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11193-11200: ボストンからの便り 2023年10月30日(月)



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タイトル一覧

11193. 【ボストン滞在記】5年ぶりに訪れたボストンの第一印象

11194. 【ボストン滞在記】家の下見を検討して

11195. 【ボストン滞在記】美味いコーヒーの香りに誘われて思い出したカンナビスの香り

11196. 【ボストン滞在記】今朝方の夢

11197. 【ボストン滞在記】今朝方の夢の続き

11198. 【ボストン滞在記】ハーバード神学大学院の落ち着いた雰囲気と霊的エネルギーに感銘を受けて

11199. 【ボストン滞在記】ホテルのフィットネスセンターで筋力トレーニングをし、バスケを楽しんで

11200. 【ボストン滞在記】3冊の良書をハーバード大学のCOOPで購入して


11193. 【ボストン滞在記】5年ぶりに訪れたボストンの第一印象


時刻は午前5時を迎えた。ここは大都市だからか、ボストンの町自体の目覚めは早い。フローニンゲンはこの時間は真っ暗だが、ボストンでは空がうっすらと明るくなって来ているように見える。ひょっとしたら町の明かりでそのように見えるのかもしれないが、いずれにせよホテルの自室の窓から見える大通りを行き交う車の数は多い。


どうやら今日は朝から夕方までずっと雨が降るらしいが、風がさほど強くないので歩く分には不便はしないだろう。今日はハーバード大学神学大学院(HDS)の研究センターに行き、そこで2人の研究者と話をしてくる予定だ。当初の予定ではホテルからHDSまで歩いていく予定だったが、雨なのでバスで行こうと思う。バスを使えばわずか15分でホテルからHDSまで到着できる。


ボストン滞在の6日間はバスや地下鉄を頻繁に活用すると思ったので、ボストンの公共交通機関で活用するCharlie Cardは7日間パスを購入した。地下鉄以上にバスを今回使うことが多いので、7日間バスや地下鉄を乗り放題なのはありがたい。これで方々に自由に出かけていくことができる。


昨日の空港での入国審査で思わぬ体験をしたが、その影響もあってか、ボストンに5年ぶりに降り立った第一印象はやはりあまり良くなかった。そもそも自分はこうした大都市をもう好んでいないのだとわかる。ひょっとしたらそれは今に始まったことではなく、昔から大都市の持つエネルギーや雰囲気に対して違和感を感じていたかもしれないが、いずれにせよ、学術都市ボストンにもアメリカ社会の影が見え隠れしているように思えた。オランダの各都市の方が落ち着きがあり、安全な雰囲気がある。ボストンもアメリカの中では安全な町であるはずだが、オランダと比較してしまうとどうも見劣りする。今年はHDSに出願し、もちろんそこで学びを得たいと思っているが、アメリカはやはり一時的な足掛けの場であり、ここで一生暮らしていくつもりは毛頭ない。フローニンゲンにやって来た当初もオランダは1年で去ってまたアメリカで研究を続けたいと思っていたところ、結局そこで8年生活することになったことから、もしボストンでの生活が始まったらボストンに捕まることもあるかもしれないが、アメリカには研究目的でしばらくの間滞在するという心持ちでいたい。自分が真に寛ぎ、深く探究に打ち込める場所には静寂さと落ち着きが不可欠で、それが体現された場所が自分の永住地になるだろう。今のところは北欧諸国かオランダがやはり自分の永住地としてふさわしいように思える。そのようなことを改めて思っていたのが昨日ボストンに5年ぶりにやって来たときの感想である。ボストン:2023/10/30(月)05:12


11194. 【ボストン滞在記】家の下見を検討して


ボストンの滞在先のホテルでも朝は呼吸法とアニマルフローを行い、そのおかげで全身にエネルギーが漲っているのを感じる。今日から本格的にボストンでの6日間の生活が始まる。この期間はまるでHDSの学生になったかのような気持ちで過ごしたい。HDSの図書館を使ってそこの雰囲気を感じながら勉強したり、HDS付近のカフェを散策してみたいと思う。今日は午前と午後に2人の研究者と会って話をする予定になっていて、昼前と昼過ぎからしばらくは時間があるのでその時に書店に立ち寄ってみたいと思う。ハーバード大学のメインキャンパスの近くに2点ほど書店があり、5年前にそこを訪れた時に良書と出会うことができたので、今日もそれに期待して書店に足を運びたい。


