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365. 第二回目のオランダ語のクラス:語形変化・数字・アルファベット

September 20, 2016

今日は早朝の九時からオランダ語の二回目のクラスがあった。火曜日と金曜日に行われる週二回のクラスはそれぞれ教室が違うので気をつけなければいけない。今日は法学部がメインとして使っている建物でクラスが行われた。

 

第一回目のクラスは簡単な挨拶表現のみを取り扱ったので、まだ文法に関する知識は一切なく、テキストの会話事例を読んでもよく分からない箇所が多々ある。そもそもオランダ語のアルファベットの発音の仕方が英語のアルファベットの発音の仕方と全く異なるものが幾つかあるため、英語を使用している感覚のままで単語の見た目からある単語を発音しようとすると、間違った音になることがしばしばある。

 

そのため、今日のクラスでオランダ語のアルファベットの発音を習うことができたのは、次のステップへ進むために極めて重要であった。特に気をつけなければならないと思った音は「g」「h」「q」「r」「v」「w」「x」だろうか。

 

語学センターには多様な言語に関するクラスがあると以前紹介したが、そのため語学センターが提供しているクラスも多く、学生が建物を間違えないような工夫が施されていることには驚いた。

 

具体的には、語学センターの受付がある場所から三本の異なる色の線が地面に埋め込まれており、事前のメールでどの色の線に沿って道を歩けば目的の建物に到着するのかが記載されているのだ。この工夫のおかげで、携帯の地図とにらめっこしながら建物を探す必要は無くなり、容易に目的地に到着することができる——中にはそれでも迷って遅刻して来る生徒もいるが。

 

目的の建物に到着し、クラスが行われる教室に到着すると、まだ教室のドアには鍵がかかっており、何人かの生徒がドアの前で待っていた。その中に、ヨーロッパ言語の修士課程に在籍する中国人の友人であるシェンの姿を見つけた。昨夜から積み残しになっていた未解決の疑問点について、教室が開くまでの時間、シェンにあれこれと質問をしていた。

 

シェンは言語を専門としているためだろうか、語学の習得に対してとても熱心であり、オランダ語に関するテキストや文法書のようなものをたいてい幾つか持参している。すでにオランダ語の文法規則や発音規則を彼はだいぶ掴んでいる、という印象を持ったので、積み残しになっていた箇所を質問すると、見事に全ての疑問点に明確に回答してくれた。

 

シェンと私が早朝から熱心にオランダ語について廊下であれこれ議論している姿を見ていた他の留学生たちは、「早朝からあの中国人と日本人は何をしているのだろうか?」というような眼差しで私たちを見ていたような気がする。

 

無事に教室に入り、授業が始まると、早速前回のクラスの復習を兼ねた口頭質問を教師であるリセットから受けた。生徒一人一人を指名し、オランダ語での問いに対してオランダ語で答えるというやりとりが始まった。私の番が来るまで他の生徒に対して投げかけられた質問に対して、自分もきちんと答えられるかどうかを頭の中で確認していた。一つ二つ即答できないものが混じっていた。私の番が来ると、「ヨウヘイ、あなたの氏の名前は?」「あなたは何語を話せるの?」という比較的簡単な問いだったので、スムーズに回答することができた。

 

前回の復習を兼ねた口頭質問が終わると、今日は本題の一つである人称名詞の主格と動詞の語形変化について習った。オランダ語の人称名詞の主格は英語のそれとは異なり、種類に富む。英語の “I”に当たる一人称の主格は “ik”であり、 “you”に当たる二人称の主格の単数形は “jij”と “je”、それから丁寧な表現では “u”という三つである。

 

二人称の主格に関して、最初のものは会話の中で相手を強調したい時に使う特別のものであり—— “And you?”の場合など——、後者はそれ以外の状況において相手を指す時に使う。三人称の “he”に当たるものは、 “hij”の一つしかないが、 “she”に該当するものは “ze”と “zij”があるので厄介である。この二つの使い分けについてはまだ正確に理解していない。最後に、 “it”に該当するものは “het”である。

