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5204-5207:フローニンゲンからの便り 2019年11月17日(日)


本日生まれた10曲

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タイトル一覧

5204. 断食3日目の身体の状態

5205. 実りをもたらす長い冬

5206. 断食3日目の夢

5207. チャコール(炭)による宿便の排出:夕焼けの美しさ

5204. 断食3日目の身体の状態

時刻は午前6時を迎えた。ちょうど先ほど天気予報を確認したところ、今日は晴れとのことであり、この時間帯は雲ひとつない快晴とのことだ。だが、今この瞬間は辺りは闇で包まれており、それでは意味がないではないかと一人笑っていた。

今日は一日を通して晴れとのことだが、これから時間が経つにつれて雲の量が増えて行くようだ。それを踏まえると、気温が比較的上がり、それでいてまだ雲が少ない昼あたりに、近所のノーダープラントソン公園へ散歩に出かけようかと思う。

本日は断食3日目となる。今朝の起床は昨日と同様に5時半だった。一昨日が3時半だったのだが、この二日間はそれよりも少し遅い起床になっている。

今自分の体の中で行っているのは、抜本的なデトックスと治癒のようである。消化吸収にエネルギーを使わなくなった各種の内臓器官がデトックスと治癒にエネルギーを活用し始めているのを実感する。それに伴って、断食3日目の朝には、2日目の朝には見られなった身体症状がある。

一つ目としては、起床直後にベッドから起き上がる際に、少しばかり立ちくらみのようなめまいがしたことである。そういえば以前7日間の断食をした際にも、こうした現象が途中で起こっていたことを思い出した。

これも一つの好転反応だと思われるが、あまり急いで起き上がったり、立ち上がったりしないほうがよさそうだ。それと合わせて、日常の動作がさらにゆっくりなものになった。実際に、起床直後のヨガをしている際にも、いつも以上に一つ一つの動作がゆっくりだった。

一つ一つの動作が意識的なものであればそれは肯定的な意味を持つが、逆に言えば、ゆっくりとしか動けないという意味も持つ点に注意が必要だ。今現在デトックスが行われていることを実感しており、それによって身体を活発的に動かせないような状態であることを認識しよう。

身体が治癒に向けて休眠状態に入りかけているというのが今の状態だろう。それに伴ってのだるさがあるのが現状だ。そうした状態ながらも、起床して洗面台に向かうと、表情は明るくなり、肌のキメやハリがもたらされていることに気づいた。

少なくとも14日以上、21日ぐらいの断食をすると、赤ちゃん肌になる人も出てくるそうだが、それもどこかうなづける。ただし、繰り返しになるが、今回の断食はそうした肌になることが目的ではなく、また断食の終了に関しても、内的必然性あるいは内的要求によって終了しようと考えている。

その他に身体上の変化としては、舌の状態がさらに良くなったということだ。毎朝舌診をして、自分の身体の内側の状態を把握することを行っている。

東洋医学の観点において、舌は内臓器官の状態を表すだけではなく、身体内の皮膜の状態も表してくれるため、舌は本当に身体の内側を見事に映し出してくれる鏡なのだと思う。断食3日目の舌の色は鮮やかなピンク色であり、舌の上の苔などは一切なく、2日目よりもさらに綺麗な舌である。

今日は昼あたりに散歩に出かけようと思うが、身体の動きは緩やかなものになるだろう。外は寒いため、暖かい格好をして、公園内の自然をゆっくりと味わいたいと思う。フローニンゲン:2019/11/17(日)06:34

5205. 実りをもたらす長い冬

——死して成れ——ゲーテ

冬。冬が本当にやってきたことを実感する。

今この瞬間の気温は3度であり、午前10時に向けてまだ気温が下がり、1度ほどになる。そこから少しずつ気温が上がっていき、午後4時に6度のピークを迎える。

オランダの北部で生活を始めてもう4年になる。その前は東京で1年ほど暮らし、その前はロサンゼルス近郊のアーバインという街で1年ほど生活をしていた。

アーバインの気候の良さは驚くほどであり、わざわざ確認する必要もないのだが、今日の最高気温は24度であり、明日の最高気温は31度とのことである。さすがに31度というのは、この時期のアーバインにしてみれば少しばかり異常だが、そうした気温でも暑さを感じさせず、常に適温な感じをもたらすのがアーバインの気候であった。

