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4948-4949:フローニンゲンからの便り 2019年9月14日(土)


お知らせ

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本日の3曲

本日の3曲はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

4948. 刹那としての時間:今朝方の面白い錯覚

4949. 自らの個性に気づかせてくれるボルダリング:明日に向かう習慣

4948. 刹那としての時間:今朝方の面白い錯覚

時刻は午前5時を迎えた。真っ暗な空には満月がポツリと浮かんでいる。その輝きは実に神々しい。

辺りが暗ければ暗いほど輝きが増すものが存在するということ。それを教えてくれているような満月だ。

それにしても、本当に手が届きそうな距離に満月があることに驚く。月というのは思っている以上に近くにあるものなのかもしれない。

当初想像していた以上に近くにあるもの。それは無数に存在する。

それは物理的な距離だけではなく、時間的な距離に置いても当てはまる。始まりの時点においては遥か遠くにあるように思えていたことが、実はすぐにやってくるということがある。

昨夜の就寝前には、今から30年後、60年後の自分や家族について考えていた。その時は意外と早くやってくるのかもしれない。始まりが刹那であったのと同様に、終わりも刹那であり、終わりまでの過程もまた刹那なのだろうか。そのようなことを満月を眺めながら思う。

今週もまた今日から週末を迎えた。昨夜の就寝前に期待感を持っていたように、今日もまた作曲実践に打ち込むことができる。それを楽しみにして就寝し、それを楽しみにして起床したのだ。今後はそこにボルダリングが加わるだろう。

この一年以内に必ずや、毎日ボルダリングができる場所に引っ越そう。オランダ国内においてはライデンの街が最も望ましい場所のように思われる。

一つの生活拠点をライデンに置き、世界中を旅しながら作曲を行い、訪れる街の美術館とボルダリングジムに足を運ぶ。そのような生活がこれから実現されていくだろう。そのようなことを昨夜もぼんやりと考えていた。

ひょっとするとそこに自然の壁を登っていくクライミングも加わるかもしれない。自然の中でキャンプをしたり、ロッジに宿泊し、それに合わせて自然の壁を登っていくこと。元来アウトドア派の自分が再び現れてきた。これからの人生がまた楽しみになってくる。

今朝方は一度面白い形で飛び起きた。それこそ自然の中で宿泊する夢を見ている最中に、何か印象的な場面があり、それによって目を覚ました時にその出来事が起こった。

目を開けて、ふと枕元を見ると、自分か誰かの糞便があったのである!暗くてはっきり見えなかったのだが、それはバナナ型の理想的な形の糞便であった。

私は一瞬誰がこんなところで糞便をしたのかと驚いた。しかしよくよくそれを見ると、いつも寝る前にシャバーサナのポーズで全身を完全脱力させる際に目に当てているアイマスクだった。それを枕元に縦に置いていたため、暗闇の中ではバナナ型の糞便に見えたのである。

半覚醒状態の脳は本当に面白い。色々と錯覚をもたらしてくれる。

少し前には、布団のシワが大蛇に見えてしまい、ひどく驚いたのを覚えている。こうした体験から、脳というのは簡単に騙されてしまい、錯覚や幻覚をたやすく見てしまう特質を持っているのだとわかった。今後もまた、興味深い錯覚を知覚するだろう。フローニンゲン:2019/9/14(土)05:19

4949. 自らの個性に気づかせてくれるボルダリング:明日に向かう習慣

これからボルダリングをよりいっそう楽しむために、ここ最近は身体のトレーニングをこれまで以上に意識するようになった。ボルダリングを楽しむためには、自分の身体特性に合ったトレーニングをすることが重要であり、過度に筋肉を肥大化させることなどはほとんど必要ではない。

むしろ、筋肉が不必要についてしまうことによって、体のバランスが崩れてしまい、壁を登ることがうまくいかなくなってしまうから逆効果である。ボルダリングに必要な筋力は、実際に壁に登りながら自然と付いてくる。

もちろん、実に多種多様な課題があり、一つ一つの課題に要求される筋肉の部位や組み合わせも必然的に異なってくるから、全く意識せずにボルダリングの壁だけを登っていては必要な筋肉はつかないかもしれない。

ここでも重要なことは、意識の力を活用することである。普段からジムで壁を登っている最中に、いかに筋肉の部位を意識するかが、壁を登るのに必要な筋力を高めてくれることにつながるだろう。

そのような意識化を絶えず行いながらジムに通う中で、課題の克服に必要なのだがまだ鍛えられていない部位が見つかれば、そこに関してだけ必要なトレーニングをしていけばいい。私の場合で言えば、ホールドを握る指先の力をもう少し高めたいと思う。

このように、自分の身体上弱い部分を鍛錬しながら課題をこなしていくことも楽しみの一つだが、身体上弱い部分を抱えたままでも、自らの身体特性を活かして課題をこなしていくことができるのもボルダリングの一つの楽しみである。

自分の身長や体重、体の柔軟性やバランスなど、それらは全て人の数だけあり、個性のようなものである。そうした個性を駆使しながら壁を登っていくこともまたボルダリングの楽しみだ。

そうなってくると、ボルダリングというのは自分の個性に気づかせてくれるものだと言えるかもしれない。ボルダリングは壁を通じて、自分の個性と向き合うことを促してくれるのだ。

そしてこれは言うまでもなく、身体的な個性のみならず、心や精神の個性に対しても当てはまる。ボルダリングの壁は、私たちを自己の身体に向き合わせることに導くだけではなく、心や精神に向き合わせることも促してくれる。

壁を通じた自己発見がここにある。いや、壁を通じた自己発見と自己涵養がここにあると言ってもいいだろう。

自己を発見し、自己を涵養する道がここにある。そんなことをまだ夜が明けぬ満月輝く闇の世界の中で思う。

私はいつも夜寝る前にバランスボールで背中をほぐし、寝室に到着してベッドに入ってからは、シャバーサナを行うことによって身体を完全脱力させてから就寝に向かうようにしている。

数日前からふと、ボルダリングをより楽しむための柔軟性を養っていこうと思い、起床直後のヨガの実践だけではなく、寝る前もベッドの上でヨガをすることにした。ベッドの上でも行えるヨガをすると、入眠がさらに良くなったのを実感する。

これは別に自宅のベッドの上でなくても旅先のホテルのベッドの上でも行えることだから是非習慣にしよう。就寝に向かう習慣は、明日に向かう習慣でもある。フローニンゲン:2019/9/14(土)05:57

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