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10909-10914: フローニンゲンからの便り 2023年9月16日(土)



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成人発達理論とインテグラル理論を楽しく学んでいただける「成人発達コラボラジオ」を2023年7月14日より始めました。

タイトル一覧

10909. 今朝方の夢

10910. 今日からのサイケデリクス講座に向けて/これまでのシロシビン体験とこれから

10911. 東西のサイケデリクス思想と文化/限りなくヴィーガンに近いベジタリアンとして

10912. THC入りのチョコレートの残りを摂取して

10913. 新たな始まりを喜んで/「エコデリクス」としてのシロシビン・マッシュルーム

10914.「サイケデリクス·ゴールドラッシュ」の時代に向けて


10909. 今朝方の夢


時刻は午前6時半を迎えた。今の気温は11度と低いが、昨日のこの時間は9度だったと思うので、昨日よりは気温が高い。とは言え、外気の温度がそれくらいに低いと、朝は部屋にいても寒さを感じる。ヒートテックこそまだ履いていないが、上下の格好は冬のそれと全く変わらない。日の出に関しても随分と遅くなり、この時間帯はまだ辺りが薄暗く、ようやく遠くの空が少し明るくなってきたような状態である。


今朝方は3つほど夢を見ていたのを覚えている。まず覚えているのは、おそらく外国と思われる見慣れない町にいたことである。その町でちょうど祭りが行われていて、それに参加していた。祭りの雰囲気自体は日本と似ていたが、そこにいる人は外国人ばかりだった。いや、そこにも日本人はいたと思われるが、彼らもまた自分の目には外国人に映っていた。そんな場所で私は、大学時代のゼミの女性友達と一緒に歩いていた。しばらく彼女と話しながら楽しんで歩いていると、彼女が突然犬に変わったので驚いた。そして次に猫に変わり、最後には小鳥に変わった。そしてそこからものすごく小さい小鳥に次々に変わっていったので驚いた。そのように次から次に動物に変化しても彼女とコミュニケーションは取れて、心の中で日本語で会話をしていた。動物に変化していったのはどうやら彼女の意思ではないらしく、最後にものすごい小さい小鳥に変化したときには、彼女は少し気恥ずかしそうにしていて、あまりこちらを見て欲しくないと述べて、木陰に隠れていた。


そのような場面があった後、日本語の響きで「う」の音を好む女性と出会った。その女性と日本語の音について話し合っていると、病気の治癒や活力を高める音の話題となり、それがわかればノーベル賞ものだねと隣にいた老年の男性の医者が笑って述べていた。私たちは引き続き、日本語の音の解明に向けて意見交換をしていた。


最後にもう1つ覚えているのは、見慣れない体育館の中で筋力トレーニングの方法をその場にいた人たちに教えている場面である。そこで教えていたのは、ヨガの動き、アニマルフローの動き、そして一般的な筋力トレーニングの動きを掛け合わせたもので、その掛け合わせは参加者にとってユニークに感じられているようだった。それら3つは自分がこれまでやってきたものだったので、掛け合わせ自体は難しくなかった。実は午前中にも参加者の1人と一緒に相当に追い込むトレーニングをしていたので、その方と私の身体は結構限界に近かった。なので他の参加者に動きを見せる際には少し工夫をした。そうしなければ、動きの最中に身体が崩れてしまうと思ったのである。結果としてそれは功を奏し、皆さんに楽しんでもらえるようなワークショップとなったことを嬉しく思った。今朝方はそのような夢を見ていた。フローニンゲン:2023/9/16(土)06:46


