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10795-10800: フローニンゲンからの便り 2023年8月28日(月)



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タイトル一覧

10795. 今朝方の不気味で印象的な夢

10796. 今朝方の夢の続き

10797. ビンゲンの聖ヒルデガードのサイケデリクス体験と貢献/植物類・菌類との交流

10798. シロシビン·マッシュルームの日本での宗教儀式目的での活用の調査に向けて

10799. 民族学的・文化人類学的菌類研究/滋賀県の菌神社という興味深い神社を見つけて

10800. 充実したトレーニングを終えて


10795. 今朝方の不気味で印象的な夢


時刻は午前6時半を迎えた。今朝方は相当に冷え込んでいて、今の気温は11度ほどである。これくらいの気温だともう窓は開けておられず、ここからさらに最低気温が低くなってくると、窓を二重に閉めておかなければならなくなるだろう。その日も近いことを実感する。今日からは気温が20度かそれを下回る日々が続く。フローニンゲンはすっかり秋の気候になっていて、日中も肌寒さがあるほどだ。昨日は雷を伴う雨が降ったが、今朝方は青空が広がっていて、1日を通して晴れのようなので有り難い。午後にジムに行く際には清々しさを感じられるだろう。


今朝方の夢について振り返っている。まず1つ大変印象的な夢を見ていたことを思い出す。夢の中で私は、高層ビルの中にいて、エレベーターに乗ろうとしていた。エレベーターホールにはいくつものエレベーターがあり、目的階に応じてどのエレベーターに乗るのかを決める必要があった。私は20階あたりに用があったので、そこに止まるエレベーターの前で待っていた。すると後ろから数人の人たちが慌ててエレベーターにやってきて、エレベーターの扉が開いた瞬間に急いでそこに向かって行った。その姿を見てふと、自分が乗るべきエレベーターは彼らが乗ったものだと思ったので、私も少し急いでそこに向かい、先にエレベーターの中に入った人に声をかけて、扉を開けておいてもらうようにお願いした。無事に中に入ると、そこに前職時代の同期の男性がいた。どうやら彼も上層階に用事があるようだった。エレベーターの中にいる人たちが全員20階あたりに用事があるようだったが、何の用事がそれぞれあるかは未知だった。いざエレベーターが動き出すと、順調に上の階に上がっていった。ところが、20階を過ぎても一向に止まる気配がなく、むしろエレベーターの速度がどんどんと上がっていった。中にいた私たちは戸惑い始め、一体何が起こっているのだろうかと思った。しかし、誰も何が起こっているのかについては理解しておらず、混乱を深めた。そしてその高層ビルには存在しないはずの40階を越え、挙げ句の果てには200階にまで到達し、そこで突然扉が開いた。扉付近に立っていた人が開いた扉の向こう側を眺めると、その人の様子がどこかおかしかった。どうやらその人は幻覚を見させられているようで、扉の向こうにフラフラと向かっていこうとした。私は直感的に扉の向こうは無の世界で、ひとたび足を踏み入れたら無に帰し、2度とこちらの世界に帰って来れないと思ったので全力でその人を止めた。するとその人は我に返って、助かったお礼を私に述べた。扉の向こうには依然として不気味な空間が蠢いていて、それを眺めていると幻覚が生じるというなんとも不気味なエレベーターだった。


そこで一度目が覚めた。この夢は結構強烈な印象を与えたので、目覚めてから少し振り返っていた。高層ビルを学問だと見立てれば、今日々の探究を通じて学問の高みに向かっている自分の深層心理を表しているように思える。高層ビルの上層階の無の空間とそれが引き起こす幻覚症状は、どこかサイケデリクスの力を彷彿させる。なんとも不思議な夢だった。フローニンゲン:2023/8/28(月)06:47


10796. 今朝方の夢の続き


時刻は午前7時を迎えた。たった今、朝の呼吸法とアニマルフローの実践を終えた。アニマルフローを朝に行うと、活動に向けてエネルギーが高まることを感じているので良い実践が加わったことを喜びたい。今はインストラクター資格のレベル1の動きを繰り返し行っていて、もうしばらくその動きを続けたら、さらに上級の動きも学んで取り入れたいと思う。


今朝方の夢の続きを振り返っている。夢の中で私は、ポルトガル出身のある世界的な元サッカープレイヤーが宿泊している豪華なホテルの部屋にいた。そこは部屋というよりも巨大な家のようで、豪華絢爛であった。その方は海が望める部屋のジャグジーに浸っていて、私もそこでジャグジーに入らせてもらうことになった。するともう1人の来客が姿を現し、そこからは3人で海を眺めながらジャグジーに入って話をしていた。とても寛いだ気持ちになっていたことを思い出す。


