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10116-10119: フローニンゲンからの便り 2023年3月30日(木)




No.4601 静かな花_A Calm Flower


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本日の3曲


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タイトル一覧

10116. 寒さの残るフローニンゲン

10117. 今朝方の夢

10118. 思弁的実在論の講座の最終回を終えて

10119. 実践倫理学・価値論・トランスヒューマニズム・公共政策


10116. 寒さの残るフローニンゲン


時刻は午前7時半を迎えた。朝起きた時には少し寒さを感じたが、朝方の気温は高く、すでに12度ある。しかしそこから1度も気温は上がらず、今日はずっとこの気温のままのようだ。横ばいの気温のグラフを見ることは久しぶりである。どうやら午後には小雨が降るかもしれないので、午後にジムに行く際には折り畳み傘を持っていこう。明日も今日と似たような気温だが、明後日から再び冷え込み、明々後日には最低気温がマイナス1度になる。明明後日はすでに4月に入っているのだが、やはりフローニンゲンの気候はまだまだこのぐらいである。


一昨日に歯科医を訪れて以降、夜にはココナッツオイルを用いたオイルプリングをするようになった。以前これを毎日していた時には虫歯になることはなく、歯科検診で良い結果が出続けていたので、改めて始めた次第である。夕食後にゆっくりオイルプリングを行い、入浴後に歯磨きをして寝て目覚めると、朝目覚めた時の口の中がさっぱりしていることもあり、引き続きこの実践を続けていこうと思う。


今日はいよいよ思弁的実在論の講座の最終回のクラスがある。最終回のクラスでは、2人の受講生の方に発表をしてもらう予定になっている。1人の方には今回の講座では扱えなかったマーカス·ガブリエルの実在論について紹介してもらい、もう1人の方にはブルーノ·ラトゥアーのアクターネットワーク理論を紹介してもらうことになっている。自分もまた今日の講座に向けて最後の準備をしていこうと思う。今日もまた最終回にふさわしい充実したクラスになるだろう。


講座の前には、IELTSのライティングの問題を解いておきたいと思う。講座までにどれだけ時間があるか分からないが、少なくともタスク2の問題を解いておきたい。いくつか注意したいことがまた明らかになり、使ってみたい表現なども出てきたので、それを復習してから実際の問題に取り掛かるようにしよう。タスク1では、きちんとデータを示しながら論述していく必要があるのだが、2つ目のパラグラフでデータの概要を示す際にはデータ自身を用いることはなく、あくまでも定性的な情報を記載していく。続き3つ目と4つ目のパラグラフで具体的な数値データを用いた定量的な記述をしていく。どちらのタスクも、書き終えたら採点官になったつもりで自分の解答を採点基準に照らして評価·分析していくことを行なっていく。本番までそれを続けていくと、相当に力がつくであろうし、本番当日では目標点に到達できるのではないかと期待する。フローニンゲン:2023/3/30(木)07:41


10117. 今朝方の夢


今日はキッチン側の窓から小鳥の鳴き声が聞こえてくる。その静かな鳴き声に耳を傾けながら、朝の静謐な時間を心ゆくまで味わっている。その中で、今朝方の夢について少しばかり振り返っていた。今朝方の夢は物語としてはあまり記憶に残っておらず、断片的な場面だけが記憶に残っている。しかしいつもそうした記憶を書き留めていくにしたがって、徐々に物語が思い出されていくことがあるので、早速書き始めてみよう。


夢の中で私は、若い外国人男性のメンターを務めていた。その男性は何か社会課題を解決しようとしていて、まずは問題の明確化のプロセスでつまずいているようだった。なのでまずは対話を通じて、問題を明確にしていくことから始めた。次に、問題のより精緻な分析をしていくプロセスとなり、その男性にはあまり分析ツールがないようだったので、こちらから問題を分析する定性·定量の両側面の分析ツールを提供した。それによって問題の分析が精緻に進み、残すはいよいよ解決策の立案となった。ここでも問題分析と同様の壁にその男性はぶつかっていたので、同じく問題解決ツールについてもこちらから必要なものをいくつか選んでそれを選択肢として提供した。するとその男性はとても喜んでいて、自らの意思で問題解決ツールを1つ選び、それを使って問題解決策を立案していった。この一連の作業は、外国のどこかの街のカフェで行なっていたように思う。窓から午後の優しい光が差し込んでいたのを覚えている。


その他に見ていたのは、オランダ人の背の高い女性と仲良くなる夢だった。ひょんなことからその女性との出会いがあり、そこから色々と話をしているうちに親密な関係になっていった。ところが少し関係をこじらせてしまような態度を私が取ってしまったようで、私はそれに気付いておらず、彼女は私の態度を自分とは違う形で解釈しているようだった。それについてうまく説明しようと試みたところ、結局言葉ではあまりうまく伝わらず、態度で示そうとすると、それがうまくいき、彼女とまた親密な関係になった。その時の関係性は以前よりもさらに深いものとなった。今朝方はそのような夢を見ていた。フローニンゲン:2023/3/30(木)07:59

10118. 思弁的実在論の講座の最終回を終えて


時刻は午後2時に近づいている。今、少し風があって、外の世界を吹き抜けていく風の声が聞こえてくる。


先ほど、全5回にわたる思弁的実在論の講座を終えた。今回の講座に参加してくださっていたみなさんは、その前に行われた批判的実在論の講座にも参加してくださっていたこともあり、より関係性を深めながら思弁的実在論について理解を深めていくことができた。今日のクラスの最後の振り返りの際に、受講生の何人かの方がおっしゃっていたように、1人でこの思想体系を理解していくことは不可能であったと思われる。思弁的実在論の射程は広く、そして体系としても奥が深い。そうした思想をあれこれ議論し合いながら理解を深めていけたことは自分にとっても大きな財産だった。


