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10841-10845: フローニンゲンからの便り 2023年9月6日(水)



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成人発達理論とインテグラル理論を楽しく学んでいただける「成人発達コラボラジオ」を2023年7月14日より始めました。

タイトル一覧

10841. 今朝方の夢

10842. THCチョコレートについて改めて調べてみて

10843. ギアート·ウォーターマン氏への絵画制作依頼について/今朝方の夢の続き

10844. 薬物を取り巻く規制について

10845. サイケデリック·スピリチュアリティの可能性/発見の玉手箱・パンドラの箱としてのサイケデリクス研究


10841. 今朝方の夢


時刻は午前6時を迎えた。先ほどまでは真っ暗だったが、今は空が明るくなり始めていて、ダークブルーの美しい空が目の前に広がっている。どうやら雲が全くないらしく、見事な朝日をこれから拝むことができそうである。天気予報によると、今日の最高気温は30度を越すかもしれないようだ。一応29度という表示になっているが、雲ひとつない日の場合、予報を超えて30度に到達することはこれまでよくあったので、今日もまたそのような日になりそうだ。ここから来週の月曜日までは夏のような日々が続き、火曜日に雷を伴う雨が降る日をもってそうした日々は終わるようだ。そこからもう本格的に秋に入っていくようである。夏が戻って来た感じを受けている今日のこの頃であるが、この感覚を味わえる時に十分味わっておこうと思う。


今朝方の夢を振り返ってみると、まず持って思い出されるのは、夢の中で私は前職時代のオフィスにいたことである。小中高時代のある友人(HY)がどういうわけかオフィスに訪問していて、チームのメンバーに色々と話を伺っているようだった。私はそれを気にせずに自分の仕事を進めていた。しばらくすると彼が私のところにやって来て、自分の働きぶりに関するよからぬ話を聞いたとのことだった。私はその話を誰がしたのかすぐにピンと来て、その人のところに向かった。そういう噂を流すのはある女性メンバーだとわかっていたのである。一応友人にも誰から聞いたのかを尋ねたところ、やはり彼女が話を吹き込んだらしいことがわかったので、彼女のところにいって、無防備な彼女に対していきなり飛び蹴りを喰らわせた。彼女は椅子から転げ落ち、周りにいた人たちを含めてオフィスは静まり返った。私は彼女が女性だからといって容赦はせず、飛び蹴りをくらわせた後は罵声を浴びせた。その瞬間にもう会社を辞めることを決意し、お世話になったメンバーのひとりひとりに挨拶をしていき、休憩室に立ち寄ってコーヒーを一口飲んでオフィスを後にしようと思った。オフィスのドアの取っ手を握った瞬間に、自分は日本の会社では決して働くことができず、日本社会の種々の風潮には決して馴染めないと思った。結局、日本社会も日本の企業も、ニューロダイバーシティを認めることはなく、特殊な脳を持った人間にとっては最悪の居心地なのだと思った。また、問うべきことを問えないような社会には用はなく、疑問に思ったことを絶えず問えるような外国の学術機関における学問の道こそが自分の生きる道なのだと改めて思った。ここから本格的に学問の道を歩むぞと強い決意を固めたところで夢から覚めた。フローニンゲン:2023/9/6(水)06:25


10842. THCチョコレートについて改めて調べてみて


時刻は午前7時を迎えた。この時間帯になるともう辺りはすっかり明るくなっている。小鳥たちが木の枝に止まって思い思いに鳴き声を上げている。換気のために2階の両側の窓を開けていると、冷たくて気持ちの良い風が入ってくる。これから午後にかけて気温が上がってくる前に、2階の部屋はできるだけ気温を下げておきたいと思う。


昨日、親友かつかかりつけの美容師のメルヴィンから、THC入りの食品が変える店を紹介してもらい、散髪の後に立ち寄ってみた。店員の女性が親切に色々と情報を教えてくれ、「最初はこれくらいの量から始めるといいと思う」と勧めてもらったTHC入りのチョコレートをどのタイミングで食べようかと考えている。そうした楽しみがありながら、改めてTHCの含有量とその効果について調べてみたところ、THCビギナーとして勧めてもらったチョコレートに含まれるTHC含有量は結構それなりの量だとわかった。片方のチョコレートにはTHCが20mg含まれており、もう1つは効力が強いと述べていたように40mg入っている。このチョコレートは板チョコのような大きさではなく、お洒落な姿をしていて、ひとつまみで食べられるほどの大きさだ。20mgの含有量でさえすでに高い服用量(high dose)に該当するらしく、その2倍の40mgとなると非常に高い服用量(very high dose)とのことである。ここから50mgを超えてくると、極めて高い服用量(extremely high dose)になるらしい。まずは20mgの方をどこかのタイミングで食べてみようと思うが、その効果を受けて、40mgの方は包丁で2つに切って、分けて食べるのが賢明かもしれない。


