である。それはアルコールやタバコに比べてもさほど中毒性や心身への危険性が少ないTHC入りのカンナビスを摂取することを入り口として、より刺激の強いドラッグに手を出す可能性があるという仮説である。この仮説にも一定の正当性があり、実際にカンナビスからより強い刺激を求めてハードドラッグに手を出してしまう人もいるだろう。ここでのポイントは、ハードドラッグに手を出すことを抑止するハームリダクション戦略を中間に導入し、刺激としては強いが中毒性や心身への危険性がハードドラッグよりも圧倒的に低く、カンナビスよりも低いとりわけ天然系のサイケデリクスの規制を緩和してそれを活用できるようにすることが重要に思える。実際にオランダはそれでうまくいっており、当然文化差を考慮しなければならないが、全てを規制でがんじがらめにし、ドラッグと一括りにして知識も選択肢も与えない状況は、逆に本当に危ないドラッグにすぐさま手を出してしまうリスクを高めているのではないかと思う。ドラッグに関する羅針盤や指針を提供する教育プログラムの作成は急務であり、それは規制改革と合わせて行って行かなければならないだろう。他の国の法規制についてさらに調査をする中で、THCカンナビスとサイケデリクス (とりわけ天然系)の規制を緩和する一方で、ハードドラッグについては罰則をより強めることが効果があるのか等を含めて、社会学·社会心理学·公共政策的な観点からの調査·探究を続けていく。フローニンゲン:2023/10/26(木)09:37


11169. 瞑想・祈り・サイケデリクス


効率性の問題について述べたいわけではなく、実利的な点について述べたいこととして、瞑想や祈りの実践の効果とサイケデリクスの効果に関する神経科学研究が進み、そこでの研究成果を見ていると、両者は脳に対して同様の構造的変化を与えていることを見た時に、瞑想や祈りの実践をするために、何年も社会から隔離した場所で生活をし、長年の瞑想実践や祈りの実践で目覚めを体験して社会に戻るのと、サイケデリクスを通じて早期の目覚めを経験して社会にその体験を還元していくのとどちらが本当に望ましいのかと考えていた。本来、目覚めの道と成長の道の双方が重要であり、同時にそれらの道の成果を社会に還元していくことが重要になるはずだ。前者の出家的実践は、長年の時間をかけても本当に目覚めまで辿り着けるのかわからず、また目覚めたとしてもすでに投入した長大な時間がある種の機会費用になる可能性がある。もちろんサイケデリクスを通じても健全な目覚めが起こらない人はたくさんいるし(実際のところ、勘違いな目覚めや低次元での目覚めの経験をする人が多い問題がある)、目覚めたとしてもそこから健全な形で社会に自分の知見や技能を還元していくとは限らない。しかしながら、現在社会に積み重なる喫緊の課題を解決していくにあたっては、前者の瞑想や祈りの実践を目覚めが本当に起こるのか不確かな状態で長年社会から離れたところで実践するよりも、サイケデリクスを目覚めの道と成長の道のロードマップを提供することによって摂取する形で社会実装していく方が望ましいのではないかという考えが生まれる。もちろん瞑想や祈りは出家などしなくても実践できるのだが、そうなればなるだけ真の意味での目覚めからは遠ざかり、単なるリラックス効果を得るに留まる問題もある。時間変数と確率を考慮に入れると、目覚めと成長を通じた社会実践の実現においては、瞑想や祈りは日々の補完実践として重要でありながらも、単体比較をすると、サイケデリクスにその実効性の軍配が上がるように思われる。目覚めと成長、そしてそこからの社会関与まで射程に入れた形で、サイケデリクスの摂取が目覚めた人による社会の治癒と変容につながるような道を作っていきたいと思う。そのようなことを考えていた。フローニンゲン:2023/10/26(木)10:29


