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2457. データ分析の完了


気づかないうちに今日という一日が終わりに近づいていた。中欧旅行からフローニンゲンに戻ってきた初日が今終わりに向かっている。

今日という時の流れについて少しばかり思いをはせてみると、少しばかり神妙な気持ちになる。それはとても肯定的な意味においてである。

昨日までの中欧で体験していた時の流れとはまた異なった形の時間がフローニンゲンの生活の中で流れ始めている。それはとても形容しづらいのだが、両者の時の流れは多くの点において異なっているが、一つだけ共通することがある。それはどちらも共に、充実感が溢れ返る類の感覚質を持っているということだ。

自分の意識がどこか非日常的な状態であり続けている。これは中欧に行く前から見られていたことであり、遡れば欧州の二年目の生活からそれが常態化している。

ただし、そうした状態が一層拍車を帯びたのは、間違いなく中欧旅行がきっかけになっているように思う。人間の意識というのは本当に奥深く、私は自分の意識を観察することを通じて、毎日その神秘に立ち会っている。

古代人が天体の動きを観察し続けることによって、天体に関する深い洞察を得たのと同じように、私は自らの意識を観察し続け、人間の存在の神秘に迫っていきたいと思う。

時刻は夜の八時を回った。今危うく「夕方の八時」と書きそうになったが、それぐらいにこの時間帯のフローニンゲンは明るい。

昨日観察をしてみたところ、夜の九時まで太陽の日が沈まなかった。これからまだもう少し日が伸びていくだろう。

昨日に引き続き、今日も暖かい一日だった。今日は一日中書斎にいたのだが、外の世界は暖かいというよりもむしろ暑いぐらいだったに違いない。

しかし、明日からはまた気温がぐっと低くなる。明日からはまた、中欧旅行に出かける前の気温に戻ってしまうようだ。

最高気温が15度に達しない日ばかりが天気予報に並んでいる。冬用のコートとマフラーをクリーニング屋に出そうと思っていたのだが、もう少し待った方が良さそうだ。

今日は計画通りに研究を再開させ、無事にデータの分析が完了した。もう本当にこれで完了だ。ここからはもうデータをいじらない。

今日のデータ分析を通じて、非常に興味深い結果が得られたことには満足している。解釈のしがいのある結果が得られたことも確かであるため、論文の“Discussion”を執筆する楽しみが増したと言える。

二転三転、四苦八苦したデータ分析が本日をもって無事に終了して何よりだ。明日から数日間、朝から夕方まで集中して論文の文章を執筆していく。

今となっては懐かしいが、第二弾の書籍を執筆したのと同じようなリズムと投入量で文章を書いていく。明日は夕方までと言わず、もしかしたら夜まで文章を執筆するかもしれない。それぐらいに、今の私は書くことに対して情熱的になっている。フローニンゲン:2018/4/22(日)20:00 

No.987:Waves of Luminescence

Bach’s music deeply resonates with my soul.

His music sounds like——looks like——waves of luminescence. Groningen, 09:11, Tuesday, 5/15/2018

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