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10701-10704: フローニンゲンからの便り 2023年8月9日(水)



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成人発達理論とインテグラル理論を楽しく学んでいただける「成人発達コラボラジオ」を2023年7月14日より始めました。

タイトル一覧

10701. 今朝方の夢

10702. 今朝方の夢の続き

10703. サイケデリクスに関する4象限的な研究に向けて

10704. 倫理と美が手を取り合った価値学


10701. 今朝方の夢


時刻は午前7時を迎えようとしている。ここ数日は朝から天気が良く、今日も雲が全くない快晴の空が広がっている。さらにはチチチという小鳥の鳴き声とホーホーと鳴く鳩の声が聞こえてくる。


今朝方はすこぶる気温が低く、大変寒い。気温は10度しかない。7月に数日ほど30度を超える日があったが、それ以来涼しい日々が続いている。月間の天気予報を確認すると、今週の金曜日に気温が上がることに加えて、来週末も3日ほどは20度後半か30度に到達するようだ。しかし、そこからはもう気温が上がることはなく、再び涼しい気温となって秋に入るようだ。


昨日、ジョン·エフ·ケネディ大学の友人であったジョハン·カメスザーデがインタビューに答えているポッドキャストを3つほど見つけた。ジョハンはJFK時代に知り合った友人の中でもかなり多くの時間を一緒に過ごしていたので、彼の声をポッドキャストを通じて聴けて嬉しく思う。彼はCIISでサイケデリクスとサイコセラピーに関して博士号を取得し、今も研究者及びセラピストとして活動している。今日は隙間時間に彼の3つのポッドキャストを聴くことを楽しみにし、昨日偶然見つけた彼の処女作としての学術書が到着することを静かに待ちたい。


今朝方見ていた夢についていつものように振り返りたい。夢の中で私は、大学受験の前日を小中高時代の2人の友人(SI & YU)と一緒に過ごしていた。気分転換に山沿いの道を一緒に散策していると、山から流れてくる水を通す大きなパイプ管を見つけた。すると驚いたことに、そのパイプ管の中から海竜のような見慣れない生き物が現れたい。その生き物は薄紫色をしていて、毒があるように思えた。大きさも大きく、全長は3mほどあった。しかし、その生き物は獰猛ではなく、こちらが威嚇しなければ大人しそうにしていた。すると、その生き物は再びパイプ管の中に戻っていって、山の奥へと消えていった。友人の1人がまたその生き物がパイプ管から人里に降りてこないようにするために、近くに落ちてあった傘を拾い、それを広げてパイプ菅に詰めた。それがどれほど効力があるのかはわからなかったので、とりあえず傘を止めるために、広げた傘の中に石を置くことにした。おそらくこれで簡単にはあの海竜も外に出てこないだろうと思ったので、3人は引き続き辺りを散策することにした。


するとあるところで、小柄な友人の方が突然、明日の受験は自信がないと述べた。彼はどうやら成績が伸び悩んでいたらしく、浪人をしても大して成績が伸びていないことに落ち込んでいるようだった。私は彼を励まそうとしたが、私は彼とは対照的に成績がすこぶる良く、受験に関しては何も心配のない状態だったでの、彼はそのことに嫉妬するかのように反抗的な態度を私に示した。それを受けて私は、3人でいがみ合うのではなく、応援をし合うことによって受験を迎えようと述べた。するともう1人の友人がそれに賛同してくれ、目の前で涙を流しそうになっている小柄な友人もまた賛同してくれた。そのような夢を見ていた。フローニンゲン:2023/8/9(水)07:18


10702. 今朝方の夢の続き


静けさが朝の世界に満ち満ちている。今朝方は相当に冷え込んでいるが、朝日が照っている様子を眺めていると、寒さを忘れさせてくれる。


今から今朝方の夢の続きを書き留め、モーニングコーヒーを淹れたら、朝の読書に取り掛かろう。この寒さであるから、温かいコーヒーはさぞかし旨く感じるだろう。


今朝方の夢の続きとして覚えているのは、大学受験を受け終えて、その結果を待っている場面だ。確かこの場面の最後の方に、夢の中の自意識に加えて、夢から目覚めようとする自意識の双方が存在していて、自分が日本の大学受験によって心にトラウマを負い、そのトラウマがまだ完全に治癒されていないことを知った。そのような気づきがあったのを覚えている。


夢の内容としては、私は日本で卒業した大学に再度入学をしようと考えいて、すでに社会人としての仕事をし、3つの修士号を欧米の大学院で取得していたが、再び学士入学しようと思っていた。受験に向けてはすでに手応えがあり、本番は落ち着いて問題を解けば合格できるだろうと思っていた。ところが蓋を開けてみると、数学がやたらと難しく、雲行きが怪しくなった。予備校で知り合って同じ大学に進学した友人もまた再度入学しようと思っていたらしく、受験後にお互いの出来について話した。


