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10083-10087: フローニンゲンからの便り 2023年3月23日(木)



No.4568 光の使者_An Envoy of Light


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本日の3曲


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タイトル一覧

10083. 公共政策に関する今後の進路について

10084. 今朝方の夢

10085. 今朝方の夢の続き/メイヤスーの価値論

10086. 思弁的実在論の講座の第4回のクラスを終えて

10087. 年内の旅の計画を閃いて


10083. 公共政策に関する今後の進路について


時刻は午前7時を迎えた。この時間はもう明るく、今週の日曜日からサマータイムがやって来ることも頷ける。今は少し風があって、裸の木が揺れている。どうやら今日は夜から雨が降るようだが、それまでは晴れ間も見えるようだ。今日は午後からジムに行く予定で、ジムに行く前にもう一度天気予報を確認して、折り畳み傘を持っていくのかどうかを判断したい。


昨夜は改めて、公共政策に関する今後の進路について考えていた。公共政策の成り立ちについて知るために、そしてその立案プロセスと分析の勘所を掴むために公共政策大学院での学びがある。確かに公共政策大学院では、定量分析などのテクニカルなことを学ぶことになるが、おそらくそこで扱われる題材は具体的な政策に関するものであるはずであり、そうした具体的な政策に関するデータを扱っていくことは、きっと政策を分析する目を多角的に養ってくれるはずだと思う。無味乾燥なデータではなく、実際のデータと向き合って、試行錯誤しながら分析をしていくことは、きっと大切な力をつけてくれると思う。自分にとって重要なことは、そうした定量的な分析を改めて学ぶことを通じて、卒業後に自分が手を動かして定量分析をすることはなかったとしても、実際の定量結果を見たときに最良の意思決定ができるようになることや、分析の問題点や誤りなどを指摘できるようになることである。仮に公共政策大学院に進学したら、卒業後に自分が公共政策を立案するというよりも、とりわけ倫理の観点と公共性という概念の哲学的な意味を軸にして、政策のメタ的な方向性を示すことに関与したい。やはり自分の志向性を考えると、理論的·思想的な仕事に取り組みたい。


今日は午前中から正午にかけて、思弁的実在論の講座の第4回のクラスがある。講座も残すところあと2回ほどになった。今日は、クォンタン·メイヤスーの思弁的唯物論について扱っていく。すでに受講生の方からいくつかの事前課題の提出を受けているので、それらを今から読み、テキストも読み返しておきたいと思う。今日のクラスでのやりとりもまた、今後の学術的な探究だけではなく、人生の指針に関しても大きなヒントを与えてくれるものになるだろう。フローニンゲン:2023/3/23(木)07:16


10084. 今朝方の夢


時刻は午前7時半を迎えた。いつも書斎の窓から眺めるこの時間帯の外の雰囲気は格別であり、静謐さの象徴がそこに顕現している。静謐さの精霊がどこか踊りを踊っているような気さえする。


いつものように今朝方もいくつかの夢を見ていた。夢の中で私は、小中学校時代の友人(KM)と一緒に旅館のような場所に宿泊していて、そこで勉強合宿をしていた。実際には、私はあまり勉強する気はなく、自分は勉強を教える立場としてそこにいた。一方で、友人の彼は一生懸命勉強していて、彼の手元を見ると、センター試験の古文の問題を解いているようだった。私はそれほど古文が得意ではなかったが、彼に助言できるようなことがいくつかあったので、それらを伝えた。すると、彼は笑顔になり、さらに点数が伸びることを確信しているようだった。勉強がひと段落して旅館の中を散策していると、高校時代のクラスメートの女子にあった。彼女はどこか誘惑的な目でこちらを見ていて、近くに来てほしいと私に言ってきたのだが、何かされるかもしれないと思い、距離を保ったまま遠くから話を聞いた。すると彼女はどこかに消えてしまった。そこから再び散策を続けると、不思議な部屋に行き着いた。そこは真っ白な空間で、部屋の窓際に望遠鏡のような形をしたロケットが置いてあった。すると、部屋に別の男性が入ってきた。見ると、大学時代のフットサルサークルでキーパーを務めていた先輩だった。そこから先輩とゴールキックの練習をすることになった。フットサルではゴールキックなどなく、ボールを手で投げなければいけないのだが、先輩はサッカーサークルの方でもキーパーをやっていたので、そのノリでゴールキックの練習をしたいと思ったのだろう。ゴールキックの練習の際に、その望遠鏡の形をしたロケットの腹にボールをセットし、それを蹴ることを先輩が勧めてきた。しかし、私はどうやってボールを蹴ったらいいのかわからず、結局一球もボールを蹴らないまま練習を終えた。先輩は遠くから、自分がそのロケットに搭載されたボールをどのように蹴るのかをずっと見守っていた。私は、後日また蹴り方が分かったら連絡をして練習を改めてしてもらえるように先輩に伝えた。すると先輩は静かに消えていった。そこから私はまた1人になり、トイレに行きたくなったので、旅館のトイレに向かった。すると、途中で前職時代の部門は違うがパートナーの方と遭遇した。その方とは一緒にフットサルをやったことのある仲であり、新入社員にもとても優しい方だったので、久しぶりにお会いできたことは嬉しかった。そこから一緒にトイレに行って用を足したところで、その方から今後の活躍を祈っているという言葉をもらい、そこで別れた。今朝方はそのような夢を見ていた。フローニンゲン:2023/3/23(木)07:40