その持続時間と心身に及ぼす影響や効果についても調べている。こうした調査をしながら、実際に自分で体験してみることによって、また新しい知見と洞察を獲得できるだろう。とにかく新しいものを試すときには入念に調査をし、そしてスモールステップから始めることである。それはこうしたサイケデリクス研究·実践においても同じことである。フローニンゲン:2023/9/6(水)07:18


10843. ギアート·ウォーターマン氏への絵画制作依頼について/今朝方の夢の続き


昨夜寝る前にふと、「天国の色を与えられた画家」と呼ばれるフローニンゲンを活動拠点にするギアート·ウォーターマン(Geert Waterman)氏にいつか絵を描いていただきたいという思いが再び訪れた。これは前々から思っていた考えで、仮に来年の夏にフローニンゲンを離れることになったら、その前にウォーターマン氏に連絡をして、フローニンゲンの思い出が詰まった小さい絵を描いてもらいたいと思う。キーワードとしては、“Groningen" “future spirituality” “sacred mushrooms” “sacred cannabis”という4つのキーワードになるだろうか。それらのキーワードを伝える形で絵画制作を依頼したいと思う。過去にはイスラエル系フランス人のニッサン·インゲル先生にもオーダーメイドでコラージュ画を作っていただく機会に恵まれ、ウォーターマン氏にオーダーメイドすることになれば、およそ9年ぶり、あるいは10年ぶりの絵画のオーダーメイドかと思う。昨日にメルヴィンとも話していた通り、フローニンゲンは自分にとって特別な町であるが、ここからの自分の飛躍を考えると、そろそろこの町から一旦離れていく必要性を感じている。それは自分の頭が感じていることではなく、魂が感じていることなのだ。


そのようなことを考えていると、今朝方の夢の続きを思い出した。夢の中で私は、本に埋もれた部屋の中にいた。その部屋に小中高時代の小柄な友人(YU)がやって来た。彼は山積みの本が所狭しと散乱している部屋の様子を見て驚いていた。するとどういうわけか、本たちが自然と動き出し、三角錐を形作った。友人と私はその姿を見て目を丸くした。するとふと私たちの体が宙に浮き、宙に浮いた状態でピラミッド型の三角錐の形をした本を上から俯瞰的に眺めた。友人の彼は気づかなかったかだろうが、それらの本は自分のもので、尚且つすでに読んだものだったので、過去に読んだ本が俯瞰的に全て一度に把握できるかのような感覚に陥った。そして、自分の脳内にまさにピラミッド的な分厚い知的構築物が築き上げられていることに気づいたのである。これまでは本を平面から眺めていたが、こうして俯瞰的に文字通り眺めてみた結果として、目には見えない知的構築物も三次元的な立体感のあるものになったことが不思議で面白く思った。おそらくその段階に到達して初めて、実際に日常で使える知識になったと言えるのではないかと思ったところで場面が変わった。フローニンゲン:2023/9/6(水)07:42


10844. 薬物を取り巻く規制について


時刻は午前9時半を迎えた。今日も朝からサイケデリクスに関して4象限的な観点で研究を続けている。今後主要なサイケデリクスについての医療的な価値が研究によってどんどんと明らかになってきたとしても、人々のサイケデリクスリテラシーが高まらない限りは、そして法規制が変わっていかなければ、そうした研究成果が社会の中で真に意味のある形で活用されることにはならないであろう。


薬物の規制に関しては、脱法ドラッグや合法ハーブなど、新規の薬物が次々と生まれてくるようないたちごっこを繰り返している状況に長らくある。MDMAの生みの親でもあるアレクサンダー·シュルジンは、「2050年までに新たな幻覚剤は2000種類を超えるだろう」というような予言を残してこの世を去った。シュルジンの予言に近い形で、様々な規制の網の目を掻い潜る形で絶えず新たな薬物が生み出されているような状況に対してどのような手立てが考えられるのだろうか。


