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9480-9484: 日本滞在記 2022年11月22日(火)



No.4198 天空の声_A Celestial Voice


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.2000, Thousands of Feelings of Gratitude

Thousands of feelings of gratitude have come to me.

They became one huge tree.

Groningen; 08:32, 11/22/2022


No.2001, A Starry Afternoon

A starry afternoon is shining.

It emits peaceful and energetic light.

Groningen; 12:42, 11/22/2022


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(3つ)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の2曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

9480. ジムで生まれるコミュニケーション/今朝方の夢

9481. 箏の稽古(44):アルペジオとすくい爪のコツ

9482. 箏の稽古(45):引き色とかき手・割り爪のコツ

9483. 古神道への関心

9484. 日本の古層的無意識の性質に関心を寄せて


9480. ジムで生まれるコミュニケーション/今朝方の夢


時刻は午前7時を迎えた。ジムで筋力トレーニングをして一夜が明けたが、内転筋の痛みが取れていて、体の調子はとても良い。昨日は内転筋に強い刺激を入れず、少しばかりそこに刺激を入れたことによって、筋肉痛が逆に取れたのかもしれない。今日と明日は休息日であり、明後日にまたジムに行って鍛えてこようと思う。その時には、パーソナルトレーナーについてもらう。昨日、ジムのロッカーで1人の男性と少し話をしていた。その男性は筋骨隆々で、どうやったらそのような体になるのかについて関心があったので尋ねてみた。彼の説明を聞いていると、筋力トレーニングの原理原則に則ったトレーニングをしているに過ぎないことがわかったが、逆に原理原則をしっかり守って継続してトレーニングをすることによってそのような体になりえることがわかった。彼と別れる際に、彼の方から、「また何かわからないことがあったら聞いてくれ」と親切に言ってくれた。彼は頻繁にジムに来ているらしく、これまで時折彼を見かけていたので、今度会ったら彼に話しかけてみて、特定の部位、例えば腕の鍛え方について彼がどのようなトレーニングを行っているのかを見せてもらおうと思う。ジムではこうしたコミュニケーションが自然と生まれやすいことが大変好ましい。普段仕事以外ではなかなか人と話す機会がないので、ジムで体を鍛えるという共通の目的を持った人と自然に話ができることはジムの良さである。


さて、今朝方の夢についていつものように振り返っている。総じて、今朝方の夢の世界は穏やかであった。覚えていることと言えば、知人の画家の女性とジムで体を鍛えていたことぐらいである。彼女はジムで体を鍛えることの初心者のようで、自分もまだ初心者の域を出ないが、一通りの器具の使い方を学んでいたので、彼女に器具の使い方を教えていた。そのような場面があった後、箏の稽古をしている場面もあった。そこでは箏の演奏に没頭している自分がいて、音楽の時空間と完全に合一している自分がいた。その時の感覚は、なんとも言えない恍惚感であり、そうした脱自的な感覚を味わえることが音楽演奏の醍醐味だと改めて思った。フローニンゲン:2022/11/22(火)07:22


9481. 箏の稽古(44):アルペジオとすくい爪のコツ


時刻は午前11時を迎えた。先ほど、箏のオンラインレッスンを終えた。先生とのレッスンも今日で6回目で、月に3回を目処に稽古してもらっている。先週、今週、来週と今月は毎週レッスンがあるが、それが良いペースメーカーになっている。誰かと共に実践を共有することの良さは、他者が実践のペースメーカーになってくれることだろう。これは今行っているオンラインゼミナールにも当てはまることであり、学習上のペースメーカーとしてゼミナールの場があることに改めて有り難さを感じる。