10085. 今朝方の夢の続き/メイヤスーの価値論


間も無く思弁的実在論の講座の第4回目のクラスが始まる。それに向けて、天気が良好になってきて、今日のクラスの充実さを予感させてくれている。地上に降り注ぐ朝日を眺めながら、今朝方の夢の続きを思い出した。そういえば夢の中で、小中高時代に勉強がよくできた女性友達(YY)と勉強方法について話をしていた場面があった。お互いに大学受験に向けて勉強を進めていて、彼女はいくつかのお勧めの参考書と問題集があるようで、その出版社と契約をして、色々と宣伝活動をしているようだった。彼女のお気に入りの参考書と問題集を見せてもらうと、確かにとても見やすいレイアウトになっていて、好感を持てたのだが、自分はあまりそれらを使う気にならなかった。しかしそれを彼女に直接伝えることはせず、そこからは彼女に尋ねられた自分の勉強方法について紹介した。私は参考書や問題集を使わず教科書だけを用いて勉強していて、そのことを伝えると彼女はとても驚いていた。確かに教科書には実践的な問題はほとんど掲載されていないのだが、教科書にはその科目のエッセンスが詰まっていることは確かであり、自分はそうしたエッセンスを大切にした勉強を心掛けていた。この夢を振り返ってみると、学習分野のエッセンスを学ぼうとする現実世界の自分の姿勢とつながるものが見出せる。むしろ、今の自分はそうした姿勢を再び思い出す必要があるように思われた。学習している項目の本質は何かを常に問い、エッセンスの詰まった基本書を大切にすることを改めて誓う。これは学術研究だけではなく、他の実践においても意識したいことであるし、IELTSの対策においても重要なことである。とにかく基本を大切にし、基本が詰まったテキストを読み込み、使い込んでいくこと、そうした姿勢をこれからも大切にしたい。


後ほど始まる思弁的実在論の講座の第4回目のクラスでは、メイヤスーの思弁的唯物論を扱う。改めてメイヤスーの価値に対する考え方に着目してみると、メイヤスーは価値を真理を発見するものとして位置付けている。言い換えると、メイヤスーにとって価値とは、真理の発見につながるものという意味づけをしているのである。現代社会を見渡してみると、何が真理かわからなくなっており、ポスト真実の時代は混迷を極めている。その傾向は今後も加速するだろうが、その際に真理を曇らせるような時代精神に飲み込まれることなく、価値が喪失した時代に対抗するために、自らの価値論を持つことは重要であろうし、その価値論の中にメイヤスーが述べるような真理を発見するものとしての価値という意味づけも含ませたいものである。そのようなことを考えていた。フローニンゲン:2023/3/23(木)09:52


10086. 思弁的実在論の講座の第4回のクラスを終えて


時刻は午後2時を迎えた。今、少し強い風が辺りを吹いている。この日記を書き終えたらジムに行き、ジークンドーの稽古と筋力トレーニングに励もうと思う。体の声に耳を傾けてみると、少し筋肉痛が残っている箇所があるようなので、今日のトレーニングはあまり無理をしないようにする。体と相談しながら、筋肉痛のない箇所を重点的に鍛えていき、筋肉痛がある箇所は程々の刺激を入れていくことにしたい。


