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103010-10315: フローニンゲンからの便り 2023年5月8日(月)



No.4729 時の次元の渦_The Vortex of Time Dimensions


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本日の3曲


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タイトル一覧

10310. 人間とは何かを定義する試みとしての倫理/今朝方の夢

10311. 倫理学を学ぶ実践的な重要性/今朝方の夢の続き

10312. トリアージから考えさせられる倫理的な問題

10313. GRE対策を進めながら

10314. デッドリフトの楽しさと様々な効果を感じて

10315. ライティング対策の新たな工夫


10310. 人間とは何かを定義する試みとしての倫理/今朝方の夢


時刻はゆっくりと午前6時半に近づいている。新たな週を迎えた月曜日の朝はとても穏やかで、晴れ渡る空が見える。空には雲がなく、今、フローニンゲン上空を通る飛行機が飛行機雲を形づくりながら進んでいる。清々しい朝が目の前に広がっているが、天気予報を見ると、午後から天気が崩れ、雨となるようだ。午後にジムに行く際にはすでに雨が降り出している頃かもしれない。幸いにも風がないようなので雨が降っていてもほとんど問題ない。むしろ緑に溢れる世界になってきた町に雨は映えるような気がする。


最近はGREの対策に並行して、息抜きがてら倫理学の研究を進めている。哲学領域における倫理学の探究を進めながら、それに並行して宗教における倫理思想、とりわけ仏教、儒教、神道の倫理思想を探究していき、哲学的な倫理思想と宗教的な倫理思想を架橋させ、より思想的にも深みのある、また実践的にも有意味な倫理思想体系を構築していきたい。神道の倫理思想については良い専門書が全く見つからないので、今のところは神道家の川面凡児の全集を紐解いて、倫理に関する分厚い記述を丹念に読み進めていこうと考えている。


畢竟、倫理について考えることは人間とは何かを定義する試みでもあるから、それは人間存在の定義を書き換えることにつながり得るトランスヒューマニズムについて考える際に非常に重要になる。人間とはいかなる存在かを考えながら倫理について考え、倫理について学びながら考えるという往復運動をしていこう。


今朝方の起床前に見ていた夢を思い出す。夢の中で私は、海の見える丘の上にある高級住宅地にいた。そこがどこの国かはわからなかったが、住人は日本人ばかりだった。実際にそこに住んでいる人たちに会ったわけではないが、家の雰囲気や置いているものからそのように判断できた。自分の別荘もその住宅地の一角にあったが、久しぶりにそこにやって来たのでどのような家があるかを見て回る散歩を楽しんでいた。すると、どの家も個性的な作りになっていて、高級車ばかりを所有していることに目が止まった。ここの住宅地は地形が段差構造に入れ組んでいて、どの家も斜めの関係性にあって、水平方向の関係性で立っている家は1つもなかった。家と家の間から海が見えた時、津波がやって来てもここなら大丈夫だろうという安心感があった。見えていたのは穏やかな海だったが、なぜか災害の可能性について考えている自分がいた。そのような形で散歩を続けていると、ある家の小柄な男性の住人がゴミを捨てに家の扉を開けっぱなしにしてゴミ捨て場に向かっている姿を見かけた。その家にも黄色の高級スポーツカーが駐車されていて、相変わらず金持ちばかりがここに住んでいるのだと思った。開けられた扉が妙に自分を呼んでいるような気がして、扉から家の中に入って家がどのようになっているのか見たいと思ったが、それは不法侵入になると思ったのでやめた。そのような夢を見ていた。フローニンゲン:2023/5/8(月)06:34


10311. 倫理学を学ぶ実践的な重要性/今朝方の夢の続き


鳩がホーホーと鳴いている声がする。今日はまだ小鳥たちの鳴き声を聞いていないように思う。朝のこの様子を見る限りだと、小鳥たちもどこかのタイミングで鳴き声を上げてくれるだろう。それを楽しみにしたい。


昨日は、政治や科学と倫理学の関係について少し考えていた。政治においてもそこには絶えず価値判断が挟まる。例えば、誰を対象に何をどこまで保障していくのかということを考えてみたときに、その線引きをする際には必ず価値が介入する。それと同じく科学においても、研究手法を選択することも、参照する理論を選択することも、そしてどのような科学的事実やデータを採用するかにも必ず何かしらの価値判断が介入する。政治と科学を融合させた公共政策的な問題においても同様に、倫理が扱う価値判断が混入する。例えばある病気の蔓延を防ぐ公共政策を立案する際に、その病気がどれだけ重要度が高いのかの閾値の設定や、誰をどのように救っていくのかの選択にもまた価値判断が混入する。そうしたことを考えていると、倫理学を学ぶ実践的な重要性がどんどんと増してくる。今日もまた、GRE対策の傍らに倫理学の研究を進めていこうと思う。


