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3735. サティとシャブリエ


気がつけば、時刻は午後の六時に近づいている。一月最後の週末の土曜日が、終わりに向かってゆっくりと進行している。

今日も自らの探究活動と創造活動に従事する充実した一日だった。バルトークに関する書籍を読み進め、バルトークから得られるものをできるだけ得たいという思いが日ごとに強くなっている。

夕食後の作曲実践では、まずはモーツァルトに範を求めるが、その後、バルトークの『ミクロコスモス』に範を求めて曲を作ろうと思う。バルトークの作曲技術に関する書籍の再読が半分以上終わり、明日は再読が完了しそうである。書籍の中に掲載されている楽譜を再現してみるのは、三読目からにすることにした。

夕方に、郵便受けに何かが届けられる音がしたので、一階に降りてみると、イギリスの書店に注文していた二冊の書籍が届けられていた。一冊は、“A Concise Explanation of the Church Modes (2018)”であり、もう一冊は、“Chorale Harmonization In The Church Modes (2018)”だ。

どちらも共に、教会旋法について扱っている。先ほど中身をざっと確認してみたところ、期待通りの書籍であることがわかり、明日からそれらを読むことがとても楽しみだ。

作曲技術を高めるためであれば、なんでも学ぶという強い意志が自分の内側に芽生えている。そうした意志に従う形で今後も探究を続けていく。

この厳しい冬を乗り越えた後には、パリとアントワープに小旅行に出かけようと思う。パリの郊外に、サティの記念館があり、今回の旅行で訪問できるかわからないが、サティはいずれにせよ気になる作曲家の一人である。彼もまた、基本的にアカデミックな音楽教育を避ける形で、自己流で作曲をしていた人物である。

同じくフランスの作曲家であるエマニュエル・シャブリエもまた、独学で作曲を学んだ人物であった。シャブリエの場合は、最初はサラリーマンとして働いており、勤め人であることをやめた後に作曲に専念するようになったという。

シャブリエは、作曲家としての活動期間は14年と短かったが、ピアノ曲で素晴らしいものをいくつも残している。彼の作風は、ドビュッシーやラヴェルへも影響を与えたと言われている。

私は偶然ながら、昨年の六月にロンドン王立音楽院を訪れた際に、そこで偶然、シャブリエのピアノ曲の楽譜と出会い、それを購入した。もちろん、正規の音楽教育を受けた作曲家からも今後も学び続けていこうと思うが、作曲を独学で身につけた作曲家には惹かれるものがある。

今夜もまだ時間があるので、作曲の実践と学習を進めていく。フローニンゲン:2019/1/26(土)18:08

No.1614: A Dance of Pepper

Pepper can do a dance. So can a pepper mill and us. Groningen, 08:19, Sunday, 1/27/2019

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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