当時合気道をしていた時に、師範の方からふとした折に助言をいただいた。それは、「洋平さん、北に行きなさい」というものだった。

当時の私はまだオランダに行くことを考えていたわけではないのだが、結果として師範の助言通りの人生となった。私は今北欧に近いフローニンゲンという街で毎日を過ごしている。

今後の生活地の候補は様々あれど、本当にその場所に住むことになるかどうかは絶えず不確定だ。それこそ土地との縁があり、しかるべきタイミングでそうした導きがやってこなければ、新たな場所での生活は実現しない。

ひょっとすると、オランダ南部に住むことにはならないかもしれない。今このようにしてオランダ北部で生活をしているのは、さらに北に向かう準備のように思えなくもない。

そうなると、次の生活地はやはり北欧諸国のどこかなのだろうか。そこでまた何年か暮らした後に、さらに北に向かわせるような衝動ないしは要求というものが自分の内側に芽生えると、もう残すは北極ぐらいしかないのではないかと思われる。

仮に北極で数年生活し、さらに寒さという点で厳しさを求めるのであれば、もう地球を出て別の惑星に住まなければならなくなるだろう。「それは突飛な考えすぎですよ」と優しく語りかけてくるような小鳥の鳴き声が聞こえ始めた。それがどれほど自分の心を安らかなものにしてくれるだろうか。

冬は自分に実りをもたらすために存在してくれている。毎年の冬がそうである。秋は自己を深めてくれ、冬はそうした深まりをさらに推し進める。

今年の冬も随分と厳しそうだが、それにより、自分の内側の古い角質層は死して剥がれ落ちるだろう。そこに新たな自分がいる。

「死して成れ」というゲーテの言葉を思い出さずにはいられない。何に成るのか全く分からないが、絶えず何かに向かって成り続けているのが人間の成熟過程なのだろう。

いずれにせよ、今年の冬が終わりを迎える来年の5月末には、また新たな自分がそこにいるだろう。冬が終わるまであと6ヶ月近くある。

冬の始まりはもう11月を迎える前から始まっていたことを考えると、この地では、一年のうち7ヶ月ほどが冬の時期なのだと思う。そうした長い冬の時期を経験すればするほどに、自己が涵養されていくのを実感する。

冬はやはり自己を深めてくれるためにあったのだ。そしてこの街は、それを後押しするために存在してくれているのである。フローニンゲン:2019/11/17(日)06:56

5206. 断食3日目の夢

辺りは全くの闇に包まれており、小鳥の姿は見えないが、彼らのさえずりを聞いていると、とても穏やかな気持ちになる。ここのところは音楽をかけずに過ごすことが多く、彼らの鳴き声は一層のこと自分の内側に染み渡ってくる。

彼らの顔を見て、感謝の念を伝えながら体を撫でたいと思うのだが、この闇の状態ではそれは無理だろう。その代わりに、こうして文章を書くことによって、心の中で感謝の念を伝え、その念を彼らに送ろうと思う。

なるほど、文章を書くというのはこうした働きもあったのか。物理的な次元で実現できないことを精神的な次元で実現させること。文章の執筆を通して、そうしたことが可能になるのである。

断食3日目の朝に見た夢について書き留めておきたい。夢の中で私は、小中高からの付き合いのある二人の友人(YU & SI)と一緒にカードゲームをしていた。それはトランプのようなものではなく、今でも世界的に人気のあるマジック:ザ·ギャザリングのようなカードゲームだった。

これは、普通は1対1で対戦をするカードゲームなのだが、なぜか私たちは1対2で対戦をし始めた。私は親友の一人(SI)とタッグを組み、もう一人の友人と対戦を始めることになったのである。

このゲームは、私たちの地域及び世代においては私たちが中学生の時に流行っていたものである。とても懐かしい気持ちの中、私たちはゲームを進めていた。

私は順調に戦いを進めており、比較的序盤に3体ほどのクリーチャーを場に召喚することになった。1体は「1/0(パワー/タフネス)」のクリーチャー、2体目は「3/1」のクリーチャー、3体目は黄金に輝くリスのクリーチャーだった。

それらのクリーチャーを召喚した後に、私がデッキから次に引いたカードは少しばかり変わったものだった。カードには、3つの説明書きがあり、最初の2つを覚えている。

1つ目として、日本円にして48万円、96万円、500万円の金額が書かれていて、それぞれの金額を払えばそれに対応した何かのインストラクターになれるということが書かれていた。それがどういったインストラクターなのかについては覚えていない。