今日もいつものように、日々の稽古を通じて疑問に思っている点を先生に投げ掛けさせてもらった。まず最初に尋ねたのは、三和音のアルペジオの弾き方のコツに関するものだ。実際に先生に口頭で説明してもらって実演してもらうことによって、1人で考えていてもなかなか発見しづらいコツを速やかに学べることは有り難い。もちろん演奏上のコツを1人であれこれ考えながら見出していくことにも意義があるが、基本的な動作に関してはそのコツは先人から早めに学んでおくことが重要なのではないかと思う。それがよく言われるように、「守破離」における「守」の段階に当たるものである。「守」の部分に関しては、先人から徹底的に学ぶということを学習の初期には特に意識したらいいのではないかと思う。ジークンドーの稽古においてもそうであったし、筋力トレーニングにおいてもトレーナーについてもらうというのはそういう意味がある。いずれの実践も無限の深さがあるのだから、1人で試行錯誤しながら回り道するフェーズは実践の後期でいい。それこそ「破」や「離」の段階がそれに当たる。


三和音のアルペジオのコツについて話を戻すと、弾く前に該当する音の弦に爪を当てておくという準備をすること、そして爪を当てる部分としては、爪の角っこの三角の部分に当てると良いとのことだった。そして、「合わせ爪」の技術と比較して、アルペジオは優しい音を出せばいいとのことだったので、そっと優しく音を鳴らすことを心掛けると良いと教えてもらった。それらを意識して演奏してみると、以前よりもアルペジオの音が出しやすくなった。今使っている楽譜で言えば、「さくらさくら」の2箏パートにアルペジオが多く出てくるので、それを練習曲にしたいと思う。


次に教えてもらったのは、「すくい爪」のコツである。ここでは、今後早い曲を演奏することを見越して、指だけの動きですくい爪をするのではなく、腕全体を動かすイメージですくい爪をすると良いと教えてもらった。現代曲の早い曲ではすくい爪が頻繁に使われるようなので、将来を見越して、先生に教えてもらった形ですくい爪を演奏することを心掛けていこうと思う。フローニンゲン:2022/11/22(火)11:17


9482. 箏の稽古(45):引き色とかき手・割り爪のコツ


筋力トレーニングをパーソナルトレーナーについてもらってからの学びも日記に書き留めるであろうが、箏に関してもレッスンがある都度、ジークンドーのプライベートレッスンの振り返りと同じく日記に書き留めたい。それをするのとしないのとでは、学習の定着度合いがまるっきり異なる。


さて、今日の箏のレッスンについて改めて振り返ってみると、もう2つほど新しい技術についてコツを教わった。1つは、「引き色」と呼ばれる技術だ。これは響きに余韻を持たせる技術であり、そのコツは、柱の左10cmぐらいのところを水平方向に柱に向かって引っ張るというものである。ポイントは、上に引っ張ったり、下に引っ張ったりするのではなく、水平方向に引っ張ることである。この技術によって、音が少し高くなった形で音が引き延ばされる。興味深いのが、逆方向に引っ張って低く音を出す技術はないということだった。もしかしたら、自分なりのアレンジを加える際に、まだ技として確立されていないそのような弾き方も今後試してみてもいいかもしれない。ただしそれは、「守破離」の「破」の段階に至ってからになるだろう。


もう1つの技は、「かき手」と「割り爪」と呼ばれるものだ。これはテキストの解説の図が少し分かりにくかったので、先生の説明と実演が大変参考になった。上から目標の弦を「シャン」と叩くようにして鳴らすことがコツである。割り爪になると、「シャン·シャン」と音を鳴らすイメージで同様の動きをさせる。かき手も割り爪も箏らしい奏法とのことであるが、今調弦しているハ長調だとその良さがあまり感じられないそうだ。それを受けて、来月からは平調子の曲を練習していこうということになった。今使っているテキストも残るはドヴォルザーグの「家路」とエルガーの「愛の挨拶」だけとなり、それらの曲についても新しい技術はもう出てこないので、自分で練習を続けていき、先生とのレッスンにおいては、来月からは平調子で稽古をしていくことになった。平調子の曲を演奏していくことによって、より箏らしい感じが得られるだろし、また音楽世界が広がるだろう。そんな期待と楽しみがある。2022年最後の月は、平調子の世界に入る形で過ごすことになるだろう。フローニンゲン:2022/11/22(火)11:27


