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830. 無限の質量を持つ塊と永遠的な爆発の中で


自分の内側から湧き上がる何かを抑えることができないでいる。抑えようとするよりもむしろ、それをどのように外側の世界に現出させるかについて、私は自分でもまだよくわかっていない。

自分の内側で、はち切れんばかりの無限の質量を持つ塊が蠢いているのがわかるのだ。それは、兎にも角にも、何らかの形として外側の世界に出たがっている。

今の私は全く力不足であり、その無限の質量を持つ塊をどのように外側に現出させたらいいのかに関する手段を理解していない。おそらく、この塊が、私の内側で爆発として感じられるものを引き起こしているのだと思う。

今の私はどうしようもない状況に置かれているような気がする。自分の内側で起こる爆発は、特に欧州に渡る前年の日本滞在期間中からしばしば見られた現象であった。

その時の私は、爆発から何かが始まると思っていた。それは新しい自己かもしれないし、新たな次元で知識体系が生み出されることかもしれない。

そのような何かが始まるためには、膨大な質量を持った恒星が、その一生を終えるときに引き起こす超新星のような現象が自分の内側で起こる必要があると考えていたのだ。確かに、それは一つの真理を突いているように思える。

既存の自己が崩壊し、新たな自己が誕生する際にも、既存の知識体系が新たな次元に到達する際にも、そのような爆発現象が必要だというのはわかる。だが、今の私が感じているはち切れんばかりの何かに対して、そのような意味付けて納得することは到底できない。

正直なところ、もはや私はそのような一過的な爆発を求めていないのだ。そうした爆発は、突発的なものであり、断続的なものである。

それが起こる前後とその最中において、強烈な体験を引き起こすだけのものなのだ。私が望むのは、絶え間ない爆発である。

自分の内側で何かが蠢き、それが爆発を起こす姿をもはや見たくはないのだ。絶え間ない爆発を通じて生きることによって、内側の爆発を爆発と感じたくはないのだ。

永続的な爆発の最中で人生を終えたいという思いが日増しに強くなる。今の私が直面している課題は、無限の質量を持った内側の塊を、永遠の時間の中で外側に淀みなく流出させていくことである。 こうしたものを抑えることも隠すことも、今の私にはできない。それがあるべき姿を持って外側に流れ出てくるようにするために、私は今日も自分の仕事に取り組みたい。

それが自然と流れ出てくるためには、あと何度か自分の内側で破裂するような、炸裂するような体験が必要になるだろう。無限の質量を持つ塊を取り囲む外殻が全て消え去るまで、私はまだ破裂と炸裂が伴う爆発を通っていかなければならないようだ。2017/3/14

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