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2831. 四つの活動とABNアムロ銀行について


今朝は昨日以上にとても涼しい。書斎の窓から通りを眺めると、七時を過ぎてまだそれほど経っていないにもかかわらず、多くの人たちが通勤や通学に向かっている姿を見た。

一台の赤いバスが通りを過ぎ去っていった。今日もこれから一日が始まろうとしている。

昨夜も就寝前に、再度自分の中で確かめるように、日記、読書、デッサン、作曲、それら四つだけに従事していく生活を実現させていこうと思った。生活のための労働は一切しないこと。それを自らに誓う。生活費については投資の収益がそれを賄ってくれる。

昨日、所用があってオランダ大手のABNアムロ銀行に足を運んだ時、待合室にABNアムロ銀行のアニュアルレポートが置いてあり、私はおもむろにそれを手に取った。フローニンゲンのABNアムロ銀行は昨年に内装が刷新され、以前よりも格段に綺麗になり、よりいっそう現代風になった。

以前の内装も決して悪いものではなかったのだが、昨年の改装によってより高級感のある雰囲気となった。企業文化の違いもあり、こちらの銀行の雰囲気は節度がありながらもフランクだ。

銀行の中に入ると、そこには巨大なタブレットのようなものが壁に掛けられており、その前に銀行員の女性が一人立っていた。その女性に用件を伝え、座り心地の良さそうなソファの方に案内され、そこに腰掛けた。

日本の銀行ではあまり見かけないが、こちらの銀行ではコーヒーやお茶などが自由に飲める。二年前に銀行口座を開設した際には、新規の口座開設程度の用件なのに、担当職員がコーヒーを出してくれたのを思い出す。

ソファに腰掛けてふと右横の小物を置くためのテーブルに目をやると、アニュアルレポートを見つけた、というのがアニュアルレポートを手に取るまでの一連の出来事である。

私は大学時代に会計と金融を専攻していたこともあり、当時はアニュアルレポートや有価証券報告書を読むことが本当に好きであった。大学を卒業した後に就職したコンサルティング会社でも経済分析の際には毎回アニュアルレポートや有価証券報告書を読むことができ、その当時もそれらを読むことに楽しさを見出していた。

昨日もいつもと同じように、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などを眺めて、一昨年と昨年のABNアムロ銀行の経営状況を把握しようとしていた。その後に、以前から気になっていた、ABNアムロ銀行が提供するプライベートバンキングサービスについて調べてみることにした。

ここ最近、日本の大手銀行を含めて、各国の銀行が提供するプライベートバンキングサービスについて調べることがあった。また、プライベートバンキングではなく、プライベートバンクそのものについてもあれこれと調べ、スイスのものを中心にそれらの銀行を精査するようなことをしていた。

アニュアルレポートを読んでいると、どうやらABNアムロ銀行はプライベートバンキングサービスにより力を入れていくようであり、以前の最低預け入れ金額100万EURO(1.3億円)から50万EURO(6500万円)に引き下げるようだ。

確かにこれにより、プライベートバンキングサービスを活用する人の門戸は広がるように思うが、銀行としてどれだけの収益を上げられるのだろうかと少しばかり考えていた。また、仮に最低預け入れ金額を幾分積極的に運用してもらうことにし、年利10%で運用することができたら投資収入は毎年650万円ほどになる。

ABNアムロ銀行の運用力についてはまだ定かではないので、仮に5%で最低預け入れ金額を運用してもらった場合には、年に325万円ほどの投資収入になるが(本来は手数料も考える必要がある)、これだけでは一年間の生活ができないこともないが、あまり十分なものとも言えない。

やはりプライベートバンキングサービスを活用する側にとっても、最低預け入れ金額は100万EUROほどあった方がいいのではないかと思う。そのようなことを考えていると、今回担当してくれるトーマスという銀行員がやってきた。

ソファから立ち上がり、トーマスと握手をして、個室に通された。改装後、ABNアムロ銀行の全ての顧客対応が個室で行われるようになり、窓口のようなものは一切なくなった。あるのは開放的なロビーとそれらの個室だけである。

トーマスと雑談をしながら、要件を伝え、すぐに必要用書類を作ってもらった。所用はすぐに終わり、帰り際に再度ABNアムロ銀行が今後どのような経営を行っていこうとしているのかを改めて調べてみようと思った。

後ほど調べてみると、ブロックチェーンの技術そして仮想通貨そのものに関心を示していることがわかった。このあたりについてはさらに調査を進めていきたいと思う。

ふとこれまで書き連ねてきた文章を眺めてみた時に、なぜABNアムロ銀行についてあれこれと書き綴っていたのが不思議に思ったが、結局は、冒頭の四つの活動だけに従事するためには投資収入が不可欠となり、投資商品の調査の一環でABNアムロ銀行のプライベートバンキングサービスに関心を持っていた、ということだったようだ。フローニンゲン:2018/7/13(金)08:01

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