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5567-5568:フローニンゲンからの便り 2020年2月23日(日)


本日の言葉

Suffering begins to dissolve when we can question the belief or the hope that there’s anywhere to hide. Pema Chödrön

本日生まれた10曲

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タイトル一覧

5567. 閉ざされた諸感覚を解放するために必要なこと

5568. 今朝方の夢

5567. 閉ざされた諸感覚を解放するために必要なこと

時刻は午前5時を迎えた。今、静かな小雨が闇の世界に降っている。日曜日を迎えた本日は、朝から晩にかけて雨が降るようだ。

明日は半年に一度の歯科検診の日であり、明日もどうやら雨となるようだ。これほどまでに雨が続くと、雨が持つ興や趣というものがわかってくる。今日も静かに雨を見ながら過ごすとしよう。

この世界への関与と奉仕に向けて、閉ざされた諸感覚を開いていく必要性を感じている。確かに、すでに諸々の感覚が開かれつつあることは確かだが、それらが全開になっているかといえばそうではなく、いまだ抑圧されている感覚があることに気づく。それらの感覚が解放されることに対する安全弁をゆっくりと取り除いているのが現状だろうか。

昨夜、チャールズ·タートの超心理学に関する書籍を読み進めていると、こうした抑圧された諸感覚を開いていく際のヒントを得た。端的には、身体、脳、意識におけるノイズを除去していくことが鍵を握る。

断食や食実践、身体感覚に焦点を当てた身体運動、そして瞑想などは、いずれもそれらの領域におけるノイズを浄化していくことにつながっているのだと知る。閉ざされた諸感覚を解放·開発することだけに焦点を当てるのではなく、それらの諸感覚を覆っているノイズの除去·浄化を意識していこうと改めて思う。

昨日、フロイトが師事していた催眠療法家のリエボーの言葉が興味深く思えた。リエボー曰く、私たちの日常生活の中には催眠現象が無数にあり、それらの多くは言葉によって引き起こされている。

言葉には催眠的な効果があるというのは以前から知ってはいたが、改めて考えてみると、確かに日常の至る所に催眠を誘発する言葉が存在している。言語哲学者の井筒俊彦先生が主張する言語の呪術的な力ともつながってくる話だ。日常使われている言葉がどのような催眠を引き起こすのかについては今後もより意識して探究してみよう。

毎朝行っている夢日記の執筆について、フロイトの夢分析と自由連想法を結びつけてみるのはどうかと思った。夢の一つ一つの断片的な情報から連想を広げていき、無意識の世界をより広く探索し、抑圧されているものを解放していく。それは上述のノイズの浄化ともつながってくるだろう。

無意識は、私たちの治癒と変容を引き起こす巨大な力を持っており、無意識をどのように活用するかが治癒と変容の鍵を握っていると述べても言い過ぎではない。無意識の世界と仲良くなり、それを活用することを今日からより強く意識してみよう。早朝の夢の振り返りにおいて、早速それを行動に移す。フローニンゲン:2020/2/23(日)05:22

5568. 今朝方の夢

ゆっくりと時が進んでいる。そうした時の流れに寄り添う形で、ただ自分がこの瞬間に存在している。自己は関係性の産物であり、そう考えると、時間との関係性も自己の存在を規定することの鍵になるのかもしれない。

しとしとと降り注ぐ早朝の雨を眺めながら、今朝方の夢を思い出している。夢の中で私は、日本のあるプロサッカーチームの練習に参加していた。そのチームはかつて古豪と呼ばれており、今は少し成績不振に陥っている。

試合が近づいてきており、選手たちの練習に取り組む姿勢は真剣だった。練習も後半に差し掛かり、最後はセットプレーの練習をしようということになった。

監督からの指示があり、私は左サイドからクロスを上げる役目を担うことになった。監督から、「傾斜を付けたクロスを上げてくれ」と言われたのだが、その意味をいまいち理解しないまま一本目のクロスを上げた。それは浮き玉というよりも、グラウンダーのクロスであり、選手の反応を見ると、それは要求されているものと違うものだとすぐに気づいた。

すると監督がすぐさま自分の所に近づいてきて、クロスの手本を見せてくれた。その監督は普段はとても温厚な監督であり、彼もまた元プロサッカー選手だった。

監督のクロスは尋常ではないほどの速さであり、そんなに勢いのあるクロスでいいのかと思ったが、それでいいとのことだった。ほとんどシュートに近いようなボールをゴール前に上げ、それをフォワードの選手が少し触ればゴールに繋がることが狙いのようだった。

それを考えると、先ほどの自分のクロスはとても速度が遅く、やはり素人のそれであったことを痛感した。私は、サッカーをするのは10年振りであることを他の選手たちに伝えると、皆とても驚いていた。

そこで夢の場面が変わった。次の夢の場面では、私は市民体育館のロビーにいた。

ちょうど私の目の前には休憩所があり、自動販売機やソファがあった。そして、そこに置かれていたテレビからはニュースが流れていた。

私は休憩所でくつろいでいたのではなく、2階とロビーをつなぐ大きな階段の下にいた。そこで小中高時代の親友(NK)と一緒に話をしていたのである。

どういう経緯かわからないが、私は親友の彼に脳の可塑性について語っていた。脳の可塑性をうまく活用した学習や実践の方法について彼に話をすると、彼はそれを知って喜んでいるようだった。

親友の彼は、自動販売機で何か飲み物を購入するからついでに何か必要かと私に尋ねてきてくれた。私は特に何も必要ではなかったので、手持ちの水を飲むことを友人に伝えた。

自動販売機に向かう親友の後ろ姿を見ていると、突然私は何かの歌を口ずさみ始めた。それは一昔前の日本の流行歌であり、その歌を歌っていたのは男性のボーカルだった。今朝方はそのような夢を見ていた。

実際のところは、もう少し他の夢の場面があったように思うが、それらは全て断片的なものであり、すでに記憶の彼方に去っている。とは言え、それらの夢もまた肯定的な感覚をもたらすものであったことだけは覚えている。

書き出した夢を題材にして、分析を超えて自由連想的に夢を押し広げていき、自分の無意識の世界を広く探索していこう。そして、それを通じて、無意識の中にあるノイズを浄化していこうと思う。フローニンゲン:2020/2/23(日)05:42

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