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10535-10538: プラハからの便り 2023年6月27日(月)



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タイトル一覧

10535.【プラハ滞在記】今朝方の夢

10536.【プラハ滞在記】今日の観光予定

10537.【プラハ滞在記】旅がもたらすエピジェネティックな発達/アントニン·ドヴォルザーグ記念館とフランツ·カフカ記念館を訪れて

10538.【プラハ滞在記】セントラル·ギャラリーと共産主義博物館を訪れて


10535.【プラハ滞在記】今朝方の夢


時刻は午前6時半を迎えた。昨夜の就寝間際に雨が降り始めたおかげか、今朝方はとても涼しい。今はもうすっかり雨が止んでいて、晴れ間が見える。昨日のプラハは30度を超える真夏日であったが、今日は最高気温が22度までしか上がらないようなのでとても涼しそうだ。今の気温は16度で、ここから日中にかけて6度ほど気温が上昇する。


昨日は合計4カ所ほどの美術館·博物館に足を運び、真夏日の中で結構歩いたのと、観光から帰ってきてホテルのフィットネスセンターで1時間ほど筋力トレーニングに励んでいたこともあって、程よい肉体的な疲れから昨夜は熟睡できた。そんな中でも起床直前には夢を見ていたのを覚えている。その記憶はぼんやりとしているが、小中学校時代の親友(YU)が登場していたのを覚えている。彼が現在携わっている建築プロジェクトについて話を聞いていると、そう言えば自分は誰かから銅像を建てることを依頼されていたことを思い出した。誰からの依頼だったか忘れてしまっていたのだが、その依頼をした友人が姿を現し、彼のために銅像を作ることを約束していたんだとはたと思い出した。そもそもなぜ彼のために銅像を作る必要があるのかは定かではなく、それについて自分は考えていた。そのような場面があった。


それ以外にももう少し緊迫感のある夢を見ていたように思う。夢の中で私は外国の街にいて、そこで様々な文化的にユニークなものを見ていた。こうして自分は世界の様々な文化を自分の内側に取り入れることを通じて内側から大きく自己を育んでいくのだろうと思った。その自己の変容プロセスはとどまることを知らず、今後も自分は世界の様々な場所に足を運び、そこで得られるものを全て吸収·咀嚼しながら、自己をさらに豊かに育んでいくのだろうと思った。そのような場面があったことを覚えている。プラハ:2023/6/27(火)06:42


10536.【プラハ滞在記】今日の観光予定


時刻は午前7時を迎えた。朝の創作活動を終え、毎朝の日課である呼吸法を終えたので、先ほどレストランに降りてダブルエスプレッソをもらって自室に戻ってきた。大きめのカップと小さめのカップのそれぞれにエスプレッソを淹れて、それらを今から味わいながら翻訳作業に取り掛かろうと思う。朝食を食べるのは1時間後にする。


今日の観光は、アントニン·ドヴォルザーグ記念館を出発点にする。ホテルから25分ほど歩いて南に下っていくとそこに到着できる。今日は昨日に比べて随分と涼しいようなので、目的地までの道のりはとても気持ち良いだろう。プラハの街並みはとても美しく、歩いているだけで色々と刺激が得られる。ドヴォルザーグ記念館までの道のりを確認すると、中央駅付近の公園の脇を通っていけるようなので、その道を歩いていきたいと思う。


ドヴォルザーグ記念館を訪れた後に向かうのは、昨日下見をしていたフランツ·カフカ記念館である。Google Map上では閉館しているという情報だったが、実際に昨日そこの前を通ってみると、開館していたので、今日はそこを訪れる。せっかくなのでドヴォルザーグ記念館からカフカ記念館へはまだ歩いたことのない道を歩きたい。ニュータウンからオールドタウンへと向かう過程の中で街並みがどのように変化するかを楽しみたい。本日はもう1カ所訪れたい場所がある。それは共産主義博物館である。プラハは旧共産主義国家であり、その歴史を踏まえて、この博物館で色々と勉強してきたいと思う。幸いにもこの博物館はホテルと目と鼻の先にあり、博物館を見終えたら近くのスーパーで夕食を購入してホテルに戻ってこようと思う。今日のプラハ観光も、きっと今後の自分の財産になるような貴重な体験になるであろうと確信している。プラハ:2023/6/27(火)07:27


10537.【プラハ滞在記】旅がもたらすエピジェネティックな発達/

アントニン·ドヴォルザーグ記念館とフランツ·カフカ記念館を訪れて


時刻は午後5時半を迎えた。つい今し方夕食を食べ終えた。今日もプラハ市内を結構歩いたこともあり、そして昼食を食べていないこともあり、夕食を美味しく食べることができた。


旅をしていると、環境によって遺伝子が変化するというエピジェネシスが自分の中で確かに起こっていると感じられる。もちろんその効果が強く現れるのは旅を終え、旅で得られたことが自分の内側できちんと咀嚼されてからだと思われるが、旅の最中の刺激がエピジェネティックな発達を促すことが確かなものとして感じられることは間違いない。旅の効能の1つはそうしたところにある。


