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7066-7067: アートの国オランダからの便り 2021年6月20日(月)


No.2388 鬼火_Onibi


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.699, Awakening

I want to go back to the dream world where I was this morning.

Yet, this world is already a kind of dream.


I may be always in a certain dream.

Because I constantly notice it, I can say that I’m always awake.

Groningen; 06:42, 6/20/2021

No.700, Disenchantment

Modern people tend to seek for a magic to have a dream.

But they don’t need it because they are already in a dream world.

Rather, what they really need it to disenchant themselves.

Groningen; 12:16, 6/20/2021


No.701, Worlds Out There

What is there outside of the world that I can recognize now?

There could be a series of multi-layered worlds out there.

Groningen; 12:27, 6/20/2021


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(4つ:コメント付き)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日生まれた3曲


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タイトル一覧

7066. 探究の円環の中で/今朝方の夢

7067. 今日を振り返って


7066. 探究の円環の中で/今朝方の夢


時刻は午前6時を迎えた。今朝は随分と冷え込んでいる。今、辺りはうっすらとした霧で包まれている。それが気温を下げているのだろう。今日は21度までしか気温が上がらないようなので、1日を通して涼しい日となるだろう。


明日は雨が多く降り、気温は15度までしか上がらない。明日以降もしばらくは20度を下回る涼しい日が続く。間も無く7月がやってくるが、フローニンゲンの7月はこのような気温であることを改めて思い出す。


昨日、マネーの価値論というより個別具体的なトピックを思いつき、そのトピックに関する文献を調べていた。いくつか興味深い書籍が見つかり、それらを文献リストに加えた。次回の書籍の一括注文に向けて文献リストに書籍が溜まる一方であるが、それは喜ばしいことなのかもしれない。


現在のいくつかのテーマに関して、探究はまだ始まったばかりであり、読むべき文献は山のように出てくる。現在は山を登っているというよりも、まだその前段階だ。


山を登るために必要な準備を着々と進めていると言った方がいいだろう。いずれにせよ、次回の一括注文が楽しみであり、そこからまた探究が深まっていくことを楽しみにしている。


昨夜ふと、トランスパーソナル心理学から人間の内面探究を始め、今神学に行き着いたというのは不思議ではない流れなのかもしれないということを考えていた。ある導きによって進んでいく円環的な探究がここにある。


今日の読書は昨日に引き続き、マルクス経済学について学んでいく。マルクスの経済思想と国家運営を絡めながら、そして現代社会のあり方を見つめていく。


バスカーやスティグラーの思想体系と同様に、マルクス経済学や神学というのも、今自分を取り巻く現代社会の中で起こっている個別具体的な問題を分析し、問題を生み出す構造そのものを変容させていくために必要な枠組みとして学びを深めている。理論や思想というものを、理論として、思想として学ぶのではなく、あくまでも救済と変容に焦点を当てた応用のために学んでいく。


小鳥たちの鳴き声が霧の世界にこだましている。その鳴き声に耳を傾けながら、今朝方の夢の世界に再び入ろうと試みている。


夢の中で私は、前職時代にお世話になっていた上司と話をしていた。その上司は今でも関係が続いており、自分にとってとても頼りになる存在だ。


上司とは今の自分の探究内容について話をしていて、上司はその道の専門家ではないが、いくつか鋭い質問を自分に投げかけてくれた。その場で即座に回答に窮する質問もあり、それらの質問については持ち帰ってゆっくりと考えたいと思った。


その他にも今朝は、日本語を話せるロシア人女性と話をしていたのを覚えている。その人とは全く面識がなかったが、その場で打ち解け、彼女はどこかの大学院の博士課程に所属しているらしく、彼女の専門領域は東洋思想とのことであり、話が盛り上がった。


今朝方の夢で覚えているのはそれくらいである。今朝は夢の世界が落ち着いていた。フローニンゲン:2021/6/20(日)06:36


7067. 今日を振り返って


時刻は午後7時半を迎えた。今日も清々しい気温のおかげで、一日中爽快感があった。そのような中、集中的な読書を進めていた。午前中にはマルクス経済学についての書物を読み、午後からは神学についての書物を読んでいた。少しばかり今日の読書の中で考えていたことを書き留めておきたい。


近現代の経済学は、マネーの性質について何ら検証を加えない形でそれを前提にして成立しているが、マネーの内在的な性質や意味とは何なのかという認識論的な問いと、マネーがあるとはどういうことなのかという存在論的な問いを投げかけ、それらの問いについて考察をしていくことは極めて重要だと思われる。


近現代の経済学に立脚している金融資本主義の暴走の1つの要因は、それらの問いと真摯に向き合わなかったことにあるだろう。また、経済活動は信用をもとに成り立っており、マネーにも信用の性質が付与されているため、信用についても同様なアプローチで、すなわち認識論的·存在論的に探究を進めていきたい。方法論的には、バスカーの批判的実在論と神学を中心に用いていくことになるだろう。


金融資本主義の暴走について考える際に、人間の心の特性について考えていくことも当然ながら重要である。その点についてはフランクフルト学派の批判理論を採用するのが良いかもしれない。


マネーの性質、人間の心の特性以外にも考えたい観点は、テクノロジーに関するものだ。その論点については引き続きスティグラーの一連の著作を中心に読み進めていきながら、ハイデガーやマークーゼの論考を参考にしたい。


夕方のフローニンゲンの世界はとても優しい。世界そのものはその超越性ゆえに優しさなどを超えたものだと思われる。


世界から投げかけられる経験の束が優しく感じられる。このところは何度も言及しているように思えるが、日々超越的な眼差しで自己と社会を見つめているように思う。


昨夜の就寝前にも強い超越的視座が立ち現れ、今日も午後にふとした瞬間にそれがやってきた。超越的な視座の保持とその涵養を忘れないようにする。


自分が今どのような世界を生きているのかを知り、知り得たことを共有していく営みを継続していく。自己を制約している世界を知ることによって世界との付き合い方が変わり、それによってまた何かが変わっていく。これは他者にとっても同じであろう。他者が自らを縛っているものの存在に気づければ、幾ばくかの解放が得られるはずである。


人間が人間としてこの社会の中で生きていく限り、少なくとも自分が想定している範囲の未来においては完全なる解放は成しえないと思う。だが、少なくとも現状の制約を乗り越えていくことは知的営為と実践によって可能なのではないかと思う。個人として、コミュニティーとして、共同体として、社会としてそれを絶えず行っていくことの大切さを思う。フローニンゲン:2021/6/20(日)19:58

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