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1475. 専門領域の螺旋的深まり


夕食前に先ほど浴槽に浸かりながら、少しばかり自分の現在の取り組みや今後の取り組みについて整理をしていた。そのテーマについて意図的に考えようと思ったわけではなく、浴槽に浸かりながら天井を眺めていると自然とそのテーマに自己の思考が向かった。

夕食の前に読んでいた専門書は、教育政策やトレーニングプログラムの評価を行うための理論と方法に関するものだった。そこでふと、私の現在の関心が知らず知らず、能力を測定することやそのためのアセスメントを開発することだけではなく、アセスメント自体を評価測定することに向かっていることに気づいたのだ。

これまではまさに、能力をいかに測定するかの理論と技術を学び、実際にアセスメントの開発に従事することに携わっていた。そこから今は、そうしたアセスメントそのものの評価をすることに関心が向かっていることに気づいたのである。

これはすなわち、アセスメントを単に開発して導入するだけではなく、アセスメントを含むトレーニングプログラム全体の評価や、より大きな観点でいえば教育政策の評価など、より高い次元から人間発達に関する測定手法を捉えていくことに関心が向かっていることの証左だった。

今後はこれまでとはまた異なる関係者と協働作業をすることになるだろう、という予感がした。九月から始まるフローニンゲン大学での二年目のプログラムは「実証的教育学」ということもあり、その一つの主眼として、教育政策や教育プログラムの評価に関する理論と手法を学んでいくことになる。

自分のこれまでの専門領域に、また新たなものが積み重なっていく感覚がしている。こうしたことをぼんやりと考えながら、しばらくお湯に浸かっていると、派生的にまた別のテーマに考えが飛び火した。

このように能力測定手法の開発から、開発したアセスメントそのものを評価し、関係当事者にいかに説明をしていくかの理論と手法を学んでいる自分の姿を見るにつけ、探究というものは螺旋状に進み、螺旋状に深まっていくことを思わずにはいられなかった。

そもそも、科学的な観点と哲学的な観点から人間発達を探究していくという大きなテーマが自分の中にある。そして、科学的な側面の中に、これまで探究を長らく続けてきた発達心理学があり、ここ数年において探究を深めている複雑性科学の諸分野があり、教育心理学や学習理論を含む教育科学が存在している。

思想のない研究者や実務家、そして専門的な理論と技術を持たない研究者や実務家には浅薄さしか漂わないため、科学的な研究に従事する上でも、具体的な実務作業に従事する上でも、専門的な知識と技術、さらには思想を育んでいく必要が大いにある。

そうした考えがあるがゆえに自分は、科学的な探究と哲学的な探究の双方を螺旋を描くように推し進めているのだと思う。教育という領域を取ってみると、子供の教育と成人教育への関心が行ったり来たりしている様子からも、螺旋状に自らの探究が深まっていく姿を見て取ることができる。

自分の専門領域が拡張しながらも、それでいて深化していく姿を今後も見たいと思う。2017/8/26(土)

No.121: Intoxication by The Blackness of Blackness The darkness of darkness, which is the essence of darkness, captured me in a dream last night.

I had never seen it before, but it was the abyss of bottomless darkness. I was looking into the fathomless dark world through a tire embedded on the center of the roof of a house.

The tire looked like a door leading to the navel of the universe. I had never seen the “blackness of blackness” or “darkness of darkness.”

This was my first experience to get drunk by the blackness of blackness. Thursday, 8/31/2017

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