2つ目として書かれていたのは、作ったオートミールに大便を入れて相手に食べさせることができる、というものだった。その記述を読んだ時、幾分気持ち悪いアクションだなと思った。

3つ目に関しては何が書かれていたのか覚えておらず、おそらく2つ目の説明書きのインパクトが強かったためだろうと思われる。私はそのカードのどのアクションを活用するかを考えていると、夢の場面が静かに変わった。

今朝方はそのような夢を見ていた。実際にはその他にも夢を見ていて、起床直後までは記憶が若干ながらあった。だが今はもうそれらについては記憶の彼方にある。過去の断食の経験上、断食中には夢の世界も落ち着く時期があり、それはまた後日やってくるかもしれない。フローニンゲン:2019/11/17(日)07:24

5207. チャコール(炭)による宿便の排出:夕焼けの美しさ

時刻は午後7時を迎えた。断食3日目が無事に終わりを告げようとしている。

起床直後には少し立ちくらみと体の重さがあったが、午前中に2回ほど宿便を出したことによって、身体が爽快感に満ち溢れた。それに伴い、精神的な爽快感も得られたことも明記しておきたい。

このように、固形物を一切取らなくても便が出ることは興味深い。一般的に、大抵の人の腸内には5kgほどの宿便が溜まっていると言われており、自分がどれだけ宿便があるのかは定かではないが、どれだけ日々食生活に気を遣っていても知らず知らず宿便が溜まっていくのだと思われる。

明日からは4日目の断食となるが、3日を過ぎればもう後は辛い山場のようなものはないであろうから、明日からしばらく断食を続けられそうである。もし仮に次の山場があるとすれば、14日目や21日目ぐらいかと思われる。

さすがに3週間は断食をしないかもしれないが、もし問題なさそうであれば、それぐらいの期間継続してもいいだろう。前回が7日間ほどの断食であったことを考えると、それ以降は未知であるため、色々と観察を続けていく必要がある。7日目以降は、心身の状態を絶えず確認しながら日を延ばしていくかを判断したい。

今回の断食を通じて、宿便はできる限り排出しておきたいと思う。そのため、宿便を出す補助として、チャコール(炭)の力を借りようと思った。

以前、チャコールのパウダーを水に溶かしてデトックスを行ったことがあり、それが効果的であることを思い出し、午後に街の中心部のオーガニックストアに向かった。事前に目星の商品をウェブ上で調べておいたのだが、そのパッケージの絵柄を忘れてしまっており、さらには店の商品の表記が英語ではなくオランダ語になっていたため、目星の品を見つけることがなかなかできなかった。

そこで店員の女性に尋ねると、親切にもすぐにその商品の場所を教えてくれた。今日はその商品だけを購入し、自宅に戻ってきて、早速それを摂取した。

今回のものはドリンク上ではなく錠剤であり、水と一緒に飲んだ。炭を体内に取り入れるというのはその効果について知らない人は驚くかもしれないが、炭を用いてデトックスすることの歴史は長い。クレオパトラの古代エジプト時代や古代中国においても、炭はデトックスとして活用されていた。

炭の表面に開いている無数の穴が毒素を吸引し、それらを体外に排出してくれる効果がある。断食中は、この錠剤を決められた分量毎日摂取していこうと思う。

前回の断食は7日間と比較的短いものであったため、宿便が完全に排出されていないように思われたので、今回はそれ以上の日数をかけて緩やかに、そしてできるだけ宿便を体外に排出し、ここで一度腸内を綺麗にしようと思う。断食後、身体が生まれ変わることに伴って、新たな精神がそこに生まれるだろう。

最後に、今日の夕焼けについて書き留めておかねばなるまい。昨日の夕方に引き続き、本日の夕焼けがあまりにも美しくて驚いた。

色としては、鳩羽紫(はとばむらさき)や梅紫(うめむらさき)に輝いており、空には藤色の箇所もあった。まるで空全体が一枚の絵画作品と化しているかのように思えた。

私はその美しさにしばらく息を呑み、その感動をもとに音を生み出していった。明日もまた今日のような夕日を拝むことができればと思う。自然が作り出す絵画はこうも美しいものだったのだ。フローニンゲン:2019/11/17(日)19:30

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