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10817-10821: フローニンゲンからの便り 2023年9月2日(土)



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タイトル一覧

10817. 今朝方の夢

10818. 今朝方の夢の続き

10819. CBDオイルの抗炎症効果を実感して/私たちの身体に内在するサイコアクティブな物質の不思議さ

10820. サイケデリクスリテラシーの向上に向けた啓蒙活動の実現に向けて

10821. 巨大なジグソーパズルを埋めていく取り組み/ないことの証明/「放射線合成」する不思議なキノコ


10817. 今朝方の夢


時刻は午前6時半を迎えた。今、朝日が空に見え始め、朝焼けがとても美しい。鳩の平穏さを体現させた鳴き声が心を落ち着かせてくれる。


今の気温は12度と非常に肌寒いが、今日は21度まで気温が上がってくれるようだ。明日も同じような気候だが、明後日からは少し気温が夏の時を思い出させるぐらいに上がってくれるようで、特に水木金は25度を越す日が続くようだ。来週は暖かさを感じられる1週間になるのではないかと期待する。さすがに今の状態は寒過ぎである。


今朝方はいくつかの夢を見ていた。まず覚えている夢から振り返っておきたい。


夢の中で私は、見知らぬ学校の教室の中にいた。教室では発達測定のエクササイズがなされており、自分を含め、みんなそれに集中していた。しかしながら、発達測定は熟練の技が要求されるし、発達段階に関する専門的な知識がなければ実行し得ない難易度の高いものだ。なので多くの生徒は頭を抱えていた。自分もまた結構難しい問題が出されたなと思っていたほどなので、他の生徒たちはもっと難しく感じられていたであろう。しばらく問題に取り組んでいると、ロバート·キーガン教授が教室に現れた。どうやらこれからキーガン教授が問題の解説をしてくれるらしかった。私は教壇の真ん前の席に座っていたので、キーガン教授は私に話しかけてきた。発達測定のエクササイズはどうだったかを尋ねてきたのである。私は上限値は比較的簡単に算出できたが、発達範囲を設定するための下限値の特定がなかなか難しかったと伝えた。キーガン教授は優しい笑みを浮かべながら私の話を黙ってずっと聞いてくれていた。上限値の算出過程について紹介し、いよいよ難所だった下限値の算出過程について紹介しようとした時に、また別のアメリカ人の教授が教室に入ってきた。どうやらその教授はキーガン教授の友人らしく、2人はハグをして、その場で少し言葉を交わした。その教授が教室を後にすると、キーガン教授は私に向かって、「君は私と同じで世界の中でも稀な人間みたいだね。私と同じような孤独感を感じているのではないかな?」と笑顔で尋ねてきた。即座に私は、「発達測定に関する孤独感であれば同じものを持っているかもしれませんね」と私も笑みを浮かべて答えた。するとキーガン教授は黙って頷き、孤独感を抱えながらこの調子で探究に励むと良いと一言助言をしてくれた。するとキーガン教授はどこかに消えた。


すると、教室の後ろの方にいた小中学校時代のある女子生徒が面白くなさそうな表情を浮かべて、私に向かって悪口を呟いた。彼女の悪口はとても陰険な感じのするもので、最初私はそれを聞き流していた。しかし、彼女はずっと小声で、それでいて周りの生徒に聞こえるような形で悪口を言い続けていたので我慢ができず、私は彼女の席まで行って、頭に打撃を加えた。しかし、彼女はそれでも悪口を言い続けようとしており、今度は足で頭を蹴ろうかと思ったが、その瞬間に場面が変わった。彼女と私は大きなスーパーにいて、彼女は悪口を言いながら私を追いかけていた。私は気付いていないふりをしながら足早に逃げていたが、埒が明かないと思ったので、スーパーの中を飛ぶことにし、そのまま入り口から外に出て空を飛んで逃げた。そのような夢を見ていた。フローニンゲン:2023/9/2(土)07:00


10818. 今朝方の夢の続き


時刻は午前8時を目前にしている。とても穏やかな土曜日の空が広がっていて、その朝空を眺めているだけで気分が高揚してくる。そこに今し方淹れたコーヒーを飲むことを加えると、さらに気分が高揚してくるのではないかと思う。あと2時間後に第45回のゼミナールのクラスがある。それまではサイケデリクス研究を進めていこうと思う。