もう2つ覚えている場面はいずれもバスケに関するものだ。夢の中で私は、自分が通っていた中学校ではなく、近くの中学校のバスケ部の先輩と一緒にストリートバスケをしていた。その先輩は相手校のエースで、当時誰もその方を止めることができなかった。一度一緒にプレーしてみたいと思っていたところ、その願いが叶い、とても嬉しかった。その方からのパスを受け取った瞬間に感動的な気持ちになり、上手い選手と一緒に試合をしているとここまで自分の力が引き出されるのだと思って感慨深くなった。その方から繰り出されるパスは相手も味方も予想できず、味方の方もパスが常に来ると思っておかないとパスをちゃんと受け取れないような感じであった。私は1つも逃さずにパスを受け取ろうと気を張っていたので、いずれのパスもきちんと受け取り、それをゴールや次のプレーにつなげた。その方と一緒にプレーしている時間は至福であった。


最後に見ていたのもまたバスケをしている夢だった。見慣れないが綺麗で立派な体育館で、中学校のバスケ部のメンバーと、それに加えて数人の外国人を交えて紅白戦を行っていた。紅白戦が行われる前のチーム編成を見ると、これは拮抗した面白い試合になるぞと思った。私は思わず、「これは面白そうな試合になるね」とコート上にいた全員に向かって述べた。すると全員が微笑み、これから始まる紅白戦に向けて気を引き締めた。いざ試合が始まってみると、序盤は均衡状態でお互いに点が全く入らなかったが、こちらのチームが先制点を入れると、そこからは6-0まで引き離し、それ以降もこちらのペースで試合が進んでいった。序盤に6点目を入れたのは自分であり、ペースの主導権を握る働きを自分が担っていることを実感し、自分の気持ちがチームに与える影響は多大だと改めて思った。なので自分の気持ちをいかに整え、そして気合いをチームに伝えていくかを心掛けていこうと思ったところで目覚めた。フローニンゲン:2023/8/28(月)07:13


10797. ビンゲンの聖ヒルデガードのサイケデリクス体験と貢献/植物類・菌類との交流


午前中のサイケデリクス研究が順調に進んでいる。今読み進めているのは、サイケデリクス研究に関する論文集で、その中にある、ヒルデガード·フォン·ビンゲン(ビンゲンの聖ヒルデガード:1098-1197)という中世ベネディクト教会の修道女の論文が印象的である。ヒルデガードは神秘家としても知られていて、彼女の神秘体験の背後に「ベニデングタケ」や「朝鮮朝顔」などの摂取があったことが確証高い証拠によって説明されている。また、ヒルデガードの功績として、菌類の見事な分類があり、それを眺めていると、こうした知識を今から1000年以上も前に体系化させたことに驚かされる。南米のアヤワスカの発見然り、人類がサイコアクティブな植物やキノコを発見したことの神秘さには惹かれるものがある。神話的な語りかもしれないが、そうしたものは偶然に発見された可能性も当然あるが、植物やキノコと交流することができる特殊な知性ないしは能力を持っている人間が当時にはいて、そうした人たちの貢献によってサイコアクティブな植物やキノコが発見され、それ以降宗教的な儀式で使われ始めたのではないかという説がある。この説は定かではないし、それを証明することも難しいが、確かに植物やキノコと交流することのできる知性や能力を持っていた人がいたとしてもおかしくはない。大抵の人が犬や猫といった哺乳類とは簡単に交流できることを考えてみると、その能力を磨いていけば、類が異なっていたとしても何かしらの交流ができる可能性がある。カンナビスを育て始めてみて、植物類との交流が実現されているような感覚になるし、植物が人間の言葉に反応しているという研究を見たことがあるので、植物類も菌類も人間と交流することは十分に可能で、あとは人間側の感性と能力次第で、彼らから色々な情報及び叡智を授かることも十分に可能なのではないかと思う。まずはそのような学びが先ほどの読書体験にあった。フローニンゲン:2023/8/28(月)08:42


10798. シロシビン·マッシュルームの日本での宗教儀式目的での活用の調査に向けて


今日は早朝から天気がとても良い。朝日が燦然と輝いていて、窓辺の夏輝も嬉しそうにその光を浴びている。


これからぜひ調査してみたいこととしては、シロシビン·マッシュルームが日本で宗教儀式として用いられていたかという点だ。今のところ英語空間における学術書や論文を見ていてもその点に関する報告は全くない。しかし、東南アジアやシベリアでそれが宗教儀式として用いられていた証拠があることを思うと、日本でもシロシビン·マッシュルームが宗教的な形で用いられていた可能性があるのではないかと思う。これについて調査をし、何か大きな発見をしたら論文を執筆したいと思う。


この秋にハーバード大学を訪問する際には、北米にシロシビン·マッシュルームの存在を広く知らしめた民族菌類学者かつジャーナリストのゴードン·ワッソンが寄贈した資料が展示されているハーバード大学ないの博物館に行き、資料を閲覧してこようと思う。そこでも今後の研究における発見や洞察、さらには啓示が得られるかもしれない。


