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8998-9005: フローニンゲンからの便り 2022年8月28日(日)



No.3956 朝光の異星人_An Alien of Morning Light


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1747, Morning Undulation

Everything and everybody are grateful for morning undulation.

Gentle winds are swimming in the morning fresh air.

Groningen; 10:24, 8/28/2022


No.1748, An Autumn Wind

An autumn wind is mind-soothing.

It rejuvenates my mind very much.

What a wonderful season it has come.

Groningen; 15:11, 8/28/2022


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(3つ)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の3曲


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楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

8998. 今朝方の夢

8999. 今朝方の夢の続き

9000. 節目となる日記で振り返る今朝方の印象的な夢

9001. UAE旅行に向けて/アメリカのリバタリアニズムへ関心を寄せて

9002. 箏の稽古(14):科学者マインドを用いた稽古と小さな成功体験

9003. ジークンドーの稽古(123):ロビンさんとの実り多きプライベートレッスンを終えて

9004. ジークンドーの稽古(124):10回目のプライベートレッスンを終えて

9005. ジークンドーの稽古(125):これまでの日々の1人稽古の成果が認められて


8998. 今朝方の夢


時刻は午前9時を迎えた。日曜日の朝はとても穏やかで、この時間帯はすでに朝日が地上に降り注いでいる。ここ数日間はもう気温が秋のそれであり、2階の室温も随分と下がっている。今日は最高気温が19度までしか上がらないので、肌寒さを感じられるぐらいだろう。今日は午後にロビンさんとのジークンドーのプライベートレッスンがある。当初は15:30からレッスンが始まる予定だったが、自分の前にもレッスンの生徒がいるらしく、15:45から始まることになった。自宅を出発するのは15:20ぐらいにしようと思う。準備運動がてら軽くジョギングをしたり、ウォーキングを楽しんだりして道場に向かう。すっかり秋らしくなったフローニンゲンの街を歩きながら道場に向かうのはさぞかし気持ち良いだろう。レッスンの前には近所のスーパーに行って買い物を済ませておこうと思う。いつもプライベートレッスンの日の夜は夕食を作ることなく出来合いのものを購入するようにしている。サラダと寿司でも購入して、今日はそれを夕食にしたいと思う。


今朝方はいくつかの夢を見ていた。覚えている順に振り返っておきたい。夢の中で私は、井筒俊彦先生の業績を讃える展示会に参加していた。それはギャラリーのような展示室を貸し切って行われており、先生が残した論文や書籍、さらには先生が所蔵していた貴重な蔵書などが展示されていた。それらの展示品を見ながら、先生の残した業績に改めて感銘を受け、また学者としての在り方にも多いに刺激を受けて、これからの学術研究により力を入れていこうと思った。


次の夢の場面では、サッカー元日本代表のある選手とサッカーではなくバスケをしていた。その選手はすでに引退をしており、今は解説者などの仕事を務めている。その方とバスケをしているときに、後ろからその方を見ると、随分と日焼けをしていて、少しからかうような形で、「黒っ!!」と述べた。するとその方はこちらの方をくるりと振り返り、笑いながら殴りかかるふりをして私の方に小走りでやってきた。「どうしてそんなに日焼けしてるんですか?」と尋ねたら、その方は「先日海に行ってきてね」と述べ、海辺で長い時間過ごしていたからこのような黒さになったのだと説明してくれた。私たちの近くには高校時代のクラスメートが何人かいて、シュート練習の最中、彼らも私たちのやり取りを笑いながら聞いていた。


その他にも、見慣れない山奥の別荘のような場所にいた夢を覚えている。屋外にジャグジーがあったので入ろうと思ったが、あまり手入れされていないのではないかと思い、お湯が綺麗なのかを心配した。すると、母がやって来て、脱衣所の代わりとしてベランダを使うと良いと述べた。ベランダの方がかえって誰かに見られるのではないかと思ったが、ベランダには車があって、車のトランクを開けると、その背後にうまく隠れられるようになっていた。服を脱ぎ始めると、ベランダの遠くの方から、1匹の猫が地面を転がりながらこちらにやって来た。背中でも痒いのかと思ったが、そうではないらしく、その奇妙な動きに驚きながらも、少し笑みがこぼれた。猫に何をしているのかと話しかけたところで夢の場面が変わった。フローニンゲン:2022/8/28(日)09:15