その前に今朝方の夢の続きについて振り返っておきたい。夢の中で私は、実家の食卓にいた。実家と言っても見慣れないアパートの中であり、キッチンでは父がカレーを温めてくれていた。時計の針を見ると、午前8時に近づいていて、もう学校に行かなければならないと思った。せっかく父が温めてくれているカレーを食べずに学校に行くのは残念だったが、これ以上遅くなると完全に遅刻しそうであった。そう思った瞬間に、カレーが出来上がったようで、せっかくなのでカレーを食べてから学校に行こうと思った。せっかくのカレーをかきこんで食べるのは嫌だったので、ゆっくりと味わいながら食べることにした。そうなると確実に遅刻しそうだったが、もう遅刻しても構わないと思った。ゆっくりとカレーを食べていると、遅刻に対する罪悪感はどこかに消え、いっそのことならもう学校を休もうと思った。身体がだるいふりをして、今日は仮病で学校を休もうと思った。というよりも、なぜ自分が学校に通っているのかよくわからず、自分のやりたいことや能力を考えれば、学校になどわざわざ行く必要はないと思ったのである。そこで夢の場面が変わった。


もう1つ覚えている場面としては、見慣れない白い空間の部屋の中にいたものだ。そこは学校の教室を模しているようだったが、部屋はとても小さかった。その部屋には私以外に、高校時代のある同級生がいた。彼は机に座って勉強していて、途中でふと休憩がてら先日返却された模擬試験の結果を見ていた。私は学年で1番だったが、彼が2番であることを知って驚いた。彼はそれほど勉強熱心な人間ではなかったので、その結果を知った時にはかなり衝撃であった。しかも自分と同じ大学を志望していることを知って尚更驚いた。そこから彼と話をする中で、そもそも自分の志望校選択は正しいのかと考えた。受験勉強に対するモチベーションは随分と下がっており、このままだと今の志望校に合格するかはわからなかった。しかしそもそもその志望校はすでに卒業している大学で、数学がどうもネックになりそうだと思い、数学を要求せず、高度な英語力を試す大学に志望校を切り替えようかと思った。その瞬間に、日本の大学ではなく海外の大学に目が開いた。そのような夢を見ていた。フローニンゲン:2023/9/2(土)08:10


10819. CBDオイルの抗炎症効果を実感して/

私たちの身体に内在するサイコアクティブな物質の不思議さ


朝日が眩く輝いている。時刻は午前9時半を迎えた。ゼミナールが始まるまでの朝の読書はすこぶる順調に進んでいて、読書をしながら研究ノートを執筆していき、それに並行して、「統合的サイケデリクス学」の確立に向けたシラバスの作成を行なっていた。


しばらくCBDオイルを活用してみて、手荒れの改善が見られることは大変嬉しい。着実に手荒れが良くなっているのを実感しながら、元々こうした手荒れが突如現れたのはコロナワクチンの摂取後であり、手荒れ以外にもワクチンの摂取は10年ぶりにアトピーの再発を促したこともあり、本当にひどい副作用を被ったものだと思う。しかしながら少しずつ腸内環境を整えたり、CBDオイルなどの力を借りながら以前の自分に戻りつつあることを嬉しく思う。いや、CBDオイルや山伏茸のマイクロドーシングによって、以前以上の自分に成りつつあることを喜びたいと思う。


私たちの身体には、カンナビスに含まれる成分がもたらす作用と構造を持つ物質が内在しており、それは「内因性カンナビノイド」と呼ばれる。その役割としては、記憶の形成や運動機能の制御に関係し、痛みの軽減や気分および睡眠に対して影響を与える。内因性カンナビノイド意外にも実は、私たちの身体にはアヤワスカやコロラドリバーヒキガエルに含まれるDMTという物質が内在している。こうしたことを考えてみると、人間の身体と自然界はやはり相似形を成しており、シンクロしていることがわかるし、それらの物質に人間が惹かれ、作用を受けることも頷ける。その他に、マズローの欲求段階モデルを用いれば、私たち人間には自己超越欲求が内在しており、サイコアクティブな物質を通じて自己を超越していこうとする在り方も納得がいく。自己を超越させてくれる存在に対して人間が惹かれるのは自然のことなのだろう。自己を超越させてくれる存在とは、サイコアクティブな物質かもしれないし、自分以外の誰かかもしれないし、自然かもしれないし、芸術作品かもしれない。いずれにせよ、人間が自らを超えていき、今の自分ではない何者かを希求するというのは自然な内的衝動なのだろう。その衝動が人類の進化を促してきたという進化論的な見方もできるかもしれない。フローニンゲン:2023/9/2(土)09:39


10820. サイケデリクスリテラシーの向上に向けた啓蒙活動の実現に向けて


ゼミナールのクラスを終え、仮眠から目覚めて今再び2階の書斎に戻ってきた。今日は天気がとても良く、外は少し暖かそうだ。2階に差し込んでくる光は恵みの光のように思える。


