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6474-6476: アートの国オランダからの便り 2020年12月13日(日)


No.1632 生命の液体_Liquid of Life

本日の言葉

When we become able to live in the world without being intimidated, without being dominated by this fear and not oppose more resistance to the discomfort, we acquire the courage to stand firm. Ajahn Thanasantiso


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本日生まれた5曲

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タイトル一覧

6474. 肩の荷が降りて

6475. 今朝方の5つの夢

6476. メールデトックス/『不老不死を追いかける男たち(2016)』を見て


6474. 肩の荷が降りて


時刻は午前4時を迎えた。今朝の起床は3時半前だった。


起床してすぐに、近くで爆竹が激しくなる音が聞こえた。爆竹はオランダの年越し祝いの風物詩であり、もうその時期になったのだと感じる。


実際のところは、12月に入ってすぐぐらいの時から爆竹の音が聞こえるようになっていた。おそらく青年たちが爆竹を鳴らしているのだと思うが、流石に3時半あたりに爆竹を鳴らすというのは近所迷惑なのではないかと思う。


今から5年前にオランダにやってきた当初、初めて爆竹の音を聞いたとき、それを発砲音と勘違いしてひどく驚いたのを覚えている。それはとても懐かしい思い出として脳裏に仕舞われている。


いずれにせよ、これから大晦日にかけて爆竹の音が聞こえる頻度が増えてくるだろう。正直なところ、爆竹音は心臓にあまり良くない。部屋にいてその音を聞いてもびっくりしてしまうぐらいだから、外で近くで聞いたらもっと心臓が驚いてしまうだろう。


オランダはめっきり冬らしくなってきたが、それでも例年に比べると、今年は暖冬のようだ。ほとんど室内のヒーターを使っておらず、少なくともここ数日間は、書斎も寝室もヒーターを入れていない。


先週に、最低気温がマイナスになる日もあったが、その日も室内にいれば寒さを感じることは全くなかった。今日から1週間の天気を見ても、気温がそれほど低くない。


今年はどうしたのだろうか?この問いは何かにつけて毎年しているように思う。つまり、毎年の気候を例年と比べ、そこに変化を見出し、今年は例年と比べて何か違うぞというような認識を自然と持つ自分がいることに気づく。これはおそらく私だけではなく、多くの人がそうであろうし、変化を見出すというのは人間の性なのだと思われる。


私は寒さに強く、寒さを好むので、冬らしさを感じるために、もっと寒くなって欲しいと思うほどだが、天気に関してはやはりもう少し晴れの日が欲しい。ここ最近は曇がちの日が続いていて、日中に小雨が降る日もある。


太陽の光をもう少し拝むことのできる気候であれば有り難く思うが、逆に太陽の姿を拝む頻度が低い分、太陽が現れた時の恩寵感は特別である。来週は2日間だけ太陽がちらりと見える日があるようだ。それらの日はとても貴重であるから、太陽の光を浴びるという恩寵体験を楽しみにしたい。


一昨日はメールを確認することがなく、昨夜メールを確認してみたところ、嬉しい知らせが届いていた。フローニンゲンでお世話になっている不動産屋と話し合っていたある問題が解決したとのことだった。


今回は、先方が問題の全体を見ることなく細部にしか焦点を当てておらず、それが問題の解決を遅らせていた。彼らはごく狭い範囲にしか認識の光を当てることができておらず、光を当てる範囲を広げる手伝いのようなメールを何度もしていた。それがようやく実り、彼らは自分たちの誤認に気づいたようだった。


最初私は、この問題の要因が何であり、問題の解決方法が何かもすぐにわかっていて、決して難易度の高い問題ではなく、経理上の基礎的な問題だと思っていた。ところが、人間は思い込むと怖いもので、そうした簡単な問題の解決が時に難しくなってしまうことがある。今回のケースはまさにそれであり、こちらが問題の所在と解決方法を示しても、相手にはそれが全くピンと来ていないようだった。


数回ほどこちらから丁寧なメールをしても、相手は理解しないままだったので、普段は平穏な自分の心の波が随分と荒いものになり、先週の何日間かは、普段はやらないシャドーボクシングをして就寝に向かっていた。それだけ怒りや攻撃性が溜まっていたのである。


何度伝えても、こちらが示す問題の所在と解決方法が理解できていないようだったので、私は思わず相手を罵るような言葉をメールで使いたくなったが、それを堪え、冷静になり、これが最後だと思って丁寧なメールを送ったところ、ようやく担当者レベルではなく、経理のマネージャーが私の述べていることを理解してくれ、無事に問題が解決したとの連絡が金曜日の夜にあり、そのメールを昨夜確認することができた。


