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【フローニンゲンからの便り】16805-16807:2025年6月8日(日)



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タイトル一覧

16805

仏法と共に/領域の選択と集中から拡張へ

16806

今朝方の夢

16807

今朝方の夢の振り返り

16805. 仏法と共に/領域の選択と集中から拡張へ  


時刻は午前7時半を迎えた。今朝方は起床直後から小雨が降っている。今の気温は11度で、日中の最高気温は15度までしか上がらない。今日は珍しく朝から午後8時ごろまでずっと雨が降るようだ。こうして一日中雨が降るというのは滅多いないことである。今日は雨の風情を思う存分に味わおう。


ここ最近は、良遍の残した漢文文献を註釈し、それを論文の形にまとめるということをしている。漢文を英語に翻訳し、それを解説することはそれほど難しくなく、毎日少しずつだが楽しみながら論文の執筆を前に進めることができている。日々仏教思想を探究しながら思うのは、自分は仏の教えである仏法で説かれている事柄からはまだまだ程遠い人間であるということだ。仏法に照らしながら自分の未熟さを日々痛感し、それを通じて一歩一歩心を深めている。日々が本当に修行である。良遍が辿った歩みを追いかけながら、自分も少しでも今よりも心を浄化し、成長を実現できたらと思う。空としての自己が成長するというのもまた究極的な空である。それを理解しながら、同時に心の浄化と成熟を否定する成長虚無主義に陥らない形で絶え間なく日々少しずつ成長を実現させていくことが重要になる。


昨日ふと、インド仏教思想の探究をしている自分は、まずは仏教思想のしかも瑜伽行唯識学派を探究している。さらにそこから法相宗の教えを探究しているのだが、法相宗は中国や朝鮮半島にもその伝統があり、自分が探究しているのは日本の法相宗であるゆえに、さらに領域は狭くなる。そして、日本の法相宗の中でも、ご縁があって鎌倉時代の良遍の思想をまずは探究することになった。おそらく良遍の思想を探究し尽くすだけでも一生を費やしそうである。そこから領域を広げていくと、唯識全般の専門家になるまでには長大な時間を要しそうである。自分の中には依然として、量子論の哲学と仏教思想を架橋したいという思いがあり、量子論の哲学を真剣に学び始めるとなると、再びここでもテーマやトピックの選定を含めて、分野の設定が重要になるのだろう。どれだけ生成AIが発達して学習が便利になり、研究がしやすくなったと言えども、まさに発達心理学の発見事項にあるように、私たちの知識体系はゆっくりとしか発達していかない。焦ることなく、プロセスを楽しみ、プロセスの中に絶えず身を置きながら、まずは足元の日本法相唯識の探究を進めていこう。今日は良遍の『中道事』という漢文文献を英語に翻訳しながら註釈論文の執筆をしていく予定だ。フローニンゲン:2025/6/8(日)07:49


16806. 今朝方の夢

                            

小雨の降りしきる様子を眺めながら、今朝方の夢をいつものように振り返っている。今朝方は夢の中で、日本で通ったいた大学がある東京の国立の街が舞台になっていた。大学に通っていた頃が懐かしく、私は1人で街を散策していた。ふと、見慣れない路地を見つけ、そちらの方に歩いて行った。すると、路地裏の薄暗い道の傍に、何の店かよくわからない店があった。そこに入ると、少しいかつい男性が出てきて挨拶をしてくれた。何の店かわからないまま奥に通され個室に入ったところ、オランダ人とどこかの国のハーフの女性が部屋にやってきた。どうやら彼女は私と同じ大学を卒業したらしく、大学を卒業した後はこの店でバイトをしながら別の仕事に取り組みながら生活をしているとのことだった。彼女としては別の仕事を本業にしたいと思っているらしく、ただしそちらの仕事はあまり給料が高くないから、今この店で働いているとのことだった。彼女が本業にしたいと思っている仕事について尋ねると、それは学術研究とクリエイティブな仕事の2つのようだった。彼女は本業についての話を楽しそうに話してくれた。彼女はとても性格が良さそうで、彼女と話をしていてこちらも楽しかった。結局この店が何のサービスを提供しているのかは謎で、個室に通され、そこで女性と話をし、飲み物を一杯ほどもらう形のサービスなのかと考えた。いずれにせよ、彼女と話をしていてこちらも楽しい気分になったので、この店にまた来て彼女と話をしたいと思った。店を出ると、先ほど対応してくれたいかつい店員以外に、また少し柄の悪そうな男性が2人ほど店の前で黒い車を出して待ってくれていた。どうやら最寄り駅まで送迎してくれるようだったが、私は引き続き国立の街を散策したかったので、有り難くもその申し出を断って店を後にした。


この場面の後に覚えているのは、自分が白い強烈な光を知覚する場面である。その瞬間に私は、自らが雷に打たれたのかと錯覚した。それほどに強烈な白い光が現れ、相当に驚いた。白い光は全身を包んでいるようでいて、同時に脳内にそれがパッと現れた感覚であった。この他にも何か洞察に溢れる夢をもう1つ見ていたような気がするが、それについてはもう思い出すことができない。フローニンゲン:2025/6/8(日)08:04


16807. 今朝方の夢の振り返り

  

