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6417-6418: アートの国オランダからの便り 2020年11月20日(金)


No.1570 人生の円環_A Circle of Life

本日の言葉

Worries are pointless. If there's a solution, there's no need to worry. If no solution exists, there's no point in worrying. Matthieu Ricard


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本日生まれた9曲

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タイトル一覧

6417. 今朝方の夢

6418. 換喩的な還元と飛躍/犯罪系映画から考える悪について


6417. 今朝方の夢


時刻は午前6時を迎えた。先ほど小雨が降り始め、今もまだ小雨が降っている。


外は真っ暗であり、今朝は雨のためか、小鳥たちの鳴き声が聞こえてこない。毎朝、静かな朝を味わえること。それに感謝をしよう。


闇と静けさに包まれた世界の中で、今朝方の夢について振り返っている。夢の中で私は、実際に通っていた中学校に似た雰囲気の学校の教室にいた。


その日は晴れていて、午前中の授業が行われていた。私の席は教室に向かって左側の窓際の一番前の席だった。私の後ろには、親友(HO)が座っていた。


授業が始まると、先生が今度の数学のテストはパソコンを用いて行うと述べた。より具体的には、海外の会社が作った英語で実施される数学のテストをウェブサイトにアクセスする形で各自受験せよとのことだった。


試しにそのウェブサイトにアクセスできるかをその場で確認することになった。各々の生徒がノートパソコンを立ち上げ、私も自分のパソコンを立ち上げた。


するとなぜだか、パソコンからテレビ番組が再生され、突然テレビの音が鳴ってびっくりしてしまった。私はすぐに音量を下げ、早くテレビ番組を消そうと思ったが、どういうわけかそれを消すことができない。困った挙句、テレビ番組はそのままにしておいて、音をミュートにして対処することにした。


すると、後ろに座っている親友がおもむろにマリファナを吸い始めた。私はマリファナのあの甘ったるい煙が好きではなく、こんなところで吸うなよと思ったが、親友は先生がいても一向にお構いなしにマリファナを吸い続けていた。挙げ句の果てには、さらに後ろに座っていた見知らぬ男性に煙を吹きかけるという行動に出た。


その煙は辺りに充満し、周りにいる人たちの意識状態が変容して行った。しかし、自分にはそれほど効かなかった。そこで夢の場面が変わった。


次の夢の場面では、私は日本家屋にいた。そこは武家屋敷のようにとても大きな屋敷だった。私はそこで日本人の人たちと共同生活を行っているようだった。


ちょうど朝目覚めた時に、部屋の近くにある土俵から声が聞こえて来た。部屋を出て、土俵のある庭に向かってみると、そこで相撲大会が行われていて、プロの力士たちが相撲を取っていた。観客は随分といて、みんな楽しそうな表情を浮かべていた。


しばらく相撲を見た後に、部屋に戻る前に屋敷の中の土産屋に立ち寄ることにした。そこでは和菓子や手打ち蕎麦などを購入することができ、私はオーガニックの栄養豊富な蕎麦を購入しようと思った。


蕎麦を買って部屋に戻ろうとしたところ、途中で道場の脇を通った。ちょうど今から朝の瞑想が行われるらしく、道場には人が随分と集まっていた。


どのような人が来ているのか、またどのような人が瞑想を指導するのかに関心があったので道場を覗いてみたところ、とある新興宗教の団体だとわかり、その団体は特に悪事を働いているわけではないが、あまり関わらないようにしようと思い、私は道場から出た。


そして部屋に戻り、部屋から外を眺めると、朝日に照らされた外の世界がとても美しく思えた。どこか柔らかい黄緑色に世界が知覚されたのである。そこで夢の場面が変わった。


最後の夢の場面では、私はオランダの空港に到着したところだった。一度ゲートの外に出る必要があったのだが、なぜだかゲートの外に出れなかった。というよりも、どこから出ていいのかよくわからなかったのである。


