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2786. 最後の研究発表


今日は六時に起床し、六時半を過ぎた頃から一日の活動を開始した。今日はいよいよフローニンゲン大学での二つ目の修士課程を終える日となる。

厳密には本日は卒業式ではなく、この一年間に行っていた研究の発表と修士論文の提出をする。研究発表を行う会場は、街の中心部から少しばかり東に行ったところにあるキャンパスだ。

私の発表は11時からスタートであり、会場まで歩いて25分ぐらいかかるので、10:20ぐらいには家を出発したいと思う。今朝はこれから研究発表に向けて最後の準備をする。

昨日随分と発表の予行練習を行ったため、今朝はそれほど繰り返し練習をする必要はないかもしれないが、それでも念入りに準備をしておきたい。今朝方改めて発表の要綱を確認すると、昨日練習していた感覚だと発表の規定時間を超えてしまいそうであることに気づいた。

これからもう一度発表資料を見直し、削れる部分は削っておきたいと思う。発表時間が15分であることを考えると、本当に重要なことだけに絞って説明をしていく必要がある。

最初のイントロダクションについてはもうすでに随分とコンパクトであるため、そこは削りようがない。研究手法の解説についても、「標準分散化解析」を理解してもらうためにはある程度の説明が必要であり、今の説明以上に簡素にするとわかりにくくなってしまうだろう。

一方で削ることが可能でありそうなのは、結果とディスカッションのところだろう。今回はリサーチクエスチョンが随分と多かったので、その中でも最も重要なものに絞って紹介し、それらの問いが一連のストーリーを持つようにしたい。

結論部分についてはすでに簡潔にまとまっているためここも削ることはできない。結果とディスカッションの部分の分量を減らすことを早朝にまず取り組みたいと思う。この修正はそれほど時間がかからないだろう。

修正後、再び何度か発表の練習を最初から通しで行いたい。そうしたことを行っていれば、自宅を出発する時間になるだろう。

今この瞬間のフローニンゲンの空は晴れている。白い筋のような薄い雲が所々に見えている。

今日は気温も爽やかであり、最高気温は20度前半だ。天気予報を確認すると、七日後まで今日と同じような気温の快晴が続くそうだ。

夏のこの時期の人々の活動時間はとても早い。今ようやく午前七時を回ったところだが、もうすでに自宅の目の前の道路の舗装工事が始まった。見ると、砂利をかき分け、これから石版の張り替えが行われるようだ。

今日のような恵まれた天気の中を歩くのはとても気持ちが良いだろう。発表会場まではとても良い散歩になる。下手をすると、発表会場までの道のりを歩くことは今日が最後かもしれない。それを踏まえた上で会場までの道のりの一歩一歩を味わいたいと思う。

私たちの一生は一歩一歩の味わいによって深みを帯びていく。風のない穏やかな朝の景色を眺めながら、発表に向けた最後の準備にこれから取り掛かりたい。フローニンゲン:2018/7/4(水)07:10 

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