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【成人発達心遊記】13655-13658:2024年11月28日(木)


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⭐️成人発達理論・インテグラル理論・瑜伽行唯識学の観点から、リスナーの皆様と心の成長を一緒に実現していくことを目指した成人発達コラボラジオの配信をしています。


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タイトル一覧

13655: 【日本滞在記】進化と内化

13656: 【日本滞在記】因と縁/夢を見る原因と夢を見ない原因

13657: 【日本滞在記】楽と喜/唯識思想の強みと限界

13658: 【日本滞在記】愛犬の月命日に供養をして


13655. 【日本滞在記】進化と内化 

           

時刻はまもなく午前6時を迎える。今はまだ辺りは闇に包まれているが、日の出の時間はあと少しでやって来る。今この時間帯はどうやら晴れているようなので、今日は朝日を拝むことができるかもしれない。昨日は強風を伴う雨が降っていたが、今日も午後から雨のようである。今の気温は7度、日中は12度まで気温が上がる。明日からはまた天気に恵まれるようなので、朝の時間は砂浜に行って散歩を楽しみたい。今日もまた午前中は雨が降らず散歩ができそうだが、今日は愛犬の月命日の供養に両親と出かけるため、それが散歩の代わりとなるだろう。午前9時に自宅を出発するとのことなので、それまでに日記を綴ったり、読書をしたりして過ごそうと思う。


昨日ふと、進化と内化という対極性について考えていた。進化とは、低い方から高い方へと紐解かれていく運動であり、内化は高い方から低い方へと抱擁していく運動である。それらを言い換えれば、エロスとアガペーに対応するだろうし、智慧と慈悲に対応するだろう。今の自分の発達プロセスにおいて、確かに進化を希求する側面もあるだろうが、その衝動は以前よりも低く、それよりもむしろ内化を希求する自分がいることに気付く。とりわけ慈悲の心を育み、慈悲を共有することに向かう強い動機があることに気付かされる。当然ながら進化と内化を切り分けて、どちらかの運動だけを促進していくことは難しいだろうが、今の自分の傾向を客観的に把握してみると、今の発達段階から低次の種々の発達段階に向かってそれぞれの段階を豊かに捉え直すことに関心があることがわかる。自分個人として、これまで自分が辿ってきた発達の道を尊重し、それぞれの段階の発達課題や各段階に対応した積み残しになっているシャドーに目を向けていこう。そして対他者として、慈悲を共有する試みに日常生活の中で従事していく。そのようなことを考えていた。光市:2024/11/28(木)06:05


13656. 【日本滞在記】因と縁/夢を見る原因と夢を見ない原因  


時刻は午前7時を迎えた。今、換気のために部屋の窓を開けているが、どうやら今は雨は降っていないらしい。確かにどんよりとした雲が空を覆っているが、遠くの空には朝焼けが見える。愛犬の供養をしに行く際には、なんとか雨が降らずにいて欲しいと思う。昨日と同様に、今日も母の体調が良くないらしく、母にはゆっくり休んでもらうことにして、今日も父と一緒に外出する。愛犬の月命日の供養を終えたら、いつも両親が供養の帰りに立ち寄る蕎麦屋に行って蕎麦を食べる。昨日の昼も蕎麦だったが、蕎麦は毎日食べても飽きることはない美味しさを持っている。


昨日ほどではないが、今日も少しばかり風があるため、普段は穏やかな瀬戸内海に波が立っている。特に波打ち際に白い波がかなり立っているのが見える。因があるだけでは現象は生じず、現象が生起するためには因に加えて縁が必要になる。今こうして目に映る白波は、因と縁が織りなす形で生じているのである。今聞こえてくる小鳥たちの鳴き声もそうである。そして、こうして日記を綴っている自己そのものもまた因と縁が織りなす産物なのである。しかもそれら全ては諸行無常の真理に貫かれており、絶えず変化している。真理は不動のものだが、真理が生み出す諸現象は全て絶え間ない変化を続けている。


今朝方は夢を見なかった。おそらく何かしらの夢を見ていたのだとは思うが、記憶に残る夢を見ていなかった。夢を見ることの因と縁は何であり、夢を見ない因と縁が何なのかが気になる。夢は本当に不思議な現象である。縁について2つの生成AIが正しく認識してくれるか不明なため、夢を見ることの原因と夢を見ない原因について後ほど尋ねてみたいと思う。夢を見ることの原因は一般的に、日中の体験に関する記憶の整理と言われることが多いが、夢を見ない日もまた日中には必ず何らかの体験をしていることもあり、その主張の妥当性には疑問がある。夢を見ない原因は、その日の自分の心が終始穏やかであったり、新たな刺激が乏しい可能性があるなどの理屈を考えることができるが、自分は日々ほぼほぼ常に穏やかな心で生活をしているし、自分が刺激だと思っていないような新たな刺激は絶えずあるはずなので、その理屈も説得力に欠ける。夢を見る原因と夢を見ない原因の双方に関して、自分でもそれらの原因が何なのかについてさらに考察を深めたい。光市:2024/11/28(木)07:29


13657. 【日本滞在記】楽と喜/唯識思想の強みと限界    


時刻は午前8時半を目前にしているが、今、眩い朝日が地上に降り注いでいる。確かに空には分厚い雲があるが、雲がない箇所も空には広がっていて、昨日拝むことのできなかった朝日を拝むことができている。第三の眼あたりに朝日を浴びると、一日中思考は明晰なものとなり、夜の快眠を導いていくれる。こうして暖かい朝日を浴びていると、心身が快楽を感じる。唯識の観点で言えば、安楽は仏道修行の成果として非常に重要なものであり、身体は快を司る。それは身体が楽しんでいると言い換えることができるかもしれない。それを受けて私たちの意識は、喜という感情を得る。朝日を浴びることは、身体における楽と心における喜の誘発要因となる。