今日プラハの街のほうぼうを歩いていると、身体を毎日綺麗にするのと同じく、心も毎日綺麗にすることの大切さについて考えていた。大抵の人は毎日前者を行っているはずだが、後者を意識する人は驚くほど少ないように思える。心に加えて魂を毎日綺麗にすることを意識している人となると、ぐっとその数は減るはずである。自分は毎日身体を綺麗にするのに加え、心と魂も日々綺麗にしたいと思う。


昨日に加えて、今日もまた4カ所ほど観光した。1カ所は昨日「ティーンの前の聖母教会」の前を歩いているときに偶然見つけた美術館である。本日まず訪れたのはアントニン·ドヴォルザーグ記念館である。昨日訪れたスメタナ記念館と同じく、ここもドヴォルザーグのファンであれば必ず足を運んでおくべき場所かと思う。記念館自体はとても小さいが、ドヴォルザーグの作曲家としての歩みを理解するには十分な資料が展示されていて、1時間ほどのドキュメンタリーを全てではないが半分以上視聴することによって、ドヴォルザーグがどのように作曲家としての名声を獲得していったのかのプロセスを知ることができた。スメタナもそうだし、ミュシャもそうだが、良きパトロンとの出会いは偉大な芸術家に共通している出来事なのではないかと思う。芸術家としての発達に必要なのは自力の道だけではなく、良き支援者との出会いという他力の道も不可欠なのだと改めて教えられた。


その後に向かったのはフランツ·カフカ記念館である。ここは思っていたのと少し違う作りになっていて、カフカの世界観を現代アート的に再現した試みがなされていて、それはそれで面白かった。入り口から地下に降りていく形でチケット売り場があり、そこから狭い地下道を歩きながらカフカの世界観に浸ることできる。薄暗い部屋で上映されていた短い映像作品はどこかシュルレアリスム的で、作品の内容を理解するというよりも、この世界の多層性を感じさせてくれるには十分であった。プラハ:2023/6/27(火)17:47


10538.【プラハ滞在記】セントラル·ギャラリーと共産主義博物館を訪れて


プラハ上空に穏やかな夕日が輝いている。美しい夕方の空を眺めながら、私たちの人生を縁取っている大いなる存在とその働きに対して自然と意識が向かう。私たちの人生は全く予期できない形で進行しているのは、その存在と働きによる。ときにそれに押し潰れそうになってしまうことがあるかもしれないが、その存在と働きと手を取り合って生きていく道があることを改めて思う。少なくとも自分はそのように日々を生きている。カフカの作品がそうであるように、私たちの精神を制限·抑圧する種々の社会図式から自らを解放させよう。それができれば日々を生きることは軽やかになる。まるで自分の背中に翼が生えたかのように。


本日3カ所目に訪れたのは、昨日旧市街広場を散歩していたときに偶然見つけたセントラル·ギャラリーという場所だ。ここを見つけることができて、そしてここを訪れることができて本当に良かったと思える体験をさせてもらったギャラリーである。ここは3階建になっていて、1階から順に、サルバドール·ダリ、アルフォンス·ミュシャ、アンディ·ウォーホルの数多くの作品が展示されており、大変見所が多かった。中でもダリの作品とミュシャの作品には大いに感動させられた。ミュシャについては昨日すでにミュシャ美術館を訪れていたが、こちらのギャラリーでも得られるものは多かった。ダリに関しては、バルセロナとベルリンでダリ美術館を訪れて以来の再会であり、やはりダリは自分に多大なるインスピレーションを与えてくれると思った。後ほどデジタル絵画を描く際には、ダリの作品に刺激を受けた事柄を反映してみようと思う。ミュージアムショップでは、ギャラリーに展示されていたダリの作品が素晴らしかったので、それらの作品が治められたガイドブックを購入し、そしてギャラリーの展示作品とは関係ないが、植物の意識変容作用の芸術的·学問的研究の成果が詰まった“Plant Magick (2022)”という500ページを越す分厚い文献を購入した。


本日の最後に訪れたのは共産主義博物館で、ここも実に得るものが多かった。ここのところは政治への関心が強くあり、今まさに翻訳を進めている書籍も政治に関するものでもある。そうしたことから、チェコが歩んだ建国の歴史と共産主義からの解放の歴史は実に多くのことを考えさせてくれることになった。館内の資料を眺めながら、そして上映されていたチェコの解放時のドキュメンタリー作品を眺めながら、おそらく今から50年後、100年後の人間から見たら、現代はまだまだ自由が制限されており、政治的にも非常に窮屈な時代なのだと思う。しかし、チェコを含め、多くの国の人々が少しずつ自由を獲得していった歴史があるように、自分の取り組みも今よりも少しでも人々に自由をもたらすものにしたいと強く思った次第である。人間の自由と政治についてはこれからより一層探究を進め、人間解放に向けた尽力を多方面で行いたいと思う。プラハ:2023/6/27(火)18:35

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