今回、批判的実在論と思弁的実在論を学ぶことを通して、受講生の方々の言葉を使わせてもらうのであれば、やはり自分も自己と世界を了解する新たな見方を与えてもらったと思う。それを通じて、とりわけ実在領域や実在対象、さらには実在の性質まで捉えようとする姿勢を涵養することができ、その手立ても与えてもらうことを通じて、今の自分の認識や世界への関わり方に対してより謙虚な気持ちになれると思った。実在を見据えることで謙虚になれるということ。それは実在論がもたらす非常に実践的な側面かと思う。


その他にも、放課後セッションではChat GPTの話で盛り上がり、それを受けて自分は改めて言葉を通じた探究と実践であれば、倫理学と価値論を通じて社会に関与していきたいと思った。それはChat GPTを含んだ最先端テクノロジーが作り出す新たな世界が人間に突きつける実存的課題の万能役ではないし、明確な解決策にならないだろうが、新たな倫理観と価値観は必要不可欠なものとして存在しているように思う。自分がどう生きるのかという価値観を醸成していくための手引きとして実践的価値論があり、実存的課題が突きつけられた私たちがどう振る舞うべきかの指針を与えてくれる羅針盤として実践的倫理学があるだろう。


今日はこれから少し仮眠をしてジムに行くが、筋力トレーニングに励みながら今日の最終回のクラスを改めて振り返ってみたい。フローニンゲン:2023/3/30(木)13:59


10119. 実践倫理学・価値論・トランスヒューマニズム・公共政策


時刻は午後6時に近づいてきている。幸いにも今は空は明るく、雨が降り始める前にジムから帰ってくることができた。ジムの帰りにオーガニックスーパーに立ち寄ったところ、今日は臨時で4時半に閉まっていたので、その代わりに別のスーパーでプロテインが豊富なサーモンとエビを買ってきた。今日の夕食はそれを食べ、明日また中央市場に散歩がてら行って、マグロの刺身と野菜を購入してこようと思う。


今日もまた本当に素晴らしく充実した筋力トレーニングができた。思弁的実在論の講座を終えた名残惜しさに加えて、今日の最後のクラスで得られた洞察が刺激となって、トレーニング中には考察がまた色々と深まっていた。夕食後に改めて音声ファイルを作成し、講座の皆さんに連絡をしようと思う。


テクノロジーがますます発展し、情報次元に人々の生活の中心が置かれる時代において、情報が持つ抽象性という性質ゆえに、逆に物質的なものへの価値を見つめ直すことを自分は提唱したい。物を何でもかんでも消費するという消費主義から脱却し、物との関係性を見つめ直し、物質性を持つ物を大切にするという意味での物質主義の大切さを改めて問いたい。ここで述べている物質主義は、哲学領域における一般的な意味合いとは異なる。自分自身、本日筋力トレーニングに励みながら、トランスヒューマンを超えてポストヒューマンの時代になれば、人間はもはや身体から離れることになるであろうから、その時代の過渡期における今、身体の持つ質感を思う存分に味わっておきたいという思いがある。人間が身体から離れ、ますます非物質的なものに向かうというのは意識の発達上当然かつ必然の流れであり、それは避けがたいものであることを認めながら、自分の場合は、非線形的にそこに飛ぶのではなく、漸次的に緩やかにそこに向かっていくように心掛けていこうと思う。


やはり自分にとっても、批判的実在論と思弁的実在論という2つの大きな実在論思想を学べたことは大きく、今後はそこに実践倫理学(practical ethics)と価値論(axiology)を絡めて、トランスヒューマニズムと公共政策の探究をしていこうと思う。今日の講座の放課後セッションの話題と本編で取り上げたアクターネットワーク理論の考え方を絡めれば、テクノロジーに関する制度というアクターをうまく導入していくことが重要であり、テクノロジーに関するどのようなアクターとしての制度であれば人や社会に貢献できるのかを考える際に、実践倫理学と価値論の枠組みが不可欠になる。それらは多くの人に不可欠な学問領域というよりも——もちろん学んで得られることは無数にあるだろうが——、自分の実践にとって大事なものなのだ。ここからはそのような問題意識を持ちながら、一連の集中講座で学んできたことを毎週土曜日のゼミナールにも取り入れていきたい。今週末から日本教を扱うが、それについても実在論の観点から眺めたり、倫理学や価値論の観点から眺めてみることを行う。この姿勢は、続く死生観のトピックや日本国憲法、天皇制、言霊学に対しても一貫して保持したい。フローニンゲン:2023/3/30(木)18:06


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.2324, A Stone-Paved Road

My soul sometimes walks on a stone-paved road.

It’s inevitable and beneficial for me.

Groningen; 08:39, 3/30/2023


No.2325, Evening Glow

Even though the evening glow is vague to our eyes, we have to open our eyes to try to see it.

It is a gem in the evening world.

Groningen; 20:40, 3/30/2023


No.2326, In Prayer

I wish to be in prayer.

Merging with it and entering it would give me tremendous bliss.

Groningen; 20:49, 3/30/2023

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