8999. 今朝方の夢の続き


今朝方は本当に肌寒い。フローニンゲンはすっかり秋である。昨夜、無事にフランクフルトのホテルとオランダに戻るフライトを確保した。これにて秋の一時帰国に付随する全ての予約を完了させた。今月は度重なる書籍の一括注文があり、旅の各種の予約と合わせると、それに随分と時間を取っていたように思う。しかし、それは書籍の吟味やホテルやフライトの吟味につながり、こうした作業が自分にまたいろいろ気づきや発見をもたらしてくれる。それもまた学びの一環なのだ。特に旅のホテルを吟味することや最適な時間の航空券を調べることを通じて、その街のことを知れたり、空港と空港の距離などを知れたりするので学びが多い。こうした作業を他人に任せるのではなく、自分でやることが旅行の醍醐味である。ツアー旅行を否定するつもりはないが、こうした作業を委任してしまうと、その作業を通じて初めて知ることのできる情報が捨象され、旅の効能が減ってしまうのではないかと思う。各種予約で試行錯誤することが旅の記憶をより鮮明なものとし、旅をより有意義なものにしてくれる。そんなことを思う。


先ほど今朝方の夢について振り返っていたが、もう1つ印象的な夢を見ていた。夢の中で私は、飛行機の中にいた。何やら飛行機の機体にトラブルがあったらしく、目的地の空港手前で緊急着陸することになった。緊急着陸の場所として選ばれたのはその空港がある大都市のど真ん中であり、そんな場所に着陸できるのかと心配になった。そんな心配をよそに、機長は冷静な声で機内アナウンスを流し、乗客は機長を信じることにした。機体がゆっくりと旋回し、いよいよ着陸態勢に入った。そこからは徐々に高度を下げ、大都市を走る一本の大きな道路を滑走路と見立てて、そこに向かって行った。飛行機は無事に道路に着陸し、乗客一同大きな歓声を上げた。飛行機はそこから街の中をゆっくりと動いていった。私はスマホで地図を確認したところ、目的地の空港がアイントホーフェン空港であることにそのとき初めて知った。機長はオランダ人の男性で、副操縦士の男性もまたオランダ人だった。飛行機が街中を走っている様子には街中の人々も驚いているようであり、彼らのうちの多くはスマホで写真や動画を撮影していた。道路をゆっくり動いていた飛行機は、しばらくして目的地の空港に到着した。空港に到着するときに、空港が壁に仕切られていて、巨大な門をくぐって中の敷地に入って行ったことがとても印象的だった。フローニンゲン:2022/8/28(日)09:33


9000. 節目となる日記で振り返る今朝方の印象的な夢


爽やかなそよ風が朝の世界を泳いでいる。木々の葉もとても気持ち良さそうだ。気がつけば、今回の日記は9000本目となった。その節目の日記として、今朝方の夢の続きを書き留めておきたい。朝にすでに2回にわたって夢を書き留めていたが、また新たに思い出すことがあった。


夢の中で私は、知人の女性の画家と一緒に山の中にあるロッジで行われるワークショップに参加することになっていた。そのワークショップは彼女の仕事と直接結びつくわけではなく、むしろ自分の研究に合致するテーマのものだったが、彼女にとってもきっと学びになるだろうと思って声を掛けていた。彼女は最初はそれほど乗り気ではないように思えたが、自分が良いと思うということを信じてくれたようで、今回のワークショップに参加することになった。ワークショップが開催れるロッジはとても雰囲気がよく、10人ぐらいの人がそれぞれ個室で宿泊できるぐらいの広さがあった。気がつくと、いつの間にかワークショップが終わっていて、彼女は満足げな笑みを浮かべていた。それを見て、彼女を誘ってよかったと思った。私自身はワークショップの内容がどのようなものなのか全く思い出せない状態だったが、彼女が満足をしてくれたのであればそれで十分だと思った。彼女にどのようなところが良かったを聞いてみると、色々と教えてくれたので、彼女の話を通じてワークショップの内容を推察することにした。ロッジを出発する朝、朝食を食べ終えて、部屋の掃除をして身支度をしていると、お土産としてのオレンジがいくつか机の上や窓の近くに置いてあった。このうちの半分を彼女にあげようと思ってリュックに入れた。身支度が半分ほど済んだとき、彼女の部屋に入って、途中まで一緒に帰ろうということを伝えておこうと思った。今回のワークショップはロッジで解散となるので、彼女が1人で先に帰ってしまう可能性があり、ワークショップの話を含め、まだ話したいことがたくさんあった。なので身支度はそこそこに、まずは彼女の部屋に行って、一緒に帰る旨を伝えておこうと思ったのである。彼女の部屋のドアをノックすると、彼女はドアを少しだけ開け、まだ準備中とのことだった。なのでその場で一緒に帰ろうということを伝え、彼女はそれに承諾してくれたので、自分も部屋に戻って身支度の続きをしようと思った。いざ身支度を終えてロッジを出発する際に、先ほどリュックに入れておいたオレンジを2つほど彼女に渡した。オレンジはとても瑞々しく、甘みもあって非常に美味しかった。