ゲートの一旦外に出て、再びゲートの中に戻って来て、再度フライトに搭乗する必要があった。目的地はおそらく日本の関空だった。


ちょうど近くに親友(HS)がいたので、彼に外の出方について尋ねてみた。彼の回答は、私が思っていた通りのものであり、とても普通のことだった。だが、どうしても外に出る場所が見つからなかった。


今回は乗り換えという形式を取ることになっていて、乗り換えをするためには携帯から搭乗券を見せる必要があったので、親友の彼にwifiのパスワードを聞いた。空港のwifiを使うのではなく、ちょうどそこはラウンジのwifiが飛んでいて、彼がラウンジのwifiのパスワードを知っているようだったので、それを教えてもらって打ち込んだ。


するとログインすることができず、emailは彼のものにする必要があったと気づいた。そのため、彼のemailアドレスを聞いたが、込み入ったアドレスだったので、彼に打ち込んでもらうことにした。


無事にログインができたところで、彼と分かれ、乗り換えのために通過すべき場所に向かっていこうと思ったところで夢から覚めた。フローニンゲン2020/11/20(金)06:42


6418. 換喩的な還元と飛躍/犯罪系映画から考える悪について


時刻は午後7時半を迎えた。つい先ほど夕食を摂り終え、1日を振り返る日記を書いている。


今日は幸いにも早朝の小雨を除き、午前中から晴れ間が広がり、1日を通して晴れだった。気温はもう随分と低くなって来ているが、まだ肌を刺すような冬の厳しさはない。徐々に寒さに慣れることができるような親切な形で季節が進行している。


気がつけば、日本に一時帰国してオランダに戻って来てから10日以上が経っている。そして、あと10日ほどすれば、もう12月がやって来る。今年最後の月がもうすぐやって来る。


王冠は王を象徴するという換喩的な形で現象を矮小化させてしまう現代社会の傾向について考えていた。換喩というのは、言葉の類似性や関係性に基づいてある事物を表す指す。


アメリカの戦争映画を見ていて、ある1人の兵士の死が、国への貢献というような描き方をされている場合に、そこに何か換喩的な飛躍のようなものが感じ取られ、少しばかり気持ち悪く思えてしまう。


今日は1件ほどオンラインミーティングがあったが、6本ほど映画を見た。4つの洋画を見て、2つの邦画を見た。1つ1つの映画から汲み取るものはそれぞれ異なり、リアリティの拡張の性質も異なるものがあった。


『コズモポリス(2012)』という映画を見ながら、現代社会の加速度的な時間の流れを元に戻す力がいつの日か働くのだろうかと考えていた。時間の破れが生じ、社会システムか何かが崩壊したときにそうした日はやって来るかも知れない。


本日見た『イノセント·ガーデン(2013)』にせよ、『ザ·ゲスト(2014)』にせよ、はたまた昨日見た『ブレイン·ゲーム(2015)』にせよ、殺人を犯す犯人の動機や目的を深く探っていくことの大切さを思う。


殺人を題材にする二流映画は、悪をなすことの背景には何も触れず、殺人犯を単なる悪人に仕立て上げてしまう。だが洞察に溢れる犯罪映画は、そうした野暮なことをせず、犯人の犯行動機の機微を描くか、それを匂わせることを必ずする。


端的には、そうした映画においては、悪人が必ずしも単に悪人として非難できないように描かれているのである。もっと言ってしまえば、犯人と同様な状況や立場に置かれたら、私たちも同様の行為に出てしまうのではないかと考えさせられる形で彼らが描かれている。


そして、彼らの悪事が果たして本当に悪事だと言えるのだろうかという内省的な問いを私たちに突きつけてくれる。ひょっとしたら彼らの行為は正義なのではないか、善なのではないか。そのようなことを考えさせてくれるのだ。


明日はオンラインミーティングは何もなく、映画やドキュメンタリーを見ることに集中したい。明日と明後日の両日に音声ファイルを作成することを計画しているが、それ以外の時間は作曲と映像作品の鑑賞、そして少々読書をしたいと思う。振り返ってみると、今週もまたとても充実していた。フローニンゲン2020/11/20(金)19:46


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