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11091-11096: ロッテルダムからの便り 2023年10月13日(金)



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タイトル一覧

11091. 今朝方の夢らの学び

11092. サイケデリクス研究における探索と献身/DMTの懸念事項と現在開発中の摂取方法について

11093. シロシビンとの相思相愛の関係

11094. LSDやシロシビンのマイクロドーシングに対する今のところの自分の考え

11095. 【ロッテルダム滞在記】茶の湯の世界に通じるシロシビン・セレモニー

11096. 【ロッテルダム滞在記】コーザルの意識状態/新種のドラッグについての所感


11091. 今朝方の夢


時刻は間も無く午前6時を迎える。辺りは真っ暗だが、起床した時には雨音が聞こえていて、今もその音が微かに聞こえてくる。天気予報を見ると、今日は朝からずっと雨のようだ。午後にロッテルダムに向かう際には傘をさしていく必要がありそうだ。今日は目的地のロッテルダムも雨のようだが、幸いにも明日はロッテルダムの天気は良いようだ。明日からのアニマルフローのトレーニングに期待がかかる。


今朝方はいくつか断片的な夢を見ていた。夢の中で私は、木でできた一軒家で生活をしていた。夜の時間が迫ってきて、その日は早めに寝ようと思ってベッドの上でうつ伏せになってしばらくすると、けたたましい警報音が聞こえてきた。何の音だろうと思っていたところ、どうやら自宅の火災報知器が鳴っているのだ思った。それに気付いてからはベッドから重い腰を上げてそれを止めに行こうと思った。するとそこで目が覚め、目覚めてみると、本当に自宅の2階で火災報知器が鳴っていることに気づいた。なのでそれを止めに2階に上がり、机の上によじ登ってそれを止めた。その間の自分は寝ぼけたままの意識状態で、2階に向かう際にも、火災報知器を止めた際にもあまりハッキリとした意識はなく、止め終わると再び1階の寝室に降りていき、再びベッドの上で寝た。


そのようなことがあった後に再び夢の世界に戻ると、今度は次のような夢を見た。夢の中で私は、見慣れない日本の田舎町にいた。そこでちょうど、5人の有名な俳優が地元に帰ってくることになっていたが、そのうちの1人は仕事が入ってしまい、一緒に帰省することが叶わなかったようだ。彼は突然ラジオの収録に呼ばれたらしく、残りの4人は彼と一緒に帰省することができないことを残念がっているようだった。4人はいずれも個性的な俳優なのだが、タイプに分けると、2人は演技派で、2人はトーク派に分類されるようだった。彼らがちょうど地元の小さな駅に到着し、そこから彼らがそれぞれの実家に向かう後ろ姿を私は眺めていた。すると突然、私の横に小中高時代の小柄な友人(YU)がいた。彼の身長が本当に小さく思え、まるで子供のようだった。そんな彼が駅舎の席にちょこんと座っている姿は可愛らしくさえあった。そんな彼が笑顔で、自分の小ささを活かして何か面白いことをしたいと述べていた。それは人を喜ばせ、社会の役に立つ何かであって欲しいという彼の願いは純粋のように思え、自分にできることがあれば手伝わせてもらおうと思った。今朝方はそのような夢を見ていた。フローニンゲン:2023/10/13(金)06:06


11092. サイケデリクス研究における探索と献身/

DMTの懸念事項と現在開発中の摂取方法について


時刻は午前6時半を迎えた。暗闇と静寂さに包まれた朝の世界の中で、この日記をタイプする音と洗濯機が回る音のみが聞こえてくる。今日は午後にロッテルダムに向けて出発するまではいつものようにサイケデリクス研究に没頭したいと思う。この情熱は、冬の寒さも消し飛ばしてくれるだろう。寒さをものともせず、今年の冬はどこにも旅行に出かけることはなしに、ひたすら書斎でサイケデリクス研究に没頭する。そして定期的にシロシビン·セッションを行っていく。


