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5623-5624:フローニンゲンからの便り 2020年3月15日(日)


本日の言葉

What sage could proceed on the basis of another’s convictions, like a blind man guided by a blind man in pitch darkness? Aśvaghoṣa

本日生まれた10曲

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タイトル一覧

5623. 自己を楽しませることを第一とする作曲:彫刻からの学び

5624. 今朝方の夢

5623. 自己を楽しませることを第一とする作曲:彫刻からの学び

時刻は午前6時半を迎えた。今朝の起床は午前5時半であり、目覚めと共に小鳥たちの美しい鳴き声が耳にそっと流れ込んできた。今もまだ小鳥たちは鳴き声を上げ続けてくれている。

6時半を迎えてみると、もう辺りは薄明るくなっている。天気予報を確認してみると、ほぼ毎日雨が降っていたこの数ヶ月間の天気が嘘のように、来週は晴れマークだけがずらりと並んでいる。

特に来週の初旬は最高気温が10度を超し、暖かい日もあるようだ。一方で、来週末には最低気温が0度やマイナス1度になる日もあるようなので、寒さはまだ続くと思われる。

再来週の木曜日からアテネ旅行が始まる。旅に出かける頃のアテネは随分と春の陽気さを感じられるのではないかと思う。

今日もまた作曲実践と読書に打ち込んでいこう。読書に関しては、先週に届いた特殊な意識状態に関する論文選集を読み始める。分量としては600ページほどあるが、集中して読み進めていけば初読は今日中に終わるだろう。

作曲実践については、理論書の譜例を再現し、そこにアレンジをする形で作曲を進めていく方法と、過去の偉大な作曲家の曲から原型モデルを抽出したものに対して曲を作っていく方法の2つを採用していく。後者の場合においては、先日に届いた世界のスケール選集を参考にし、様々なスケールを試していきたいと思う。

世界の様々なスケールを活用する実践を継続していき、いつか自分なりのスケールを考案してみたいと思う。理論上、スケールの可能性は膨大な数あり、まだ作られていないスケールがありそうなので、自分の気に入るスケールをいつか創造したい。

昨夜の就寝前に、ふとアーノルド·ショーンバーグの言葉が思い出された。ショーンバーグが述べているように、作曲において兎にも角にも重要なのは、まずは自分を楽しませることなのだ。自己を脇に置いて他者を喜ばせようとするような形で曲を作るのは作曲家ではないとショーンバーグは明確に述べていた。

もちろん理想は、自分も他者も楽しませるような曲を作っていくことだろうが、そうした理想状態をもたらす必要最低限の条件は、曲を作る過程及び曲そのものが自分を楽しませてくれるかどうかなのだろう。今日からは特にその点を意識する。自分を楽しませ、自分を喜ばせる曲を作るプロセスの中に絶えず身を置いていく。

それともう一つ、今後は彫刻を作曲上の参考にしていこうとも思った。彫刻の造形性と音を通じた造形性には密接な関係がありそうなのだ。

空間に形を刻み出していく彫刻と同様に、作曲というのも音で満たされた空間から音を刻み出していくという特徴を持つ。音の掘り出し方、刻み出し方を含め、彫刻からも作曲上の大きな洞察を得ることができるだろう。

今後の旅先では、彫刻も意識的に観賞するようにしたいと思う。上記のような観点で、旅先のアテネでは彫刻を積極的に見たいと思う。フローニンゲン:2020/3/15(日)06:54

5624. 今朝方の夢

徐々に開拓されていく無意識の世界。そこから開示されてくる諸々の気づきと発見。

今朝方も印象に残る夢を見ていた。夢の中で私は、学校の体育館のような場所にいた。

体育館の壇上にはピアノが置かれていて、これから誰かがピアノの演奏をすることになっているようだった。壇上を見ると、大学時代の友人がそこにいて、彼がこれから演奏をするようだった。

彼は大学時代に軽音楽部に所属しており、ギターを演奏できることは知っていたが、ピアノが演奏できるとは知らなかった。自分の周りを見渡すと、知り合いたちの顔がちらほら見られ、どうやら彼らは友人の演奏を楽しみに来ているようだった。

友人の演奏が始まってみると、プロの演奏とは確かに違うが、それでも何一つミスなく演奏をした彼を見て、随分と練習をしたのだろうと想像できた。彼の演奏後、次に壇上に上がったのは小中高時代の女性友達(NI)だった。