10910. 今日からのサイケデリクス講座に向けて/これまでのシロシビン体験とこれから


遠くの空が薄ピンク色に変化している。今日も天気が良さそうなので、夜明けを迎えて朝空がこれから素晴らしくなりそうだ。


今日は午前中から正午にかけて、オンラインゼミナールの第47回のクラスがある。いよいよ今日から、今の自分の最大の関心事項であるサイケデリクスについて扱っていく。インテグラル理論を根幹に据えてサイケデリクスを扱っていくことによって、インテグラル理論そのものへの理解も深まるだろうし、サイケデリクスの理解がさらに包括的なものになっていくだろう。課題図書としては、ジョン·エフ·ケネディ大学時代の親友のジョハン·カメスザーデの書籍を取り上げていく。今日から7回かけて彼の書籍を扱っていくわけだが、それが終わったらすぐさま次の課題図書に入るのではなく、少しインターバルを設けて、映像作品を通じて主要なサイケデリクスについて学ぶ方法を採用したいと考えている。書籍を通じた文字情報だけではなく、映像を通じた視聴覚情報を活用することによって、さらに重層的な理解が獲得されるだろう。47回から53回まで書籍を扱い、その後には自分が選んだドキュメンタリー動画をもとに、第54回では映像作品を通じてLSDとシロシビンについて理解を深め、第55回では映像作品を通じてMDMAとカンナビスについて理解を深め、第56回では映像作品を通じてアヤワスカとDMTについて理解を深めていくことを考えている。早速これから取り上げるドキュメンタリー動画の選定にかかり、ゼミが始まる前にコンテンツを作成してしまおうと思う。


オランダでの生活も8年目を迎えたわけだが、この8年間の間に、時折シロシビン·マッシュルームを摂取して実存的·霊的探究を行ってきた。これまでは「インテグラルサイケデリクス学」という学問分野を自分の中で思いついていなかったこともあり、それらの体験についてはあえて明示的な記述は避けて振り返り日記を書いていた。しかし今はもう何も隠すことはない。シロシビン·マッシュルームを摂取するのは貴重な機会であるから、その都度それを明示して体験について日記に書き留めておきたいと思う。この8年間で一体何回摂取したのかは正確に覚えていないが、およそ15回ぐらいだろうか。あるいは10回程度だったかもしれない。フローニンゲン大学に在籍している初年度に摂取した記憶はなく、2年目に1度か2度摂取したような記憶がある。以前の家で合計6回ぐらい摂取し、今の家で7回ぐらいは摂取しているだろうか。やはり大体15回ぐらいというのは間違っていなさそうである。仮に来年アメリカに行くと、その州の法律上、まだシロシビン·マッシュルームの一般人の活用が難しい可能性があるので、オランダにいる間には積極的にシロシビン·マッシュルームを摂取してみて、体験を豊かにしていきたいと思う。高い服用量のものはもちろんそんなに高頻度で摂取することはできないので、マイクロドーシングを含めた実験を色々と行っていきたいと思う。フローニンゲン:2023/9/16(土)06:56


10911. 東西のサイケデリクス思想と文化/限りなくヴィーガンに近いベジタリアンとして


時刻は午前7時半を迎えようとしている。今、1羽の小鳥が美しい鳴き声を庭側で上げている。辺りもいつの間にか明るくなっていて、ここから朝の活動を本格的に始めていく気持ちにさせてくれる。


先ほど、サイケデリクス哲学者のクリス·レスビーのレクチャーを聴いていると、そこでなされているクラシックなサイケデリクスと東洋の瞑想実践との比較が興味深く思った。クラシックなサイケデリクスの中でもとりわけLSDは、西洋が科学の力で生み出したサイコスピリチャルテクノロジーであり、東洋においてはそれは瞑想だった。もちろん西洋にも東洋の瞑想に似た形での祈りが伝統宗教の中にはあったが、西洋はLSD以外にもDMTやMDMAを生み出したことにも注目する。サイケデリクスを取り巻く文化超越的な普遍性があることは確かだが、同時に文化固有性があることもまた事実だ。文化超越的な普遍性を見通しながらも、西洋と東洋という差異化をすることによってしか見えてこないものもあるので、自分はあえてそうした区分を設けて、東西のサイケデリクスを取り巻く思想や文化を研究していきたいと思う。そのようなことを考えていた。


