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3170. コールバーグの道徳性発達理論に対するハーバーマスの議論より


今朝は早朝に雨が降り、昼食時にも少しばかり小雨が降った。しかし今は一転して、青空が広がっている。

一昨日と同様に、近所のスーパーに本日出かけた時に、帰り際に小雨に遭った。私が自宅に到着してすぐに雨が止んだため、雨に見舞われたのもそれはそれで奇跡的なことだったと言えるかもしれない。

早朝に、ハイドンに範を求めて一曲作った。今参考にしているハイドンの変奏曲は、リズムが非常に小刻みであり、それを参考にして曲を作ろうとすると少しばかりリズムが歪なものになってしまうことがある。

そうした点に注意しながら曲を作っていった。メロディーやハーモニーについて参考にするだけではなく、これからはリズムにもより焦点を当てていきたいと思う。

あと数年間、数千ほど過去の作曲家の曲に範を求めることによって、ようやく自分なりの作曲語法が確立されていくのだと思う。そうした日がやってくることを期待しながら、毎日小さな実践を地道に積み重ねていきたい。

今また雨が降り始めた。遠くの空は晴れているのだが、自宅の上空には灰色の雨雲が存在しており、それが小雨を降らせている。

ここ数日間は本当に変動の激しい天気が続く。今朝はあまりにも寒かったため、結局今日から部屋の暖房をつけることにした。まだ十月を迎えていないが、暖房をつけておかないと朝晩がとても冷える。

今日の午前中は作曲実践に並行して、旺盛に読書を行っていた。とりわけ、ヨルゲン・ハーバーマスが執筆した“Moral Consciousness and Communicative Action (1990)”は、思っていた以上に有益な内容であった。

特に、ハーバーマスが採用しているローレンス・コールバーグの発達理論に対する哲学的な議論が非常に洞察に溢れていた。コールバーグの道徳性発達理論はそもそも、カントやロールズの道徳性理論に立脚している。

そうした哲学的な支えを背景にして、コールバーグは提唱する段階モデルを裏付けていく実証実験を丹念に進めていった。ハーバーマスがコールバーグの理論の不十分な点について論述している箇所は繰り返し読んでいく必要がある。

ハーバーマスの説明を読みながら、雑多なことを考えていた。「発達は善である」という思想の問題点については、これまで何度も言及してきたように思う。

この点について、コールバーグは、「道徳性に関する高次の段階は、低次の段階よりも道徳的により良く、道徳的により適切だ」と明確に述べている。この指摘を短絡的に受け取ったり、曲解することは極めて危険であるということは、これまでの日記で言及してきた通りである。

だが一方で、なぜコールバーグがそうした主張を強く押し出すことができたのかについて、ハーバーマスの説明を読みながら納得することがあった。一つには、コールバーグは多様な発達領域の高度化が即座に「善」に結びついていると述べているわけではなく、道徳性の範囲に限定して論を丁寧に進めている点だ。

道徳性に関する高次の段階は、低次の段階よりも道徳的により良く、道徳的により適切だという主張の背後には、カントやロールズの道徳性理論との整合性の検証と、実証的な証拠の積み上げがある。そうした検証と証拠をもってして、コールバーグは上記の主張を行うに至ったのだということを改めて認識した。

ただし繰り返しになるが、道徳性以外の発達領域については、それを支える哲学的な枠組みが欠如していたり、実証的な証拠が何一つないようなものの方が多いため、多様な発達領域をひとまとめにして「発達は善である」と見なすのはとても短絡的な発想であることには注意しなければならない。

午後からも上記の書籍の続きを読み、一読目が終わったら、コールバーグの発想の枠組みに対するハーバーマスの議論をもう一度丹念に読み返そうと思う。フローニンゲン:2018/9/24(月)13:16

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