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10684-10687: フローニンゲンからの便り 2023年8月4日(金)



その他のカリンバ即興演奏曲はこちらからご視聴いただけます。

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成人発達理論とインテグラル理論を楽しく学んでいただける「成人発達コラボラジオ」を2023年7月14日より始めました。

タイトル一覧

10684. 今朝方の夢

10685. 神学大学院と公共政策大学院での探究内容について考えを巡らせて

10686. メタ倫理学を背景にした探究活動

10687. ベルグソンの“reducing-valve”理論/サイケデリクス哲学の領野に分け入って


10684. 今朝方の夢


時刻は午前6時半を迎えようとしている。鳩がホーホーと鳴き声を上げていて、穏やかな朝の世界が顕現している。


今朝方もかなり冷えていて、長袖·長ズボンを着て、靴下も履いているような状況である。外の気温は15度で、日中も19度までしか気温が上がらない。来週の金曜日は26度まで気温が上がるようだが、それまではずっとこのような気温のまま推移する。


先ほど、カリンバの即興演奏作曲に従事していた。朝一番にそれに取り掛かるのは習慣となり、起床直後の自分の状態を知る意味でもそれは有益である。まるで音のスケッチブックを描いているかのようにそれを行っている自分がいる。音のスケッチブックを描きながら中今を感じ、生み出された音は中今の自分の分身であることがわかる。毎回の即興演奏作曲実践は、中今の観察と記録の意味を持つ。


今朝方はいくつか断片的な夢を見ていた。1つ覚えているのは、前職時代にお世話になっていた女性の知人が登場する場面である。彼女と一緒に街に出かけ、事件の解決に向けて奔走していた。事件とは何かというと、どこかの会社の重要なポストにいる人がいなくなってしまったというものである。その人を探すという人探しを行なっていた。気がつくと私たちは、その町で一番大きなホテルにいた。ホテルには無数の部屋があり、上層階はふろあが円形の作りになっていて、どの部屋も豪華で広かった。フロアの廊下を歩いていると、後ろからつけられているような気配が漂ってきたので振り返ると、清掃員の女性がそこにいた。その女性に今探している人の特徴を伝えると、数日前に目の前の大きな部屋にいたとのことだった。その情報を受けて一旦ホテルから出ようとしたところで場面が変わった。


もう1つ覚えている場面は、前職時代のオフィスで仕事をしていたものである。どういうわけか、一緒の予備校で同じ大学に進学した友人のデスクがあり、その前を通ると、彼はデスクの上にパソコンを置いたままにしていて、スリープ状態で退社していた。よくよくデスクの上を見ると、メモが残されていて、私宛にメッセージが書かれていた。何やら企業分析をするために10,000件ほどのデータをエクセルに落とし込んだらしく、そこからどの企業を抽出していいかわからず困っているとのことだった。すぐさま私は、彼はクライアント企業がどこの国に拠点を置いているのかや、企業の業種·業態は何かについて考えることなくデータをダウンロードしたため、10,000件もの比較対象企業が出てしまったのだろうと思った。彼はもう帰宅してしまったので、翌朝彼が出社したら、もう一度初めからデータを集め直すことを一緒に行おうと思った。フローニンゲン:2023/8/4(金)06:35


10685. 神学大学院と公共政策大学院での探究内容について考えを巡らせて


時刻は間も無く午前8時を迎える。今、洗濯機が最後の回転をしている。今朝はうっすらとした雲が空を覆っていて、とても肌寒い。天気予報を見ると、1日を通して大半の時間が曇りであり、午後に少し小雨が降るようだ。なので午後に散歩がてら中央市場に行く際には折りたたみの傘を持参しようと思う。


昨夜改めて、神学大学院では宗教的な倫理思想に注目をし、世界の宗教における倫理的な考え方について学んでいこうと思った。これは今後トランスヒューマニズムを地球規模で展開させていく際に不可欠な事柄だと思う。トランスヒューマニズムが扱う技術の中には深く倫理的な問題に切り込んでいくものがあり、それを世界の異なる宗教を信奉する国で扱っていく際には、その宗教固有の倫理思想を理解する必要がある。倫理的な研究に加えて、宗教と科学を架橋する神経神学の分野を中心にして、宗教とテクノロジーの関係性についても考えていきたい。また、サイコアクティブな物質がもたらす宗教体験や意識状態に関する研究も併せて進めていきたいと思う。


公共政策大学院にも合格することができたら、そこではサイコアクティブな物質に関する公共政策とAIに関する公共政策について探究をしてみたい。前者も後者もトランスヒューマニズムが扱う範疇のものであることを考えると、扱う公共政策をさらに広げていくこともできる。例えばエンハンスメントに関する技術であったり、幹細胞技術に関するものだったりする。神学大学院にせよ、公共政策大学院にせよ、そこで研究をしていくものは全てトランスヒューマニズムの探究·実践と密接につながるものになるだろう。