LSD研究の泰斗であるスタニスラフ·グロフはLSDに特化して研究を進めた。他のサイケデリクス研究者も研究の初期は探索フェーズとして色々なサイケデリクスを試して文章を執筆しているが、大抵どの研究者も最終的には1つのサイケデリクスに落ち着く。まさに以前私の論文アドバイザーを務めてくださっていたサスキア·クネン教授の言葉を借りるならば、探索のフェーズを経ての献身のフェーズが誰しもにやってくるのだろう。今の自分もまずは全ての主要なサイケデリクスについて網羅的に学びを深めている最中だが、最終的には1つに落ち着くことになるだろうか。今のところはその最有力候補はシロシビンとなる。キノコの世界に魅せられ、地球に太古から存在する菌類の奥深さに魅せられてしまったのである。その他にも実に様々な観点から自分はシロシビンを自らが専門とするべき対象としたい。菌学者のポール·スタメッツはかつて、「キノコは世界を救う」という大きな標語を掲げて講演をしていたが、確かにキノコにはそれだけの力がある。人間の意識を変え、地球の生態系を再び健全にし、全ての生きとし生けるものが繁栄することを可能にする力を秘めている。人類はまだその秘められた力に気づいておらず、その力をうまく引き出せていないのだ。人類は原子力を含めいつも誤った形で力を引き出してしまうことは歴史が証明している。そんな負の歴史をひっくり返す試みをシロシビンを通じて行っていきたい。そのようなことを思う。


研究としてはシロシビン以外にもDMTやカンナビスにも注目するが、DMTに関してまず述べると、それが他のサイケデリクスと異なって耐性が構築されない点が懸念事項である。ニコチンやアルコールとは違った形であったとしても中毒を引き起こしかねないのである。仮にそれが身体に害悪がなかったとしても、連続使用ができてしまう点は怖いところでもある。DMTの長期摂取による肺への障害が気になるところであり、今のところ長期的な使用に関するデータがほとんどないことも注意点だ。そんな中、DMTを吸引して肺から摂取するという一般的な方法以外に、今口内摂取の方法が研究されているらしい。DMTは単体で口から摂取すると、胃腸で分解されてしまい、内的ビジョンの作用が働かない。なので南米のシャーマニズムで活用されるアヤワスカにはDMTが胃腸で分解されないように、モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)が含まれる植物のつるから抽出されるエキスを混ぜるのである。このモノアミン酸化酵素阻害薬というのは、抗うつ剤を摂取している人に対しては害悪であり、現在開発中の口からの摂取方法は、MAOIなしでDMTだけを口から摂取してそれをうまく働かせる方法が研究されている。この研究成果が待たれるところだが、そうであってもDMTには上記のような懸念事項がある点は常に念頭に置いておこう。また、THCには色々な摂取法があるが、これも吸引摂取は肺へのダメージがあるのかどうかが気になる。関連の研究には常にアンテナを張っておきたいフローニンゲン:2023/10/13(金)07:01


11093. シロシビンとの相思相愛の関係


時刻は午前7時を迎え、先ほどよりも少し雨音が大きくなっている。まだ辺りは真っ暗なので外の様子は分からず、雨音だけが世界を知る手がかりとなっている。


ここ最近は寒くなってきたので、モーニングコーヒーの温かさにホッとする。これまで知らなかったが、コーヒーが冷めないようにするために、コーヒーを挿れるカップを事前に温めておくと良いとのことだったので、陶器のカップに熱湯を注ぎ、数分ほど置いてみると、確かに温かい状態でコーヒーを飲むことが可能になった。そこからさらに調べてみると、フレンチプレスのガラスポットに対しても事前にお湯を注いで温めておくことで温かい状態をよりキープできるとのことである。この知識はこれからますます寒くなってくる時期において重宝する。早速ロッテルダムから帰って来ての翌日の朝からこれを試してみよう。