この夢の場面に続く形で、私はパリの中心部にいた。そこは確かにパリなのだが、100年ぐらい前のパリの雰囲気を発していた。そして今のパリよりも街が大きいように思われた。ロッジを離れた後に、途中まで彼女と一緒だったが、いったん離れ、そこから私たちはパリの中心部の本屋で待ち合わせをすることにしていた。本屋に早く着いた私は、本屋の中に入ることはせず、本屋の前でオレンジを食べていた。1つオレンジを食べた後に時計を確認すると、まだ随分と時間があったので、近くを散歩することにした。しばらく散歩をしていると、大きな川を架ける橋の上を歩いていき、その先にはアパート群が広がっていた。時計を確認すると、待ち合わせの時間が迫って来ており、随分と散策していたのだと気付かされた。いざ待ち合わせ場所の本屋に戻ろうと思ったときに、どちらの方向から来たのかが分からなくなってしまっていて、少し焦った。スマホの地図を確認すると、GPS機能が狂っていて、今自分がいる位置が定まらず、色々と移動して表示された。そのためスマホの地図に頼ることはできず、とりあえず先ほど渡った大きな橋を目指して戻ろうと思った。一応電話はつながったので、彼女には待ち合わせ時間よりも10分ほど遅れそうだということを伝えた。すると彼女は優しい声で問題ないと言ってくれた。パリの本屋の前のバス停からバスに乗り、そこから列車に乗ってフローニンゲンに戻る路線を再度調べておかないといけないと思った。そのようなことを考えながら歩いていると、白く巨大なモスクのような建物を背景にして、先ほど渡った橋が見えて来た。それを見て私は安堵し、なんとか彼女をそれほど待たせることなく当初の予定の路線でフローニンゲンまで帰れると思った。フローニンゲン:2022/8/28(日)10:47


9001. UAE旅行に向けて/アメリカのリバタリアニズムへ関心を寄せて


昨日ふと、イスラム圏へ旅行をしたいということを思い、UAEについて改めて調べていた。40度を超えるような夏の時期やラマダーンの時期を避け、欧州の寒さが厳しい2月にUAEに訪れてみようと思った。その時期のUAEは寒くなく、今のオランダのような気温であるため大変過ごしやすそうだ。秋の一時帰国後は1ヶ月半旅を休み、年末年始はモナコ公国とスペインのマヨルカ島で過ごす予定だ。そうした予定があるので、2月の半ばぐらいにUAEに訪れたいと思う。ドバイよりもアブダビの方が自分の関心に合う見所が多いので、今回はアブダビだけに滞在し、ゆっくりその街を見て回ろうかと思う。