それ以外には全く別の話題として、先日Netflixのベジタリアンに関するドキュメンタリーを見て、さらにベジタリアン性を高めた食実践をしていこうと思った。これまでも動物の肉は一切口にしてこなかったが、旅行中のホテルの朝食ではサーモンを食べたりしていて、魚は許容することがあった。また、日々卵を摂取し、時々チーズを摂取したり、プロテインもホエイプロテインという動物性タンパク質のものを摂取していた。ドキュメンタリーを見る限り、そもそも動物性性タンパク質そのものに血液を汚してしまうような性質があるらしく、それを見て、今摂取している動物性タンパク質を完全に植物性タンパク質に置き換えていこうと思った。タンパク質が豊富なブロッコリーやカリフラワーなどの野菜を積極的に摂り、納豆や豆腐などの植物性タンパク質が多い食材を摂りながら、それだけではタンパク質の摂取量が少し落ちるので、植物性タンパク質が豊富なヘンプパウダーとヘンプシードをうまく料理に取り入れていこうと思う。どうやらヴィーガンは、肉や魚介類だけではなく、卵製品や乳製品も摂取しないだけではなく、蜂蜜までもを摂取しないようなので、自分は蜂蜜は摂取しているため完全なヴィーガンではないが、限りなくヴィーガンに近いベジタリアンになったと認識しておこう。ここから新たな食実践をしてみて、心身がどのように変化するのかを楽しみにしたい。フローニンゲン:2023/9/16(土)07:33


10912. THC入りのチョコレートの残りを摂取して


時刻は午後4時を迎えた。つい先ほど、THC入りのチョコレートを食べて始まった知覚体験から戻ってきた。もともとは40mgほどTHCが入っていたチョコレートを4分割し、先日まで実験的に10mgを時間帯を変えて摂取していた。その残りの半分を今日の昼食と共に食べた。一番最初に20mgのチョコレートを1つ食べたときにはかなり知覚変容を感じたが、その後の摂取によって身体の中に耐性ができたのか、先ほどの体験はそれほど強いものではなかった。とは言え身体的な浮遊感は10mgの時よりも強く、そして知覚的にも現象としては強かった。今回は少し眠気を引き起こすような感覚もあり、自然と仮眠も長くなっていて、仮眠から目覚めても2階で目を閉じてゆっくりするような形で過ごしていた。最初に20mgのチョコレートを食べたときには、かなり深い知覚変容を起こして、哲学的·実存的·霊的な洞察が多く得られていたが、今回はさほどでもなかった。今はゆったりとした感覚が身体の中を充満している。認識的な感覚はもうピークを過ぎたようだが、身体的な感覚だけがまだ少し残っている。摂取から4時間後の感覚はこのような形であったことを書き留めておいた。フローニンゲン:2023/9/16(土)16:14


10913. 新たな始まりを喜んで/「エコデリクス」としてのシロシビン・マッシュルーム


時刻は午前7時を迎えた。今、穏やかな土曜日の夕方の空が広がっていて、窓際の木で小鳥が鳴き声を上げているのが聞こえてくる。その鳴き声に深く心が癒される。


今日は午前中から正午にかけてオンラインゼミナールのクラスがあった。今日からはインテグラル理論の観点からサイケデリクスを扱っていく自分にとっても新たな始まりの特別な回となった。ご参加いただいている方からの視点や疑問がいずれも秀逸であり、終始質問の素晴らしさに感銘を受けながら90分の本編のクラスと30分の放課後セッションを終えた。今から12年前と違うのは、もう自分は1人で探究する必要がないのだという喜びに包まれている。今は探究の仲間と同志に恵まれて、毎日広く深い探究が行えていることに本当に感謝したい。サイケデリクスの学びを通じて今一度謙虚な心にさせてくれるは、当初想像していなかった副産物として有り難く受け取っている。今後も常に全ての存在と事柄に対して謙虚な姿勢でいたいと思う。


