【フローニンゲンからの便り】19023-19026:2026年7月18日(土)

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タイトル一覧
19023 | D’Addarioの弦に交換して |
19024 | 今朝方の夢 |
19025 | 今朝方の夢の振り返り |
19026 | クラシックギターの弦のソムリエに向かって |
19023. D’Addarioの弦に交換して
時刻は午前6時半を迎えた。今の気温は16度と涼しく、風もひんやりしている。今朝方は少し曇っていて、空にうっすらとした雲がかかっており、朝日を拝むことはできない。今日の最高気温は20度、明日は19度、来週も20度前後の日々が続くようなので、大変過ごしやすい。
昨日、3ヶ月ぶりにギターの弦を交換した。前回が初めての交換だったので、随分と時間がかかったが、今回は2回目ということもあり、前回よりも時間が短縮された。最近はYouTubeのおかげで、弦交換に関する動画がいくつも出ており、前回と同様にわかりやすい2つの動画を参考にして交換を行った。おそらく次回ぐらいからは、もはや動画を見なくても上手く弦交換ができるのではないかと思う。前回は、Aquilaというイタリアのメーカーのガットナイロン製の弦を交換した。特に高音弦の柔らかい感触が心地良く、またどこかのタイミングで使ってみたい。今回は、アメリカのD’Addarioというメーカーのハードテンションのナイロン弦を交換した。フローニンゲンの街の中心部にある楽器屋の店員から勧めてもらった弦であり、早速昨日試してみたが、なかなか素晴らしい音色である。D’Addarioの弦は、1弦から6弦までにシールが貼られており、どれがどの弦かをこちらで識別する必要がなく、とても良心的だと思った。しばらくこのメーカーの種々の弦を試してみようと思うし、違うメーカーの弦も色々と試して弾き比べをしたい。まるでギターの弦のソムリエのように、それぞれのメーカーの種々の弦の違いまで感じられるようになればと思う。弦は昨日に交換したばかりなので、ここから数日はチューニングが安定せず、しばらくの時間を要するだろう。弦がギターに馴染んでいく様子を見守りながら、今日もまた楽しく練習をしたい。弦の交換によって、自分もまた新たに生まれ変わったかのようである。フローニンゲン:2026/7/18(土)06:48
19024. 今朝方の夢
今朝方は夢の中で、見慣れない城の中にいた。その城にはカフェや図書館が備わっており、1人で色々と散策することを楽しんだ。するとカフェで高校時代の数人の女性友達と再会した。彼女たちはどうやらこの城を観光するためにやってきたらしく、観光がひと段落してカフェで寛いでいるとのことだった。彼女たちと少し話をしたところで場面が変わり、気づけば教室の中にいた。そこで私はクラスメートの友人たちと一緒に数学の問題を解いていた。まずは1人で問題を解き、仮に友人たちが何かの問題でつまずいていたら助けるようにしていた。それを通じて自分が問題を解く速度は遅くなってしまうが、それよりも友人を助けることに意義を感じていたし、何よりも彼らに教えながら自分の理解力が向上していることを実感していた。
もう一つ覚えている夢として、小中学校時代のある友人(MS)が勉強に関してやたらと自分に対してライバル心を燃やしている場面があった。確かに私たちは中学校までは一進一退の成績で競っていたが、高校に入ってからはもう自分が圧倒的に勉強ができるようになり、ライバル関係ではなくなっていたと自分では認識していた。ところが彼はまだ自分のことをライバル視しているらしく、それが少し哀れに思えた。しかし、そのような思いは彼に伝えず、彼が自分をライバル視して勉強に励むのであれば、それはそれでいいかと思ったので放っておくことにした。そのような場面があった。
今朝方はその他にも何か大事な夢を見ていたような気がする。身体感覚を活性化させるような場面があったとうっすらと覚えている。舞台は見慣れない場所で、新しい感覚や気持ちを引き起こさせるものだっと記憶している。フローニンゲン:2026/7/18(土)07:07
19025. 今朝方の夢の振り返り
今朝方の夢は、自分の内面に築かれつつある新しい知の城を歩いていた夢なのかもしれない。見慣れない城は、まだ十分に把握されていない自己の精神世界を象徴しているように思われる。しかも、その内部にはカフェと図書館がある。図書館が蓄積された知識や研究への欲求を表すとすれば、カフェは人と交わり、知を生活の温度に戻す場所である。知識だけが並ぶ冷たい要塞ではなく、休息や会話を受け入れる城である点に、この夢の独自性がある。現在の自分は、学問を孤独に掘り下げながらも、それを他者との交流や教育へ開こうとしているのではないだろうか。高校時代の女性友達との再会は、過去の自分を知る人物たちが、新しい内面世界を観光に訪れた場面と考えられるかもしれない。彼女たちは城の住人ではなく訪問者である。これは、過去の人間関係が今の自分の中心を占めるのではなく、時折訪れて記憶を和らげる存在になっていることを示していそうである。自分は過去を拒まず、しかし過去に住み続けてもいない。かつての友人たちは、昔の岸辺から現在の城を眺める旅人のようである。教室で数学の問題を解く場面は、現在の自分が直面している複雑な課題を、論理によって整理しようとする心の働きを示しているのかもしれない。数学は、曖昧な世界の中に筋道を引く営みである。そこで自分は、速さや順位よりも、友人を助けることを選んでいる。これは、知識を自分だけの所有物にせず、他者に渡すことで完成させようとする姿勢の象徴であろう。