top of page

6506-6507: アートの国オランダからの便り 2020年12月27日(日)


No.1672 モナドの窓_Windows of Monads

本日の言葉

Like water filling a pond, which is always ready to flow out again, it can work its inexhaustible power because it is free, and be open to everything because it is empty. Eugen Herrigel


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(5つ:コメント付き)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日生まれた5曲

本日生まれた曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

本日生まれた曲はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

6506. マーク·ロスコの作品との出会い/感動と日々/今朝方の夢

6507. 光と自然


6506. マーク·ロスコの作品との出会い/感動と日々/今朝方の夢


時刻は午前4時を迎えた。今朝は起床直後から風がとても強い。風の轟音が闇の世界に響き渡っている。


今日はどうやら1日を通して風が強く、午前中から夜まで強い雨が降るようだ。この世界に堆積した負のものを流すかのような強い雨が予想される。それは年越しに向けた準備だろうか。


世界を清めるための雨なのであれば、それがいかに強くても構わない。この世界には本当に浄化が必要なのだろう。


ようやく気温が例年通りになってきた。最低気温は0度前後となり、来週末にはマイナスになる日もある。


この寒さを歓迎したい。冬はとことん寒くあって欲しいと思う。それにより心身がより強靭なものになるからだ。


昨日、偶然ながらアメリカの画家マーク·ロスコの作品に出会った。ちょうど数日前からなぜかわからないが新しい絵の描き方に変わり、そこで描かれている雰囲気とロスコの作品の雰囲気が似ていたから驚いた。


早速いくつか画集を調べてみたところ、なかなか良いものを見つけたので、年が明けてすぐにアマゾンを経由してイギリスかオランダの書店に注文したいと思う。


芸術作品と対面したときに生じる感覚。それが内側に沁み込んでいく内部浸透性を大切にする。創造物との内的呼応を大切にすることについて昨夜考えていた。


創造物が内側に沁み込んでいくこと、そしてそれが自分と内的呼応することが美しさを感じることであり、感動することなのだろう。また、内部浸透性の度合いが感動の度合いでもある。これは音楽、絵画、詩といった芸術作品のみならず、映画においても当てはまることかと思う。


今日はどのような感動がもたらされるであろうか。そしてその度合いはいかほどであろうか。そのようなことを考えていると、今日を生きる楽しみが芽生えてくる。


感動と出会うこと、そして感動すること、さらに感動を味わうこと。それらは全て生きる喜びをもたらしてくれるのだ。今日を生きれることに感謝の念を持って、今日もまた感動を得る1日を楽しんでいこう。


イラクの大物語ギルガメシュにおいて、ギルガメシュは永遠の命を求めた。そんなギルガメシュに友人は、「君が探しているものは永遠に見つからない。なので毎日を思う存分楽しみたまえ」と述べた。


愛すべき人や物事を愛しながら、その瞬間瞬間を多いに楽しむこと。そこに人生の愉悦がある。自分の役割はおそらく、少しでも今を生きる多くの人が、そして将来の世代の人たちがそのように生きれるように貢献していくことなのだろう。


轟音を伴う風が止むことはない。今も疾風の強い風がフローニンゲンを駆け抜けていく。ハヤブサのように早く強い風がそばにいる感覚を感じながら、今朝方の夢について振り返っている。


今朝方もまた夢を見ていたが、それほど記憶に残っていない。夢の中で、小中高時代の女性友達(MK)が現れ、彼女が正義感を持って何かを教室で話していたのを覚えている。それとどこか似た感じで、見知らぬ女性が何かについて判定を下している夢もあった。


あとは動物が現れる夢もあった。確かそこで登場していたのはネコか何かだったように思う。フローニンゲン2020/12/27(日)04:36


6507. 光と自然


時刻は午後8時半を迎えようとしている。今日は1日を通して雨が降っていて、夜に雨が止むと思っていたのだが、今もまだ雨が降っている。久しぶりに1日中を雨を眺めていた気がする。


今日の映画鑑賞はまず最初に、“The Silence of Rothko”というドキュメンタリーを見た。これは昨日知ったアメリカの画家マーク·ロスコ(1903-1970)に関するドキュメンタリー作品であり、ロスコの絵に惹かれるものがあったので興味深く鑑賞した。


ロスコはロシアで生まれたユダヤ人であり、10歳の時に英語がほとんど離せない状態でアメリカに渡ってきた。そこからイェール大学に進学するも中退をし、デザイン系の大学に入り直すことによって絵画の基礎技術を習得していった。


ロスコの活動拠点は賑やかな街ニューヨークであったが、彼は絶えず静けさを求めていた。「ポケットに入る静けさを求めていた」という言葉が印象的であり、都会の喧騒に取り囲まれていたからこそ、そうした小さな静けさは彼にとって特殊な輝きがあったに違いない。


ロスコは教会での光の体験、つまりスピリチャルな体験をして以降、光を描くことに力を入れていった。彼が表現する光の世界はとても興味深く、昨夜見つけた画集をまずは2冊ほど購入してみようと思う。


今日はその他にもプーチン大統領に関する『オリバー·ストーン オン プーチン(2017)』という大変興味深いドキュメンタリー作品を見た。成人発達理論やインテグラル理論の観点からプーチン大統領のリーダーシップ能力について紐解くと色々と見えてくることがあり、それについてはドキュメンタリーを見た後にすぐに音声ファイルを作成し、現在行っている「一瞬一生の会」のコミュニティーに共有した。


そこからも今日はドキュメンタリーを見ることが多く、その中でも『創造と神秘のサグラダファミリア(2012)』という作品が印象的だ。2年前の春にバルセロナに訪れ、その時にガウディが着工したサグラダ·ファミリアを実際に見た。


この建築物は着工から130年以上経った今もまだ完成しておらず、完成には300年かかると言われている。1つの建築物を長大な時間をかけてゆっくりと育んでいくことの偉大さを実感させられる。


バルセロナでこの建築物を実際に下から仰ぎ見たあの日の記憶が鮮明に蘇ってくる。ガウディは若い頃から常に自然を範にしており、自然の原理から独自の建築理論を構築していった。確かにガウディの他の建築物を見てみると、それがまるで自然界の生き物であるかのように有機的な感じを受ける。


建築固有の無機物性ではなく、そこに生き物が持つ固有の温かさを感じるから不思議である。自分自身の創作に引きつけて考えてみると、やはり自分も自然信仰の側面が多分にあるため、これからはより自然界の原理を意識した創作活動をしていきたい。


毎日作る音楽や絵の中から自然的な有機物性、すなわち生命的な何かが溢れてくるようにしていきたい。そのためには自分自身が日々自然に触れることを意識する必要があるだろし、自然から汲み取れることをさらに意識していく必要があるだろう。フローニンゲン2020/12/27(日)20:40

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page