イスラム圏への関心が突如高まったことの背景には、自分の無意識がやはりヨーロッパを離れることを予感していることと関係しているだろうか。ヨーロッパを離れることについて良し悪しの価値判断はなく、それが自分の人生の所与であるかのような達観した気持ちでいる。ヨーロッパから離れる前にイスラム圏を見ておくことを通じて、今後の研究の幅が増すような気がする。来年の夏からはもうアメリカでの生活を再び始めているかもしれない。そうなれば、ヨーロッパを客体化する機会に恵まれるだろう。また前回のアメリカ生活では見えていなかったアメリカの諸側面がきっと見えてくるだろう。最近は、アメリカでの再度の生活を意識してなのか、アメリカの歴史や現在の政治経済運営について調べることが多い。ちょうど昨日からは、保守でもリベラルでもないリバタリアニズム(自由至上主義)の立場に関する書籍を読み始め、先ほど初読を終えた。リバタリアニズムは、経済的には保守であり、個人の自由に関してはリベラルであるという特徴を持つ。言い換えると、自由市場を重視し、最小国家を訴えながらにして社会的寛容を大切にする政治思想である。そもそもアメリカの保守とヨーロッパの保守では考え方が異なり、リベラルについても思想が異なる点があるので、アメリカとヨーロッパの保守やリベラルの思想についてはきちんと整理して理解する必要があると前々から思っていた。今読み進めている書籍はアメリカの政治思想に特化したものだが、本書を読みながら、ヨーロッパの政治思想についても脳裏に浮かび、それらとの比較をしている。アメリカでは、自分が属するミレニアル世代がリバタリアニズムを信奉する傾向にあり、その点もまた自分の関心を惹きつけている要因である。アメリカに戻る前に、この書籍は何度か繰り返して読み、神学大学院でのコースワークに並行して、政治思想に関するコースも履修し、現代社会の問題を政治学の観点からも紐解いていきたいと思う。フローニンゲン:2022/8/28(日)13:28


9002. 箏の稽古(14):科学者マインドを用いた稽古と小さな成功体験


ジークンドーのプライベートレッスンの前に買い物に行き、つい今し方箏の稽古を終えた。買い物に出かけたとき、秋を感じさせる涼しい風が大変心地良かった。太陽の日差しも風も波かも、秋を感じさせてくれる様相になった。


さて、先ほどまで行っていた箏の稽古は非常に充実していた。箏の稽古の後にこれからジークンドーのプライベートレッスンを受けれることを本当に嬉しく思う。先ほどの箏の稽古では、ここ数日間の稽古の成果が現れて嬉しく思った。実際に指を使って演奏するという鍛錬と、科学者的なマインドを働かせてあれこれ試行錯誤をして仮説検証を続けていった成果を感じた。まずは合わせ爪の練習から始めた。この奏法は今の自分にとってまだ難しく、同時に2つの音を鳴らすことが難しい。音がズレてしまうことが多々あり、その改善策をこれまで考えていた。原則通りに演奏するのであれば、右手の薬指は中指が向かう弦に置いておく必要があるが、自分の指の構造と神経伝達の特性から、原則に従うとどうもズレて響く確率が高く、むしろ薬指を楽にしてどこの弦にも置かずに解放してあげることによって合わせ爪がうまく行くことに気づいた。原則に則るのか、自分の指の特性に合わせて演奏しやすいスタイルを取るのか悩ましいところだが、後者の奏法で何か今後不都合が生じるのかどうかを先生に確認したい。また、合わせ爪に関して自分なりに発見したコツとしては、向かう先の弦を意識していると同時に鳴る確率が増すことである。さらに言えば、先にある弦を掴みに行くイメージを持つと上手くいく確率が増す。合わせ爪の練習をした後に、「さくら」をゆっくりと練習し、ミスがあるパートを分解して集中的に練習した。その後、通しで演奏してみたところ、初めて一度もミスなく「さくら」の合奏の1箏パートを演奏することができた。その小さな成功体験を大いに喜んだ。明日からも合わせ爪の練習をし、合わせ爪が百発百中になってきたら、「さくら」の合奏の2箏パートの練習をしたい。今日は少し2箏パートの出だしを練習したが、そこでは合わせ爪が確実にできることが前提となっているので、焦らず基本的な奏法をしっかりと練習しようと思う。フローニンゲン:2022/8/28(日)15:04


9003. ジークンドーの稽古(123):

ロビンさんとの実り多きプライベートレッスンを終えて


時刻は午後7時を迎えた。先ほど夕食を食べ終え、今日のロビンさんとのプライベートレッスンを振り返るメモをノートに書き留めていた。今日のセッションも大変充実したものであり、毎回のロビンさんとのレッスンはとても楽しく、そして洞察に溢れている。手元のメモを見ながら、今日の学びを振り返っておきたいと思う。そう言えば、今日は道場への行き道の途中で工事がされていて、それは先日から来月末まで行われるようだった。ちょうど次回のレッスンまでには工事が終わっているとのことで何よりだが、今日は道が封鎖されていたので少し不便であった。毎年夏の時期はこうした工事が行われていて、これも公共事業への投資の一環なのだろうか。ケインズが述べるように、こうした公共事業による乗数効果がこの国ではちゃんと働いているのだろうか。いずれにせよ道端の工事は夏の風物詩である。