午後2時から会う予定のポールに昨日に研究アイデアについて言及したライティングサンプルのPDFをシェアした。もちろん話の中でそれについてどこまで言及するかはわからないが、自分の関心と研究の方向性について知ってもらうためにそれを共有した。ポールとのミーティングを終えたら、今日はホテルのジムで体を鍛えたいと思っていたので、速やかにホテルに戻ろと思う。昨日はホテルからバスに乗ってホールフーズマーケットに行ったが、わざわざホールフーズマーケットに毎日バスに乗っていくのも大変だと思ったので、ホテルから歩いて20分弱のところにあるトレーダー·ジョーズに行って夕食を購入したいと思う。


間も無く午前6時を迎えようとしているボストン。やはり今日は月曜日だからか、昨日よりもホテルの前の道の車の数が増えて来ているように思う。まだ朝は早いが、それでも結構な数の車が走っている。先ほどの日記の中で、ボストンの5年ぶりの訪問の第一印象は良くないと述べたが、それはボストンの中心部がゴタゴタしているような感じを与えるだけかもしれないので、中心部から離れた場所にも足を運んでみたいと思う。仮にHDSに進学することになった場合には、すでに5年前から生活を考えていた町の中心部ではなく、少し離れた場所の家具付きマンションで生活するのも良いかと思った。5年前に調べていた時にホールフーズマーケットやトレーダー·ジョーズにも近い家具付きマンションを郊外にいくつか見つけていたので、そこも訪れてみて雰囲気を確かめたいと思う。現在未曾有の円安が続いていて、アメリカでの生活に影響を与えるが、それでも住む場所と食事に関しては質を落とさず、むしろ腰を据えて勉強するためには、住む場所はとにかく落ち着いた場所がいい。以前ザカリー·スタインに連絡をした時に、当時まだ博士課程に在籍していたザックはやはり町の中心部ではなく、随分と郊外に住んでいたことを思い出す。湖のほとりの近くに生活拠点を構えていて、彼もまたラルフ·ワルド·エマーソンやヘンリー·デイヴィッド·ソローのように、そして自分のように自然を愛し、穏やかな暮らしを大切にする人間なのだと思った。当初の予定では、ボストンに住むことになった場合の家の下見は考えていなかったが、5年前に見つけた数件の物件には時間を見つけて足を運んでみたいと思う。ボストン:2023/10/30(月)06:02


11195. 【ボストン滞在記】美味いコーヒーの香りに誘われて思い出したカンナビスの香り


つい今し方1階のレストランに降りてコーヒーをもらって来た。一口飲んでみたところ予想以上に美味くて驚いた。普段家では朝食を食べないが、旅行の際には朝から動くことが多いのでホテルで朝食を摂るようにしている。しかし今回はホテルの朝食があまり魅力的に思えなかったので、朝食はホールフーズで購入した果物にし、その代わりに昼を軽めに摂ろうと思っていた。偶然ホテルの部屋に朝食のバウチャーが1枚入っていたのでレストランに降りてみたところ、用意されていた朝食は野菜が全くなく、かなりコテコテのアメリカ料理だったので何も食べることはせず、コーヒーを2杯もらって自室に戻って来た。その際に少しコーヒーをすすったところ、味が濃く、昨日の機内でもらった薄いコーヒーよりも格段に味が上で嬉しく思った。おそらく部屋に入っていたバウチャーが1枚だけだったことを見ると、明日からはもうレストランでコーヒーをもらえないかもしれないが、明日からはホテルから歩いて近くのところにある朝6時からやっているカフェに行き、そこでオーガニックのブラックコーヒーを購入したいと思う。チェーン展開されていない地元のカフェに足を運ぶのは密かな楽しみであり、そこで提供されるコーヒーの味に関心がある。自分はもはやダウナー系のドラッグであるアルコールを一切口にしないため、ワインのソムリエにはなれないが、今後の新たな趣味の1つとしてコーヒーのソムリエの勉強もしたいなとふと思った。コーヒーに含まれるカフェインもまた植物起源のサイコアクティブな物質であり、サイケデリクス研究の観点からもその探究を進めることは面白いだろう。


