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2659. オーロラ観測クルーズへの乗船計画


今日の天気は本当に爽やかだ。雲一つない青空が広がっており、初夏の優しい風が吹き抜けていく。

小鳥たちが早朝から今にかけてずっと小さな合唱を奏でている。小鳥のさえずりを聞きながら書斎で落ち着いて仕事に取り組むことができるのは至福である。

昨日にふとしたきっかけでハチミツを購入し、今朝からヨーグルトに入れて食べることにした。ハチミツの甘さが絶妙であり、ヨーグルトとの相性の良さに驚いた。朝のヨーグルトにハチミツを混ぜるというのは新たな食習慣になるだろう。

何を飲み、何を食べると心身にどういった影響があるのかを検証する癖がついてからもう何年も経つ。その時々の生活拠点や自分の状態に合わせて食生活を絶えず刷新してきた。

季節が夏になったということもあり、ここ数日間からは一日に飲むホットコーヒーの量を一杯減らした。比較的小さなカップに午前に二杯、午後に二杯コーヒーを飲むようにし始めた。

そうした小さな食生活の変化は心身に大きな影響を与えるだろう。何をどだけ飲み食いするかは私たちの心身を直接的に形成していく。

午前十時を迎えようとしているフローニンゲンの気温は涼しいが、今日は午後から気温が上がるようだ。午後からは半袖で過ごすことができるだろう。

今日はこれから辻邦生先生がパリに留学した際に書き留めた『パリの手記』第一巻の続きを読み進めていく。一巻の冒頭で記載されている横浜からパリへの30日間の船旅の様子を見るにつけ、いつか自分も船旅に出かけてみたいという思いが強まる。

今年の夏と冬に北欧に旅行に行く際には、どちらかに短い船旅を入れようかと考えている。おそらく冬に北欧に行く際は、街に滞在しても日照時間の短さと寒さのためもあり、それほど観光はできないであろうから、いっその事オーロラ観測クルーズに乗船し、船の上で過ごすのも良いのではないかと思い始めている。

北極圏に位置するノルウェーのトロムソはオーロラ観測に最適の観光地らしいが、街に滞在しているとどうしても街の明かりがオーロラ観測の邪魔をしてしまうことがあるようだ。そうしたことを考えると、真っ暗な海の上の方がオーロラを観測しやすいのではないかと思った。

実際に調べてみると、やはり海の上からの方がオーロラを観測しやすいらしい。そうしたことからも、11月中旬か12月の中旬に予定していた北欧旅行では、ぜひともオーロラ観測クルーズに乗船してみたいと思う。

確かに私は、文明の発達した都市を訪れ、人間が産み出した芸術作品が所蔵されている美術館を巡ることは好きなのだが、欧州での生活も二年目を迎える頃になると、ある都市に旅行に出かけ、毎日美術館を巡ることはどこか過食状態のように感じられるようになった。

これは非常に贅沢なことなのかもしれないが、美術館や博物館を巡るのはほどほどがちょうどよく、毎日どこかの美術館や博物館に訪れることは結局消化不良を起こす。美を単に消費するような態度は改められなければならず、美を未消化にする状態も避けなければならない。

そのような考えから、とりわけ欧州での二年目の生活が半ばに差し掛かる頃から、突如として自然に近い場所でくつろぐような旅を好み始める自分が芽生えた。今年の冬はぜひとも北欧の海の上でゆったりとした時間を過ごしたい。そこでオーロラを眺めることができたらどれほど幸せだろうか。フローニンゲン:2018/6/6(水)09:57 

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