9483. 古神道への関心


時刻は午後3時を迎えた。今日は1日を通してずっと曇り空が続いている。どうやら深夜に雨が降るようだが、起きている時間においては雨は降らない。今から郵便物を受け取りに近所のショッピングモールに行こうと思う。先日アムステルダムに滞在している時にどうやら郵便物が届けられたらしく、おそらくイギリスやドイツのアマゾンに以前注文していた書籍ではないかと思う。それを受け取って、そのついでにオーガニックショップでヘンププロテインと小麦若葉のパウダーを購入したい。ヘンプティーを飲み切ったと思っていたが、まだいくつかティーバッグがあったので、ヘンプティーの購入はまた今度にする。


先ほど、日本語に立ち返ること、厳密には大和言葉に立ち返ることについて考えていた。その足掛かりになるのは言霊学であり、その探究もゆっくり進めて行こうと思う。この探究は、神学大学院での研究の1つの柱になるかもしれない。日本の文化現象として立ち現れるものの背後にある日本語の特性を掴んでいくこと。あるいは、日本固有の文化現象を生じさせる日本語の特性を理解していくこと。それを言霊学という神道に密接につながった学問領域を通じて行いたい。


神道の研究をするに際しては、神道と言っても対象範囲があまりに広いので、古神道に着目してみようかと思う。以前は中世神道に関心を示していたが、日本人の源流を探る意味でも、縄文時代の日本人の精神性と関連付けて、古神道を見つめ直してみたい。今手元に古神道に関する和書がある。残念ながら洋書では関連書籍がないが、逆に言えば、自分が英語で研究を進めていくことは、この分野で貢献ができるということを示している。少ない文献を頼りに、まずは古神道に焦点を絞り、それと日本の文化現象や現代の諸課題の1つであるテクノロジーと絡めるなり、色々な派生研究を考えていきたい。フローニンゲン:2022/11/22(火)15:08


9484. 日本の古層的無意識の性質に関心を寄せて


先ほど郵便物を受け取りに近所のショッピングモールに行ってきた。受け取った書籍は、“Objective Fictions: Philosophy, Psychoanalysis, Marxism”というものである。受け取ってすぐに先ほどから初読を始めた。この書籍を読む前には、ブルーノ·ラトゥアーの書籍を読んだり、精神分析と政治学を絡めた書籍を読んでいた。到来した冬のお陰で、読書が捗りそうである。買い物に行く道の中で、改めて丸山眞男が述べていた日本人の意識の古層について考えていた。ちょうど買い物に行く前に、古神道や言霊学について考えていたので、それと繋がる論点だった。丸山がどのようなことを意味して古層という言葉を使っていたのかはとても関心がある。今、日本で浮上している様々な現象を生み出している古層的な無意識を意識化していくことを通じて、古層的無意識によって制約されていた事柄から解放される道が見出されていくのではないかと思う。また逆に、日本の文化を再建し、より良きものにしていく際にも古層的無意識の理解は不可欠なのではないかと思う。私たちが立脚している深層的な意識の性質が何なのか、それを解き明かす研究にも従事したい。当面は、古神道と言霊学、そして縄文時代の精神性に関する研究をしながら、その過程の中で丸山の古層論についても学習してみようと思う。そのようなことを考えながら帰路についた。


さて、今から1時間ほど読書をした後に、夕食の準備前にもう一度箏の稽古をしようと思う。今日のレッスンで習ったことを復習しながら、同時に残りの2曲である「家路」と「愛の挨拶」の2箏パートを練習してみよう。全てが緩やかに着実に進行して行く。そうした規律ある生活がこれからも長きに渡って続いて行く。フローニンゲン:2022/11/22(火)16:27

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