そう言えばまだ書き留めていなかったが、先ほどレストランで淹れてもらったコーヒーの香りに誘われる形でふと、昨日に地下鉄に乗車した時にカンナビスの香りが漂って来たことを思い出した。そしてホテルからホールフーズにバスで移動するためにバス停で待っている際にも、どこからともなくカンナビスの香りが漂って来たことを思い出した。マサチューセッツ州は21歳以上であればレクリエーション目的でもTHC入りのカンナビスを購入·所持·使用ができる。ホテルから歩いて少ししたところにもカンナビスプロダクトを販売している場所があり、5年前にボストンを訪れた際にはサイケデリクスの研究などしていなかったので、完全にそれが盲点となっていて、全く気づかなかった。ここからも、私たちが絶えず盲点に満ち溢れた世界の中で生きていることがわかる。逆に言えば、勉強すればするだけ見えてくる世界があるということだ。サイケデリクスは世界の多様な側面を開示してくれるような窓としての機能を持っていて、サイケデリクス研究を始めてからというもの、今回のボストン旅行においてもこうした発見があるのは嬉しい限りである。今回の滞在中にカンナビスショップを覗く余裕はあまりないと思うが、仮に時間があったらオランダの店との比較をしてみたいと思う。いずれにせよ、朝のコーヒーの香りに誘われる形で、昨日嗅いだカンナビスの記憶が蘇って来たことをここに記しておきたい。ボストン:2023/10/30(月)06:36


11196. 【ボストン滞在記】今朝方の夢


時刻は午前7時を迎えた。どうやら2時間前に空が明るく感じられたのは日の出のせいではなく、町のあかりのせいだと分かった。今、ボストンの空が明るくなって来た。明るくなって来たとは言え、今日は空に雨雲が覆っていて、すでに小雨が降っている。ボストン滞在中は天気に恵まれる日が多いが、今日は雨と付き合っていく必要がある。そう言えば、もう11月を目前に控えているので、ボストンの町も紅葉が始まっていた。というよりも紅葉の終わりの時期と言っていいかもしれない。昨日に買い物に出かけている最中に落ち葉をぼんやりと眺めながら、命の誕生と終わりについて考えていた。


ボストン滞在の最初の朝に見た夢についてまだ振り返っていないので、それを取り急ぎ書き留めておこう。オランダとボストンの時差はさほどではないが、数時間時差があることは確かなので、今朝方は何度も目が覚めたが、それでも起床したときはすっきりしていて、今日の活動には何ら支障はなさそうである。