 

 “we”に該当する一人称の複数形は “wij(発音は「ヴェイ」)”と “we(発音は「ヴ」に近いと思う)”の二つである。英語における二人称の複数形は単数形と変わらず “you”のままであるが、オランダ語では “jij”と “je”は “jullie”という長たらしい単語に変貌を遂げる。

 

三人称の複数形は全て “zij”か “ze”になる、とのことである。書き出すことによって明らかになってきたが、女性を表す “zij”と “ze”や一人称複数の “wij”と “we”の使い分けが不明である。 相手を強調する時に “jij”を使ったのと同様に、 “zij”や “wij”もその人称を強調する文脈で用いるのかもしれない。

 

人称名詞の主格を学習した後に、その流れを受けて、主格の変化に伴う動詞の語形変化を習った。改めて思ったが、英語の動詞の語形変化は、三人称の主格を用いる際に、動詞の語尾に “s”か “es”を付けるだけで事足りるように思う。しかし、オランダ語では主格の性質のみならず、動詞の性質によってその姿が変幻自在に変化するから厄介だ。

 

もっともシンプルなケースでも英語の場合と少し異なっている。例えば、 「泣く」という意味の “huilen”を例にとってみると、一人称単数が主語の場合、 “ik huil”となり、語尾のenを取る。二人称と三人称単数が主語の場合は、 “jij huilt”や “hij huilt”となり、語幹の “huil”にtを付け加える必要がある——英語で言う、 “s”や “es”を付ける感覚なのだが、オランダ語では二人称単数の場合にも変化させないといけない。そして、複数形は一人称・二人称・三人称を問わず、全て “huilen”となる。これが一番単純な動詞変化のパターンである。

 

ここからがさらに厄介なパターンが続く。教師のリセットの話を元に振り返ってみると、例えば、 “trekken(引く)”という動詞はどのように変化するだろうか?そもそもこの語幹は、-enを取り除いた “trekk”であり、一人称単数が主語の場合、 “ik trekk”と表現したいところだが、これではダメだそうだ。

 

オランダ語の動詞において、子音が語尾に二つ重なる時には子音を一つ取らないといけないというルールがあるそうなのだ。そのため、 “ik trek”が正しい表現となる。二人称・三人称単数が主語の場合は先ほどと同じように、tを付け加える形で “jij trekt”や “zij trekt”と表現する。複数形は一人称・二人称・三人称を問わず、全て “trekken”となる。

 

語幹に子音が二つ重なるケースと同じように、語幹に母音が二つ重なるケースも同じように変化させる必要がある。例えば、 “gaan(行く)”という動詞の語幹は “gaa”であるが、母音が二つ重なっているので、 “ik ga”と表現する。二人称・三人称単数が主語の場合、 “trekken”のケースで “jij trekt”と表現したように、 “jij gat”としたいところだがこれは誤りとのことである。一人称単数の時に用いた “ga”にtを加えるのではなく、語幹の “gaa”にtを加えて、 “jij gaat”としなければならないのだ。

 

これら以上に厄介なのは、動詞の形ではなく発音の特徴から判断して形を変えないといけないものがあるのだ。例えば、”weten(知る)”という単語の語幹は、enを取り除いた “wet”であるため、一人称単数が主語の場合、 “ik wet”としたいところだ。

 

しかし、これではダメなのだ。なぜかというと、 “weten”という発音は、強引に日本語で表現すると「ヴェーイトゥン」となり、長音単語なのだ。仮に”wet”としてしまうと、長音のニュアンスが消えてしまうため、長音にするために母音を付け足してあげる必要があるのだ。

 

そのため、 “ik weet”が正しい表現となる。二人称・三人称単数が主語の場合は先ほどと同じように、tをつけたくなるが、 “weett”としてしまうと、動詞の語尾に二つの子音が来てしまうため、この場合はtをつけず “jij weet”というように一人称単数が主語の場合と同じになる。複数形は一人称・二人称・三人称を問わず、全て “weten”で良い。

 

ここまでのところですでに頭が混乱しそうであるが、もう少し話が続く。例えば、 “schrijven(書く)”という動詞はどうだろうか?語幹はenを取り除いた “schrijv”である。そこで教師のリセットからある生徒に質問が飛んだ。

 

リセット:「それでは、イリアーナ、『私は書きます』というのはどう表現できると思う?

