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3563. 夢の世界の奥にある夢の世界


時刻は午前八時に近づいてきた。目の前に見えるのは、相変わらずの闇である。それに加えて、つい先ほどから雨が降り始めた。

予想よりも早い雨の到来だ。雨が窓ガラスにポツポツとぶつかる音が聞こえる。

八時を迎えたからか、闇で姿は見えないが、通りを走る車の音が聞こえて来る。

今朝方見ていた夢について再度振り返っている。そういえば、先ほど書き留めた夢以外にも、あと二つほど小さな夢を見ていたことを思い出した。

一つ前の夢で出てきた投資家の方とは別の日本人投資家の方と私は知り合いになる機会があった。プール付きの友人の家に遊びに行った時、そのプールサイドにその投資家の方がいた。

その方の年齢は私よりも少し上なだけであり、それほど年齢が離れているわけではない。私たち二人は投資に関する話を含め、その他の話題でもすっかり意気投合してしまった。

随分と話をした後、私たちはプールに入って少しばかり泳いでいた。すると、プールサイドに突然アメリカ人の音楽グループが現れ、音楽を演奏し始めた。

その音楽はポップ調のクラシック、ないしはクラシック調のポップのように思えた。私はプールに浸かったまま、彼らの演奏を聴いていた。

すると演奏が一旦終わり、グループのメンバーの二人のアメリカ人が何やらおしゃべりを始めた。一人のメンバーが、マサチューセッツ大学で音楽を学んでいたことを打ち明けると、それにつられる形で、もう一人のメンバーはMITで音楽を学んでいたと述べた。

二人が共にマサチューセッツ出身であることを彼らはその時初めて知ったようであり、二人はローカルな話に花を咲かせていた。二人のやり取りをプールの中から眺めていると、そのやり取りが終わり、再び演奏が始まった。

すると、先ほどまではプールの中に一緒に浸かっていた投資家の方が、音楽グループに混じって歌を歌い始めた。その方が嬉しそうに歌を歌いながら私に手招きをし始めたので、私はプールから上がり、私も演奏に加わった。

そこで夢の場面が変わった。次の夢の場面では、私はカプセル型の睡眠機器の中にいた。

私の横には何台か同じ機器があり、見ると、高校時代の友人の一人が機器の中に横たわっていた。彼は目を閉じ、仰向けの状態で寝たままで、私に話しかけてきた。

友人曰く、その機器の中で眠るとよく寝れるだけではなく、夢の世界をありありと体験することができるらしい。その話を聞いて、私もその機器の中で睡眠を取ることにした。

すると私は、すぐさま夢の世界に入っていった。そこには、私が以前師事していたオットー・ラスキー博士がいた。

何やらラスキー博士は、数十年住み続けたマサチューセッツ州を離れ、80歳を超えた今になって日本で生活を始めたようだった。どのような経緯でそのようになったのか不明だが、ラスキー博士はある日本の全寮制高校の学生寮の寮長になったようだった。

そこで高校生たちのメンターとしての役割を担っているようだ。私はそこでふと、ラスキー博士が突然日本にやってきたことに対して、「奥さんがお亡くなりになられたのだろうか?」と考えた。

その考えが浮かんだとき、私はカプセル型の機器によって誘発された夢の世界から再び元の夢の世界に戻ることなく、一気に現実世界で目覚めた。フローニンゲン:2018/12/22(土)08:07

No.1504: An Amusement Park of Drizzle

It became dark when I realized it.

Sunday is silently approaching the end. Groningen, 17:41, Sunday, 12/23/2018

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