【フローニンゲンからの便り】16799-16801:2025年6月6日(金)
- yoheikatowwp
- 6月8日
- 読了時間: 7分

⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「オンライン加藤ゼミナール」も毎週土曜日に開講しております。
タイトル一覧
16799 | 日本法相唯識思想の探究に本腰を入れて |
16800 | 今朝方の夢 |
16801 | 今朝方の夢の振り返り |
16799. 日本法相唯識思想の探究に本腰を入れて
時刻はゆっくりと午前6時半に近づいている。今日も少し空が曇っている。どうやらここから2時間ぐらいは小雨が降る可能性があるらしく、その時間帯以降は曇りとなるようだ。今日の気温の上昇は17度と限定的である。来週は25度を超える日が出てくる予定で、フローニンゲンにとっては夏日となる。ここ最近は、毎日インド仏教哲学に関する書籍を読んでいて、大いに刺激を得ている。インド思想は幅広く、全ての学派についてまだ詳細を理解していないが、こうして日々探究を進めていると、いずれそれらの知識が自然と身についているだろう。仏教1つ取ってみても実に多くの学派があり、仏教哲学を探究するのでも一苦労である。それに加えて他のインド思想を学ぶというのは非常に骨が折れるが、探究そのものの喜びを感じながら、地道な探究を進めていきたい。その時に重要になるのは、やはりまずは自分の専門性を確立し、その専門性から横に知識を広げていくことだろう。それで言えば、自分の専門性は大乗仏教瑜伽行唯識学派にある。大乗仏教瑜伽行唯識学派と言ってもまた幅広く、ここでもまずは細分化して専門性を高めていかなくてはならない。そこで自分が選んだのは、日本法相唯識思想である。さらに細かくすると、今度は日本法相唯識思想のどの時代区分のどの仏教学徒の思想を研究していくのかという問題がある。今のところ自分は、良遍とご縁を感じ、彼の思想にまずは特化して探究を進めていこうと思っている。日本の法相宗に導かれたのは、きっと家系の影響もあるだろう。法相宗はかつて藤原家の庇護下にあり、加藤家は藤原家の分家であるから、自分のDNAや無意識の奥深くに血筋的な記憶が刻まれている。仏教思想の探究、とりわけ唯識思想の探究を日々のメインの探究活動にしながら、それと並行して、息抜きとして量子論の哲学の探究も細々と継続したいと思う。その際にはまずは、グラハム·スメザムの一連の量子仏教関係の書籍を音読読解していくのが有益であり、全ての書籍の音読読解を終えたら、量子論の哲学に関する専門書に着手していこうと思う。こうして仏教思想に関する探究を進め、自らの専門性が確立する頃には、量子論の哲学と仏教哲学の架橋に関してもかなり色々なアイデアや方向性が見えてきているだろう。それに期待しながら、日々の発見を楽しみながら探究を続けていく。フローニンゲン:2025/6/6(金)06:34
16800. 今朝方の夢
今朝方の夢を振り返ることは、意識の理解に向けた探究活動であるのと同時に、心の浄化につながる実践でもある。そのような思いから、今日もまた夢の振り返りを始めた。今朝方は夢の中で、立派な豪華客船に乗って旅をしていた。その豪華客船は、なんと数階建ての建物になっていて、それぞれの階に様々な人が宿泊していた。私は最初に、船の中のレストランでくつろいでいた。隣には大学時代のゼミのある友人(TA)がいて、彼と話をしていた。すると、若い日本人女性が同じテーブルに腰掛け、自然と話をし始めた。彼女に自分の出身地を伝え、生まれたのは東京で、7歳から山口県で生活を始めたことを伝えた。山口県がどのような県なのか彼女はあまりピンときていないようだったので、山口県の特徴を伝えた。食べ物としては、山の幸と海の幸の両方があり、特に海は日本海側に面している地域と瀬戸内海側に面している地域の2つがあって、両親が住んでいるのは瀬戸内海側だと伝えた。その時に、今目の前に見える海が瀬戸内海と同じぐらいに穏やかなことを伝えた。すると突然、穏やかだった海に突然高波が現れ、船はその波の上に乗り上げて、大きく揺れた。特にそれは船に問題を起こすことはなく、むしろ一瞬心を動揺させる形で遊園地のアトラクションのような感じがあって3人で笑った。すると船内にいた中国人の家族の一番小さい女の子が何か駄々をこね始め、船外に出ていった。そして、手すりに捕まって海に向かって叫んでいた。ちょうど風も強くなってきたので危ないと思っていたところ、その子は海に転落してしまった。それを見た一番年上の彼女の祖母が駆けつけ、海に飛び込んで女の子を救出した。その祖母の身のこなしは見事であり、海に潜って女の子を助ける体力も常人ではないと思った。