先ほど今朝方の夢を1つ振り返っていたが、別の夢を見ていたことを鮮明に覚えている。夢の中で私は、前職時代のオフィスにいた。時間は就業時間よりも早く、朝8時頃だった。それにもかかわらず、オフィスにはすでに多くの人がいて、ゆっくりと働き始めていた。私は特に用もないのにトイレにいて、そこでゆっくり寛いでいた。トイレとオフィスは本来離れているのだが、どういうわけかオフィスでの会話がこちらに聞こえていた。まず何やら笑い声が聞こえて来て、何を楽しげに話しているのか気になった。するとどうやら、小中学校時代の親友(KF)が話題の中心になっていて、彼の何かがみんなを笑わせているようだった。その何かについてはうまく聞き取れず、とても気になったのでトイレを出てオフィスの方に向かった。オフィスに到着すると、もう雑談は終わっていて、みんな真面目な顔で仕事に取り組んでいた。それを見て私は、「面白い話を逃してしまったか」と思って残念に思った。どのような話で盛り上がっていたのか気になったので、近くにいた話を理解する力の高いある男性社員の方に話を伺った。すると、本人の前ではないのであまり噂話のように拡散したくないとの前置きを置きながら、どのような話題で盛り上がっていたのかの断片を教えてくれた。それは断片というよりも本質で、どうやら親友の彼は、“r”を“f”で綴ってしまう癖があるらしく、そのせいで彼がアルファベットで書く人の名前や物の名前がおかしくなってしまうことでみんな笑っていたようだった。どうやら“r”と“f”を混同させて面白い事柄をみんなで次々と考えていったらしく、それで爆笑していたようだった。それを聞いて私は、親友の彼の苗字がFから始まるのでそれも仕方ないかと思った。私も自分の名字の都合上、Kの文字が書きやすく、彼が無意識で自分の名字の先頭のアルファベットに引き付けて文字を綴ってしまうのもなんとなくわかる気がして、彼に共感の念を持った。私はすでにみんながなぜ笑ってしまっていたのかを理解したが、話の面白い別の方にもこの件について話を伺ってみようと思った。そのような夢を見ていた。フローニンゲン:2023/5/8(月)07:00


10312. トリアージから考えさせられる倫理的な問題


時刻は午前7時半を迎え、先ほどまでは聞こえなかった小鳥たちの鳴き声が聞こえて来て、心がとても落ち着いている。朝日はとても眩しく、そよ風が朝の世界を撫でている。


“triage(トリアージ)”という単語がGREの単語集の中にあったのでそれについて調べてみると、災害時におけるトリアージのみならず、その他の危機や深刻な問題に関して、それらに直面してから判断基準を醸成していくと危機や問題が悪化の一途を辿ってしまう危険性があるので、可能な限り平常時において様々なことを勘案しながら深く思考して判断基準を作っておくことが重要なのだと思わされた。わかりやすく災害時を例に取ると、病人や怪我人を搬送する際に、誰を優先して搬送するのかを決めていくための基準がトリアージと呼ばれるものだが、仮にこれがないと現場は混乱の渦に巻き込まれてしまうだろう。誰をどのような基準で選択しながら優先して助けていくべきなのか、これはまさに倫理的な問題であり、非常に難しい問題である。確かにそれは難しい問題だが、こうした問題を棚上げした形で何も基準を設けないとなると、実際にその問題が起こった時に大混乱が起きてしまうかもしれず、助かったはずの命が助からないリスクも高まってしまう。そもそもこうした現場で倫理的な判断を誰がどれほど下すのかというのも重要な問題であり、決断に伴う倫理的苦悩が霊的苦悩につながりうることを考えると、そうしたリスクを軽減する意味でも、平常にいかに危機的状況を想定してそうした基準を作り込んでいくかが重要なのではないだろうか。その際の基準作りは、専門家を巻き込むのはもちろんなこと、市民の意見をどれだけ参考にするのかもまた重要になる。とりわけ市民の意見をどれだけヒアリングするかは、倫理に関する知識もなく、倫理的な知性や在り方が劣化している昨今の現代人の状況を鑑みると、なかなか難しい問題だ。一方で、専門家だけで集まって決めた基準がいざ適用され、そこに少しでも落ち度があると市民側がこぞって非難するというような状況も考えられる。この点については倫理学を超えて政治学的な枠組みが必要なのかもしれない。いずれにせよ、トリアージの策定において倫理学の知見が不可欠であることがわかり、トリアージ的なものは経営判断においても要求されるだろうし、スポーツや教育の分野においても必要なものであろうから、ここから具体的な分野や現象に着目しながら、倫理的な意思決定の基準についても考えを深めていきたい。フローニンゲン:2023/5/8(月)07:47