仮眠を取る前に考えていたことを書き留めておこう。人々のサイケデリクスリテラシーを高めるための啓蒙活動に従事すること。それは公共心から来る自分の役割なのだと自覚する。とりわけ日本人のサイケデリクスリテラシーは世界的に見ても極めて低く、大の大人であってもサイケデリクスについてある程度の知識を持ってそれについて語れる人はほとんどいない。大人が子供にサイケデリクスについての潜在的な危険性と効果についてきちんと話せるようにする社会、そして大人同士がお互いのサイケデリクスリテラシーを高め合っていく社会の実現に向けた取り組みをしていきたい。そのためには自分がこの分野の研究を続けていくことと、論文や書籍の執筆を通じて、さらには話し言葉を通じて情報発信し続けていくことを行いたい。


サイケデリクスというのは現代社会の闇の1つであり、集合的に大きなシャドーを形成している。自分の試みは集合的シャドーワークの実践なのであり、サイケデリクスにこれ以上蓋をし続けている状況は社会にとってさらなる病理を育む温床状態を継続させてしまいかねない。人々がサイケデリクスについてのリテラシーを持たず、文化と制度が変わっていかないから、サイケデリクスを通じた事故や事件が継続し、悪質で劣化したサイケデリクスが社会に出回る悪循環を生み出しているのだと思う。人々はそろそろこのシステム的問題に目覚めなければならないのではないかと思う。


それ以外にも、例えばカンナビスの成分の1つであるTHCを摂取して、「ハイになる」という表現をよく耳にするが、これもリテラシーの未熟さがもたらす貧困な語彙の状況を物語っているなと思っていた。THCが引き起こす認知的·身体的知覚現象は人によって随分と異なる。それにもかかわらず、その現象を表す表現がたった1つしかないというのもまた問題である。サイケデリクス研究は、サイケデリクスがもたらす豊かな体験に対する語彙の拡張を促すことに貢献するものでもある必要がある。


それに加えて、シロシビンやMDMAを用いたセラピーストの増加やセラピーセンターの増加が欧米では見られ始めているが、しかしサイケデリクスというのはあくまでも症状に対して働きかけるメディスンでしかないことを忘れてはならない。もちろん、ある種のサイケデリクスによって目覚めや認識的シフトや世界観のシフトが起こるわけだが、重要なことはサイケデリクスセラピーが対象とする精神病理を生み出す社会の文化構造と制度構造のそのものを変革していかなければならないということを忘れてはならない。そのようなことを考えていた。フローニンゲン:2023/9/2(土)14:24


10821. 巨大なジグソーパズルを埋めていく取り組み/ないことの証明/

「放射線合成」する不思議なキノコ


時刻は午後3時半を迎えた。午前中に引き続き、サイケデリクス研究の一環として行なっている文献調査が捗っている。つい今し方読み終えたのは、MDMAに関してオックスフォード大学出版から出版された学術書であり、それを読み終えてふと、この書籍が日本に翻訳される日は果たして来るのだろうかと思った。日本は確かに優れた翻訳文化を持っているが、活字離れや難解だと思われがちな学術書から読者が離れていっている状況に加えて、サイケデリクスに関する社会的な闇とシャドーを抱えているので、こうした貴重な文献が日本人に届く日が想像されにくいことに少しばかり残念な気持ちになった。もちろん、統合的な観点でサイケデリクス研究を進めていく自分が積極的に情報共有と情報発信をしていくべきだと思うが、一個人の取り組みには限界がある。ゆえに協働者を見つけ、お互いの観点と実践から巨大なジグソーパズルを埋めていく取り組みを継続させていかなければならないと改めて思った次第だ。


この本を読みながらその他にも、どのような対象に対してもそうだと思うが、各種のサイケデリクス研究の成果を見ながら、それを誤解して副作用や中毒性がないと結論付けてしまうのは早計であろうということについて考えていた。ないことを証明することは難しく、あるいはほぼ不可能なことであり、そもそもサイケデリクスが他の薬と同様に良薬にも毒薬にもなり得るファーマコン性を持っているのだから、副作用や中毒性に関する議論は慎重に行なっていかなければならないかと思う。


今日のゼミの放課後セッションで、ある受講生の方から、原爆後の広島で最初に誕生したのは松茸だったという説を聞いた。すると別の受講生が、チェルノブイリの原発跡で生息するキノコについて話をしてくれた。クラスを終えて早速調べてみると、「放射線合成(radiosynthesis)」をするキノコが存在するらしいことがわかった。また、宇宙空間は被曝量が高いので、2018年から2019年にかけてNASAが菌類に関する研究を進め、放射線を吸収する効果についての有望な結果を得たということを知って大変興味深く思った。そこから、そもそも地球上に菌類がいることに思いを馳せていると、菌類の最初の種は隕石にひっついて地球にやってきたのかもしれないということを夢想していた。フローニンゲン:2023/9/2(土)15:37

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