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3281. デカルトとスピノザが行うチェス


今日も十分な睡眠を取り、目覚めの瞬間に今日の一日の活動が充実したものになるという予感があった。時刻は午前八時を迎え、辺りはようやく明るくなった。

今日は少しばかり空に雲がある。だが幸いにも、それは雨雲ではない。

ここ最近は自宅でヨガを毎朝行い、午後も簡単に身体をほぐすようなことを行っていたため、ランニングに出かけることがめっきり少なくなっていた。また、この数ヶ月においては、オランダ国内旅行のみならず、国外に出かけていく旅行も多かったため、ランニングする機会が自ずから少なくなっていた。

しかし今朝起きた時に、ランニングをしたいという思いが湧き上がってきたので、今日は昼食前に近所のノーダープラントソン公園へランニングに出かけようと思う。ゆっくりと、まるで走りながら座禅をするかのように走りたいと思う。

ランニングに出かけたその足で、久しぶりにインドネシア料理店に足を運んで昼食を購入し、チーズ屋にも足を運びたい。いかなる実践にも固有の価値と盲点があり、ヨガだけでは得られないものがランニングにはあり、ランニングだけでは得られないものがヨガにはある。

そうしたことも踏まえて、今日は昼食前にランニングを楽しみたいと思う。不思議なことに、自分の脳が、そして身体と心がランニングを欲しているかのような感覚が今朝方にあった。

今朝方は印象的な夢を見ていた。一つは水泳をしている夢であり、自分の記録したタイムが相当に早かったようであり、水泳スクールの関係者が驚いていたような内容だった。

「平泳ぎでタイムを測定するはずだが、それはクロールのタイムではないか?」と確認されたほどだった。水泳に関する夢は細かくいろいろな場面があったが、今はそれらを覚えていない。

次に見た夢の場面は、チェスボードを眺めている夢だった。そこではチェスの試合が行われており、その対戦者がとても面白い組み合わせであった。

対戦していたのは、デカルトとスピノザであった。デカルトが黒、スピノザが白の駒を用いていた。

そこでなされていたのは確かにチェスなのだが、駒が全て竜の形をしていた。私は両者の対戦を固唾を飲んで見守っており、終始どちらが優勢なのかさえわからないような拮抗した知能戦がそこで繰り広げられていた。

どれほどの時間が経っただろうか。気がつくと、盤面には、デカルトの駒が一つ、スピノザの駒が二つあり、そこでデカルトが降参をし、スピノザが勝利した。

興味深いのは、対戦の始まりから終わりまで、盤面の側にはデカルトもスピノザもおらず、ただ駒だけが盤面の上を動いているということだった。しかし私は、その駒の動かし方そのものに、デカルトとスピノザの固有の思考方法を見て取り、対戦しているのがデカルトとスピノザであることがわかった。それは疑いようのない確信であった。

デカルトが用いた駒が黒い竜の形をしており、スピノザが用いた駒が白い竜の形をしていたこと。そして、スピノザが一つの駒の差でデカルトに勝利したことの意味は何なのだろうかという点に関して興味が尽きない。フローニンゲン:2018/10/18(木)08:30

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