10313. GRE対策を進めながら


今日のGRE対策は、まずtext completionとsentence equivalenceの対策から始めた。公式ガイドブックで3つの難易度順に問題を解いていったところ、easyとmediumの問題については正答率が極めて高く安定していた。特にeasyの問題については間違えることはなかったのは何よりである。hardの問題についてはやはり間違えてしまうものが多く、この種類の問題は今でもすぐに判別できる。センテンス自体が難解で、構文的にも複雑で意味が取りにくく、空欄に当てはまる語を容易に想像しにくい。これは1つhardの問題を判別する基準になるかと思う。hardの問題はそうした性質上、解答に辿り着くまでに時間を要し、今のところは正解に辿り着ける可能性も高くないので、今後徐々に読解の精度と速度を高め、正答率を上げていくように試みていくとしても、本番でこのような問題が出題されたら拘泥し過ぎず、むしろeasyとmediumの問題をいかに効率的かつ精度高く正答に導けるかを意識したい。hardの問題が正解できないことを共有するような心を養っていくこともまた、結果的に高得点を得る上で重要かと思う。両者の問題形式のhardの問題も、時間をある程度かければ正答できるものが多くなってくれば、easyとmediumの問題の解き方をさらに工夫して、hardの問題に落ち着いて取り組めるような時間をうまく確保していきたい。とにかくGREでは時間配分が鍵を握るので、その貴重なリソースをどのように確保し、どのように割り振っていくのかをこれからの実践的な演習を通じて考えていき、その力を高めていきたい。


ここから少し息抜きに数学の問題を解き、その後、reading comprehensionの問題に取り組む。基本的にこちらの問題形式でもeasyとmediumの問題をいかに多く正解するかが重要になる。ここからはより解析的に問題文の構造や選択肢の種類を分析していき、自分の間違いのパターンも同様に解析を進めていく。とりわけ自分が引っかかりやすい選択肢の作り方についてはより丁寧に分析してみることを意識してみよう。こうした事柄の全てを自分の学びに変えていき、楽しみながら引き続きGRE対策を進めていく。フローニンゲン:2023/5/8(月)07:47


10314. デッドリフトの楽しさと様々な効果を感じて


雲行きが変わって来たが、まだ夕日が地上に降り注いでいる。幸いにも天気予報が少し外れ、夕方のこの時間まで天気が持ち、雨が降る前にジムから自宅に戻ってくることができた。空の様子を眺めていると、おそらく雷が伴う雨がこれから降りそうである。


それにしても今日はとても暖かかった。日中の気温は20度を超え、自宅を出発する時にはジャケットを羽織っていたが、途中でもうジャケットはいらないと判断し、ジムに到着する前には半袖でいた。先日のローマとフィレンツェの旅行の際にもわかったことだが、気温が20度に近ければもうジャケットはいらず、半袖で十分に外を歩ける。それを覚えておくことはこれから役に立つだろう。明日からはまた少し気温が下がるが、今週末の土日には再び20度ほどになるため、その時に外出することがあれば半袖で出かけていこう。


今日のジムでのパーソナルトレーニングは、昨日のジークンドーのプライベートレッスンと同じく楽しく有意義であった。箏のオンラインレッスンもマンツーマンで、こうした1対1の稽古がもたらしてくれる恩恵に本当に感謝している。フローニンゲン大学に在籍している時にも、学術論文の執筆においてアドバイザーがついてくださっていて、1対1での指導を受けることができた恩恵を思い出している。今は武術と芸術、それに筋力トレーニングにおいてマンツーマンの稽古の恩恵を得ていて、あとは学術研究において再びマンツーマンの指導を得たいところである。