きっと彼らは日々懸命に働いていて、少し状態が悪いのかもしれないと考え、状態の良い自分が冷静になって、親身に説明をする必要があるだろうと判断したことが功を奏した。


自分が簡単だと思うことが相手にとって簡単であるとは限らず——いや、自分が簡単だと思うことのほとんどは、相手にとって難しいと考えた方がいいぐらいだ——、なぜ理解できないのかと嘆くのではなく、理解できなくさせている認識のバイアスが何かを特定し、それを外していく手助けをしていく必要があるということを本件から改めて学んだ。


これは国籍·文化を問わず重要なことであり、そうした試みを親身に行っていけば、何かしらの十分な共通理解が得られるだろう。フローニンゲン2020/12/13(日)04:28


6475. 今朝方の5つの夢


時刻は午前4時半を迎えようとしている。気がつけば、起床から1時間が経った。


起床してすぐに寝室と書斎の空気の入れ替えをし、オイルプリングをしながらヨガを行い歯磨きをして、その後、2杯ほどの水を一気に飲んで日記の執筆をするといういつものルーティーンを行うと、その日の活動の良いスタートを切れる。


実際のところは、ヨガを行った後からすでに活動モードに入ることができる。今日もまた旺盛な映画鑑賞と作曲実践を進めていきたい。


映画鑑賞に関しては、昨夜の段階ですでに今日見る予定の映画を何本かリストアップしていた。今日はまず、それらを中心に映画を見て行こうと思う。


今朝方は多岐にわたる夢を見ていた。最初の夢の中で私は、大学時代のゼミナールの2人の友人(TA & YN)と一緒に海岸沿いを走っていた。私たちはマラソン大会に出場していたようなのだ。


辺りは薄暗く、街灯がつき始めていたが、朝とも夜とも言えないなんとも言えない雰囲気が辺りを包んでいた。ゴールが近づき始めた時、私は突然不思議な乗り物に乗った。それは車のようなものではなく、足だけ乗せる2つの円盤であり、それはとても早いスピードが出せた。私はそれに乗って、2人よりも先にゴールしようと考えた。


友人の1人に、残り2kmであることを伝えると、彼は突然ラストスパートを始め、その速度が尋常ではない速さだった。彼はすぐに疲れ果てるだろうと思っていたところ、彼のスピードが落ちる気配が全くなく、このままだと彼は私よりも先にゴールしてしまうと思った。


そこで私は、円盤に乗って、防波堤を越えて海を横切る形でゴールに向かおうと思った。すると、友人の2人は、私が考えていた飛行コースの海を泳ぎ始めたのである。そこで夢の場面が変わった。


次の夢の中で私は、プロサッカーチームのロッカールームのような場所にいた。私の近くには小中高時代の友人(SS)と1学年上の彼の兄がいて、ロッカールームは先輩でもある友人の兄と同じ学年の男女の先輩が何人かいた。


私たちは和気藹々と他愛もない話をしていて、途中で友人の兄がトイレに行った。なぜか先輩は、トイレの個室のドアを開けたまま用を足し始めた。


その後、友人もトイレに行き、兄の先輩と同じくトイレを開けたまま用を足し始めた。私の隣にいた女性の先輩は笑顔になり、「あれを見て」と黙って指を指し、やはり2人の兄弟の行為はおかしなものに映っていたようだった。


3つ目の夢の中で私は、民家のある山道を車で運転していた。自分が車を運転している夢を見るのは滅多にない。


夢の中の私は、うまく車をコントロールできていて、細い道も問題なく巧みに運転していた。スピードも最適なものであり、この夢は、人生と日々が順調に進んでいることの現れかと思った。


4つ目の夢は、小中学校時代の親友たちが出てくるものだった。私は、今でも付き合いのある4人の親友と山小屋に宿泊していた。そのうちの1人(HS)が料理を作ってくれるとのことであり、山小屋の中のキッチンに向かって行った。


私を除いた残りの3人は買い物に行ってくれるとのことであり、私は古屋の外で薪割りか何かの仕事をしようと思った。しばらくすると、3人が買い物から帰ってきた。彼らの手を見ると、何やら大量に買い物をしてきたようであり、全員満面の笑みを浮かべていた。


彼らは私の顔を見るや否や、サプライズの品を渡してくれた。それは私が好むスーパーフードの健康食品と、貴重かつ高価な消耗品がたくさん詰まったプレゼントだった。


私はそれを喜んで受け取り、彼らに深くお礼の言葉を述べた。それらの健康食品と消耗品は、一般の人は多く買わないこともあり、親友たちがそれらの商品を買い占めたことはテレビでも報道されるぐらいの出来事だった。私はそれがおかしくなり、思わず笑ってしまった。


