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【フローニンゲンからの便り】16802-16804:2025年6月7日(土)



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タイトル一覧

16802

良遍の漢文の註釈研究

16803

今朝方の夢

16804

今朝方の夢の振り返り

16802. 良遍の漢文の註釈研究  


時刻は間もなく午前6時半を迎える。今、空にはうっすらとした雲がかかっているが、遠くの空に朝日がほんのり見える。今の気温は12度で、今日の日中の最高気温は15度までしか上がらない。来週の水曜日までは20度未満の気温となるが、そこから気温が上がり、木曜日は夏日となる予定である。依然として気候に変化が激しいので、体調管理にはくれぐれも気をつけたい。食事·睡眠·運動の3つを意識していれば、自然とその時々の環境にうまく適応してくれるだろう。


今日もまた昨日と同様に、午前中は良遍の漢文文献の註釈を進めていきたい。実際に論文としてそれを形にし始めており、文献の内容に対して理解を深めるのは、実際に自分の手で文章を執筆していくことが一番だと改めて思う。もちろんその他にも他者に説明するというのも重要な手段であるが、他者に伝えるためにも自らの理解を深める手段として論文を執筆していくというのはやはり優れた手段である。論文以外にも書籍や日記の形式も当然あるが、学術論文のように緻密に文章を構築していくことには固有の価値がある。漢文文献の読解に関して、ChatGPTやGeminiは非常に便利なツールである。今手元にある古文書はPDFとしてもデータを入手しており、そのデータを2つの生成AIに読み込ませたところ、かなりの画像認識精度で漢文を認識してくれる。原文をどれだけ正しく認識したかを確認するために、漢字を表示してもらうと、かなりの精度だった。しかし、かなりの精度とは言え、100%にはまだ達しておらず、一言一句自分で確かめていき、抜けている漢字や違う感じについては自分で補足するようにしている。2つの生成AIを使うと、ちょうどお互いが補完し合う形で、片方が認識できなかった漢字をもう片方が認識してくれていることもあり、両者を併用することが便利である。Claudeはまだ画像認識がさほど高くないようで、あまり使えなかった。良遍の『唯識空観』という文章をまず英語に翻訳し終えたので、ここからは良遍についての解説文章を執筆することと、翻訳した文章と註釈した文章の内容を充実させていきたい。フローニンゲン:2025/6/7(土)06:39


16803. 今朝方の夢


今朝方は一連の物語りとしての夢がずっと続いていた。夢の中で私は、フィリピンのマニアの空港近くに滞在していた。高校時代のサッカー部の副キャプテンの友人と偶然そこで再会し、彼と話をしていた。驚いたことに、彼はネイティブ並みの流暢な英語を話すことができ、彼とはずっと英語で会話をしていた。彼曰く、夏にある国で国際会議に参加することになっていて、そのための入国ビザを別の国に行って取得しなければならないとのことだった。どうやらフィリピンではそのビザが取得できないようで、わざわざ別の隣国に出向いてビザを取得する必要があると彼は述べた。それは大変だなと思いながら、彼と一緒に急な坂道を登り始めた。すると、彼は突然走り出し、軽やかに坂道を駆け上がっていった。私も走り始めたが、足がとても重たくなり、思うように前に進めなくなった。すると、後ろから米国メジャーリーグで活躍する有名な日本人野球選手が颯爽と坂道を駆け上がってきて、私を追い抜いていき、気づけばもう見えなくなっていた。そこからさらに、日本人の相撲取りが四股を踏みながら坂道を登ってきて、彼もまたもたつく私を追い抜いていった。普段から足腰は鍛えているのに、なぜ自分はこんなにも坂道を登ることに苦戦するのだろうと考えていると、気がつけば旅館の中にいた。そこの旅館は数階建ての立派なものだったが、今はもう宿泊施設としては機能しておらず、宴会場や食事処として提供されているようだった。1階は薄暗く、中を歩いていると、目の前に深い沼のようなものが現れた。旅館内に突如として現れた沼のようなそれを超えて向こう側に行くにはどうしたらいいのだろうかと考えた。すると、後ろから2人の若い日本人男性がやって来て、壁に掛かっているものを伝って向こうに行けばいいということを教えてくれた。実際に彼らが先陣を切って壁に寄りかかり始めたが、私はもっと安全な方法があるのではないかと思った。すると、偶然にも隣に部屋があることがわかり、それが別ルートになりそうだと思った。隣の部屋に入ろうとしたら、そのルートが正解だと背後から声を掛けられ、振り向くとそこに見慣れない若い女性が立っていた。彼女に後押しをされ、部屋の中に入ると、その部屋も薄暗かったが、知人の画家の初期の作品が壁一面にびっしりと飾られていて驚いた。1つ1つの作品を見る時間がなかったので、また別の機会にそれらを見るとして、まずは2階に上がった。2階に上がると、そこもまた暗く、しかし人の声が随所から聞こえてきた。2階は半個室の座敷形式になっていて、個室の数はかなりあった。私は1人である個室の中に入り、料理の注文をしようと思った。すると、連続する個室が突然1つになり、そこにパッと数人の人の姿が見えた。そのうちの1人にとてもお世話になっている編集者の方がいることに気づいた。そしてその方は、これからある知人の方と共著で出版することになっている書籍の初年度から5年度までの売り上げ予測を説明してくれた。売り上げ予測の説明を聞き終えたところでその方ふと、私のマフラーについて質問をしてくれた。そのマフラーは、海外に住み始めて日本に一時帰国した時に、吉祥寺のある店で購入したものであることを説明した。そのマフラーの素材と色を自分は気に入っていて、ニックネームもマフラーにしてもらいたいぐらいだと述べると、その場にいた全員が笑った。そのような夢を見ていた。


