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5031-5033:フローニンゲンからの便り 2019年10月11日(金)


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本日の8曲

本日の8曲はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

5031.【日本滞在記】瀬戸内海を包む闇を眺めながら:今朝方の夢

5032.【日本滞在記】オーロラのように輝く夕焼け空

5033.【日本滞在記】体現され、育まれるゆとり:仮眠中のビジョン

5031.【日本滞在記】瀬戸内海を包む闇を眺めながら:今朝方の夢

時刻は午前5時半を迎えた。いつもは4時半に起床していたが、今朝はそれよりも15分ほど遅く、4:45の起床となった。

今、暗闇に包まれた瀬戸内海の波の音を聞いている。部屋の窓から外を眺めると、本当に街灯が少なく、共感を引き起こす闇の世界がそこに広がっていることに気づく。

時間はまだ早いが、海上の船が何か無線でやり取りをしている声が聞こえてきた。何をしているのだろうか。この時間帯に海上の船から声が聞こえてくるのは珍しい。

今朝方は夢を見ていた。それは、資産運用とボルダリングに関するものであった。

夢の中の私は、様々な金融商品を取り上げて、自分のライフサイクルやライフスタイルごとにそれらの金融商品のメリットとデメリットなどを友人に説明していた。私の周りには数人の友人がいて、彼らは資産運用をどのようにすればいいのかを最近考え出したようだった。

資産運用についてこちらから話題を持ちかけたわけでは決してなく、彼らが私の意見を聞きたいと述べてくれたために、私から色々と説明をすることになった。友人たちから話を聞いてみると、一人の友人は資産運用に不可欠なファイナンシャルリテラシーの基礎と投資マインドを持っていた。それら二つのうち片方が欠けていると資産運用はほとんどうまくいかない。

大多数の人は両方持っていないというのが実情であり、それを考えると、彼のような存在は稀有であった。彼の持っている知識とマインドセットがあれば、彼は資産運用をうまくやるだろうということが確信された。

資産運用について話をした後に、その友人たちと一緒にボルダリングを楽しんだ。資産運用の話も実は、ボルダリングの壁を登った後の休憩時間に行なっており、資産運用の話と休憩がひと段落ついたところで、再び壁を登ることにした。

ここでも友人たちは、壁の登り方についてあれこれと私に意見を求めてきた。彼らの質問に対してもできるだけ丁寧に答えようと思ったが、それは考えるまでもなく、丁寧かつ情熱的に質問に回答している自分がそこにいた。今朝方はそのような夢を見ていた。

時刻はゆっくりと午前6時に近づきつつある。ちょうど先ほど父が海のチェックから帰ってきて、これからオーガニックの野菜と果物を使って酵素ジュースを作ってくれようとしている。

6時を過ぎた頃にそれを味わいながら飲む楽しみが待っている。その頃には辺りは明るくなり、穏やかな瀬戸内海の表情を拝むことができるだろう。山口県光市:2019/10/11(金)05:45

5032.【日本滞在記】オーロラのように輝く夕焼け空

時刻は午後の6時を迎えた。つい今しがた、オーロラのような夕焼けを見た。

家族団欒で夕食を摂っている時、夕焼けが美しいと母が述べ、その言葉をきっかけに、私は玄米の入った茶碗を持って思わずバルコニーに飛び出し、表情豊かな夕焼けを眺めながらご飯を食べていた。それは本当にオーロラのように美しく、時間の経過と共に表情を変え、夕焼けにも生命があるのだと思わせてくれるには十分であった。

シベリウスが湖と白鳥を愛し、それらからインスピレーションを得ていたのと同じように、私は海と空から霊感を得る性向があるのかもしれないと思う。

現在、関東地方に台風が接近している。そのせいもあってか、今日は朝から瀬戸内海が少々荒れていた。そこには普段見せぬ瀬戸内海の表情があった。

遠方の海に台風が存在していることがここまでその余波を伝えていることを興味深く思う。因果の鎖。それは私たちが想像している以上に遠くからやってくる。

時間的にも距離的にも、うんと遠くからやってくる。そんなことを思う。

先ほどのオーロラのように輝く夕焼け空をぼんやりと眺めていたのと同じように、実家に帰ってきてからは、一日のうちにぼんやりと瀬戸内海を眺めることが多い。これは本当に大事なことだとつくづく思う。

オランダの自宅でも、私はよく空をぼんやりと眺める。今回の一時帰国では、一日の間にぼんやりとする時間をうまく確保することができ、それが習慣になりつつあることは喜ばしい。