さて、今日の思弁的実在論の講座のクラスについて振り返ってみると、今日もまた非常に充実したクラスであった。次回が最終回のクラスであり、最終回に向けては自分の方でも、4人の思弁的実在論者の考え方を改めて整理したい。自分の中ではグラハム·ハーマンに共感する部分が最も大きく、その理由としてハーマンのオブジェクト指向存在論が一番実践で使いやすいし、応用が効くと思っているからなのだということに気づいた。もちろんハーマンのオブジェクト指向存在論を起点にして、存在論と実在論の理解を思想的に深めていくことは可能だが、クォンタン·メイヤスーの思想はさらに抽象性·超越性があり、思想的により深めていく可能性を残しているように思う。それ以外の2人の論者については、自分の中ではそれほど重きを置いて探究をしようという意思はないが、逆に彼ら2人の思想のどのような点に自分が遠さを感じていて、今改めて彼ら2人の思想をできるだけフレッシュな目で見た時に何を得られるかを大切にしたい。最終回に向けて、4人の思想家がそれぞれ何を持って実在と呼んだのかについて改めて思索を巡らせたい。そして、それぞれの思想家からの贈り物としての知恵と実践的インプリケーションが何かに思いを馳せたい。ハーマンの理論を借りれば、そこにはそれぞれ違ったリアルオブジェクトがあるはずだ。そして異なるリアルオブジェクトがあれば、それぞれに違ったリアル質があるはずなのだ。そうしたことを明瞭にできればと思う。最後に、メイヤスーが数学を用いて思考及び合理性の世界の淵に向かっていき、それを通じて実在世界を明らかにし、実在世界の一旦を触れようとしたことを受けて、自分は今回の講座のように、そして毎週末のゼミナールのように、様々な方との協働学習を通じて、自分の認識世界の淵に向かっていき、その淵の外の世界を垣間見て、その知恵をこの社会に共有できればと思う。そうした気づきと学びをもたらしてくれたクラスだった。フローニンゲン:2023/3/23(木)14:26


10087. 年内の旅の計画を閃いて


時刻は午後5時半を迎えた。天気予報が少し変わり、午後からは随分と晴れ間が見えていて、ジムの行き帰りは太陽の光を浴びながら帰ることができた。気温もそれほど低くなく、今日はもうマフラーも手袋もしなくて済んだ。さて、今日のジムでの筋力トレーニングなのだが、思っていた以上に身体が動き、結局2時間半ほどのいつもと変わらないトレーニングをしていた。ジムに行く前には、少し筋肉痛が残っていることから時間や負荷量を減らそうと思っていたのだが、ジムに到着してみると、これもまた場の力なのか、筋肉痛はどこかに消え、結局いつも通りの負荷量と時間をかけてトレーニングをしていた。今日はジムが比較的空いていたので、どの器具も使いたい時に使えるという快適な状態だった。やはりジムのトレーニングはいい。何がいいかというと、メニューの合間と合間に瞑想的な意識状態で脳をデフォルトネットワークモードにできることと、そこから思わぬアイデアが閃くことである。後者のアイデアに関しては、それは学術研究上のアイデアのこともあれば、実践上のアイデアのこともある。さらには、将来の進路に関することもある。今日は今後の旅に関してアイデアが浮かんだ。今のところ、4月末にはローマとフィレンツェに行ってみようと思っている。そこから偶数月の月末はどこかに旅行しようと思い、ざっといくつかの場所に行ってみようと思った。6月末にはチェコのプラハとドイツのミュンヘンに、8月末にはスイスのアスコナとドルナッハに、10月末には5年振りにアメリカのボストンに、12月末にはスペインのマドリードとポルトガルのポルトに行ってみようと思っている。2024年の旅はまだ未定だが、年内はそのような旅の計画を立てていて、今年は日本に一時帰国するのはやめようと思った。今年は本格的に大学院への出願の準備をしたく、2ヶ月に1度の1週間ぐらいの旅を楽しむことに留めたい。日本に一時帰国するとなると、どうしても1ヶ月ぐらいの時間を滞在に充てたくなる。次回の一時帰国は2024年にしようと思う。そのようなアイデアがジムでのトレーニング中に閃いた。その他にも、IELTSの対策に関して、ここから本番までどのようなことをしながら過ごしていくかについてもいくつか閃くことがあった。このように、ジムで身体を動かすことによって、脳がリラックスと活性化の双方の状態になり、アイデアの醸成にはジムでのトレーニングは本当にうってつけである。フローニンゲン:2023/3/23(木)17:48


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.2303, A Serene Morning

Serenity is the essential quality of the morning.

It pacifies my soul very much.

Groningen; 08:14, 3/23/2023


No.2304, A Boat of the Afternoon

The world in the afternoon shapes a specific boat.

It sails slowly but steadily.

Groningen; 13:19, 3/23/2023


No.2305, A Shining Object

I gaze at an object in the realm of the Real.

It is shining in its own unique way.

Groningen; 13:29, 3/23/2023

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