11170. 薬物中毒者の治癒と社会復帰に向けたサイケデリクスの活用について


日本においてはヘロインの流通量よりも覚醒剤の流通量の方が多く、その問題もまた深刻である。覚醒剤の流通に関する構造的な問題に働きかけるとの同時に、覚醒剤中毒の人をどのように救済するのかについてもアプローチを探していく必要がある。欧米の中毒復帰センターでの取り組みを見ていると、いくつかのサイケデリクスが覚醒剤中毒からの回復に使用されていることがわかり、この点についても調査と探究を深めていこうと思う。覚醒剤中毒者が真の意味で覚醒剤から脱却し、社会復帰できるための支援としてサイケデリクスを活用した深層的な治癒の道を探る。そして重要なことは、確かにある種のサイケデリクスを通じて深い自己洞察や意味を汲み取り、深層的な治癒が起こったとしても、結局のところ中毒者を取り巻く人間関係や環境を整えていかなければならないことにも注意が必要である。まさにインテグラル理論でいうところの4象限でのアプローチが重要であり、関係性や環境のサポートだけでは片手落ちで、サイケデリクスを通じた復帰センターでの治癒だけでもまた片手落ちなのだ。前者は集合の象限における支援であり、後者は個人の象限における支援となる。覚醒剤を含めたハードドラッグ中毒者、そしてそうしたドラッグに手を出してしまう人の多くは社会的に孤立していたり、実存的不安を抱えていたりする。そうした社会孤立の問題と実存的不安に関する問題を個人と集合の両方の象限からアプローチして行かなければ、薬物中毒者の社会復帰も薬物中毒者の減少も実現しない。


今週末に訪問するハーバード大学神学大学院のCenter for the Study of World Religionsという研究センターの1つの研究·実践プロジェクトとして、終末期の人たちへのサイケデリクスを通じた支援のみならず、薬物中毒者の社会復帰のためのサイケデリクスを通じた支援の試みもあるようなので、その点について研究者に詳しく話を聞き、自分もまたそのプロジェクトに参画し、日本の薬物問題に自分なりの方法で貢献できたらと思う。フローニンゲン:2023/10/26(木)10:50


11171. インターバルを活用した集中力強化瞑想の実践


時刻は午後5時を迎えた。今日は早朝から昼過ぎにかけて晴天が続き、そこから少し曇りがちな時間帯が続いたが、ジムに行っている間には秋の穏やかな陽光がジムの中に差し込んできてとても気持ち良かった。つい先ほどジムから戻ってきてシャワーを浴びて今に至る。今日のジムでのトレーニングはボストン旅行前の最後のトレーニングだったので、思う存分体を動かしてきた。筋力トレーニングに加えて心肺機能を高めるトレーニングも積極的に取り入れ、ジークンドーのシャドースパーリングも何回か行うなど非常に充実したトレーニングだった。


今日のトレーニングにおける最大の収穫は、以前から意識していたことだが、インターバルの有効活用にある。いやそれは有効活用という次元ではなく、むしろそこでは別のトレーニングがなされていたと言ってもいいかもしれない。以前からインターバルでは瞑想をするような気持ちを持っていたが、今日からは完全にインターバル中は目を閉じて、呼吸を数える瞑想や心臓の鼓動の回数を数える瞑想を行うようにした。インターバルの中で呼吸と心拍数が落ち着いてきた後半には、第3の眼に意識を集中させる瞑想実践を行うようにした。これはグロスボディを鍛えるのと一石二鳥の瞑想実践であり、今後はインターバルの1分間は絶えず目を閉じて、前半の30秒においては呼吸や心拍数を数える瞑想をし、後半の30秒では第3の眼に意識を集中させる瞑想を行うように癖づけたい。これが習慣化されれば、ウォーミングアップとクールダウンを除いた1時間強の筋力トレーニングの中で、そのインターバルを全てこの瞑想実践に充てれば随分と瞑想の時間が確保できるように思う。


この瞑想の実利的な効能は、短い時間で集中状態に入れるようになることである。ある種、即座にゾーンの状態に入るような意識状態の鍛錬になると言えるだろうか。おそらく今後この習慣を定着化させていけば、毎日の読書においてや他者との対話の中でグッと集中するある時に集中のギアを一段上げることができるようになってくるだろう。さらに鍛錬を続けていけば、ゾーンの状態の持続時間を長くさせたり、ギアを二段、三段とさらに高次元のものに上げていくことができるはずだ。とにかく日々の学習と実践においては集中力が鍵を握るし、サイケデリクス·セッションの深まりもその個人の集中力の度合いに左右されることを思うと、尚更集中力を高めるこの工夫は有益であるはずだ。ボストンに旅行中もホテルのジムや部屋で月曜日と木曜日にはこのことを意識して筋力トレーニングをしたいと思う。フローニンゲン:2023/10/26(木)17:09

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