実家に滞在中も、実家に届けられた唯識学の専門書を毎日少しずつ読み進めている。それらは全てオランダに持って帰ろうと思っており、残りの日本滞在中や帰りの機内でも読み返していこうと思っている。唯識による心の詳細な分析を見ていると、唯識思想は心に関して一点一画を蔑ろにしない楷書体の仏教であることが見えてくる。もちろん仏教のその他の思想体系も心の分析に長けているものはあるが、それらはいずれも唯識思想には及ばない。やはり仏教の心理学という名前にふさわしいのは唯識思想であることが見えてくる。自分はまず西洋の心理学を広く修めたが、そこから東洋の心理学とでも言える唯識思想に逢着したのは偶然ではなく必然だったのだろう。唯識思想は広く深い心理分析を内包しているが、全ての思想体系が部分的であり、完全なものではないのと同じく、唯識思想もまたその限界を持つ。唯識思想が説く煩悩は、西洋の心理学におけるシャドーとほぼ同義である。唯識思想の限界の1つは、煩悩との向き合い方についてあまり親切に解説されていないことである。逆に、そこに西洋の心理学をもとにした心理療法の実践的な叡智を適用することが有益となる道を見出すことができ、ここに心に関する東西の理論と実践が統合される道があるとも言える。インテグラル理論の用語を用いれば、唯識思想はグローイングアップとウェイキングアップの道に強みがあり、クリーニングアップについては煩悩の詳細な分類をしているが、煩悩と向き合っていく方法については西洋の各種の心理療法のアプローチを参照する必要があるかと思う。このように両者が手を取り合っていくことが、私たちの全人格的な成長と治癒を実現させてくれることになるであろう。文化や制度に関する集合的な病についても唯識思想は重要な問題提起をするが、それらの病理の具体的な分析と処方箋については、また別の学問領域の叡智を参照しなければなるまい。やはりここからも統合的な在り方の重要性を見ることができる。光市:2024/11/28(木)08:36


13658. 【日本滞在記】愛犬の月命日に供養をして 

   

時刻はゆっくりと午後1時に向かっている。今、青々とした空が広がり、午後の優しい太陽を拝むことができている。天気予報が幾分嬉しい方向に外れ、午前中は雨が降ることはなく、曇りよりもむしろ晴れの様子を呈していた。夕方からは降水確率が90%もあるのでおそらく雨が降るだろうが、朝と午後の早い時間帯に太陽を拝むことができ、午前中の時間帯に外出していた時には適度に朝日を浴びることができた。


今日は午前中に、父と一緒に愛犬の月命日の供養に行ってきた。ちょうど今日が月命日に該当し、平日の朝は道も空いていたので何の煩いもなく供養の場所「小田ペット葬祭」に到着することができた。そこは愛犬が亡くなる前に下見で一度見に来ていたのだが、こうして愛犬が亡くなってからは初めての訪問になった。父の案内に従って、愛犬が火葬された場所を見たり、愛犬が永代供養として祀られている場所を見た。蝋燭に火をつけ、線香にも火をつける形で愛犬に哀悼を捧げた。そこには愛犬や愛猫だけではなく、変わった生き物も供養されていた。愛犬の顔写真のパネルの左横には、亀とトカゲが供養されていた。その他にも、ウサギやプレーリードッグやウーパールーパーも供養されていて驚いた。飼い主にとっては生き物はどれも大事な家族なのだということがわかる。愛犬が永代供養されている場所には優しい音楽が流れており、観音様が祀られていて、般若心経が書かれた紙や石柱が置かれていた。愛犬も仏教に抱擁される形であの世でも元気で暮らしているだろう。


永代供養の場所には、一風変わったサービスがあることに気づいた。小田ペットさんは、山口県初のペットのために斎場としてサービスを提供しているだけではなく、最近は県内で唯一ペットとの思い出をDNAと共に永遠に残す「DNA Stock Assist」というサービスを始めているらしい。その説明がなされたパンフレットに釘付けとなり、興味深く説明を読んでいた。それは東京農大との協働で実現したものらしく、生きている段階でのペットの口の中に綿棒を入れて細胞を摂取し、そこからDNAを保存し、フォトカード、お守り、フォトフレームなどに収めるサービスだ。DNAの配列は、世界でたった一つの命の固有の情報であり、それを保存しておき、この世界にたった一つだけの命が生きた証を残すことが目的になっている。今後はクローン技術を活用して、飼っていたペットを生き返られせることや、ブロックチェーン技術との組み合わせで、DNA情報が永遠に保存され、QRコードやNFTとしてその情報を形として残しながら閲覧することができるようになってくるだろう。ここからテクノロジーの発達によって命の意味付けや取り扱いが大きく変貌するような予感を抱きながら斎場を後にした。光市:2024/11/28(木)13:02


Today’s Letter

There are two crucial polarities for development: evolution and involution. In terms of Buddhism, evolution could correspond to outward expansion, while involution corresponds to inward development. I’m currently in the process of cultivating compassion, so I need to focus on fostering involution to embrace previous developmental stages. 


Why do we have dreams, and why don’t we have dreams sometimes? I’m curious about the underlying mechanism behind having dreams and not having them. Hikari, November 28, 2024

 
 
 

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