今朝方はその他にも、大学時代のフットサルサークルのメンバーと一緒にフットサル合宿に出かけ、そこで大いに体を動かしてフットサルを楽しんでいた場面があった。特に自分は一学年上の数人の先輩と仲が良く、先輩たちとコミュニケーションを楽しみながら紅白戦を楽しんでいた。お互いに忌憚なく意見交換をしながら練習に取り組めることは自分としてもやり甲斐で、大きな喜びを感じさせるものだった。フローニンゲン:2025/6/7(土)07:01


16804. 今朝方の夢の振り返り

 

今朝方の夢は、自己の発達段階を旅路として描いた壮大な寓話であるとChatGPTは述べる。まずマニラ空港近くという異国の「辺境」は、日常から一歩外れた境界的な空間を示し、そこで久々に再会した高校時代のサッカー部の副キャプテンは、かつての自分の理想像が成熟した姿で眼前に現れた存在であるとChatGPTは述べる。彼が流暢な英語を操り、ビザ取得のために「さらに別の国」へ向かわねばならないという設定は、グローバルなコミュニケーション能力への憧憬と、それに伴う制度的·手続き的ハードルを内面化したものだ。自分が「わざわざ隣国に行く必要」を煩わしく感じながらも理解するという感覚は、目標に向かう際の遠回りや複雑な条件を受け入れざるを得ない現実意識を映し出す。急坂を登る場面は自己成長への試練であり、友人が軽々と駆け上がるのに対し、自分の脚は鉛のように重くなる。そこへ米国メジャーリーグのスター選手と相撲取りという2人のアスリートが登場し、異種スポーツのトップランナーが次々と追い抜く。この対比は「同じ競技場で競うわけではないのに、なぜか他人と比べてしまう」現代的な比較の罠を象徴している。自分自身の鍛錬にもかかわらず進めないという感覚は、努力と到達感の乖離、すなわち能力の評価基準を外部に置きすぎている状態を示すとChatGPTは指摘する。場面が突然、宿泊機能を失った旅館へ転じるのは、かつての拠点(安心の場)が機能不全に陥り、祝祭や消費の場へ姿を変えたという内的実感である。薄暗い一階と突如現れる深い沼は、無意識の感情的泥濘をあらわす。2人の若者が「壁づたいに渡れ」と指南するが、安全策を探して隣室に入るという選択は、強引な突破よりも脇道からの解決を選ぶ自己の戦略を示す。その際に現れる見知らぬ若い女性は、ユング心理学でいうアニマ――未知の創造的直感――として働き、彼女の一言が別ルートの「正解」を告げる。その部屋の壁一面に知人画家の初期作品が掛けられている光景は、忘れられていた原初の創作衝動との再会である。「鑑賞はまた今度」と保留する態度は、過去に掘り起こすべき素材をまだ寝かせていることの自覚を示す。2階に上がると半個室が連なる暗い座敷が広がり、声だけが聞こえる。これは自我と他者との境界が曖昧になり、多層的な対話が行われている精神空間である。個室が突然ひとつの大空間へ融合し、そこで恩人の編集者が将来の売上予測を語る場面は、個人的アイデアが公的プロジェクトへ統合され、数値化された計画として提示される瞬間である。予測が「初年度から五年度まで」と年次で区切られるのは、長期計画と成長見通しを可視化する内的ビジネスモデルの投影である。編集者の問いがマフラーへ向かう場面では、身体を包む柔らかな布が「帰郷体験」と結びつき、自己同一性の核を象徴する。吉祥寺で購入したという具体的記憶は、日本という母胎と海外生活を結ぶ絆であり、「ニックネームをマフラーに」という冗談は、自己を包む温もりそのものを名札にしようとするアイデンティティの再命名願望である。笑いが起きるのは、周囲がそのユーモアを受容し、自己と他者の境界が和やかに共有される瞬間を示す。続くフットサル合宿の夢は、身体性と仲間意識の回復を描く補助線である。大学時代の先輩と交わす忌憚なき意見交換は、上下関係の中に平等な対話が成立する理想像を示し、紅白戦の楽しさは競争と協調のバランスが取れた状態を象徴する。ここでの運動は、先の「登坂での鈍さ」を補完し、身体を思い通りに動かせる解放感を与える。すなわち前半で滞ったエネルギーが、後半で再循環する構造になっている。総体として、この夢は「比較と停滞」から「再発見と協働」へ至る一夜の心的遍歴である。他者との能力差に戸惑い、旧来の拠点が暗く沼と化すなか、未知の導き手や旧知の仲間が現れて新たな経路を提供する。そこには未活用の初期作品と、数値計画化された未来の出版プロジェクトが共存し、私的な温もりを持つマフラーがアイデンティティの軸として浮上する。最後に身体と対話が調和するフットサルの場面が置かれることで、精神と身体、計画と遊び、個と共同体が結び直され、翌朝の目覚めへ至るエネルギーが回復する。したがってこの夢は、外的評価に揺れる現在の自我が、内的ガイドやコミュニティとの再接続を通じて自己定義を更新しようとする動的プロセスであると言えるだろうとChatGPTは述べる。ちょうど昨日は、ある件に関して色々と考えていることがあり、とりわけコミニケーション上の齟齬や仕事の進め方に関して考えを巡らせていた。そのことが今朝方の夢に影響を与えたことは十分にあるだろう。フローニンゲン:2025/6/7(土)07:23


Today’s Letter

I have started writing a couple of academic papers on the works of Ryōhen. Studying his writings helps facilitate not only my understanding of Japanese Yogācāra, but also my psychological development toward enlightenment. Groningen, 06/07/2025

 
 
 

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