公共政策の探究は、自分が公共政策を作って社会を変容させるイメージを絶えず持ち合わせておこう。公共政策の探究の際には、憲法の理解も必須であろう。憲法について学ぶ際には、単にその条文を理解するのではなく、憲法を自分で書くとすればどのような憲法にするのかという意識を持ってその探究を行いたいものである。フローニンゲン:2023/8/4(金)08:01


10686. メタ倫理学を背景にした探究活動


鳩が依然としてホーホーと鳴き声を上げている。今日は小鳥の鳴き声は聞こえない。


午前9時を迎えようとしているこの段階において、2冊の書籍の初読を終えた。先日注文した19冊の書籍に関して、届いたものを熱量のあるうちに旺盛に初読している。つい今し方読み終えたのはメタ倫理学に関する学術書である。今回の一括注文に際して、メタ倫理学に関する書籍は2冊ほど注文し、それらは入門書なのだが、同時に内容的に充実しており、今後何度も読み返していきたいと思う。当分はメタ倫理学に関しては他の書籍を購入する必要はなく、それら2冊を何度も繰り返し読み込んでいくことを通じて、それらの書籍で書かれていることを深く習得していきたい。メタ倫理学に関する研究は、これからトランスヒューマニズムに関する倫理的な問題を扱う際にも重要になるだろう。サイケデリクスやAI、さらには公共政策についても倫理学の目でそれらを眺めていきたいと思う。


今朝方改めて、サイケデリクスとテクノロジーの双方の変容力に注目して研究を毎日進めている自分がいることにはたと気づいた。それらは個人の変容のみならず、社会の変容も促す。しかしどちらも政治と密接に結びつき、それらは本来の力を発揮することなく制度によって随分と歪められ、抑圧されている。サイケデリクスとテクノロジーの研究を個別に進めながらも、それだけでは決して十分ではないのは、それらが政治と結びついているからであり、それらに関する政治状況を分析し、そこにテコ入れをしていかなければならない。サイケデリクスとテクノロジーの背後にある政治思想にはどのようなものがあり、どのような公共政策が現状それらを歪めているのかについての研究も併せて進めていこうと意欲的な自分がいる。当面は、サイケデリクスに関する哲学的·科学的な研究書を読み進めていくこと、テクノロジー哲学及びテクノロジー神学に関する研究書を読み進めていくこと、さらにはサイケデリクスとテクノロジーの背後にある政治思想と公共政策に関する研究書を読み進めていこう。そこにメタ倫理学を絡めることによって、探究の舵取りを図っていきたいと思う。フローニンゲン:2023/8/4(金)09:00


10687. ベルグソンの“reducing-valve”理論/サイケデリクス哲学の領野に分け入って


時刻は午前10時半を迎えた。先ほど激しい雨が数十秒ほど降り、すぐに止んだ。雨後、鳩がまたホーホーと鳴き声を上げている。


世界そのものが、リアリティそのものが一つの巨大で多様な意識だったらどうだろうか。そして私たち一人一人の意識は、そこから汲み取られたものであるとみなしたらどうだろうかと考えていた。すると、ベルグソンが“reducing-valve”理論という考え方を提唱していて、その考え方に近しいことがわかった。ベルグソンのこの理論は、脳というのは一般的に考えられている意識を生み出す機能を有しているのではなく、脳は意識をフィルターにかける働きを持っているという考え方である。この考え方を採用すれば、脳は意識を生み出す器官なのではなく、脳を超えたところに存在している意識を汲み取る器官となる。当然フィルターは個人の脳によって性質や性能が異なるであろうから、汲み取られる意識もまたその人固有のものになる。そのように考えてみると、ベルグソンが提唱した理論はなかなかに納得できる。


山伏茸のマイクロドーシングを始めてからというもの、集中力がより鋭敏なものになり、高度な集中力が実現されている。それをもとにして、まるでゲームに深く没頭するように読書に没頭している。自分にとって読書は、ゲームを遊んでいるほどに面白い。いやそれ以上だ。


現在の読書は、テクノロジー哲学に加えて、「サイケデリクス哲学(philosophy of psychedelics)」にある。サイケデリクスに関する科学研究はまさに「サイケデリクスルネサンス」と呼ばれる現在においては随分と進展しており、サイケデリクスを扱った科学書は随所に見かける。しかし先日の書籍の一括注文の際に初めて、サイケデリクス哲学という分野が存在していることを知った。今日の午前中の読書において、3冊ほどこの分野に関する書籍を読み進めた。過去の様々な哲学者が実はサイケデリクスを摂取していて、それに関する論考を残していたことに改めて興味を持ちながら、それぞれの書籍を読み進めていった。しばらくはテクノロジー哲学とサイケデリクス哲学の学術書を何度も繰り返し読み返して、体系的に知識を構築していこうと思う。その楽しみが今の自分には満ち溢れている。フローニンゲン:2023/8/4(金)10:43

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