彼曰く、今年は合格最低点が昨年に比べて90点ほど低いという速報が出ているらしかった。しかし私は、数学に関しては計算ミスをしたかもしれないと思いながらも、他の科目については難しさを感じず、かつて偏差値90を取った時のように、全体の合計点が低いながら、自分は高い点数を取れている可能性があると思った。そこからしばらく友人と話をしていると、気がつくと私は、高校のような場所の教室にいた。そこでは大学教授が先ほどの入試の数学の問題の採点をしていた。偶然にも、その教授が採点していたのは私の答案だった。どうやら今年は煩雑な計算を要求される問題が多く、受験生はそれに苦戦していたようだった。私もそれに苦戦し、根号が付く計算でいくつかミスをしていることが採点から分かった。教授は私が近くにいることを気にせずに、時折会話をしながら採点を続けていた。最後に、その教授がその問題の最後の問題について頭を悩ませていて、解法プロセスは分かっているのだが、どのように答えを導出したらいいかと真剣に考え始めた。その教授は解法プロセスを言葉にしてくれ、それを聞いた時、自分の解法プロセスよりも緻密かつ整理されたものだったので驚いた。


すると場面が変わり、私はビルの屋上から空に向かって飛び立ち、大学時代のゼミの友人たちがいる別の建物の上層階に向かった。上層階でパーティーをしていた大学時代のゼミの友人たちは、私が再受験したことを知っていて、ゼミの中でも一番仲が良かった友人もなんと再受験をしていたようだった。彼と一緒にすぐさま答え合わせをしたところ、彼は合格基準にあり、喜んでいた。彼は英語が得意で、数学については標準的な能力を持っていたが、いくつかの箇所で計算ミスをしてしまった私よりもひょっとしたら数学の点数が高いのではないかと思った。私の脳裏には来年また受験しないといけないかもしれないという不安がよぎった。しかしその瞬間に夢から醒め、オランダの自宅の寝室にいることに気づき、すでに大学は卒業していることを思い出し、自分は今は自由に好きなことを好きなだけ学べる環境にいることに気づいてホッとした。そのような形で目覚めたのが今朝方の出来事である。フローニンゲン:2023/8/9(水)08:21


10703. サイケデリクスに関する4象限的な研究に向けて


たった今、昨日受け取った神経神学の書籍を読み終えた。数日前にも神経神学の書籍を読んでいて、今読み終えたものは同じ著者の著作物である。神経神学は、神経科学と神学を架橋する新しい学問分野である。この分野の先駆者として、アンドリュー·ニューバーグという学者がいる。彼の“Neurotheology: How Science Can Enlighten Us About Spirituality (2018)”という書籍を読み終え、読後感に浸っている。この書籍を読み進めている最中に、日本の神話におけるサイケデリクスに関心を再び持った。すでに文献調査をしているのだが、サイコアクティブなキノコ(例:笑い茸)に関する神話や物語が古来日本にはあって、今でこそそれらが語られることはほとんどないが、改めてそれらに注目をしてみようと思った次第である。それは解釈学的にも文化人類学的にも扱える主題である。これはインテグラル理論の4象限で言えば、左下象限の研究テーマになるだろう。サイケデリクスに関する左上象限としては、ピーター·ショステッドが提唱するサイケデリック現象学を参考にし、心の哲学と絡めた研究をしていきたい。右上象限は、まさに神経神学が主戦場とするアプローチであり、右下象限はサイケデリクスを取り巻く規制の歴史に焦点を当てて研究を進めていこう。


手持ちの神道の歴史に関する書籍や、オックスフォード大学出版の“Handbook of Japanese Mythology”を参照しながら、サイコアクティブなキノコに関する記述がないかを丹念に読み返しておきたい。該当する記述を見つけたら、付箋を貼っておき、今後の研究のために参照しやすくしておこう。フローニンゲン:2023/8/9(水)09:20


10704. 倫理と美が手を取り合った価値学


時刻は午後4時半を迎えようとしている。今朝方は相当に冷え込んでいたが、午後になって少し暖かくなった。とは言え、気温は20度に満たなかったので肌寒さはあったが、快適な形でここまでの時間を過ごすことができている。


今日は「成人発達コラボラジオ」の15回目の収録があった。ラジオを初めてまだ1ヶ月も経っていないが、もう15回も回数を重ねたのだと感慨深くなる。ラジオのお相手を務めてくださっている早田航さんには感謝をしたい。今日も2人でなければ語れないことがあり、場に開示されないことがあったことを思う。振り返りのセッションを合わせると、30回ほど対話を重ねてくることによって徐々に形成されていく何かを見る。今後もリスナーの方やゲストの方を含め、気づきや洞察、そして叡智が育まれていくような場にしていければ幸いである。


午前中にゼミナールの投稿を読んでいると、そこから考えさせられることがあった。現在意識についての哲学的な探究を進める中で、改めて価値学の重要さについて考えさせてくれる投稿だった。倫理学の上位概念に価値学があり、価値学には倫理学と美学が内包されていることを知った時、自分も大きな驚きを持ったことを覚えている。当時の自分は価値学というものがあるのは知っていたが、それは倫理学の範疇に収まるものだと思い込んでいた。ところがよくよくその関係性を紐解いてみると、むしろ逆で、価値学の中に倫理学があることを知ったのだ。


世間一般に、様々な領域で倫理の話が出てくるときには、倫理の枠組みだけに閉じてしまっている傾向が強いように思う。そのような場合、多くの人たちは倫理というものに対して大変窮屈に感じてしまうだろう。重要なことは、倫理の隣には常に美が存在しており、倫理と美が手を繋いだ時に初めて健全な価値が実現されるであろうということだ。


対人支援も、テクノロジーも、政治も経済も、倫理と美が絶えず手を繋いだ状態で高次の価値に向かっていって欲しいという思いから、日々の探究と実践を続けていきたいと改めて思った次第である。フローニンゲン:2023/8/9(水)16:27

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