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1494. 自分を象徴する印象的な夢


まるで深海にいるかのようなダークブルーの早朝の景色。青の深さをこのように目の前に提示されると、とても黙想的かつ厳粛な気持ちになる。

今日は朝から自分の内側に活力がみなぎっており、自分のなすべき仕事を淡々と激しく進めていく一日としたい。 早朝の目覚めは、夢の終わりと同じタイミングであった。昨夜の夢は、とても強い印象を私に残している。

夢の中で私は、中学校時代に遡り、修学旅行に出かけることになっていた。夢の始まりは、宿泊先の少し古びた旅館だった。

今回の修学旅行はどうも学年の全員が参加するものではなく、学年の半分が参加するような旅行だった。現地での観光が始まる初日、観光先に向かうバス乗り場になかなか友人たちの姿が見えなかった。

まだ旅館でゆっくり朝食を採っているのだろうと思い、しばらく一人でバス乗り場で待つことにした。しかし、バスはすでに到着をして出発の準備をし始めたにもかかわらず、友人たちはまだ来ない。

仕方ないので私は友人たちを迎えに旅館に引き返すことにした。古びた旅館に到着し、その玄関のドアを開け中に入ると、一階の大広間で10人ほどの友人たちがまだ朝食をゆっくりと摂っていた。

そんな彼らに対して玄関から、「バスがもう来たよ」と伝えた。すると彼らは、「それはいけない。早く朝食を食べよう」という雰囲気を出しながら朝食を済ませようとし始めた。

私は大広間に上がることをせず、玄関で彼らを待っていた。一人の友人が玄関から旅館の中に入ってきて、私はその友人と玄関で話をし始めた。

しかし、何分経っても大広間で食事を摂っている彼らは玄関に姿を現わすことがない。時計を確認すると、バスがバス乗り場に到着した午前八時半からすでに四時間が過ぎていて昼の時間となっていた。

もう一度大広間の彼らの様子を見てみると、まだ朝食を食べている。私は呆れ果て、「もう朝食を食べるのはやめて、出発しよう」と少々声を荒げて彼らに述べた。

すると、友人たちはようやく朝食の食器を台所へ持って行き、朝食を食べることをやめ始めた。ようやく出発ができると思った矢先、なんと友人たちは昼食を大広間の大きなテーブルに運び始めたのだ。

美味しそうな肉まんや餃子を大量にテーブルに運び、それを食べ始めた彼らの姿を見て、私はもはや言葉を失った。修学旅行に来て、旅館でずっと食事を摂っている友人たちの姿に呆れ果て、彼らの巻き添えを食らって自分もバスに乗り遅れてしまったことと相まって、怒りに似た感情がこみ上げてきた。

私は玄関から大広間に上がり、大声で彼らに向かって罵倒を浴びせた。すると、友人たちだけではなく、なぜか台所で料理を作っていた彼らの保護者も驚いたような表情を見せ、全員がその場で私の一喝に身を縮ませていた。

その姿を見たところで私は大広間を後にし、玄関から外に出てバス乗り場に向かった。もうバスは出発しているため、バス乗り場に向かっても私には行く場所がないことを知りながらも、そこに向けて歩き始めたのである。

バス乗り場に向かう最中、町のカフェで先ほどの友人たちの姿を見かけた。10人ほどの友人が半々に分かれ、別々のカフェでゆっくりくつろいでいる。

各々のカフェではそれぞれ10人の男女がとても楽しそうに談笑をしていた。その姿を脇目に、私は一人でバス乗り場に向かって歩き続けようとしたが、突然雨が降り始め、この町を歩いて観光することもやめにして、旅館に戻ることにした。

旅館に向けて引き返していると、地方の城下町には似つかわしくない、東京タワーのような建物が左手に見え、その高いタワーのてっぺんに学年で一番背の高かった友人が私に向かって声をかけてきた。

彼は私のことを気にかけてくれているようであり、どこに行こうとしているのかを私に尋ねた。私は旅館に戻って本を読んで過ごすということを彼に伝えた。

彼の次の質問は、「修学旅行は楽しいか」というものだった。その質問は答えるまでもないと思ったが、楽しいということは微塵もなく、友人たちの愚かさに呆れ返っている、と彼に伝えた。

すると彼は、「それは話ができる人間がいないのか?」という核心を突く問いを投げてきた。その問いを受けた時、私の年齢は現実世界の今の年齢に戻った。

彼の質問に対して、私は少し黙っていると、彼の方から「XXとなら話ができるんじゃないか?」と問いかけてきた。すかさずに私は、「XXは自分よりも年齢が半分にも満たない中学生だ。しかも彼とはサッカーボールを介してしか会話ができない」とタワーのてっぺんにいる友人に向かって叫んだ。

すると彼は最後に、「それでいいじゃないか」と述べた。彼の返答に対して私は、「このように言葉で人と話がしたいんだ」と大声で叫んだ。

友人はうなづきながら私に手を振った。旅館に戻って大量の本を読み、他の誰も自分の内側の世界に入ってこられないぐらいに文章を書こうと誓いながら、私は城下町を一人で歩いていた。そこで夢から覚めた。

深海にいるかのようなダークブルーの世界はもうそこにはない。今目の前に広がる世界は、雲がなくライトブルーの早朝の鮮やかな空だった。

雲ひとつないこの広大な空が、これから朝日を迎え入れる。2017/9/1(金)

No.140: Miscellaneous and Authentic Experience Mere experience is just a hodgepodge of thoughts, feelings, and senses. We have to elaborate it in order to make it meaningful for deepening our life.

To sophisticate our muddled experience, we have to sift it out by verbalizing it. Our words have an inherent function to crystalize our experience.

Although our words also possess an intrinsic limitation to draw a borderline in the inner reality, we have to pile up our words to overcome it.

Only after we reshape our miscellaneous experience by verbalizing it, authentic experience for cultivating the quality of our life emerges in front of us. Monday, 9/1/2017

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