彼女は幼少期の頃からピアノを習っていて、中学校時代に同じクラスになった時には、クラスで行う合唱コンクールの際にピアノ演奏を担当していたのを覚えている。彼女が壇上に上がり、曲についての解説を行おうとしたところ、自分と同列の左端の席に座っていた男性が突然ドイツ語で何かを話し始めた。

その男性は、どうやら友人の先生のようなのだが、ピアノの先生という雰囲気ではなかった。いずれにせよ、その男性は友人に代わって曲や彼女について紹介をし始めたのである。

すると友人は、その先生らしき人の紹介が不十分であると思ったのか、すぐに話に割って入り、修正·補足をし始めた。最初彼女もドイツ語を話していたのだが、観客が日本人だけであることにすぐに気づいたようであり、そこからは日本語に変わった。

自己紹介を終え、演奏が始まろうとする時に、時間が飛び、気づいた時にはもう演奏が終わっていた。周りを見ると、見事な演奏を彼女は行ったようなのだが、私の記憶にはなかった。

ふと私は、自分もピアノの演奏を始めてみようかと思った。そこで夢の場面が変わった。

次の夢の場面では、私はオランダとドイツの国境沿いの運河にいた。厳密には、運河をかける橋の前にいた。

今から私は歩いて国境を越え、ドイツに足を踏み入れようとしていた。橋の近くにはパスポートコントロールの拠点があり、そこに行ってパスポートを提示しようと思った。

すると、私の後ろから一台の車がやってきて、私の横で止まった。見るとそれはオープンカーであり、そこに2人の男性が乗っていた。

運転席に座っていた男性が私に話しかけてきて、それがドイツ語であることにすぐに気づいた。私はどういうわけか、英語で切り返すことをせずに、そのままドイツ語でやり取りをしようと思った。

実際のところ、私のドイツ語は大学時代に習った基礎的なものでしかなく、話を理解することも話すこともままならないのだが、なんとなく彼が言っていることがわかったので、そのままドイツ語で話を聞くことにしたのである。

どうやら彼らも国境を越えてドイツに向かいたがっているようであり、パスポートコントロールの場所に預けた、数字が入った鍵を彼らの代わりに取ってきて欲しいとのことだった。私はそれを承諾し、パスポートコントロールの建物の中に入った。

そこでもドイツ語が行き交っており、私は中年の女性係員にドイツ語で話しかけ、彼らが預けた鍵を受け取ろうとした。だが、彼が述べた8桁の数字がうろ覚えになってしまっており、最初と最後の3つの数字は覚えていたが、真ん中の2つの数字に関しては自信がなかった。

しかしながら、最初と最後の3つの数字だけわかれば鍵の特定ができるだろうと思って、その係員が鍵を箱から取り出すのを待っていた。鍵を受け取ってみると、自分の発音があまりよくなかったのか、ちょっと違う数字の鍵を渡されたように思えた。とはいえ、いったんそれを彼らに渡してみて、違うものだったら彼らが直接ここに取りに来ればいいと思った。

運転手の彼に鍵を渡すと、やはり違う鍵のようだった。彼らの鍵を取りに行くことで頭が一杯であり、私は自分のパスポートコントロールを済ませていなかったので、そこで彼とまた一緒に建物に向かった。

その道中で、彼はドイツ語から英語に切り替えて話を始めた。どうやら彼らはこれから故郷に帰るようであり、少し急いでいるとのことだった。

もう一度建物に入ると、係員たちが次から次に入り口付近にあるトイレに向かっていた。その様子を眺めていると夢の場面が変わった。

最後の夢の場面では、私は大学時代のゼミの友人たちと話をしながら日本のどこかの街を歩いていた。雰囲気から察するにそこは東京ではなく、ゼミ合宿あるいはゼミの同窓会としてどこか地方の県に来ているようだった。

とても落ち着いた田舎道を歩いていると、ゼミの幹事を含め、ゼミのメンバーの何人かが公認会計士の試験に受かったとのことだった。私はそれを聞いて、大変めでたいと思った。それだけではなく、幹事の彼女は赤ちゃんを授かったらしく、2重の意味でめでたいと思った。

すると、河原沿いの上空に数台の戦闘機が現れ、空の上でセレモニーを始めた。色の付いた飛行機雲はとても美しく、数台の戦闘機が集団体操のように見事に動きを一致させて動く様は見事であった。

私たちは足を止め、空の上で行われているセレモニーを眺めていた。フローニンゲン:2020/3/15(日)07:22

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