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1172. 『成人発達理論による能力の成長』の発売日の思い


いよいよ本日から、第二弾の書籍『成人発達理論による能力の成長』が発売となった。日本とオランダの時差の都合上、日本において本書が世に送り出される瞬間は、オランダにおいてはその前日の夜であった。

第一弾の作品を世に送り出した時と同様に、当然ながら、本書が世の中からどのような反応を得て、どのような評価を受けるのかというのは、書籍を執筆するいかなる著者と同じように、気になることではある。

しかし、前回の出版時に比べると、今回の出版は、前回と異なる種々の感情を自分に抱かせていることがわかる。前作以上に今作に期待する気持ちがある一方で、前回以上に冷静に事を見守ろうとする自分がいるのは確かだ。

この喩えが適切なものかわからないが、第一子の誕生と第二子の誕生の違いがそこにはある。どちらも極めて重要な出来事でありながらも、両者の間に諸々の違いがあることは明らかだ。

今回は特に、私が日本を離れて生活をしているという都合上、書籍が誕生した瞬間を日本で迎えることができなかった。また、出版に際して著者用に頂ける書籍もオランダに送ってもらうことをしなかったので、私はまだ自分の書籍の実物に触れていない。

これはどこか、自分の子供が日本で誕生し、親である本人が国外にいるがゆえに、自分の子供を抱くことができない感覚に似ていると言えるかもしれない。そのような感想を持ったのが、昨日の夜のことだった。 そこから一夜明けた今朝、この時間帯においても日本はまだ書籍発売の昼である。早朝目覚めた時も、今日はまだ書籍の発売日であることに変わりはなかった。

上記の気持ちを抱きながらも、やはり非常に冷静な心境に今の私はいるようだ。もちろん、今の私を取り巻く状況が相変わらず忙しいものであることに起因するのかもしれない。

実際に、今日はこれから「タレントアセスメント」の最終試験があり、日曜日にはこのコースの論文の提出、月曜日には「成人発達とキャリアディベロップメント」の最終試験が続く。

そうした最終試験と課題に並行して、日本企業との共同プロジェクトを数件進めていく必要がある。こうしたことからも、書籍だけを気にかけている余裕がないというのは確かなようだ。 数日前から、父と小説の創作についてあれこれとメールで意見交換をしている。辻邦生先生の『小説の序章』という書籍を父に勧めたところ、父は早速それを購入したようだ。

到着次第それを読み進めるということであり、読了後、ぜひ一度父とその書籍の内容を含め、小説の創作について直接に話をしたいと思う。 小説の創作についても、断続的に小説を執筆していくのではなく、いかに毎日執筆していくかがカギになるのではないかと思う。まさに、第二弾の作品の内容は、これまで書き留めていた日記が元になっている。

そうしたことを考えていると、今このように書き綴っている日記というのは、今後の作品の原型であり、これからの作品にとって無くてはならないものだという気持ちになった。

第二弾の作品に対する世間の動向を伺いながらも、それとは離れたところで粛々と自分の仕事を進めていきたいと思う。2017/6/15

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