先ほどモーニングコーヒーを作りながら、シロシビン研究の自分にとっての魅力について改めて考えていた。他のサイケデリクスにも個性があり、種々の魅力があることは確かだが、端的にはシロシビンが最も研究の広がりを持つということが自分にとっての最大の魅力である。研究の広がりは他のサイケデリクスにはないほどに広く、シロシビン·マッシュルームが古代の宗教儀式でどのように活用されていたのかという文化人類学的·宗教学的な研究を始めとして、マッシュルームの壁画や遺跡品を含めた考古学的な研究もできるし、さらには生態系との問題と絡めた研究もできる。心理学的·神経学的な研究は他のサイケデリクスと共通しているが、今述べたものは他のサイケデリクスにはなかなかないものであり、挙げるとすればメスカリンがシロシビンに近い研究分野の広がりを持つかもしれないが、地球上におけるキノコの歴史を考えてみたときには、やはりシロシビンに軍配が上がる。また、シロシビン·マッシュルームの研究を通じて、シロシビンが含まれていない他のマッシュルームへも関心が広がり、他のマッシュルームが持つ健康効果へも関心が向かい、その研究も行える点が魅力である。シロシビン·マッシュルームへの関心から実際に、山伏茸を含むその他の健康に良いマッシュルームの成分が含まれたサプリを摂取するようになり、そのおかげで毎日心身共に健康で充実した形で過ごすことができている。LSD、DMT、MDMAといったサイケデリクスにはこうした広がりがあまりなく、様々なことを研究した自分にとってはやはりシロシビンが最も研究対象としたいものなのだと改めて思った。シロシビンに選ばれ、シロシビンを選んだ相思相愛の関係がシロシビンと自分の間にはある。フローニンゲン:2023/10/13(金)07:26


11094. LSDやシロシビンのマイクロドーシングに対する今のところの自分の考え


雨の滴る音が耳に心地良い。今朝方もサイケデリクス研究が捗っている。読書の中で色々と考えさせられる発見があった。先ほど読み進めていたのは、ドイツのハノーファー大学のトーステン·パシー教授の“The science of microdosing psychedelics (2019)”という書籍だ。こちらは再読なのだが、マイクロドーシングについて色々と考えさせてくれる良書であると改めて思った。


本書は基本的にLSDのマイクロドーシングに関するものだが、シロシビンのマイクロドーシングにも若干触れている。オランダにいる間にどこかのタイミングで、ポール·スタメッツ教授が提唱する「スタメッツ·スタック」を用いてシロシビンのマイクロドーシングを試してみようと思うが、それはそもそもずっと継続して行うようなものではない。そもそもシロシビンを毎日摂取し続けるのではなく、5日連続して摂取して、そのあとは2日のインターバルを設け、再び5日連続してシロシビンを摂取して、またインターバルを空けるというのを数週間の期間にわたって行うのがシロシビンのマイクロドーシングの実践である。LSDのマイクロドーシングも似たような方法であるが、一度マイクロドーシングの期間を数週間経た後には完全に間を空けるという期間を数週間設けてまたマイクロドーシングの期間に入るというのが推奨される方法である。しかしながら、LSDにせよ、シロシビンにせよ、マイクドーシングの科学研究はまだそれほど進んでいない。プラシーボ効果がないことを検証する研究もまだ未熟であり、そしてマイクロドーシングというある程度の期間に渡る長期使用が脳や身体に及ぼす影響については不明瞭である。もちろんLSDもシロシビンも、それが脳や身体にもたらす安全性についてはすでに研究が進んでいるが、それを長期間摂取した場合における脳や身体への影響はまだ研究がほとんどされていないのである。


マイクロドーシングによる創造性の向上や集中力の増大など、多くのメリットがそこにはあるが、それは実際のところ、他の手段で代替できる。自分の場合は、起床して2杯目の水を飲む際と昼食後に摂取しているシロシビンが入っていない複数のキノコの成分が含まれたサプリで十分にその恩恵を感じている。創造性についてはどうかわからないが、少なくとも集中力に関しては間違いなくそのサプリの恩恵を受けていて、そのサプリであれば類似品は日本でも販売されている。例えば、山伏茸や霊芝が含まれるサプリである。こうした代替手段で自分は今のところ十分に恩恵を受けて満足しているので、試しに一度はシロシビンのマイクロドーシングを実践してみるが、マイクドーシングよりも2週間か3週間に一度の高服用量でのセッションにより実践の重きをおきたいと思うというのが、今のところのマイクロドーシングに対する自分の考えである。フローニンゲン:2023/10/13(金)08:44