教えるたびに理解が深まるという感覚は、知が井戸水ではなく循環する河川であることを示している。汲み上げて独占すれば淀むが、流せば流すほど水路は深くなるのである。自分の歩みが少し遅くなることを受け入れている点からは、競争から貢献へと価値の重心が移っている可能性がうかがえる。MSがなお自分をライバル視している場面は、過去の競争原理との距離を測る夢であったのかもしれない。MSは実在の友人であると同時に、自分の内側に残る、比較によって価値を確かめようとする部分の化身とも考えられる。自分は彼を哀れに思いながらも、否定したり勝敗を宣告したりせず、その競争心を放置している。ここには、古い物差しを折るのではなく、役目を終えた道具として机の隅に置くような成熟が表れているのではないだろうか。ただし、わずかな優越感も潜んでいる可能性はある。夢は、自分が競争を超えたと思う心そのものにも、静かな点検を促しているのかもしれない。最後の、身体感覚を活性化させる見慣れない場所は、知性中心の城と教室の奥に、まだ言語化されていない身体の領域が開き始めている徴候のように思われる。新しい感覚や気持ちは、次の人生段階へ向かう地下水脈である。頭で理解するだけでなく、身体で世界に触れる準備が進んでいるのだろう。城、教室、競争、身体という流れは、知を蓄え、分かち合い、比較を離れ、最後に身体へ降りていく巡礼路のようである。人生における意味として、この夢は、自分が知る者から知を循環させる者へ移行しつつあることを示しているのかもしれない。そして次の扉は、さらに多くを学ぶことではなく、学んだものを身体の感覚と結び合わせ、生きられた知恵へ変えていくところにあるように思われる。フローニンゲン:2026/7/18(土)07:49
19026. クラシックギターの弦のソムリエに向かって
改めてインターネットを通じてクラシックギターの弦を調べていると、小さなワイン蔵を歩くような気持ちになっていた。どれも六本の弦にすぎないのに、メーカーごとに音の輪郭、指への抵抗、余韻の残り方が違う。もっとも、弦の印象はギターの表板、弦長、爪、右手の位置で大きく変わるので、以下は絶対的な格付けではなく、試飲記録のような目安である。まずD’Addarioは、基準点を作るのに向く端正な造りだと感じる。Pro-Arté Nylonは音程と均一性を重視した標準酒のようで、ギター本来の声を測りやすい。Dynacoreは低音の反応と投射力を増し、Titaniumは高音に明瞭さと共鳴を加える。XTは巻弦に耐食処理を施し、自然な感触を保ちながら寿命を延ばす設計なので、安定と実用性を求める日に手が伸びそうである。Savarezは、香りの強いフランス酒のようである。Allianceの細いフロロカーボン高音弦は、明るく透明で、高いポジションでも言葉の子音が失われにくい。Corum低音弦は柔軟で反応が速く、Cantiga系はより押し出しと現代的な輝きを狙う印象である。一方、New Cristalは透明ナイロンらしい豊かさと丸みを残すため、鋭さより歌わせやすさを求める場合に似合いそうだ。Hannabachは、輪郭の整ったドイツワインを思わせる。定番815 Silver Specialは、音質、弾きやすさ、音程、調弦安定性の均衡を狙った万能型である。850 PSPは低音弦を研磨して左手の移動音を減らす代わりに、輝きが少し穏やかになる。録音で指擦れが気になる夜には、この静けさがありがたいだろう。Augustineは、古い木箱から出てきた熟成酒のように柔らかい。Classic Blackは低めの張力と甘い音、Redは温かく寛容、Blueは高張力の低音弦を組み合わせた暗く厚い響き、Goldは真鍮メッキ銅の巻線による荒々しい明るさを持つ。メーカー内で色名が性格表になっているのが面白い。Aquilaは最も実験的である。Alabastroの以前使っていたNylgutはガットを思わせる立ち上がりと音色を目指し、Alchemiaはフロロカーボン的な明るさに、ビブラートと音色変化の幅を加える。Rubinoはさらに鋭く強い発音を志向する。素朴な古楽的香りから、赤く光る現代的な音まで、素材そのものを味わうメーカーだと思う。Knoblochは、弦を完成品ではなく調合素材として見せてくれる。Activesは明るさ、Erithacusは自然さ、Aequusは存在感、Duo Assadは温かさというように方向性が明確で、カーボン、各種ナイロン、低音弦を部分セットで組み合わせられる。La Bellaは2001の伝統的な実用性に加え、Argentoで銀の含有量を高め、豊かさ、深さ、音程安定を狙っている。調べてみての結論は、最初から最高の弦を探すより、同じ曲を録音し、張った直後、三日後、二週間後の音を記録する方がよいということである。明るさ、太さ、立ち上がり、余韻、左手ノイズ、調弦の落ち着きに耳を澄ませれば、やがてラベルを見なくても銘柄の気配を嗅ぎ分けられる日が来るかもしれない。フローニンゲン:2026/7/18(土)09:59
Today’s Letter
I sharpen and cultivate my inner awareness and physical senses every day. I believe this practice will pay off someday by enabling me to grasp reality more fully, leading to tremendous joy in life. Groningen, 7/18/2026



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