top of page

3607. 大晦日の朝に見た不思議な体育館に関する夢


時刻は午前八時を迎えようとしている。相変わらず、この時間帯はまだまだ真っ暗であるが、通りを走る車がちらほら現れ始めた。

大晦日である今朝方も夢を見ていた。それは2018年最後の夢になるだろう。

夢の中で私は、綺麗な体育館の中でバスケをしていた。見ると、そこには中学時代の部活の先輩が多くいた。

私は一つ上の学年の中に混じってバスケをしていた。それは部活動のようなものではなく、より遊びに近かった。

実際に私は、中学時代に一つ上の学年の先輩たちに混じって練習に参加することがよくあり、同時に彼らとは仲が良かった。「仲が良かった」というよりも、彼らが私のことを可愛がってくれていたと言った方がいいかもしれない。

先輩たちとしばらくバスケをしていると、一旦シャワーを浴びたい気分になった。体育館にはシャワー室が設置されているのを知っていたから、私はそこに向かうため、一度体育館の外に出た。

外に出た瞬間に、涼しい風が頬を伝った。空を見上げると、夏の太陽が燦然と輝いていた。

季節は夏のようだが、時折吹き抜けていく風は本当に清々しい。私はしばらくその清々しい風を浴びていた。

ふと右を見ると、そこにはバスケ部に所属していた親友が立っていた。なにやら、彼も先輩たちに混じってバスケがしたいとのことである。

私は彼に、「全く問題ないと思うよ」と伝えた。すると彼は嬉しそうな表情を浮かべて、飛び跳ねるようにして体育館の中に入っていた。

親友が体育館の中に入るのを見届けた後、私はシャワー室に向かった。シャワー室のドアを開けると、先ほどの体育館の綺麗さとは異なり、若干汚いように思えた。

とはいえ、不満を述べていてもしょうがないと思った私は、入り口に近いシャワーの栓を開けた。するときちんとお湯が出てきたが、やはり入り口に近い場所よりもより奥のシャワーを使おうと思った。

私が奥のシャワーに辿り着いた時、入り口から誰かが入ってきた。見ると、先ほどまで一緒にバスケをしていた二人の先輩だった。

二人の先輩は私の存在に気付き、「もうそろそろ練習終わっちゃうよ」と述べた。私はてっきり、先ほどまでは単なるウォーミングアップのような遊びであり、本格的な練習はこれから始まると思っていたため、先輩の言葉に少々驚いた。

私はまだバスケをしたかったこともあり、急いでシャワー室から出て、再び体育館に向かった。体はまだ濡れたままだったのだが、体育館に着いてみると、もうそこには誰もいなかった。厳密には、そこには先ほどまで一緒にバスケをしていた先輩たちではなく、バレーをしている一般市民の人たちがいた。

私はその光景を見て、少しおかしいと思った。シャワー室に入ってからそれほど時間が経っていないのに、先輩たち全員が消え、その代わりに一般市民の人たちが体育館にいるのがおかしいように思えた。

この点について考えてもわからなかったため、私は再び体育館の入り口から外に出ようとした。すると、先ほどシャワーを浴びていた二人の先輩がタオルで髪の毛を拭きながら歩いている姿を見つけた。

私は先輩を呼び止め、体育館の異変について話した。先輩たちも一瞬その異変をおかしなことだと思っていたが、一人の先輩がふと呟いた。

先輩:「そういえば、この体育館は、休憩として外に一旦出ると、次に体育館に戻る時は反対側の入り口から入らないとダメなんだ」

:「どういうことですか?」

先輩:「実はこの体育館は、全く同じ造りのものが二つ存在していて、それらは北と南に分かれてるんだよ。例えば、北の体育館で練習をしていて、一旦休憩として外に出ると、南側の入り口の前に出たことになってしまう。だから休憩から戻る時には、その入り口ではなく、大回りして北側の入り口から入り直さないといけないんだ」

先輩のその解説を聞いて、最初は不思議に思ったが、妙に納得している自分がいた。先輩二人は私に別れを告げ、その場から去って行った。

その場に残った私は、もう少しこの不思議な体育館について考えていた。フローニンゲン:2018/12/31(月)08:18

No.1530: The Morning on New Year’s Day

It stopped drizzling, and now the weather is gradually fine.

I expect to see the sunrise on New Year's Day. Groningen, 09:20, Tuesday, 1/1/2019

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page