社会学的にはハームリダクションの考え方や経済学的にはゲーム理論の観点が参考になるかもしれない。前者についてはよく議論されているが、ゲーム理論の観点から薬物規制について議論している話はあまり聞かない。おそらくそれをテーマにした学術書や論文はすでにあるであろうから調査をしてみよう。新規の薬物がいたちごっこで生み出されていくこの状況に対して、薬物をどのように規制していけばいいのかを真剣に考えていかなければならない。


心身に対して本当に危険で粗悪な薬が社会に蔓延するのは避けなければならない。一方で、日本のような包括的な過剰規制は、逆にある種の人間の好奇心を掻き立てる作用を引き起こしている。またそれは味噌も糞も一緒くたにするような規制の在り方である。そうした在り方が劣悪な薬の開発競争を助長してしまうような事態が見られる。さらには、過剰な規制によって薬物に関する研究が進まないという問題も生じる。


コロンビア大学のカール·ハート教授が提唱する「サイケデリック例外主義(psychedelic exceptionalism)」という考え方を適用するのであれば、分厚い実証研究によって安全性が担保されているサイケデリクスだけをオランダのように政府認定の店で販売できるようにし、それ以外のものは依然として厳しく取り締まるという規制システムが今のところ一番有効なのだろうか。しかし、どんな規制を設けたところで必ず抜け道はある。人々のサイケデリクスリテラシーが高まらない限りは過度な恐怖を温存させ、誤った使用を継続させるばかりであるから、足元ではハームリダクションの方向性を採用し、それと並行してサイケデリクスについての正しい知識を絶えず獲得していく姿勢を持つような働きかけと、少なくともサイケデリクスについて議論できるような文化的土壌を醸成していくことが、長い目で見れば最も有効な手段なのかもしれない。そのようなことを考えていた。フローニンゲン:2023/9/6(水)09:40


10845. サイケデリック·スピリチュアリティの可能性/

発見の玉手箱・パンドラの箱としてのサイケデリクス研究


時刻はゆっくりと午後1時に近づいている。今日は午後1時から成人発達コラボラジオの収録があり、それまでに午前中に考えていたことや昨日に考えていたことをまとめておきたい。


まず1つ、昨日に考えていたこととしては、サイケデリクス研究を通じてキノコとカンナビスに関心を持ってからというもの、外に出かけるたびに自然への畏敬の念が強まり、絶えず畏怖心を持った状態で外を歩いている自分が生まれたことである。外に出かけたときに目に映る自然はいつも新鮮で、輝きに満ちていて、絶えずこちらに驚きと感謝の念をもたらしてくれる。外に出かけていなくても、今こうして書斎の窓から見える外の景色もまた驚きと畏怖の念を絶えずもたらしてくれる。こうした感覚こそ本来の霊性なのではないかという思いが浮かんでくる。そこからサイケデリクスを通じた霊性の見つめ直し、そして新たな霊性をこの社会に根付かせていく必要性について考えていた。現代は聖なるものが損失·消失の一途を辿っていて、霊性を育む機会が現象してしまっている。特に都市に住む人たちはそのような状況の中にいる。少なくとも、聖なる薬としての自然系のサイケデリクスの活用は、「サイケデリック·スピリチュアリティ」と呼べるものを育んでいく可能性があるし、人工系であってもその体験の質は類似しているがゆえにそうしたスピリチュアリティを育んでいく可能性を内包している。現代という時代が求める霊性について探究を深めていきたい。


サイケデリクスはインテグラル理論でいうところのどの象限から眺めても興味深いものが常に開示される。どの象限から見ても驚く事実が開示されてくるため、サイケデリクスは人工的·自然的を問わず、発見の玉手箱のようなもの、あるいは発見のパンドラの箱のようなものに思えてくる。各種の象限の中にある真理を開示するパンドラの箱としてサイケデリクスを研究していこう。どこか特定の象限に偏ることなく、まさにインテグラルに、包括的に探究を進めていく。午前中と午後にはサイケデリクス関係の学術書を読み、夕食後に時間があれば、その時間帯はもう学術書を読むことには適していないので、サイケデリクス関係のイラスト豊富な資料集を眺めることを習慣にする。とりわけキノコやカンナビスの資料は見ていてうっとりするような写真が豊富であるし、驚きをもたらす事実が掲載されているので、この習慣は確実に構築したい。そのような思いを強くする。フローニンゲン:2023/9/6(水)12:40

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