11095. 【ロッテルダム滞在記】茶の湯の世界に通じるシロシビン・セレモニー


時刻は午後1時を迎えた。今、フローニンゲン中央駅に停車中の列車の中にいる。あと5分ほどしたらロッテルダムに向けて列車が出発する。ここから2時間半ほどの列車の旅を楽しもうと思う。ロッテルダムに向かう列車には結構乗客がいる。この時間帯だと空いているかと思ったが、ロッテルダムに向かう列車の本数がそれほど多くないため、これくらいの人がいるのだろう。2等車両は8割がた埋まっていて、1等車両も6割がた埋まっている。今日は早朝からの雨を受けてそれほど気温が低くない。幸いにも自宅を秋発したときには雨が止んでいたので折り畳み傘を差す必要がなかった。ここからも晴れが続いて欲しく、ロッテルダムでも晴れであることを祈る。


出発前に、自分にとってシロシビン·セッションというのはある種のセレモニーであると思った。シロシビン·ドリンク、あるいはシロシビン·ティーを作り、それを振る舞ったり、自分で飲んだりすることは、茶の湯の世界に通じるものがある。千利休の茶道の精神を深く学びたいという思い。そして岡倉天心の『茶の本』を読むことを通じて、日本独自の文化である茶道の真髄を理解したい。そこには日本的な美意識が体現されているだろうし、天心がこの本で明らかにしたように、日本的な美は普遍的な霊性に貫かれている。天心はもともとこの書籍を英語で最初に出版したとのことなので、英語の書籍を読んでみようと思う。


その他には、今後シロシビン·セッションを提供する際には、事前に研究用の質問表を見せ、その問いを考えながらセッションに入っていき、体験に入ってもらうようにする。そこで得られた洞察をセッション後に質問用紙に書き出してもらう流れを採用したい。それはアメリカに行ってからの研究で本格的に試してみたい。


サイケデリック·セッションは通常の意識状態では得られないような洞察を生み出すことが可能であり、それは「サイケデリック·ブレインストーミング」としての役割を持っていると言えるだろう。こうした可能性を含め、サイケデリクスの様々な可能性を紐解いていくようにする。ロッテルダムに向かう列車の中:2023/10/13(金)13:23


11096. 【ロッテルダム滞在記】コーザルの意識状態/新種のドラッグについての所感


あと20分ほどでロッテルダム中央駅に到着する。2時間半の列車の旅もあっという間のようでいて、久しぶりに列車に乗ったので途中で程よい疲労感があった。出発前にCBDオイルを4滴ほど舌の下に垂らし、その影響も合わさって眠気がやって来て、しばしウトウトしていた。この仮眠のおかげで目覚めた後は脳がスッキリしている。そうしたスッキリした状態の中で、自分の意識内に生起する思考や感情、そして感覚を眺めている自分がいた。しかしこれは目撃者の意識状態というよりも、思考·感情·感覚といったサトルなものが生起する根源全体を認知しているような状態であるからコーザルの意識状態と言えるかもしれない。そこでは無と有の双方を同時に捉えるような認知があった。この世界において全てのものを移ろっていく。そしてそれは無の彼方へと消えていく。一方で、全てのものはその夢の彼方からまた豊かな有として立ち現れてくる。充満している感じ。自己は全ての存在と同じく充満性を持っていて、それは絶えず変化しながらも、絶えずそこにある。そんな認識がやって来た。


これからロッテルダムのホテルでチェックインを済ませたら、ゼミナールの方に今日のサイケデリクス研究を通じて得られた事柄をシェアしておきたいと思う。特にオランダのカンナビス規制に関する話や、2018年から2021年にかけてのオランダで出回っている新種のドラッグについてのオランダ政府のレポートについて取り上げておきたい。フローニンゲンのスマートショップでは、1P-LSDや2C-Bの製品を見かけることがある。前者についてはこのレポートでも示されている通り、身体への危険性はほとんどないのだが、後者に関してはそこに混入している物質による健康被害が出ているとのことである。こうしたことに気をつけなければ、何気なくスマートショップで2C-Bのタブレットを購入してしまう人は結構多いのではないかと思う。新種のドラッグの開発とそれに対する調査のメスの鼬ごっこは今後も続いていくだろう。やはり新種のドラッグにはうかつに手を出さないというのが消費者として一番賢明な在り方かと思う。新種のドラッグなどに手を出さなくとも、同じ効果を得られる古典的サイケデリクスがたくさんあるのだから。ロッテルダムに向かう列車の中:2023/10/13(金)15:47

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