今夜はNetflixの動画を見ながら夕食を食べるのではなく、今日のゼミナールから扱い始めた課題図書の著者かつ自分の親友であるジョハン·カメスザーデの動画を視聴していた。その中でジョハンがシロシビン·マッシュルームのことを「エコデリクス(ecodelics)」と述べていたのが印象的である。とりわけシロシビン·マッシュルームのような自然物による超越体験は、往々にしてエコロジカルな認識を大きく開くことがある。もちろんこうしたエコロジカルアウェアネスの顕現は、シロシビン·マッシュルームだけの特権ではなく、人工物のLSDの摂取を通じてディープエコロジーの思想を育んでいったノルウェーの哲学者アルネ·ネスのような人物を生み出した事例があることを見ると、他のサイケデリクスでも生じることである。ジョハンとジョン·エフ·ケネディ大学で出会った頃もかなりヘルシーな食生活を心掛けているようだったが、シロシビン·マッシュルームとの出会いと、それがもたらしたエコロジカルマインドの目覚めによって、ジョハンが完全にヴィーガンになっていることを知った。そして自分もつい最近ベジタリアンからほぼヴィーガンに食実践を変更したこともあったので、その偶然に驚いた。しかしそれは偶然ではなく、シロシビン·マッシュルームの体験がもたらす、自分と自然、地球、宇宙が深くつながっているという認識の目覚めによって必然的に起こったことなのかもしれない。ヴィーガンになっても相変わらずしっかりとした体格をしているジョハンを見て、嬉しさの感情が静かに湧き上がってきたのを覚えている。フローニンゲン:2023/9/16(土)19:12


10914.「サイケデリクス·ゴールドラッシュ」の時代に向けて


時刻は午後9時を迎えた。先ほど入浴を終え、身体がとても暖かくて心地良い。入浴前に郵便受けに行って書籍を受け取ったときには、もうすっかりと秋を感じさせる涼しさを感じた。


いつもであれば入浴を終えたら足つぼマットの上に立って少し体操をするのだが、今日はそれを早々に切り上げてもう1つ日記を執筆してから就寝しようと思った。


今日のゼミナールのクラスを振り返ってみて、サイケデリクスという分野は学問的に見ても、実践的に見ても、投資的に見ても、ゴールドラッシュの始まりの前を予感させるということだ。ゼミナールの受講生はそれぞれに分野の違う専門知識と実務経験をお持ちで、皆さんの話を聞いていると、すでに従事して来られた分野とサイケデリクスを絡めれば、どなたもその道の先駆者になれると確信させてくれるような話がたくさん出てきた。自分は自分なりの方法でこのゴールドラッシュにおける先駆者となり、自分なりの仕方で社会に関与·貢献していきたい。


それ以外には、サイケデリクスの価値中立性についての議論も印象に残っている。サイケデリクスそのものは本来善悪を超越している。善悪の判断を下すのは人間であり、善悪の価値を付与するのもまた人間なのである。ある時までは善いものとしてもてはやされていたサイケデリクスが、突如政治的な理由や科学的な発見を受けて悪者にされてしまうことは良くある。逆に悪者だったものが善いものとしてみなされ始めるような鞍替えもよく起こる。このように、人間はその時々のマスメディアから流れてくる情報や取り上げられる事件によって、そして政治的な力によって善悪の判断が歪み、簡単に掌返しをしながら生きている生き物なのだ。この問題に対して考え方の枠組みや解決策をもたらしてくれるのがサイケデリクス哲学の領域で言えば、サイケデリクス倫理学とサイケデリクス価値学と言えるだろう。これらの領域は、サイケデリクスに伴う善悪の問題だけではなく、サイケデリクスを個人として、社会としてどのように活用するべきなのか?という問いや、サイケデリクスの価値とは何か?という問いに応えいく学問分野だ。さらには、霊性学との架橋の可能性で言えば、サイケデリクスによって引き起こされる超越体験はいかなる価値を有するか?などという問いにも応えていく役割を担っている。サイケデリクス·ゴールドラッシュに対しては、学者としての役割で言えば、そうした哲学領域や主観領域全般に対して論文執筆を含めた研究活動を通じて貢献していきたい。フローニンゲン:2023/9/16(土)21:20

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