確かにオランダは、時間的にも心理的にもゆとりが浸透した国だが、そうした国で生活を継続させていく中で、今よりもずっとぼんやりとした時間を設けていこう。そうした時間の中に佇んでこそ、創造性が養われ、魂の治癒と変容が進んでいくのである。それを忘れてはならない。

今日は午後に買い物に出かけ、数年前に知人の方に教えてもらった、ユニクロの「極暖」を購入した。ヒートテックは以前から持っていたのだが、数年前に「極暖」なるものが世に出されていることを知り、寒さの厳しいオランダで生活を続けていくにあたって、今回の一時帰国中にそれを購入したいと思っていた。

無事にそれを購入した後、近所の書店に立ち寄り、そこで三冊ほど良い書籍と巡り合う幸運に恵まれた。それらは順に、ドビュッシーに関する書籍、クリムトを特集した芸術雑誌、羽生善治さんに関する書籍を購入である。

オランダにいると、洋書に関しては全てアマゾンを経由して入手しているのだが、日本に一時帰国した際にはできるだけ実際の書店に立ち寄って書籍を購入するようにしている。そして実際に書籍を購入した際には、いつも私は、いつどこで購入したかを書籍の1ページ目に書き込んでいる。

今日購入した三冊の書籍は、そうして自分の人生史の中に刻み込まれ、大事な役割を担うことになる。瀬戸内海の風を感じながら、それらの書籍をゆっくりと読んでいこう。山口県光市:2019/10/11(金)18:23

5033.【日本滞在記】体現され、育まれるゆとり:仮眠中のビジョン

時刻は午後6時半を迎えた。夕食を食べ終え、ひと段落したので、父が今から抹茶を入れてくれようとしている。

今日は昼食後に、コーヒー豆を私の方で挽き、それを元にしてコーヒーを作り、家族三人で味わった。抹茶に関しては、父が茶を立てて入れてくれる。もうしばらくしたらそれが完成し、ゆっくりとそれを味わいたい。

実家に帰ってきてから、あるいはこれは日本に戻ってきてからすぐに始まっていたことだが、オランダにいる時以上にゆったりと過ごしている自分がいることに気づく。時間の流れが異常に早く、ゆとりを喪失してしまった東京においてもそのように過ごしていた。

東京に滞在していた時は、東京の異常さに対抗してそのように過ごしていたのだろうか。以前の私であればそうだったかもしれない。

だが今回は、自然体で東京の中で過ごすことができ、その自然体の中にゆとりが体現されていたのである。オランダでの生活が4年目を迎え、過去3年間に培ってきた時間に対する感覚の変容を見てとる。

今日の午後に、実家の周辺を散歩していた時にも、自分の足取りの一歩一歩にゆとりが体現されていた。そうした自分の姿を見て、確かな変化が自己に起きたのだと知る。

もはやゆとりというものを強調せずとも、それが自己の本質部分にまで浸透していき、自己の本質にゆとりがあると言っても過言ではないところまでやってきた。ここからも継続して、その自己の本質を涵養していこう。それはゆとりを通じて育まれていく。

そう言えば、今日の午後に仮眠を取っていると、二つのビジョンを見たことを思い出した。一つ目のビジョンの中で、私はボルダリングをしていた。厳密には、壁を登る前に、数人の友人と一緒になって、オブザベーションをしていた。

通称「核心」と呼ばれるその課題の難所がどこなのかを見極め、その難所をいかに乗り切っていくかについて友人たちと意見交換をしていた。オブザベーションがひと段落したところで、まずは私が登ってみることにした。

その時には、最初から壁を登っていくのではなく、核心の手前から登り始め、核心の攻略法だけを友人に紹介した。そこでビジョンが変わった。

二つ目のビジョンの中で私は、オランダの街を歩いていた。もう3年もオランダで生活をしているのだから、その街がオランダの街であるということを間違えようがない。

街を何気なく歩いていると、一階建てのある家に「ヨガスタジオ」という看板が立てかけられていた。その家に近づいてみると、一階の窓ガラスがとても大きく、道から家の中がよく見えた。

どうやら一人のオランダ人女性がそのスタジオを経営しているようであり、彼女はオーナーでありながらも、同時にその家に住んでいるようだった。通り越しに、ガラス窓を通じて家の中を見た時、その女性と目が合い、お互いに微笑んだところでビジョンが終わった。

もうすぐ父が入れてくれている抹茶が完成しそうだ。山口県光市:2019/10/11(金)18:40

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