これは火事場の馬鹿力と呼ばれるものなのだろうかと思ったが、どうやらその女の子の祖母は日常から体を鍛えていて、若者以上に体が動くのだと思った。幸いにも女の子が海に落ちた時には、海はとても穏やかな状態で、波一つなかったので、それが救助を容易にしたのだと思う。女の子が無事に救出されて安堵したところ、気づけば私は船内のトイレにいた。そこである協働者の男性の知人と先ほどまで一緒にいたゼミの友人と3人で話をしていた。私たちはトイレの個室でスーツに着替えており、どうやら正装をして船内のイベントにこれから参加するようだった。ゼミの友人が個室から出てきた時に、トイレットペーパーを引き出して、トイレの入り口に向かって白い道を作っていた。その白い道はトイレのドアを出て、外まで続いていた。私は最初、それはトイレットペーパーの無駄使いではないかと思ったが、どうやら彼の意図は、場を清める儀式の一環とのことだった。いずれにせよ、トイレットペーパーが引き出された個室に入り、用を足してからスーツに着替えることにした。フローニンゲン:2025/6/6(金)06:51
16801. 今朝方の夢の振り返り
今朝方の夢は、多層構造の豪華客船を主舞台として展開した。船は揺れ動く海に浮かびながらも一個の「移動する建築」であり、自己という存在の全体像――すなわち身体·感情·理性を内包した多階層の心的構造――を象徴しているとChatGPTは述べる。レストランフロアで友人と穏やかに語り合う場面は、現実生活の延長線上にある日常意識の層を示す。そこで新たに同席する若い日本人女性は、忘れかけた自己のルーツやアイデンティティへの問いかけとして現れ、出身地を説明する会話は過去の時間と空間を再統合しようとする試みである。山口県という「2つの海を抱く土地」を語る行為は、対極性を持つ資質――山の静けさと海の動、外洋と内海、理性と感情――を1つの身体に共存させる願望を語っているのである。まさにその言葉に呼応するかのように、穏やかだった海面に突如高波が立ち上がり、船は水平軸を超えて揺さぶられる。これは普段は抑制されている感情エネルギーが瞬時に露出し、自己全体を揺り動かす体験である。しかし事故には至らずむしろ遊園地のように笑いを誘う点は、揺らぎそのものを創造的刺激へと転化する心性を意味する。続く中国人一家の少女の転落は、異質な文化や世代によって触発される「幼い自己」の危機を示し、海へ飛び込む祖母の卓越した身体能力は、古層に潜む逞しい生命力――太母的なアルケティプス――が危機のたびに蘇り、幼い側面を救済してきた事実を告げている。静穏の海が救助を容易にしたという描写は、感情の波風が収まった瞬間にこそ潜在力が最大限に発揮されるという心理の逆説を示す。場面転換して現れる船内のトイレは、外界と隔絶された「境界領域」であり、不要なものを排泄し新たな衣装に着替える通過儀礼の場である。友人がトイレットペーパーを引き出し白い道を敷く所作は、俗なる器具を聖別の結界へと反転させる錬金術的行為である。紙は穢れを吸収し、同時に純白の象徴として新生を指し示す。あなたが当初「無駄遣い」と感じた違和感は、合理性と儀式性という2つの価値観の衝突であり、それを理解し受け入れた過程は内的分裂の統合である。スーツへの着替えは社会的役割の鎧をまとい、次の「船内イベント」――すなわち人生の新たな舞台――へ向かう覚悟の顕在化である。全体を通観すれば、本夢は「統合」と「浄化」を二重螺旋の主題として編まれているとChatGPTは指摘する。多階層の客船は心身の複合体、穏やかな海と高波は感情の静動、少女と祖母は脆弱性と原初的強靱さ、トイレの儀式は排泄と聖化、そしてスーツは個としての装いと社会的仮面を象徴する。それらが一夜のうちに連鎖し、自分が自らのルーツ·感情エネルギー·世代的力動·儀礼的知恵·社会的自己を順に点検しながら、総体としての自己を刷新してゆく内的巡礼の物語を形成している。夢の帰結として、自分は白い道を踏みしめ外へ出る。そこには海の匂い、風の強さ、遠くで整えられるイベントホールのざわめきがある。それらはいずれも、これから始まる現実という大海原へ自らを導く序章であり、船という意識の容器を離れてもなお続く旅への黙示なのだろう。フローニンゲン:2025/6/6(金)07:14
Today’s Letter
All the Abhidharma schools agree that consciousness is a momentary phenomenon. But what if it is a seamless flow? Individual consciousness might appear to be a wave—but it could also be the ocean itself. Groningen, 06/06/2025
Comments