さて、今日のトレーニングでは、トレーニング開始前にトレーナーのエリーザに右肩の痛みについて相談した。おそらく先週の木曜日に肩のトレーニングで重さを付加したことによってフォームが崩れてしまい、そのしわ寄せが右肩の局所にやって来たのだと思われた。両腕を交差させてて後ろに回した時、いつもは両手を合わせることができるのだが、左腕を上にして右腕をした場合の時に両手を合わすことができず、右肩の局所に痛みを感じていたのでその点について事前に相談していた。そこから、肩のトレーニングをする際の正しいフォームを改めて教えてもらい、あまり無理をして重さを付加しないように今後は気をつけようと思った。今週の木曜日のトレーニングの際にも右肩にはあまり負担をかけないようにし、引き続き注意していこうと思う。今日のトレーニングでは、これまで習ったブルガリアンスクワットとルーマニアンデッドリフトに加え、コンベンショナルデッドリフトを習った。ルーマニアンデッドリフトではダンベルを用いたが、コンベンショナルデッドリフトではバーベルを用いて、そこに少し重さを加えていった。今回初めてコンベンショナルデッドリフトを行うことになったので、エリーザから色々とポイントを解説してもらい、徐々にそのポイントを押さえていったが、まだまだ訓練が必要そうである。このエクササイズは、背筋、太腿、臀部、そして腕にも効かせることができる。重さを変えて4セットほど行った後には、普段行っている背筋トレーニングでは感じないような心地良い疲労感が腰辺りにあり、今後もこのエクササイズを取り入れていこうと思った。最近、ブルガリアンスクワットやルーマニアデッドリフトが自分のお気に入りになっていて、最後にアブローラーを使って腹筋を鍛えることも好んでいる。エリーザ曰く、いずれも多くの人が嫌がるエクササイズとのことだが、自分はそれらのトレーニングがどういうわけか心地良く、また色々な身体の部位を効率良く鍛えることができているような気がしているのでお得な感じもしている。その他にも印象に残っているのは、足元が不安定なバランスボードに乗りながらブルガリアンスクワットをするもので、これは足の裏の筋肉が思わぬ形で鍛えられることに気づき、足の裏を活用することを心掛けようとしている自分にとっては素晴らしいエクササイズだった。このように、トレーナーのエリーザが毎回創意工夫に富むトレーニングを提供してくれるので、飽きることなく毎回楽しくトレーニングができていて、脳にも身体にも新しい刺激がもたらされていることに感謝したい。フローニンゲン:2023/5/8(月)17:23


10315. ライティング対策の新たな工夫


そろそろ雨が降ってくるだろうか。夕日はもう陰り、雲が空全体を覆い始めた。それでもまだ小鳥たちが鳴き声を上げていて、その声に癒されている。


今日午後にジムに行く際に、GREのライティング対策について少し工夫しようと思っていたことがある。それはジムに行く前に試してみてうまくいっていたのだが、さらに精度を高めていこうと思ったし、より意識的に取り組んでいこうと思った。今は自分の中の位置付けとして、ライティングの最高得点の模範解答の質感をインストールする時期であり、言わばインプットの期間である。そのときに、これまでは模範解答を一言一句最初から最後まで音読していたのだが、それが惰性で行われているような気がしていて、何か工夫ができないかと考えていた。もちろんこれまでも、ディスコースマーカーや使ってみたい表現に印を入れながら読み進めていたのだが、このペースで模範解答を読んでいると、ETSが公表している全ての問題を1巡するまでに時間が随分とかかってしまうと思った。そこで今日から行い始めたのは、issueエッセイにせよ、argumentエッセイにせよ、お題はしっかり読みながら、模範解答を一言一句最初から最後まで読むのではなく、イントロダクションとコンクルージョンの書き方や、ボディパラグラフのトピックセンテンスに何を持って来るかを考えながら、それらの箇所に主に焦点を当てて読んでいくことが効率的かつ学びが多いと思ったのである。全ての文章を音読しない代わりに、ディスコースマーカーには注意しながら、どのように論が展開されているのかについては注意深く読み進めている。トピックセンテンスのアイデアの引き出しや、それをサポートする具体例の引き出しを増やすように意識して読み進めていくと、これまで以上に多くの問題を短時間の間に読み進めることができ、それでいて惰性で音読していないので脳への刺激も担保され、学びの質も確保されているように思う。しばらくこの読み方を継続させていき、さらに工夫できそうなことを見つけた都度、それを取り入れていこうと思う。あくまでもゴールは、来月末の試験本番で、今読み込んでいるような模範解答と同じような質感と分量の文章を制限時間内にアウトプットできることなので、それを絶えず念頭において日々のライティング対策に取り組んでいこうと思う。ここで養われたライティングの力は、必ずや今後の学術論文の執筆に生きてくると確信している。フローニンゲン:2023/5/8(月)17:38


本日の自由詩(free verse)

No.2941, Morning Shangri‐La

My soul takes a rest in Shangri-La.

Deep relaxation and nourishment occur in my soul.

Groningen; 07:34, 5/8/2023

No.2942, A Dance of Dance

Reality reveals the essence of dance all the time.

It is a dance of dance.

Groningen; 11:18, 5/8/2023

No.2943, Blending Beauty and Serenity

What will come after blending beauty and serenity?

It would certainly be something magnificent.

Groningen; 12:51, 5/8/2023

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