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10934-10937: フローニンゲンからの便り 2023年9月20日(水)



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タイトル一覧

10934. 今朝方の夢

10935. サイケデリクス研究に向けた質問用紙の作成

10936. 質問用紙のプロトタイプを完成させて

10937. 本日の16回目のシロシビン・セッションで起きた奇跡


10934. 今朝方の夢


時刻は間も無く午前7時半を迎える。今朝方も空には雲がかかっているが、完全に雲で覆われているわけではない。遠くの空に朝焼けが見える。今日は日中の気温が21度まで上がるようなので、比較的過ごしやすいだろう。もう最近は日中もめっきり冷えてきているので、昨日は長袖で外出する必要があった。キッチン側の木に止まっている小鳥の鳴き声を聞きながら、今朝方の夢について振り返っている。


夢の中で私は、見慣れない外国の町の郊外にいた。そこには住宅地が広がっていて、所々に大きな道路があった。住宅地を1人で散歩しながら、色々と散策をしていた。そもそもこうして住宅地を散歩している前には、学会に参加していた。立派な建物の広い会議室の中での学会発表を終えた後に、リフレッシュを兼ねて外を歩きたかったのだ。こうして外を歩いてみると、そこが初めての土地だったこともあって、脳に随分と新たな刺激が入っていることがわかった。人間の脳は新たな環境で最も刺激を得るのだということを実感しながら歩みを進めていると、住宅地を抜けてレストランに到着した。すると、3人の日本人の知人がそこにいて、彼らと一緒に昼食を食べることになった。昼食の最中には他愛のないことを話したり、時に学術的な事柄を話した。昼食後、3人はレストランから見て左側に歩いていき、私だけが右側に向かって歩き始めた。私は駅に行く必要があったので、彼らとその場で別れる格好となり、少し運動がてら小走りで駅まで行こうかと思った。いざ小走りで走り始めてみると、それが大変心地良く、思わずスピードを上げてしまいそうになったが、食後ということもあったのでスピードを上げることはせず、本当に軽いジョギングのような感じで足を進めて行った。すると、右手に小川が見え、その横に轍のある小道が見えた。その小道の轍が水でぬかるんでいたので、気をつけながら進んでいくことにした。反対側からは結構な数の人が次々に歩いてきた。そして、彼らは全員外国人の女性だった。そのような夢を見ていたのを覚えている。


その他にも、山間の住宅地の中に大きな集会場のような場所があり、そこに日本人の若い女性がたくさん集まっていて、接客業の研修を受けている場面があった。その集会場のような施設には数多くの座敷があり、座敷での振る舞い方を女性たちに教えているのはもちろん経験豊富そうな女性もいたが、彼女たちも若く、さらには講師の中には男性もいた。私はしばらく大きな座敷部屋にいて待機していたが、そこには修学旅行でやって来た高校生の男子生徒たちがたくさんいて、そこで騒いでいたので、しばらくしてから座敷を離れ、その施設からも出ていくことにした。今朝方はそのような夢を見ていた。フローニンゲン:2023/9/20(水)07:34


10935. サイケデリクス研究に向けた質問用紙の作成


昨日も風が強かったが、今日も幾分風が強い。秋が始まったばかりなので、書斎の窓から見える木々たちにはまだ青い葉が付いていて、それが今風に揺られている。適度な揺さぶりを受けて、彼らは生命の新たなフェーズに向かっていく。今の自分にも適度な揺さぶりはあるだろうか。幸いにも今の自分には、サイケデリクスの研究と実践という適度な、あるいは時に強い揺さぶりを己にもたらしてくれるものがある。そしてここからまた国を変えて学術機関に所属して研究することになると、それもまた自分にとっての良い揺さぶりになるだろう。今の自分は絶えず適度な揺さぶりを求めている。そんなことを思う。


今朝は一旦サイケデリクス研究のための読書の手を止めて、サイケデリクス研究に向けた質問用紙の作成をしたい。発達理論の観点で言えば、それは文章完成テストだと言えるだろう。研究目的かつ今後の自分のサイケデリック体験の咀嚼·内省用として、ジェイムズ·ファウラーの霊性の発達段階の測定インタビューを基にした文章完成テストを作成していこう。その案については、すでにHDSに提出するためのライティングサンプルの中で言及しており、英語で執筆されたその案を日本語に翻訳していこうと思う。実は今日は日本からの来客があり、シロシビン・セッションを提供することになっているので、その方に早速この質問用紙への回答をお願いしたいと思う。これは初めての試みであり、体験直後に文章を書くというのは少し大変な可能性もあるが、それを考慮して問の数を考えていこう。体験直後に文章を書くことの良さは、体験の記憶が新しいうちに自らの言葉でその体験を振り返ることを可能にし、体験の咀嚼に役立てていくことができる点である。その他にも、質問用紙への回答後には、回答をもとにした統合セッションが行える点にも良さがある。質問用紙にいったん自分の言葉として体験を振り返ってもらうことによって、統合セッションでの対話がさらに深まるだろう。質問用紙への回答とある意味インタビュー的な形で進められていく統合セッションとを比較して、開示される内容にどのような違いがあるのかも注目したい。また自らも今日はシロシビンを摂取するので、自分も質問用紙に回答してみて、被験者の目で質問用紙を眺め直したいと思う。自分はシロシビンを活用したセラピストではなく、ある意味一緒に体験に入っていくということでシャーマン的な役割を担う。今後、シロシビンに関するファシリテーターの資格を取得したとしても、基本的にはそのような役割の担い方には変わりがないかと思うが、時と場合によっては、自分はシロシビンを摂取せず、完全にシッターに徹するということもあるかもしれない。フローニンゲン:2023/9/20(水)08:19


