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2761. バッハに範を求めて:イタリアとエジプトへの旅行の再考


時刻は午後の八時に近づきつつある。この時間帯はまだ夕方のような明るさである。

西日が街路樹の葉を照らしており、葉は穏やかな風に揺れている。遠くの方から小鳥の鳴き声が時折聞こえてくる。

今日一日を振り返ってみた時、非常に充実した一日だったと言える。チーズ屋でお決まりのチーズとナッツ類を購入し、自宅に戻ってきてからはシュタイナーの書籍“Art as Spiritual Activity: Rudolf Steiner’s Contribution to the Visual Arts (1998)”を読んだ。

夕食前に無事に一読目が完了した。本書に関して言えば、後半に掲載されているシュタイナーの講義よりも、英語の翻訳者が解説した前半部分の方が圧倒的に得るものがあった。今後また本書を読み返すことになるだろうが、その時は特に前半部分の内容を集中的に読み返したいと思う。

今日はこれからバッハに範を求めて一曲ほど作る。今日はここまでにすでに二曲を作っている。

一日に三曲ずつ作っていくというのは理想的なリズムであるため、こうしたリズムが生まれ始めていることが大変嬉しい。とにかく日記を書き続けること、曲を作り続けること、それらの実践の中で毎日を形作っていくことがどれほど充実感と幸福感を私に与えてくれるかは計り知れない。

今日もそれを実感していた。これから範を求める曲は、ロンドン王立音楽院で購入した楽譜の中に掲載されているものである。売店の店員を務める学生も述べていたが、この楽譜の学習価値は非常に高い。

それは演奏者だけではなく、作曲をする者にとっても非常に価値のあるものだと思う。この楽譜のタイトルは、“Bach: 371 Harmonized Chorales and 69 Chorale Melodies with Figured Bass (1941)”というものであり、タイトルにあるように、合計で440曲ほどの短い楽曲が収められている。

作曲をするという観点でこの楽譜を眺めてみると、一曲一曲から学ぶことが極めて多いことに気づく。実際に今私はこの楽譜を参照しながら、できるだけ毎日一曲ほどバッハに範を求めて曲を作るようにしている。

もちろん、時間の都合上、そして他の作曲家の曲に範を求めたい日もあるため、時折抜けてしまう日もあるが、基本的には毎日一つ詰将棋を解くような感覚でこの楽譜を参考にして曲を作っている。今日もこれから一曲ほどこの楽譜に範を求めて作る。それが終われば本日の実践は終了だ。

夕食前にふと、秋に予定していたイタリアとエジプトへの旅行はもっと後でいいかもしれないと思った。何をきっかけにそのようなことを思ったのか定かではないが、とりあえずイタリア旅行とエジプト旅行は保留にしようと思う。

それらの国へ足を運ぶ強い動機がなくなってしまった。それらの国に訪れるのがまだ時期尚早なのかもしれない。

確かにエジプト文明への関心は未だに高いが、ライデンの博物館、ルーブル美術館、大英博物館などで古代エジプトの所蔵品を数多く見てきたためか、それほど現地に行って何かを見ようという気持ちにならない自分がいる。

もちろんピラミッドを実際に現地で見ることは非常に大きな意味を持つだろうが、今はピラミッドを見ることにすらあまり関心を持てなくなっている。それよりも北欧の自然の中でゆっくり過ごすことの方に惹かれるものがある。

また、冬にオーロラ観測のクルーズに参加しようと計画しており、それもあってイタリアとエジプトへの旅行は今年は控えていいかもしれないと考え始めている。このあたりについてはまた改めて考えたいと思う。フローニンゲン:2018/6/27(水)19:59

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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