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1479. 感覚世界に広がる無数の扉


朝はいつも静かにやってくる。今日も六時前に起床し、辺りはまだうっすらとした闇に包まれている。

昨夜、とても綺麗な三日月を見た。黄色く輝く三日月が闇夜の中に浮かぶ様子はとても幻想的だった。

三日月の姿を静かに眺めながら、今というこの瞬間に自己が完全に溶け出しそうだった。過ぎ去りし時ではなく、やって来る時でもなく、今に落ち着くことの大切さ。過去や未来に行こうとする自分を緩め、今に落ち着いてみる。

今というこの瞬間に安息を得るということは、日常忘れがちなのだが、極めて大切なことなのではないかと思う。あの三日月はそうしたことを教えてくれた。

昨夜は就寝前に様々な考えが吹き上がってくる事態に見舞われた。真っ暗な寝室の中で、吹き上がった主要な考えを枕元に置かれている裏紙に書き殴った。

早朝、その走り書きを改めて眺めている。夢の世界のシンボルと同様に、就寝前の自分の考えは、往々にして覚醒時の理性的思考では理解に苦しむことがある。

だが、ここで昨日の就寝前に走り書きをしたメモの内容をまとめておきたい。メモの中で最も重要なものは、私たちの感覚世界には無数の扉があるということだった。

一つの扉を開ければ、必ずまた別の扉が待っている。感覚世界の豊かさや奥深さというのは、こうした無数の扉の存在による。

もう少し丁寧に言えば、感覚世界の一つ一つのドアの先にさらに豊かな感覚世界が広がっているということである。このようなことを考えていると、突然大きな憤りを覚えた。

憤りをもたらしたのは、私たちがついつい感覚と言葉を完全に別個なものだと捉えてしまう、最悪最低の二元論的発想に陥りがちだということだった。感覚世界に広がる無数のドアについて考えを進めていくよりも先に、この問題について少しばかり考えていた。

私たちは言葉と感覚がついつい異なるものだと思いがちである。確かに、両者は固有の特徴を持っているのは確かだが、言葉には常に感覚が内包されており、感覚が真に深まっていく際には言葉の助けが必要となる。

まさに言葉というのは、感覚世界に存在する無数の扉を開ける鍵なのだ。私たちがより豊かな感覚世界に入っていくためには、言葉という鍵が不可欠であり、その鍵を磨かなければならないのだ。

錆び付いた鍵では扉は開かないのである。言葉という鍵を磨かない者に、感覚の重要性を語る資格など一切なく、そうした者は真に豊かな感覚世界に一生入っていくことができない。そのようなことがメモの上部に書き残されていた。

感覚世界に存在する扉と鍵は常にセットなのである。なぜ私たちはそれらを無意味に切り離そうとするのだろうか。

言葉と感覚を切り離してしまうと、言葉も感覚も深まりはしないだろう。両者は二つで一つであり、磨かれた言葉が感覚世界の扉を開け、その先に待つ豊かな感覚世界がまた言葉を磨き、言葉の世界をさらに豊かにしてくれるのである。

そう、感覚世界というのは即言葉の世界でもあり、二つの世界はつながっているのだ。感覚の重要性をいかに説いたところで言葉をないがしろにしていては、感覚世界が深まることはないのだ。

逆に、言葉の重要性をいかに説こうが、感覚をないがしろにしていては、言葉の世界が深まることはないのである。二つの世界は絶えず不可分の関係を持っているのだ。

感覚世界と言葉の世界の相即関係を見たとき、二つで一つである内面世界をさらに深め、より豊かにしていくための道は、感覚と言葉の双方を取り戻し、それらを磨いていくことにある。

それを放棄するとき、私たちは貧困な内面世界に一生閉じ込められてしまうだろう。2017/8/28(月)

No.125: A New Skill Domain I have currently been constructing a new skill. Music composition is a new skill domain for me.

While I learn music composition, I notice again that our skills are domain specific. It means that we need to construct high skill levels in order to perform well in a specific domain.

Although our skills are interdependent, they are relatively independent. In fact, I cannot find any substitute skills for music composition that are already within me.

Therefore, I have to build this skill from scratch. According to Kurt Fischer’s dynamic skill theory, practice and support are crucial for skill development.

I will make full use of my resources to practice composition and to obtain necessary support. Friday, 9/1/2017

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