10936. 質問用紙のプロトタイプを完成させて


時刻は午前10時を迎えようとしている。早朝に見られた雲は随分と晴れ、ほのかな朝日が地上に降り注いでいる。それを祝福するかのように、小鳥が鳴き声を上げている。


つい先ほど、今日のシロシビン·セッションに向けて、研究目的の質問用紙の最初のヴァージョンを完成させた。理論モデルとしては、発達心理学者のジェイムズ·ファウラーとスザンヌ·クック=グロイターのモデルを参考にした。前者のモデルを活用した質問用紙のアイデアは、すでにHDSの出願の際に提出するライティングサンプルの中で言及していたものであり、それを日本語に翻訳してきながら、さらに発展させていった。最初にクック=グロイターの文章完成テストの形式で問いを作っていき、それを一通り完成させてみたところ、被験者にとって少し回答しづらいかもしれないと思い、最終的にはファウラーのモデルを活用して作成した質問用紙に統合する形で落ち着いた。5つの問いの階層があり、それぞれの階層に2つの問いを設けたので、合計で10個の問いで構成されるものとなった。もちろん研究を通じて明らかにしたいことや被験者に尋ねたいことは山ほどあるのだが、それらを全て盛り込むわけにはいかず、シロシビン·マッシュルーム体験の初期の研究としては、10個の問いに留める形で小さく始めていくのが賢明かと思う。ここからデータがたくさん集まってくれば、また問いの内容や種類をアップデートしていくこともできるだろう。今回の質問用紙はあくまでも基礎研究としての意味合いがあり、その役目を十分果たしてくれるだろう。今後さらに応用的な現象学的·発達心理学的·トランスパーソナル心理学的な研究を進めていく際に、今日作った質問用紙はさらに発展したものとなり、色々な発見事項をもたらしてくれるに違いない。そんな予感がある。


それでは来客が来られる前に、HDSに提出するライティングサンプルの研究案の箇所をアップデートしておこうと思う。こうしたアップデートがもたらされるのも、先ほど質問用紙を作ったおかげである。全てが着実に良い方向に進んでいることを嬉しく思う。この大きな流れに絶えず身を任せて進んでいこう。フローニンゲン:2023/9/20(水)10:05


10937. 本日の16回目のシロシビン・セッションで起きた奇跡


時刻は午後8時を迎えた。今、辺りは随分と暗くなっていて、ほぼ真っ暗になる直前である。ここからも日の入りの時間が随分と早くなったなと感じる。しかしここからまだまだ日の入りの時間は早くなっていくので、午後8時までまだ真っ暗な状態ではないというのは今だけのことだろう。


さて今日は、日本からの来客を自宅にお招きし、シロシビンのセッションを提供した。自分としても前回シロシビン·マッシュルームを摂取したのは随分と前で、正確には覚えていないが、半年前ぐらいに摂取したきりだったのではないかと思う。なので今回の体験は自分でも楽しみで、来客の方と同じタイミングに摂取して、素面のシッターではなく、体験をナビゲートしていくシャーマン的な振る舞いをしようと思った。


今回はある意味奇跡的なことが起こった。何が起こったかというと、来客の方も自分も一切体験に入らなかったのである。今回がおそらく16回目のシロシビン·マッシュルームの摂取になるが、これまでは必ず知覚変容が起こっていたので、シロシビンに対して何も反応しないというのは初めての体験で自分でも驚いた。かつで1P-LSDのドリンクを摂取した時にもほぼ何も知覚変容を起こさず、後日お店の人に話を伺いに行ったところ、ひょっとしたら保存の仕方に問題があったのではないかということや、LSDの分子の安定性の問題などもあったのかもしれないということだった。しかしながら、LSDの分子はかなり安定的な性質を持っているはずなので、今後分子の安定性についても調べてみようと思う。1P-LSDというのは、体内に入るまではLSDの分子構造と微妙に異なっていて、ゆえに店頭で販売することは違法ではなく、使用することもまたオランダにおいては違法ではない。それを5年ぐらい前の以前の自宅で摂取した時に何も大きな体験をしなかったのと同じようなことが今回起きた。


来客の方と一緒にその原因を分析していた。そもそも使用したシロシビン·マッシュルーム(厳密にはシロシビン·トリュフ)は、オランダのスマートショップで購入できる10種類の中でも2番目に強力なものを使った。15gほどのトリュフをいつもと同じ手順で調理し、お茶として摂取した。トリュフが入っていたパッケージの消費期限を見ても、消費期限はまだまだ先であり、非常にフレッシュなものだった。確かに自分はシロシビンではないにせよ、 現在毎日複数のキノコの成分が入ったサプリメントを摂取しているので、それによって耐性ができているのかと思ったが、シロシビンとは成分が全然異なるため、耐性の可能性はほぼない。調理後のトリュフの色や香り、そしてお茶の味もいつも全く同じであったため、原因が本当にわからない。明日ジムから帰る時に店に立ち寄って、オーナーのサーシャがいれば、彼女にも質問してみたいと思う。いずれにせよ今回は、本来非常に強力なシロシビン·マッシュルームを摂取しても何も起こらないことがあるのだということを学ばされる体験だった。そして今後このようなことは起きて欲しくないので、問題の原因分析をしておきたい。フローニンゲン:2023/9/20(水)20:15

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