まず印象に残っている夢としては、どこか外国の国の公園を散歩していたことである。私の近くには2人の見知らぬ同年代の男性がいて、どうやら彼らとは知り合いの関係のようだった。公園内の木や花はよく手入れされていて、とても美しかった。しばらく歩いていると、美しい公園の一角に異様な雰囲気を感じた。私は一瞬目を疑ったが、公園内で首吊り自殺をしている人がいたのである。しかもどうやらそのスポットでは首吊り自殺が後を絶たないらしく、何人もそこで首を吊って自殺しているとのことだった。その異様な光景から目を背けたくなったが、私たちはその光景を直視し、なぜこのスポットで首吊り自殺が多発しているのかを考えた。色々とお互いに考えを述べながら、そのスポットを離れると、今度は鉄でできた排水溝の下にも人が死んでいる姿が見えた。十字架に張り付けになったキリストのような格好をして死んでいる男性は俯いていたので顔は見えなかったが、それもまた異様な光景であった。その公園は外見上は美しく、そこに集まる人たちも幸せそうにしているのだが、公園の隠れた一角にはこうした闇の世界が広がっていることを思うと、なんとも複雑な気持ちになった。すると、私の周りから2人が消え、知り合いのセラピストの女性が俯いた形で何かを覗き込んでいる姿が目に入った。ちょうど最近、両親が大切にしていた愛犬が亡くなるということが起きた。その記憶が蘇り、目の前にいるセラピストの方が飼っていた愛犬もどうやら先日亡くなってしまったらしかった。聞くところによると、まだ5歳だったとのことで、とても早い死だと思った。愛犬を失ったその方は、愛犬を追悼する意味で、愛犬の顔が彫られた金属プレートを作成し、それを公園内にある動物の墓に弔いとして備え付けるとのことだった。金属プレートに彫られたその方の愛犬は可愛らしい笑顔を浮かべていた。それとは対照的に俯き加減で悲しい顔をしているその方の表情が脳裏に焼き付いていた。今朝方のこの夢は、人間と動物の死に縁取られており、とても印象に残っている。ボストン滞在の最初の朝に見た夢が死を色濃く表したテーマだったことにはどのような意味があるだろうか。今の自分はもはや死を忌避することもなく、むしろ死の存在理由と価値を認めている。この夢の1つの解釈としては、今回5年ぶりにボストンにやって来たことがこれまでの自分の何かしらの側面に対する死をもたらしたと言えるかもしれない。また仮にボストンでの生活が来年から始まることになれば、そこでもまた自己の種々の死を経験するであろうから、そうした死の先取りを暗示させるものだとも解釈できる。いずれにせよ、今朝方見たこの夢は、今回のボストン訪問をきっかけにして、自分の中の何かが死に、また新しい誕生を促すものになっているとすでに確信している。ボストン:2023/10/30(月)07:21


11197. 【ボストン滞在記】今朝方の夢の続き


この日記を書き留めたらホテルを出発してHDSに向かおうと思う。HDSの図書館が午前9時から開館らしく、開館と同時に図書館を利用させてもらおうと思う。以前ハーバード教育大学院を訪問した際には、ビジターであっても図書館を自由に活用することができたので、HDSの図書館も自由に使わせてもらえるのではないかと思う。仮に使えなかったとしても、お隣の「世界の宗教研究センター」に行き、そこでラッセル·パウエル博士とのミーティングまで時間を過ごしたいと思う。パウエル博士に尋ねたいことのリスト化は昨日に終わっていて、先ほど音読をしながら改めて尋ねたい事柄を整理していた。貴重な時間をわざわざいただくので、質問もしっかりと準備したいと思っていたし、無駄に長く話すのではなく、聞きたいことを尋ねたらパウエル博士の時間もあるのでミーティングを程よいところで切り上げることができたらと思う。お互いのバックグラウンドや世間話は実際にHDSに進学してからにすればいいのだ。


先ほど今朝方の夢について振り返っていたが、夢にはもう少し続きがある。それらの夢については少し記憶が薄れているが、まず1つ覚えているのはサイケデリクスに関する勉強会を学術機関で開いていたことである。自分がリーダーの役割を果たし、様々な国籍の外国人の研究者や学生を相手に勉強会を主導していた。サイケデリクスは自分の最大の関心事項であり、この分野に関する英単語や英語表現はすでにかなり習得していたこともあり、勉強会を主導していくのはさほど難しいことではなかった。サイケデリクスに対する誰にも負けない情熱が参加している研究者や学生を惹きつけているようで、みんなからの信頼も厚いことは嬉しかった。この勉強会グループをずっと継続していけば、グループのメンバーの知識が高まるだけではなく、主催者側の自分の知識が何より高まると思った。こうしたグループは参加する人よりも主宰する側に多大なメリットがあると改めて実感した。とにかく自分はこの大学に居続け、そこで有志の参加者を募った勉強会を継続していこうと思った。そこから様々な学術研究プロジェクトが立ち上げられると思ったし、研究だけではなく様々な社会実践プロジェクトやビジネスも生まれてくると思った。そうした様々な協働と創発を楽しみにしながら、週に1度の勉強会を継続していこうと改めて誓った。そのような夢を見ていた。この夢はひょっとしたら、今日の午後にあるポールがHDSで主宰しているサイケデリクス読書会に影響を受けているかもしれないと思った。ポールはすでに修士課程3年ということで、来年卒業を迎える。ひょっとしたら博士課程に進学するかもしれないが、そうではない場合には誰が読書会を引き継ぐのか気になるところである。この読書会は隔週で開催されており、仮に自分がHDSに進学したらこの読書会のリーダーの役割を買って読書会をぜひとも継続させていきたい。自分がリーダーになった際には、隔週ではなく、毎週開催したいと思う。それだけ今の自分のサイケデリクス 研究にかける情熱は強い。