 

イリアーナ:「 “ik schriv”ですか?

 

リセット:「残念。それはロシア語のように見えない(笑)?

 

イリアーナ:「確かに(笑)!」(ロシア語に少しでも馴染みのある生徒たちは爆笑、少しもわからぬ私は苦笑)

 

リセット:「オランダ語では、動詞の語幹の語尾がvで終わる時、それを変化させようとするとfに変わるのよ。なので、正しくは “ik schrijf”となります。

 

一同:「おぉ〜!

 

リセットが共有したロシア語のくだりはわかるようなわからないような例えであったが、動詞の語幹の語尾がvで終わる時はそれをfに変える必要があり、同様に、動詞の語幹の語尾がzで終わる時はsに変化させるという一手間を加えてから主語に応じて動詞の形を変えていく必要がある、とのことであった。上記の例で言えば、二人称単数が主語の場合、 "jij schrijft”となる。

 

最後に最も複雑なケースを紹介したい。 “lezen(読む=read)”の場合はどのように変化するだろうか?ちなみにこの語幹は “lez”である。zで語尾が終わるため、 “ik les”としたいところである。だが、この単語は日本語で発音すると「レーイズン」というように長音発音なのだ。そのため、単にzをsに変換するだけではなく、母音を重ねる必要があるのだ。そのため、 “ik lees”となる。非常に厄介な変化である。

 

これはまだ主格に応じた動詞の変化でしかないため、ここから過去形や過去分詞形になるとどのように変化するのか今から興味が湧いている。今日はおそらく主格に応じた動詞の変化パターンを全て教えてもらったと思うので、あとは不規則な語形変化のルールをしっかりと頭と体に叩き込み、慣れが必要だと思った。

 

さらにクラスの後半ではオランダ語の数字表現について習った。英語を習いたての頃を思い出していただくと、三桁を超える数字表現に最初は手間取った経験はないだろうか?自分で数字を表現することや相手が表現する数字の聞き取りが最初は難しかったのではないかと思われる。オランダ語でも同様の苦しみを今経験している。発音が独特なものが混じっているだけではなく、二桁の数を超えると奇妙な言い方をしないといけない点がややこしい。

 

例えば、「34」という表現をする時、日本語では「さんじゅうよん」と言えばいいし、英語では “thirty four"と左から順に数を表現すればいい。しかしながら、オランダ語では違うのだ。オランダ語では “vierendertig(よんとさんじゅう:four and thirty)”と言わなければいけないのだ。これも慣れが必要である。この点を紹介しながらようやく気付いたのは、オランダではどうも小さな数字から先に表現するという慣習があるらしい。

 

各種の文書に日付を記載しないといけないことがこれまでに何回かあり、一瞥するとオランダは一年12か月で回っているのではなく、31か月で回っていると勘違いしてしまうかもしれない——常識的にそんなことはないとすぐ気づくだろが。つまり、日本語では2016/9/13と表現し、英語(米国)では9/13/2016と表現するところを、13/9/2016と表現するのだ。

 

これを見たとき、13月だと勘違いしてはならず、日月年の順に並んでいることを理解しておく必要がある——そう考えると日本語では年月日という順番だが、米国ではなぜか月日年という変わった並び方なのだ。ここにも何かしらの文化的・歴史的背景があるかもしれない。

 

いずれにせよ、本日も興味深いことを数多く習った。今日習った語形変化をきちんと身につけるために、この二回のクラスで習ったごく少数の単語を駆使しながら自分で文章を作成し、それを音読するということを繰り返し行いたい。

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