さて、今日はまず最初にステップインスライドを2回行って、2回目のステップインスライドと同時に右のジャブを放ち、左のクロスを放って、そこから右のフックパンチを放つ練習をした。最初自分は、2回目のステップインスライドを終えてから右のジャブを放ったが、それは効率的ではないという指摘を受け、2回目のステップインスライドと同時に右のジャブを放つことを意識した。それに加えて、右のフックパンチのアラインメントをより精密にする助言ももらった。自分はどうしてもフックパンチの時に脇を広げ過ぎてしまう傾向にあるらしく、脇を締めながら、腰の回転力と肩の少しばかりの回転力を活かしてフックパンチをする方法を改めて教えてもらった。フックパンチについては以前にもすでにこの原理を教えてもらっていたのだが、まだ自分の身になっていないようだった。肩を上げないようにして脇を締めながら腰の回転力を活かして、プッシュステップの足が地面に着く前に拳を相手にぶつけることをより意識して練習に励もう。そこからは、攻撃への意識と相手からの攻撃への注意の意識の2つを保ちながら打撃練習を行なった。その後、これまでにはないエクササイズとして、スパーリングに近い形の実践的トレーニングを行なった。キックはなしのルールにして、あとはどんな攻撃を仕掛けてもいいし、21個の接触法をなんでも使っていいスパーリングのようなエクササイズを行なった。これはとても実践的で、色々と学びが多かった。ロビンさんと自分とではリーチの差があるので、こちらから無理に攻撃を仕掛けると、簡単にカウンター攻撃に遭うことはこれまでの経験上わかっていたので、カウンターを警戒しながらも、逆にその警戒が強過ぎて、ステップインで踏み込んでロビンさんに攻撃を当てに行く回数は少なかったように思う。自分の意識は完全にカウンター狙いであり、あまり手を出さないようにしていたが、するとロビンさんからの攻勢を受けるという形に遭った。このエクササイズは数分間に渡り、終了後、自分は相当に息切れをしていたが、ロビンさんは全く息が切れていなかった。「自分はもう53歳なんだけどね」と笑いながらロビンさんは、今のエクササイズの振り返りを一緒に行なってくれた。そもそも自分が息切れしていたのは無駄な動きが多かったためという理由と、心理的なプレッシャーを感じていたためであった。特に後者の影響は大きく、心理的な圧力下においては、つまり緊張状態においては人は疲弊しやすいのである。このエクササイズに関する学びはまたゆっくりと振り返りたい。そして、ジムでのインターバルトレーニングにも活かしたい。今後インターバルトレーニングをする際には、もっとフットワークを意識して、より足を動かしながら技をランダムに繰り出す練習をしたいと思う。それにしても、スパーリングの際に顔色一つ変えなかったロビンさんの表情が今も脳裏に焼き付いている。どこか今夜の夢に出てきそうである。フローニンゲン:2022/8/28(日)19:26


9004. ジークンドーの稽古(124):10回目のプライベートレッスンを終えて


今日のロビンさんとのレッスンをまだまだ振り返っている。そう言えば、プライベートレッスンは今日で10回目であり、ロビンさんはそれを祝福してくれた。ロビンさん曰く、ロビンさんのプライベートレッスンを10回超える人はあまりいないようなのだ。「たかだか10回でなぜ珍しいのだろう?」と疑問に思ったので、その点について尋ねてみた。するとロビンさんは、「努力の跡が見られず、進歩することをやめてしまった人にはこちらからレッスンを打ち切っている」ということを述べた。それは厳しいようでいて、お互いによって望ましいことのように思えた。お互いに貴重な時間を使っているのであるから、向上する意欲を忘れてしまった人にレッスンを提供したくないというのはよくわかる。ロビンさんから破門宣告を受けることなく10回のレッスンを迎えることができて嬉しく思うのと同時に、これからも毎日ジークンドーの稽古を続けていきたいと思った。