そう言えば、彼らが買い物に出かける前に、私は投資の重要な取引を終えていて、資産が一気に大きくなっていた。そして彼らが買い物から帰ってきたときには、資産の安定性が心の安定性につながっていることを実感していた。


料理を作ってくれていた1人の親友の料理がとても美味しかったことを覚えている。それはオーガニックの野菜をふんだんに使った香辛料の効いたベジタブルカレーだった。


今朝見ていた最後の夢の場面は、裁判の傍聴をするものだった。その案件と私は何も関係がないが、非常に気になる裁判だったので傍聴を決めたのであった。


その日の公判が終わると、私はその裁判に関係している弁護士団体と話をする機会を得た。弁護士たちは全員若く、20代や30代の人たちばかりだった。


私は彼らの話を聞きながら、彼らの主張が少しばかりおかしいのではないかと思ってそれを丁重かつ素直に伝えたところ、彼らの表情が変わった。そしてどういうわけか、その裁判とは全く関係ない私を、その案件を通じて有罪にしようと画策し始めたのである。自分を貶めようとする悪意が彼らの表情と発言から伝わってきた。


仮に法律の門外漢であったとしても、私は必ず勝訴するという自信があった。私にはいくつかの効力ある証拠があって、それを示せば、法廷の場で彼らに屈することなく自らの無罪を主張し、彼らに勝つことができると思ったのである。そしてそれは自分1人で行おうと思ったところで夢から覚めた。フローニンゲン2020/12/13(日)04:59


6476. メールデトックス/『不老不死を追いかける男たち(2016)』を見て


時刻は午後7時半を迎えた。振り返ってみると、今週も非常に充実していた。


映画を数多く見ることができ、そこからの学びは日々多大なものがある。読書とはまた違った刺激と感覚を伴う形で探究が進んでいる。


映画鑑賞と並行して、創作活動にも打ち込む日々が続いている。今日の日中にふと、今後は交響曲や協奏曲の楽譜をピアノ曲の楽譜にアレンジして作曲実践をしてみようという考え方が芽生えた。これまではピアノ曲の楽譜しか購入していなかったが、今後は交響曲や協奏曲用の楽譜を購入することを検討し、それをピアノ曲にアレンジしてみようと思う。


ここ最近は小さな習慣として、金曜日と日曜日はできるだけメールを見ない日にしている。1週間に2日ほどはデジタルデトックス、いやパソコンは使っているため正確には、「メールデトックス」とでも形容できるようなことをしている。


正直なところメールというのは便利ではあるものの、煩わしいツールでもあるため、それとの付き合い方は昔から注意をしていた。端的には、朝から夜まではただの1度もメールを見ないようにしていて、日中は全て自分の取り組みに専心するようにしている。


その日1日の集中力が高い時間帯にメールを見るということほど馬鹿げたことはない。そのような考え方から、メールを開くのは夕食後の1日の終わりだけに限っている。


また、返信に時間がかかりそうなものがあれば、それを無理にその日に返信するのではなく、翌日に回すということもしている。とにかくメールに使う時間は実に惜しく、いつかメールを使わないような生活をしたいものだが、現代社会で生きている限りはそれは少し難しいだろうか。


今日もまた旺盛に映画鑑賞を進めていて、今日はドキュメンタリーの中で『不老不死を追いかける男たち(2016)』という作品が印象に残っている。この作品を見ながら、記憶や人格を別の肉体、あるいは複数の身体に移すこと、さらにはアンドロイドに移すことも可能になるだろうということを考えていた。


人工的な部品で作られた(あるいは有機物との混合による)アンドロイドに記憶や人格をコピーさせ、永遠の命を得ることは本当に可能になってくると思われる。


ドキュメンタリーの中で、映画『マトリックス』を彷彿させる、電極が脳に埋め込まれた研究協力者が登場していたが、彼を用いた研究を通じて、意識によるイメージだけで脳からロボットに指令が行き、ロボットを動かすことができるというのには驚いた。しかしながら、それによって戦争兵器や戦争ロボットを脳内のイメージだけで自由自在に動かせるようになったら、それは恐怖だろう。


人間の意識が身体から離れ、記憶と人格が情報として保存されるようになったら、そうした情報的存在を光の速度で宇宙にでもどこにでも移動させることが可能になるかもしれない。まさにそれは瞬間移動である。


脳と意識の研究、そしてバイオ技術とAI技術については引き続き関心を持っておきたい。フローニンゲン2020/12/13(日)19:58

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