今朝方の夢の振り返りは、小雨という揺らぎを孕む天候とともに始まる。雨は過去と現在をやわらかく融解させる媒質であり、大学時代の懐旧を呼び起こしつつ、それを洗い直す作用を示すとChatGPTは述べる。国立という具体的な街並みは、かつて学び舎であった場に封じられた知的·感情的エネルギーの記憶庫である。その街を独りで歩く行為は、自己の内奥を散策する内省の運動であり、独りであることによって他者の視線や期待から解放された純粋な自己対話の場が確保されているのである。見慣れぬ路地に足を踏み入れる挙動は、意識の枠外に潜む未知の領域、すなわち無意識の横穴に分け入る決意の象徴である。そこに位置する得体の知れぬ店は、明確な看板や機能を欠いた「可能性の容器」であると読める。本来ならば自己の内的世界で何かを売る店は、具体的な欲求や恐れに名札を貼り、機能的な交換を取り持つ。ところがその店はその輪郭を曖昧にし、意味を与える行為そのものを自分に委ねる。すなわち、ここに現れるのは「未定義の自己資源」であり、いまだ言語化されていない生の潜勢力であるとChatGPTは指摘する。迎えるのは少しいかつい男性である。威圧的な容貌は、潜在領域への立ち入りを許可する審判者を示す。彼は門番として自分を評価し、奥へと通す。これはユング心理学の言う「影」の一要素であり、日常意識が敬遠しがちな粗野さや攻撃性のエネルギーである。影と向き合うことでこそ深層探索は可能となり、次なる部屋へと進む鍵が与えられるのだ。個室で出会うオランダと「どこかの国」のハーフ女性は、多文化·多義性を帯びたアニマ像であり、自分自身がオランダ在住である現況と日本的背景との合流点に立つ。彼女が同じ大学の卒業者である点は、自分の知的系譜を共有しつつも異文化的流動性を宿す新しい自己側面の登場を告げる。その彼女が2つの仕事——学術研究とクリエイティブワーク——の間で揺れ、現実的な収入確保のためにあやふやな店でバイトしている構図は、夢者の中に折り重なる「理性と創造」「理想と現実」二重奏の葛藤を端的に示す。学術は構造化された探究の象徴、クリエイションは自由な生成の象徴である。いずれも真に「本業」としたい灯火だが、社会通念や経済的不安がその炎を揺らす。このハーフ女性と対話する場面で自分が楽しさを覚えたことは、理性と創造の統合が自己肯定的快感を伴うことを示唆する。よって彼女は未知を畏れず統合を可能にする推進役であり、個室内で交わされる対話は、自己更新のワークショップそのものなのである。しかし店の機能は最後まで明かされない。提供されるのはあくまで「一杯の飲み物」と「対話」であり、明確な役務交換ではない。これは意識がまだ命名しきれない資質——言語以前のインスピレーション、あるいは魂の滋養——が暫定的に液体(drink)として与えられていることを示す。液体は形を持たず容器次第で姿を変えるため、夢者が今後どのように自己資源を形象化するかは未定であるという暗示を宿す。店先で待機する黒い車と柄の悪い男たちは「迅速な移行」を具現化する。黒色は無意識の闇を、車は方向付けられた動力を指す。彼らは自分を次の駅、すなわち現実世界への帰還へと誘う。しかし自己はこれを辞退する。辞退の行為は「意図せず今すぐ目覚めの舞台に戻されること」を拒み、自らのペースで街——すなわち内的探究の舞台——を歩み続ける自由意志の表明である。影の協力は拒んだわけではなく、「まだ探究を続けたい」という主体的選択として機能する。第二景で突如訪れる白い強烈な光は、ユング的には「照明の夢」あるいは「啓示夢」に近いとChatGPTは述べる。白は無垢であり総和であり、光は意識化の爆発である。雷撃の錯覚は天からの電撃的インスピレーション、古今東西の神話でしばしば啓示のシンボルとなる。ここでは身体を包み脳内に瞬発する二重の性質を持つ。外界と内界が同時に閃光に貫かれ、「内なる天」と「外なる天」が一致した瞬間、すなわちコスモスとプシュケーが接続した体験と解釈できる。この種の光は、言語を超えた真理の一瞥であり、まだ言語化されぬ洞察の原形質が凝縮された象徴として立ち現れる。自分が「雷に打たれた」と感じたことは、個人的パラダイムの刷新や自己概念の稲妻的転換点が迫っている徴候である。最後に「もう一つ洞察に満ちた夢を見ていたはずだが思い出せない」という感触は、意識の網にかからなかった深層のメッセージの存在を示す。それは忘却ではなく、むしろ「まだ時機ではない」という無意識のタイムロック機構である。必要な成熟や環境条件が整えば、その第二の夢内容は再浮上し、次なる統合の契機となるであろうとChatGPTは述べる。総括すると、この夢は過去の知的基盤と現在の多文化的環境とを重ね合わせ、学問と創造という二極の統合を求める魂の運動を描いている。未定義の店は、まだ名付けられぬ潜勢力を温め、それを外界に運ぶ媒介としての役目を帯びる。影の男性たちは門番として潜る勇気を試し、ハーフ女性は統合の喜びと収入との葛藤を映し出す鏡となる。黒い車を辞退する場面は探究の自律性を刻印し、白い光はそれら諸相を瞬時に結晶化させる啓示体験として到来する。ゆえに本夢は、自己が知·創·影·光の四位一体を編み直し、やがて新たな生を立ち上げる転換点に立っていることを雄弁に物語るのである。フローニンゲン:2025/6/8(日)08:23


Today’s Letter

What is Buddha-nature? It refers to the innate potential or inherent quality within all sentient beings that enables them to attain Buddhahood. Though interpretations vary across Buddhist schools, the basic idea is that enlightenment is not something foreign or externally acquired, but something that lies dormant within, awaiting recognition and actualization. All of us possess this potential. Groningen, 06/08/2025

 
 
 

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