今朝方はその他にも様々な夢を万華鏡的に見ていた。時差ぼけの影響で目を覚ます機会が多かったが、その都度知覚される夢が違っていた。目を閉じて再び夢の世界に入っていくと、そこにはまた新たな夢の世界があった。夢の世界、すなわち無意識の世界は絶えず新たなリアリティを生成していて、そこに参入することの面白さをまた実感した次第だ。それではトイレを済ませてからHDSに向かおう。 ボストン:2023/10/30(月)08:14


11198. 【ボストン滞在記】ハーバード神学大学院の落ち着いた雰囲気と霊的エネルギーに感銘を受けて


今、ハーバード神学大学院(HDS)の図書館がある建物の中でこの日記を書いている。図書館そのものに入るためには教育大学院の図書館と違って学生証が必要なようで、中には入ることができなかった。それでも図書館の雰囲気を味わうには十分で、図書館のある建物の中を少し散策していた。教室はどれも綺麗で、用途に応じて雰囲気の違う教室があって見事だった。フローニンゲン大学を離れて5年が経ち、久しぶりに学術機関の雰囲気を堪能している。


HDSがある場所は、ハーバードのメインキャンパスから少し北に行った静かな場所にある。そのおかげで中心部の喧騒とは離れた静寂な環境があり、確かにここであれば落ち着いた雰囲気で宗教思想·神学思想を探究できると思った。今こうして教室の外の廊下にあるソファで日記を書いていると、同じく数人の生徒たちがソファでグループを作って勉強し合っている様子が見える。おそらくクラスの課題だろう。グループ課題に取り組む彼らの姿を見ていると、自分がこれから再び学生になったときの姿が想像できる。


HDSはきっと卒業生や世界の宗教関係者から十分な寄付を受けているようで、それがわかるのはやはり各種の施設の立派さである。この季節は紅葉が美しく、赤色や黄色に色づいた木々を見ると、どこかほっとした気持ちになる。あと30分ぐらいしかたら世界の宗教研究センターに移動し、ラッセル·パウエル教授と会う。先ほど下見がてら建物を見たが、意外とこじんまりとして落ち着きのある研究センターだった。HDSに所属するその他の研究施設でユニークなものとしては、東アジアの言語センターがとてもこじんまりとした一軒家だったのは微笑ましく思えた。自分もひょっとしたら仏教の文献を読む際にそのセンターを利用させてもらうことがあるかもしれず、その際にはその落ち着きのある一軒家のような場所に足を運ぶことになるかもしれないと想像していた。


かつて教育大学院やビジネススクールに足を運んだ時、庭にはよくリスがいて、HDSの庭にもリスを見つけてとても可愛らしく思った。確かにボストン市内は人が多く、空気も良くないが、少なくともHDSの周りはとても落ち着いていて、空気も綺麗である。それ以上にさすが世界の様々な宗教について学ぶ大学院だけあって、神聖なエネルギーがHDSの敷地内に立ち込めている。世界の様々な神々に敬意を表し、それぞれの研究者や学生が各々が信じる神を学ぶ場所だけあって、霊的な力がこの場所には宿っていると実感する。こうした環境であれば、自分もまたこの場所で学びを深められると確信するに至る。


それでは今から行きのフライトで読んでいた書籍の内容をまとめ、少し早めに研究センターに行ってパウエル博士とのミーティングを待ちたいと思う。パウエル博士とのミーティングが終われば、少し早めに昼食として持参した果物を食べ、ポールとのミーティングまでの間はハーバード大学近辺にある2軒の書店に行って、何か良書がないか探してみようと思う。良書があれば、旅の思い出の品としてぜひとも購入したい。ハーバード大学神学大学院:2023/10/30(月)09:24


