top of page

6355-6356: 日本滞在記 2020年10月27日(火)


No.1516 金沢の早朝未明の内的輝き_Inner Light at Kanazawa in the Early Morning

本日の言葉

Listen more, speak less. Chin Kung


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(1つ:コメント付き)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日生まれた4曲

本日生まれた曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

本日生まれた曲はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

6355.【金沢滞在記】金沢の早朝未明に

6356.【金沢滞在記】石川県立美術館と鈴木大拙館を訪れて


6355.【金沢滞在記】金沢の早朝未明に


今朝は午前2時過ぎに起床し、幾分早い起床となった。目覚めたのがそのくらいの時間であり、目を開けた瞬間に爽快な気持ちが襲って来たため、もうその時間帯に起きることにした。そこからゆっくりと朝風呂に入り、今の時刻は午前3時半過ぎとなった。


昨日、大阪での滞在を終えて、昨夜から金沢にやって来た。今、金沢駅すぐ近くのホテルに宿泊している。


ホテルの自室からは金沢駅と金沢の町が見渡せる。起床して間も無く、部屋の窓から外を眺めていると、駅の近くの道を走る車の姿をちらほらと見かけた。


随分と早い時間に活動している人もいるものだと少しばかり驚かされた。東京や大阪などの大都市ほどではないが、街のネオンが光っている。


金沢での滞在は4泊5日となり、今日から本格的に観光を始める。幸いにも今日と明日は晴れのようであり、明後日は雨のち曇りという予報が出ている。


天気を考えると、歩き回るのは今日と明日がいいだろうか。とは言え、明後日も活動している時間帯は雨が降らないようであるから、天気をさほど気にせず行きたい場所に行こうと思う。


今日はまず、石川県立美術館に向かう。今回の金沢滞在では、美術館と記念館を巡り、金沢の街並みを堪能することが目的である。


まず最初に石川県立美術館に立ち寄って、そこでゆっくりと芸術作品を堪能したい。今朝の今この瞬間の感覚が、芸術作品を求めている。端的には、芸術作品への飢えがある。こうした飢えの感覚は大切である。


今はその他にも創作への飢え、読書への飢え、はたまたオランダでの落ち着いた生活への飢えなど、種々の飢えがある。それらの飢餓感は、自己をここからさらに深めていくための重要な源泉になるであろう。


石川県立美術館に訪れた後は、美術館の近くにある鈴木大拙館に向かう。この記念館もまた、明日に訪れる予定の西田幾多郎記念哲学館と同様に、以前より足を運びたいと思っていたところである。


当館においては、金沢が産んだ仏教哲学者である鈴木大拙の思想や軌跡を辿ることができる。先日実家に滞在したときには、鈴木大拙の書籍を何冊か再読しており、ますますこの記念館に足を運ぶことが楽しみになっている。


当館の基本方針を引用すると、「鈴木大拙館における展示は、単にものを鑑賞する場とせず、来館者が自由かつ自然な心で鈴木大拙と出会うことにより、そこから得た感動や心の変化を、自らの思索に繋げていくことを基本方針としています」と書かれており、この記念館が展示品を単に鑑賞することを超えて、来館者の心を動かし、それを通じて各人の思索を刺激することを念頭に置いている点に共感する。


鈴木大拙館を訪れた後は、兼六園を訪れ、そこでこの日本を代表する庭園を堪能しようと思う。しばし庭園で寛いだのち、金沢駅のスーパーで夕食を購入し、ホテルに戻ってきたい。


今日もまた心躍る1日になるだろう。今日の観光において、どのような光を観ることになるだろうか。金沢2020/10/27(火)04:01

6356.【金沢滞在記】石川県立美術館と鈴木大拙館を訪れて


時刻は午後3時を迎えた。つい先ほど観光を終えて、ホテルの自室に戻って来た。


今日は実質上、金沢の観光初日だったのだが、端的に述べて非常に感動した。この時期の金沢は紅葉がとても綺麗であり、途中で何度も立ち止まりながら紅葉を眺めていた。今日は気温も暖かく、申し分ない観光日和であった。


地方都市固有のなんとも言えない時間の流れ。昨年に岐阜や群馬を訪れたときにも感じたのだが、大都市にはない時間の流れが金沢にもあり、そのゆったりとした時間の流れに癒されるものがあった。高野山の時とはまた違った意識の状態が絶えずあり、夢見心地の感覚が続いていた。


少し順を追って今日を振り返ってみたい。今朝は午前2時過ぎに起床したこともあり、ホテルの朝食は朝一番の6時半から摂った。6時半にレストランに行くと、もうすでに何人かの客がいて、自分よりも早くレストラン入りをしている人がいることに驚いた。


普段は朝食を果物しか食べないのだが、旅行中はしっかりと朝食を摂ることが多く、今日のように歩くことが多い場合は尚更そのようにしている。朝食を摂った後、レストランから自室に持ち帰ったエスプレッソをゆっくり飲み、自室で少し休憩をしてから、まず最初に石川県立美術館に向かった。


本日の天気は申し分なく、もう11月が目と鼻の先であるが、しばらく歩いていると体が熱くなり、羽織っていたカーディガンを脱いで、半袖になった。それぐらいに今日は午前中から暖かかったのだ。


ホテルから40分弱歩くと、兼六園が見えて来て、すぐ近くに目的地の石川県立美術館があった。石川県は美術工芸が盛んであり、金沢美術工芸大学もあり、芸術が盛んな地域である。


石川県立美術館の常設展示は、第6展示室まであり、とりわけ後半の第3から第6展示室に置かれていた明治以降から現代までの絵画作品が印象に残っている。館内は写真撮影が禁止になっていたこともあり、名前は覚えていないが、同じ作家で地球を背景にした絵と、月を背景にした絵が圧巻であった。それらの作品を特に時間をかけて鑑賞していた。


美術館で1時間半ほど過ごした後に向かったのは、鈴木大拙館である。石川県立美術館からそこまでは歩いてすぐの距離にあり、途中で石川県立工業高校の前を通った時、とても賑やかにしていたので何かと思って立ち止まってみたところ、どうやら文化祭をやっているようだった。


ポカポカとする陽光を浴びながら、ふと自分の高校時代の文化祭を思い出し、微笑ましい気持ちになった。再度歩き始め、無事に鈴木大拙館に到着すると、この記念館の気品に感銘を受けた。


記念館そのものは大きくないのだが、鈴木大拙を知る「展示空間」、鈴木大拙の心や思想を学ぶ「学習空間」、来館者それぞれが自ら考える「思索空間」の3つで構成されていて、実に素晴らしい記念館だと思った。


何よりも水鏡の庭が見事であり、水が張られた庭そのものが芸術作品のように思えたのである。しばし椅子に腰掛けて、ぼんやりと紅葉と水鏡の庭を眺めていた。時を忘れるような静謐な時間がそこに漂っていた。


時間の流れではなく、時間の漂い。それを感じている自分がそこにいた。そして自分は、そうした時間の漂いそのものだった。


記念館に所蔵されている貴重な資料を十分に眺め、水鏡の庭をゆっくりと堪能した後に売店に立ち寄り、そこで記念館の公式ガイドブックと、鈴木大拙著『大乗仏教概論』『神秘主義:キリスト教と仏教』『禅と日本文化』の3冊を購入した。


それらの書籍は、鈴木大拙館で購入した思い入れのある書籍になるだろう。今から早速それらを一読したいと思う。


明日は鈴木大拙と金沢の第四高等中学校で知り合い、生涯の友となる西田幾多郎の記念館に足を運ぶ。金沢2020/10/27(火)15:36

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page