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1506. 時間帯に応じた文章と音楽


いよいよ今日からフローニンゲン大学での二年目のプログラムが始まる。起床直後の心身の状態はとても爽快であり、目覚めの良い朝となった。

ここ数日間は五時半に起床していたが、今日は六時半の起床であり、少しばかり多めの睡眠をとった。起床に合わせて、エドヴァルド・グリーグのヴァイオリンソナタをかけた。

興味深いことに、毎晩寝る前に寝室で聴いているのはとても静かなピアノ曲なのだが、それを早朝に流すことはない。逆に、就寝前に今流れているようなヴァイオリンソナタを流すことはない。

その場その時の感情状態は様々に変動するが、特に一日の中にある時間帯は私たちの感情状態を大きく規定するようなのだ。朝は一日の活動に向けた感情状態となり、夜は一日の活動を終えるための感情状態になる。

一日の時間帯ごとに感情状態が異なるため、心地よく聞こえる音が異なるのだろう。ここから思うのは、一日の時間帯に応じて曲を作っていくことは多様な音楽を生み出しうるだろうということだ。

時間帯ごとに感情状態が異なるのであれば、そこで生み出される曲も必然的に色彩の異なるものになるだろう。例えば、朝・昼・夜の三回にそれぞれ曲を作ってみるとどうなるかということを試してみたい。

もちろん、今はまだ一日に三曲を作れるほどの技量はないが、今後は一日に一曲ではなく、朝・昼・夜の主要な三つの時間帯に応じて三曲ほど作曲できるようにしたいと思う。時間帯ごとに異なる曲を作るという発想はそもそも、自分が日記を毎日書く時の時間帯に着目をしたことからもたらされた。

異なる時間帯に日記を書いていると面白いのは、やはりその時間帯に固有の思考や感覚が立ち現れ、それが如実に文章に現れるということである。異なる時間帯に文章を書くという習慣は継続させ、異なる時間帯に作曲することを新たな習慣としたい。 音楽に付随した気づきとして、昨日から音楽理論だけではなく、クラシック音楽に関する歴史や特徴を学ぶことのできるMOOCを受講し始めた。提供先は米国のイェール大学であり、この講座は工夫が凝らされており、飽きることなく引き込まれるように講座を受講することができている。

作曲をする際に、クラシック音楽にまずは範を求めようと考えているため、そもそもクラシック音楽の歴史や特徴はどういったものなのかが気になっていた。音楽には様々なジャンルがある中で、クラシック音楽の位置付けやそれらが他のジャンルの音楽とどのように異なり、どのような影響を与えているのかについて大変興味があったのである。

そうしたことから昨日から、音楽理論のMOOCのみなず、この講座を受講することにした。講座の中で、音楽と脳に関する話題が取り上げられた。

その話題をもとに自分の体験を振り返ってみると、音楽と脳に関して興味深い体験を昨日にしていたことに気づいた。キーボードを用いて作曲をすることと、単純にキーボードから音を出すことに熱中した後に学術研究の仕事に戻ってみると、そうした音楽実践によって脳の異なる部位を使っていたことに気づかされたのだ。

左右の手を用いながら、ピアノ鍵盤という慣れないものを前にし、色々と試行錯誤をしながら音を奏でていくことは、これまで使ったことのない脳の領域を活性化させているようだった。作曲実践は自分がこれまで活用したことのなかった脳の部位を刺激するのみならず、思考空間においてもこれまでとは異なる領域を刺激しているようだった。

つまり、作曲実践を通じて、これまで用いたことのない脳の部位が活性化され、その影響がこれまで用いたことのない思考の領域を刺激しているようなのだ。これは一つ面白い現象であり、今後の作曲実践の中でも度々経験することになるだろう。今後もこれについては観察を続けたい。2017/9/4(月)

No.152: Classical Music for Me ——Music is what feelings sound like——Victor Hugo

Classical music is timeless. It is beyond time by virtue of the universality it attains.

In parallel with music composition, I learn the history and characteristics of classical music. The more I learn classical music, the more I become captured in the attractiveness of classical music.

Although I can enumerate a number of attraction for classical music, the most salient enticement is that classical music represents human nature and the universe in a profound way.

It is a door for grasping the deep dimensions of the interior and exterior universe. In addition, I respect classical music in that it realistically and metaphysically depicts both Agape and Eros. Thursday, 9/7/2017

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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