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2588. 肌寒い日曜日の正午に


穏やかな太陽光が地上に降り注いでいる。書斎の窓を開けると小鳥の鳴き声が聞こえて来る。

風はとても爽やかであり、むしろ冷たいぐらいだ。日曜日も早いもので昼食どきを迎えた。

午前中にシュリ・オーロビンドの書籍を読み進めていると、あっという間に時間が経った。フローニンゲンの街の古書店で購入したこの書籍は数多くの洞察を私にもたらしてくれた。

今回は一読目であるから細部に囚われるのではなく、まずは全体を通して本書を読み進めた。不思議なもので、本書を読み進める中で、今の自分に重要な文章が浮かび上がってくるかのように自分にやってきた。

そうした文章をとりわけ丹念に読み進めながら本書を先ほど読み終えた。このリアリティにおける根源的な振動と音楽との関係に関する記述にはとりわけ関心を引き、再読時もそこを丹念に読み返すことになるだろう。

ちょうど本書を読み終えるかどうかのところで、これから美学の探究や作曲などの芸術活動に力を入れていくと、人付き合いが変わっていくような気がした。なぜこのようなことを突然思ったのかはわからないが、これから数年間の間に随分と人付き合いが変わるのではないかと思ったのである。

私はもともと人付き合いは少ない方だが、美学や芸術の探究を通じて、ここから数年の間に新たな出会いを経験するように思う。旧友との付き合いも大切にしながらも、自分が変わっていくことによって人付き合いも変わっていくように思えてくる。

書斎の窓から新鮮な冷たい空気が入ってくる。正午のこの時間帯における気温は20度とのことであるが、体感温度はもう少し低い。

穏やかな太陽が顔を覗かせながらも、肌寒さが残っている。五月も終わりに近づいているため、こうした肌寒さはあまり信じられないかもしれないが、これが北欧に近いオランダ北部の気候であると改めて思う。

窓の外をぼんやりと眺めていると、ゆるやかな風に揺れる街路樹の葉の動きに目が止まった。その動きを眺めていると、自分の心の中に綺麗な花びらが舞う姿が見えた。

それはとても生き生きとした舞いであり、躍動感に満ちていた。人間の心象イメージというのは本当に不思議なもので、思ってもいないようなイメージが突然何かのきっかけに現れる。

今日はこれから近所のスーパーに買い物に出かけ、昼食後は作曲実践を行い、午後からは辻邦生先生の『小説の序章』を読み進めていきたい。日曜日の午後も静かに黙想的に過ごしたいと思う。フローニンゲン:2018/5/20(日)12:09

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