今日のレッスンの冒頭には、この10回までの進歩について主観的な意見を求められた。それに対して自分は素直にそれについて答え、そこから今後のレッスンにおいては、ジークンドーの多様な側面のうち、何に着目してレッスンをしていくかを尋ねられた。自分の要望は、やはりまずは1つ1つの技の精度を上げることである。というのも、毎回ロビンさんからすでに習った技について若干の修正の指摘を受けることから、いずれの技もまだまだ改善の余地があることがわかるからだ。その他に注目したい側面としては、感情的側面だろうか。それは意識の次元の話であり、攻撃への意識と相手からのカウンターへの備えの意識の双方をより高めたいと思う。打撃練習をしている際には、不意にロビンさんがカウンターの手を出してくるのだが、これまではそれが当たることが多く、実は今日は道場に向かう道すがら、ロビンさんからのカウンターを喰わらないことを自己宣誓していた。そのことについてロビンさんに伝えると、“swear”という単語がもともと宗教的な意味があり、神や聖書、あるいはその他の神聖なものにかけて誓うという意味があるため、ロビンさんは笑っていた。しかし、それくらいに今日はロビンさんからのカウンターを意識していた。残念ながらカウンターを一度喰らってしまったが、今日はその一回だけだった。後は全部防御したり、打撃直後に距離を取って回避することができていた。ただし1つ気をつけないといけないのは、ロビンさんのカウンターを避ける時に、時折「マトリックス避け」をしてしまうことである。それはロビンさんの命名の動きであり、その場に居ついたままにして、上半身だけを逸らして避けようとすると、相手からのさらなる打撃に対してとても脆いので、それは避けなければいけない動きである。これが少し癖になっている自分がいて、今日はその癖にも改善が見られたが、一度だけその癖が出てしまった。この点についても改善をしたいと思う。フローニンゲン:2022/8/28(日)19:42

9005. ジークンドーの稽古(125):これまでの日々の1人稽古の成果が認められて


これまでランク2の技をランク1の技、そしてそれ以外にもいくつかロビンさんの方で新たな技を教えてもらいながら数ヶ月にわたってプライベートレッスンを受けてきた。今日ロビンさんから言われたのは、次回のプライベートレッスンではランク2の試験をしようということになった。以前ロビンさんから言われていたのは、ランク1の試験を受けてからランク2の試験を受けるまでの期間は1年以上かかると言われていたが、毎日熱心に1人稽古を続けてきた成果が認められ、異例の速さで次回にランク2の試験を受けることになった。これはとても嬉しいことである。次回のレッスンは、日本に一時帰国する前のちょうど最後の日曜日であり、そこに向けてこれから毎日ランク2の技が列挙された紙を見ながら、技の精度を高めていこうと思う。その時に、今日受けた種々のフィードバックを参考にしたい。また今日撮影した動画を見たり、ロビンさんが昔作った接触法について解説した動画も繰り返し視聴したいと思う。


今日得られた細かな洞察についても書き留めておこう。ランク2の試験に向けて、今日は改めて接触法の1番から21番まで通しで練習をした。接触法の2番目の際に得られた洞察としては、肩を上げるのではなく肘を上げて相手からのカウンター攻撃を防ぎながらロプサオで相手の腕を掴んでバックフィストを打ち込むことである。肩が上がりがちな自分としては、とにかく肘を上げる意識を持つことが大切かと思う。また、ロプサオをしてからバックフィストを打つのではなく、それらは同時に行うことが肝要だ。接触法の3番においても、右のパクサオをしてから左のクロスを放つのではなく、それらはほぼ同時に行うことが重要だ。こうした細かなテンポをより正確なものにしたい。接触法の5番において得られた洞察は、右手のタンサオをした後に、右手を下げないことである。右手の高さを保ったまま、左手で相手の肘を押さえ、そこからすかさず右のストレートパンチを放つこと。これが重要だ。右手を下げてしまうと、ストレートパンチまでに時間がかかってしまうため、非効率的なのだ。接触法の17版目においては、右手でボンサオをするときに、フットワークを使って、正中線をずらすようにして、相手からのカウンターをもらわないようにすることが重要だ。この若干のフットワークをするか否かが大きな違いを生むことを学んだ。最後に、接触法の21番目においては、紙に書かれていたオリジナルのやり方ではなく、右手のゴンサオの代わりに右手のピンダウンから左手のピンダウンをして右手でバックフィストをするやり方を習った。次回の試験の時にはオリジナルなものが求められるのか、それとも今日習ったものが求められるのかはロビンさんに今確認中である。おそらくその他にもロビンさんから受けた指摘の中で漏れているものがあるかもしれず、それらは明日からの稽古を通して思い出していこうと思う。フローニンゲン:2022/8/28(日)20:00

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