11199. 【ボストン滞在記】ホテルのフィットネスセンターで筋力トレーニングをし、

バスケを楽しんで


時刻は午後6時半を過ぎた。つい今し方夕食を摂り終え、食後の緑茶を飲んでいる。今日の夕食が美味しく感じられたのは、日中の活動の充実さによるものだろう。結局今日はいつものように朝食を一切食べることなく、当初予定していた朝食としての果物は午前11時前に食べ、それを昼食とした。日中は色々とハーバード大学近辺を歩き回り、夕方にお腹が空いてきた。ちょうど今日はホテルのフィットネスセンターで筋力トレーニングをしようと予定していたので、ホテルから少し離れたところにあるトレーダー·ジョーズに行ってきて、アーモンドのパックやプロテインバー、そして夕食のサラダを2つ購入して帰ってきた。帰り際に相当お腹が空いていたことと、昼食は大きめのりんご1個とバナナ2本しか食べていなかったので、そのままトレーニングに入るとエネルギー不足になって筋肉の分解が進んでしまうように思われた。なので歩きながらプロテインバーを食べ、そしてアーモンドをいくつか食べた。それで小腹が満ちたのでホテルに戻ってきてからフィットネスセンターに行った。確かに普段使っているジムよりもスペースは狭いし、置いている器具やマシーンの数も少なかったが、ホテルのフィットネスセンターだからそれは仕方なく、ある道具で身体を鍛えていった。実際のところ自分のトレーニングは器具やマシーンにさほど頼ることなく行えるものが多く、今日使った道具はヨガマット、ダンベル、そしてバランスボードぐらいだ。正直なところそれで十分に満足のいくトレーニングができた。日中にあちこち歩き回っていたのと、ジョギングがてらトレーダー·ジョーズまでは時折走っていたので、下半身のトレーニングはすでに十分に行っていたことになると思った。なのでフィットネスセンターでのトレーニングは上半身をメインに行った。普段ジムでやっているように、ウォーミングアップとしてアニマルフローの動きを行い、そこから本格的にトレーニングに入っていった。大胸筋を鍛えるにあたっては、高さを変えて頭の重さを活用するように工夫をした。具体的には椅子に足をかけて手を大きく広げ、各回ごとに頭を左·右と傾けることによってより大胸筋の可動領域を広げる工夫をした。ここ最近は大胸筋に集中してトレーニングをしていたので、これまでよりも筋力がつき始めているのを実感している。いきなり大きな大胸筋が得られているわけでは当然なく、毎回のトレーニングを通じて微量に筋肉量が増している印象を受ける。大胸筋以外にはバランスボードに乗りながらダンベルを使って上腕二頭筋を鍛えたり、椅子の高さを利用して上腕三頭筋を鍛えることを行った。


上半身をメインにした筋力トレーニングを終えた後はプールのある場所を覗いてみた。すると、フィットネスセンターと同じくプールにも誰も人がおらず、プール脇にバスケットゴールがあり、ボールがいくつか転がっていたので懐かしくなって1人でバスケをしばらくすることにした。ドリブルの感覚は中学校時代に習得した技術がまだ残っているように感じたが、シュートの感覚は随分錆びれていて、昔を懐かしく思った。感覚を取り戻すべくシュート練習に1人黙々と励んでいると、徐々に感覚を取り戻し、リングに当たることなく「スパッ」と音を立ててゴールが決まるようになってきた。とはいえ全盛期の頃よりも圧倒的に成功率が落ちていたのは仕方ないと思いながら、今後はバスケットゴールのあるマンションか家に住んで、気分転換にシュート練習をしたいと思った。いずれにせよ、筋力トレーニングとバスケを通じて体を動かせたことが夕食をさらに美味しくさせていたのだと思う。ボストン:2023/10/30(月)19:20