2冊目に読み進めていたのはベニテングタケに関する500ページほどの学術書で、こちらには合計で29本の論文が掲載されている。最初の論文の中に、フィンランドで取れたベニテングタケの写真があり、以前旅行中のフライトで同席したフィンランド人の男性の話を思い出した。フィンランドでは、自然の中で果物やキノコを取る自由が権利として保障しているらしく、そうした権利が保障されている国で生活をし、キノコ狩りを楽しむ生活も良いものだとふと思った。それにしてもベニテングダケは地球上の様々な場所に生息していることに驚く。日本でもその生息が確認されており、文学作品でも扱われているようなので、具体的にどのような作品で取り上げられているのかを調べ、実際にその作品を読んでみたいと思う。これもまたサイケデリクス研究の左下象限の探究につながるものだ。ちなみにベニテングタケはシロシビンではなくイボテン酸という別の成分が含まれており、それがサイコアクティブな働きをもたらす。ちなみに、うちにいるマッシュルームのぬいぐるみのマッシュとマームは、傘の部分が赤く、どことなくベニテングタケに見えてくる。フローニンゲン:2023/8/28(月)09:50


10799. 民族学的・文化人類学的菌類研究/滋賀県の菌神社という興味深い神社を見つけて


時刻は午前11時を迎えた。午前中の読書は大変捗り、現在3冊目の書籍を読み進めている。


菌学者のポール·スタメッツ教授のように、菌学を極めていくことは難しいかもしれないが、ゴードン·ワッソンのように、自分もまた民族菌類学者のような仕事にも従事したいという思いがある。特に、日本におけるシロシビンあるいはイボテン酸マッシュルームの歴史的な研究をしてみたいという思いが強い。日本に近いカムチャツカ半島では、イボテン酸が含まれたベニテングタケがシャーマニズムの儀式で活用されていたことから、北海道辺りの人たちがその文化に接触して、その土地でシャーマニズム的な形でベニテングダケを用いていなかったかどうかを調査したい。また、中国でのシャーマニズムの儀式におけるサイコアクティブなマッシュルームの活用についても調べ、空海が持ち帰ってきた密教的な教えの中にサイコアクティブなマッシュルームが用いられた可能性はなかったかなども調べてみたい。世界の諸文明の勃興とそれぞれの文明がキノコを媒介物としてネットワークを形成し、ネットワークの動的な関係性の中でそれぞれの文明が発展していった可能性も十分に考えられる。いずれにせよ、サイケデリクスが文化交流を促したり、文化の発展に寄与してきた可能性については文化人類学的·民族学的な観点で研究を進めていきたいと思う。


フロイトはコカインを常用し、そのセラピー効果を含めて調査を進めていたが、今の科学では、コカインの危険性や中毒性が明らかになっており、それを踏まえると、現在研究対象となっているサイケデリクスについては慎重にその科学的研究成果を読み解いていかないといけないだろう。


午前中の調査の中で、滋賀県の菌(くさびら)神社という興味深い神社があることを知った。何やら、637年に設立された由緒ある古社のようだ。菌(くさびら)とはキノコの古い表現で、当時飢饉に苦しんでいた人々が神さまにお祈りしたところ、一夜にしてキノコが生え村人を飢えから救ったという伝承があるらしい。この神社に何か興味深い資料があるかもしれない。今度日本に一時帰国した際には、ぜひ滋賀県に足を運び、この神社を訪問してみよう。フローニンゲン:2023/8/28(月)11:23


10800. 充実したトレーニングを終えて


時刻は午後5時半を迎えようとしている。今、夕方の見事な青空が広がっていて、とても清々しい。夕方の空を眺めているだけでも爽快な気分になるが、それに加えて今日も充実した筋力トレーニングとジークンドーの自主稽古をジムで行えたことも間違いなく爽快感を増幅させている。


前回の木曜日はジムの動画撮影に協力したこともあり、2時間ほどのトレーニングとなり、ハムストリングを含め、かなり下半身を鍛えていった。その疲労が月曜日の今日もまだ少し残っていることをパーソナルトレーナーのエリーザに伝えると、今日は上半身をメインにしたトレーニングにしてくれた。ウォーミングアップを20分ぐらいかけて念入りに行っていたので、速やかにトレーニングに入ることができ、大胸筋の上部を鍛えるエクササイズを行った後に中部を鍛えるエクササイズを行っていった。いやその前に、一番最初に行ったのは、バランスボードに片足を乗っけたままブルガリアンスクワットを行うものだった。これは自分のお気に入りのエクササイズで、バランスボードに乗っけた足とは反対側の手に15kgほどのダンベルを持ってブルガリアンスクワットを行った。これまでは12kgが限界だったが、今日は15kgの重さでも無理なく行うことができ、下半身の筋力の増強を見た。


エクササイズの合間合間でエリーザと行った雑談の中で興味深かったのは、オランダでもスイミングは一般的のようだが、何やらプールや運河で泳ぐためにはライセンスが必要らしく、車の運転免許のように、指定された場所で資格を取得する必要があるとのことだった。日本ではこのような制度は一般的ではなく、オランダの合理的な思考文化らしさを見た。その他には、今年の夏は涼しく、オランダの家にはクーラーがないが、他の国にはクーラーがあって、オランダ人が旅行に出かけてクーラーを使うと、慣れていないために体調を崩しやすいという話が興味深った。クーラーというテクノロジーの産物も使い方次第ではやはり毒薬になるのだということを改めて思う。それではこれから少し読書の続きをして、トレーニングの夕食を楽しみたいと思う。フローニンゲン:2023/8/28(月)17:29

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