11200. 【ボストン滞在記】3冊の良書をハーバード大学のCOOPで購入して


ボストン滞在の2日目がゆっくりと終わりに近づいてきている。今日は活動的にハーバード大学周辺を歩き回った。「歩き回った」というのはひょっとしたらあまり正確な表現ではないかもしれない。今日の最大の目的は、ハーバード大学神学大学院(HDS)で2人の研究者に会って話をすることだった。1人目の方とは午前中にミーティングをし、2人目の方とは午後にミーティングをした。午前中のミーティングの前にはブラブラとHDSの周りを散策したり、HDSの図書館やホールなどがある建物に入って中を見て回った。水曜日にあるオープンキャンパスのイベントでもキャンパスツアーがあるようだが、それに先立つ形で1人であれこれとキャンパス内の建物を散策していた。「世界の宗教研究センター」の中もくまなく見させてもらい、廊下の壁にかかった世界様々な宗教のアート作品は見事で、かなり希少価値の高そうな作品が色々と並んでいた。その様子はさながら小さな美術館のようであり、こうした芸術作品が廊下に飾られていることによって霊的なエネルギーがその場に充満しているように感じられた。印象に残っているのはチベット密教の曼荼羅図であり、これはどの美術館に行ってもついつい長く凝視してしまう自分を惹きつける作品である。午前中のミーティングを終えた後に午後のミーティングまで時間があったので、持参した果物をHDSのカフェテリアでゆっくりと味わい、そこからハーバード大学のグッズショップに行った。何かグッズと買うことが目的だったのではなく、そこの3階に置かれている学術書を購入することが目的だった。1階にもハーバード大学の関係者たちの書籍やローカルでベストセラーになっている書籍や全米でベストセラーになっている書籍などが並んでいた。ベストセラーになるような書籍にはほぼ関心はなかったが、一応思い込みを脇に置いてパラパラと気になる書籍を開いて眺めていった。ベストセラーの棚ではなく、ハーバード大学関係者の執筆した書籍の中で、ハーバードの哲学科の教授が執筆した『アドルノと存在』のようなタイトルに訳せるであろう書籍は興味深く、それはじっくりと中身を吟味していた。購入を最後まで迷ったが、今は哲学を学ぶとしてもサイケデリクス に関係するものとしたく、その書籍もサイケデリクス体験と紐づけられなくはないと思ったが、今の自分の哲学的な素養では少し難しいと判断し、その書籍を棚にしまって3階に上がった。2階は小説を含めた文学作品だったのでスキップし、3階にあるまずは宗教関係の棚に向かった。そこで3冊ほど良書と出会うことができた。


行きの機内でアラン·ワッツの書籍の再読を終え、ワッツの他の書籍も読んでみたいと思っていたところ、偶然にもワッツの良書と出会うことができ、その書籍をまず購入することにした。その近くに南アジアの仏教思想に関係する“Jhana Consciousness”という書籍が大変素晴らしいと思った。本書に掲載されている意識の階梯モデルは、そっくりそのままサイケデリクス体験を紐解くのに活用できると持ったのである。ゆえに即決で本書も購入することにした。そこから一度哲学書コーナーに行き、ミシェル·フーコーがLSDを摂取して、その影響でより社会の構造的問題に目覚めたことを解説した書籍も面白いと思ったが、LSDを含め、サイケデリクスに関する言及が薄かったので購入を見送った。その他にも面白そうな書籍をいくつか哲学書コーナーでも眺めたが、それらは購入を決断させるまでには至らなかった。レジに行く前に何かに導かれるようにして再び宗教関係の棚に行くと、そこでサイケデリクス関係の書籍で有名なノース·アトランティック·ブックスという出版社から出版されているシャーマニズムの世界のリアリティと変性意識に関する書籍に目が止まった。それを紐解くと、著者はサイケデリクスとシャーマニズムに関する書籍も過去に執筆していることを知り、大変興味深く思えた。本書の中で言及しているシャーマニズムの世界のリアリティの階層構造モデルもまたサイケデリクス体験を紐解くのに十分活用できると思ったので本書も購入することにした。今日は新たに3冊ほどサイケデリクス研究に活用できる書籍を購入することができたことを嬉しく思う。ボストン:2023/10/30(月)20:21

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